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魚へんの漢字 (03/27) T.Hayashibara
「海底遺跡 新時代」 (03/27) T.Hayashibara
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犬山城 (01/22)
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東海大学海洋学部で,水中文化遺産の公開講演会が開催されます [2014年01月21日(Tue)]
静岡県静岡市の東海大学海洋学部で,
水中文化遺産の公開講演会が開催されます.

内容は以下のとおりです.

2013年度 第二回海洋文明学科公開講演会
「南シナ海の水中文化遺産 −ベトナム海事考古学の最前線−」

講演者:木村 淳氏(シカゴ・フィールド自然史博物館研究員)

日 時:2014年1月24日(金) 17:30〜18:30
場 所:東海大学海洋学部 3401教室
     静岡県静岡市清水区折戸3-20-1
問合せ:東海大学 海洋学部 海洋文明学科 小野林太郎
      Email: rintaro@tokai-u.jp
http://www2.scc.u-tokai.ac.jp/www3/news/kouen/2013/20140124.html

どなたでも参加できるそうです.
直前のご案内となってしまいましたが,
海外の「水中文化遺産研究」事情を知る良い機会ですので,
興味がある方は,ぜひご参加ください.


Posted by T.Hayashibara at 23:54 | セミナー | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
「水中遺跡調査検討委員会(第3回)」が開催されます [2014年01月20日(Mon)]
今年度から文化庁が主体ととなり,開催されている
第3回「水中遺跡調査検討委員会」が,
今週の木曜日,1月23日に東京で開催されます

開催要項は以下のとおりです.

 日 時:平成26年1月23日(木)
 場 所:文化庁5階 特別会議室
 議 事:・水中文化遺産の調査、保存及び活用に関する委員からの発表
     ・その他

傍聴も可能です.
詳細については,文化庁のホームページでご確認ください.
http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/iseki_chousa_140120.pdf

なお,傍聴希望者は事前の申し込みが必要です.
文化庁の発表文書では,「1月21日(水)」締切りとありますが,
恐らく,「1月22日」の間違えでしょう.
「はたのおと2014」 [2014年01月07日(Tue)]
2月1日(土)に高知県土佐清水市で,地元研究者による多分野にわたる研究発表会が開催されます.

「はたのおと2014」
幡多(はた)で研究や活動をしているかたの年一回の研究発表会です.
開催日・時間:2014年2月1日(土) 13:00〜18:00
会 場:土佐清水市立三崎小学校 体育館
参加費:500円 (おやつ代を含む)
内 容:口頭発表、ポスター発表、写真展示

主 催:研究会はたのおと
共 催:土佐清水市
URL :http://www.hata-chiiki.net/

2010年に私たちが調査を実施した竜串爪白ビーチ沖の海底遺跡についても
地元在住の浜口和也会員(竜串ダイビングサービス)が報告します.


興味がある方はぜひ.
Posted by T.Hayashibara at 03:13 | セミナー | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
土佐湾で海底調査がおこなわれます [2014年01月07日(Tue)]
高知大海洋コア総合研究センターと海洋研究開発機構高知コア研究所(南国市)が
2月から土佐湾(南国市沖)で海底遺構の科学的調査(音波探査等)を行う計画があるそうです.
http://www.kochinews.co.jp/?nwSrl=313523&nwIW=1&nwVt=knd

主目的は,南海トラフ地震との関連を調べることとのことですが,
この付近には,沈降伝説もあり遺構の確認も期待できるとのことです.

海底の考古学的調査は,陸上より見にくい,見えない部分が多い分,
予備調査が重要です.

今回の調査は,遺構の確認が主目的ではありあませんが,
遺構が確認されたばあいには,その後の調査に向けての有益な情報となります.
成果に期待しましょう.

また,調査主体が地元大学であることも,今後の調査の連携を考えるうえでは,いいですね.
遺跡はどこにある? [2014年01月05日(Sun)]
昨年末に放映された「世界ふしぎ発見!」で、
「纏向(まきむく)遺跡」(奈良県桜井市)が取り上げられていました。


「遺跡」を訪れるミステリーハンター。
「遺跡」がある、とされた場所は一面の畑。
「遺跡」の場所がわからないミステリーハンターが、
農作業をしていた方にその場所を聞くと、
「ここ」だという。
その答えを理解できないミステリーハンターは驚く。

同じような経験をされた方は、いらっしゃるのではないでしょうか。
また、国史跡でありながら、現地に行くと説明版だけで、野原が広がっているだけ
という。

「遺跡は、「目に見える」かたちで残されている」
このような先入観をもたれている方が多いのではないでしょうか。
先のミステリーハンターもそのような「先入観」をもっていたのでしょう。

確かに、「古墳」は「目に見える」かたちで残されていますし、
遺跡公園として残さている古墳以外の「遺跡」には、
復元された建物などが「目に見える」かたちで建てられている例もあります。

ただし、公園化される遺跡はごくわずかです。
多くの「遺跡」人知れず地中に埋もれています。

「纏向遺跡」のばあいは、まだ公園化されていませんので、
「目に見える」かたちにはなっていません。

日本の「遺跡」の大半は、地中に埋もれてその跡が残されています。
建物のばあい、その材料は多くが木材ですので、
長い年月のうちに腐り、無くなってしまい、
大地にしるされた「穴」にみが残されるのです(竪穴住居跡、柱穴跡など)。

このような「跡」(遺跡)を保存する最良の方法は、
残されている環境に保つこと、すなわち触らないことです。

しかし、触らないと「遺跡」の内容はわかりませんので、「発掘調査」をします。
「発掘調査」は、「遺跡」を「見る」ために土砂を取り除きますので、
残されていた環境を変えてしまいます。
ですので「遺跡」の内容を知るための調査は、
できるだけ「遺跡」をいためないように、「発掘調査」は必要最小限にとどめます。

そして、環境を変えてしまった(発掘調査した)部分については、
元の環境に戻すために、調査後には掘り上げた土を戻します。
そして、その場所が畑であれば、そのまま元の状態で土地利用されるのです。

「纏向遺跡」のばあいは、まさにその状態だったのです。

「目に見える」かたちで残された「遺跡」のばあい(遺跡公園など)も
「本物」は地中に埋め戻され、その上にさらに盛り土をして、
「本物」をいためないようにしたうえで、復元建物が建てられています。
その意義は、その存在を多くの方に知ってもらうことです。
最初に触れたように「残す」だけでは、見てもらえないし、
「遺跡」の意味を理解してもらえないですから。

そのための工夫は各地でなされています。
「遺跡」の「活用」です。

もうひとつ重要なことは「遺跡は動かない」ということです。
周りの環境が変わっても「遺跡」は同じところに在り続けます
ですので、やむを得ないばあいをのぞいて本来「遺跡」はあった場所に残されるべきものです。
それが、「歴史の生き証人」(環境の変化等を伝える)にもなりますから。

壊される遺跡もあります。
家(戸建て・高層住宅)をつくるのにも基礎や埋設管の設置などで地下深く掘り下げることがあります。
道路敷設のばあいも同じです。
深く掘るということは、そこに「遺跡」があるばあい、それを壊すことになります。
そのために、「発掘調査」がおこなわれることもありますが、
その多くのばあい、「遺跡」は残されません。
「調査」の「記録」のみが残されます(記録保存)。
ただし「記録」のみですと、人目に触れる範囲も限られてしまいます

ですので、残すことができる「遺跡」は,
できるだけうまいかたちで「残し」、「活用」してもらいたいと思います。
「動かない遺跡」は,「歴史の生き証人」であもあり、
今の私たちの生活にもかかわる、さまざま情報をもたらしてもくれますから

明けましておめでとうございます  2冊の「海底遺跡」MOOK [2014年01月03日(Fri)]
明けましておめでとうございます.
今年もよろしくお願いいたします.

今年最初の話題です.

昨年末、宝島社から『海底の神秘と謎』(別冊宝島2014)が刊行されました。
「海底遺跡」を話題とした一般向けの本、MOOKです。
豊富な写真や絵とともに興味をそそる文章が「海底遺跡」への興味を導く内容となっています。
すでに読まれた方もいらっしゃることかと思います。

日本と外国の「海底遺跡」が紹介されています。
これまで、この手の本では紹介されることのなかった「本物」の「海底遺跡」も取り上げられていますが、
国内では「与那国海底遺跡」や「熱海海底遺跡」(私たちが調査した「初島沖」ではありません)も相変わらず取り上げられています。
両者ともに、考古学・歴史学的には決着しているのですが。
また、内容には事実誤認が多く見られます(多すぎですし、確信犯的?と思わせる部分もあります)。
とくに、「熱海海底遺跡」では使われている写真は、すべて関係のない「初島沖」もの。ひどいです。
全体には「興味」としての「海底遺跡の謎」にスポットをあてたもの、
ノンフィクションとフィクションが混在しているような内容、
「水中」に関して「事実」をきちんと伝えたものではありません。
「面白い読み物」ですが。
この点を差し引いて、読んでみてください。

ただし、東京海洋大学の岩淵先生とARIUAの石原事務局長のインタビュー記事が掲載されていることは、
これまでのこの種の本では見られなかったことです。
日本の「水中」をめぐる現状や問題点が指摘されています。
とくに、石原さんの記事は、ARIUA活動紹介とともに現状・課題・展望がわかりやすく,整理されています。

手元にもう一冊「海底遺跡」を話題とした同じような一般向けの本があります。
GAKKENから2000年に刊行された『世界海底遺跡の謎』(ムー謎シリーズVol.16)です。
13年前に刊行されたもので、やはりテーマは「謎」です。
同じように、国内外の「遺跡」を紹介しているのですが、メインは「与那国」。
時期としてはしょうがないですかね。
そして、それに呼応するかのように、
「ムー大陸」や「超古代文明」などの「ことば」が踊っています。
完全な「面白い読み物」です。

これと比較すれば、『海底の神秘と謎』は、インタビュー記事があることからも、少しは「水中」を興味の対象のみならず、アカデミズムの対象としとらえているのかもしれません。

これが、13年を経た国内での「水中」にたいするとらえ方の「変化」でしょうか?
そうでしたら、いいのですが。

しかし、まだ「与那国」が取り上げられている事実、
これは、まだまだ「水中」が「興味」の対象として扱われていることをしめしています。

2冊の本をとおして、少しは「理解」が深まったかな、と思うとともに、
まだまだ、「周知」は必要。
やるべきことはたくさんあります。
10年後には、「事実」を伝えるMOOKが刊行されるように。


最後に、『海底の神秘と謎』の石原さんのインタビュー記事から、
「水のなかというのは、時として錯覚させられやすい環境です。つまり、自然にあるものがあたかも人工物のように見えてしまいがちなんです」。

そろそろ「与那国」は、払拭しましょう。