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鷹島海底遺跡で元寇軍船の船体発見[記者会見報告] [2011年10月24日(Mon)]
今日の夕刊各紙に、
先日、一報がなされた」鷹島海底遺跡で元寇軍船の船体発見」についての
記者会見報告記事が掲載されていました。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111024k0000e040088000c.html

成果については、これからの詳細分析・検討が必要ですが、
構造がわかる船体がみつかったことは、船体大きな発見です。
それとともに、国内の水中遺跡では初めての国史跡への指定を目指していますので、
水中文化遺産にたいして、大きな追い風となる発見でもあります。

今後は、国,県,市そして研究者や市民が一体となって、
遺跡の保護・保全、活用方法についての活発な議論をしてほしいと思います。

現在の日本には、水中の文化財を保護・保全することやその活用にたいして、
その周知自体も不十分ですし、十分なノウハウもありません。
研究体制やその設備、そして法整備も不十分です。

今回の発見のニュースは、
これら日本の水中文化遺産行政および水中考古学の現状を大きく動かす機会になり得る
「発見」でもあると思います。


そのためにも、多くの方に水中にも文化遺産(遺跡)があるということを知ってもらう
現在、私どもがおこなっている水中文化遺産のデータベースづくりにも力が入ります。

年度末には、東京で水中遺跡に関する企画展とシンポジウムを開催します。

すべてをうまいかたちで、連携させ、
日本の水中考古学の現状をより良い方向へ向かせたいですね。
鷹島海底遺跡で元寇軍船の船体発見[一報] [2011年10月21日(Fri)]
皆さまもご覧になったかもしれませんが、
今朝の新聞各社の紙面に、
長崎県松浦市鷹島沖に所在する鎌倉時代に起きた元寇(蒙古襲来・弘安の役)の覆滅の地である
鷹島海底遺跡から元寇軍船の船体が確認されたとの一報がありました。

確認したのは、9月30日から10月23日まの予定で、
遺跡内を発掘をともなう調査を実施している
琉球大学法文学部の池田榮史教授の研究グループです。ふ

今回確認した船体は、昨年の調査で一部を確認したものを調査することによって、
詳細確認したものです。
http://www.u-ryukyu.ac.jp/top_news/kiban2011060801/

報道によれば、水深20〜25mの海底に、
約1mの砂泥に埋まった状態で、約15mにわたって船体が確認されたとのこです。
全長では20mを超える大型船の可能性もあるそうです。
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20111020/01.shtml

鷹島海底遺跡は,1980年から断続的な調査がなされ
「1281年の「弘安の役」の際の大暴風雨によってほぼ壊滅したという元寇関連遺跡であることが判明」(長崎l県遺跡大辞典.http://www.pref.nagasaki.jp/jiten/ruin_detail.php?id=3125)
した海底遺跡で、現在、海底遺跡では初の国史跡指定をめざしている遺跡でもあります。

今回の発見は、元寇船である可能性が高いとのことですので、
かたちがわかる残存状況の構造船としては国内最古の例となります。
重要な発見であることは間違えまりませんが、
これについては、今後の成果の詳細分析により、
正しく評価すべき成果
であると思います。
調査自体は5カ年計画と聞いていますので、今後の成果も反映させる必要があるとも思います。

それとともに評価すべきは、今回の成果は、
1980年以来蓄積された調査の成果によって導きだされた結果でもあり、
国内における水中考古学の研究・調査方法が間違ってはいなかったということしめした、
という点であると思います。

また、確認された船体の扱いについては、
遺跡が国史跡にも指定されるのですから、
国・長崎県・松浦市・池田研究グループ・研究者などで十分に話し合って最良の方法をとっていただきたいと思います。
急ぐ必要はないと思います。

今回の成果については、先に触れたように、
今後の分析・検討が必要ですが、
これを機会に、日本の水中考古学の環境がより良い方向に向いてくれれば、と思います。
その機会であるとも思います。


なお、成果の詳細については、
調査終了後の24日(月)に長崎県庁で報告されれるそうです。
品川歴史館特別展「品川御台場」 [2011年10月15日(Sat)]
品川区立品川歴史館(東京都品川区大井6-11-1)で、
品川歴史館特別展「品川御台場−幕末期江戸湾防備の拠点−」が、
10月9日(日)〜11月23日(水)の会期で開催されています。

品川御台場に関する史・資料が集められています。

期間中の11月13日(日)には、
記念シンポジウム「江戸湾防備の拠点・品川御台場を考える」
も開催されます。
(事前申し込み制)

品川御台場は、ご存知のように江戸幕末に諸外国の脅威から江戸を守るために、
江戸湾(東京湾)につくられた人工島としての砲台です。

第一〜第七までの7基がつくられましたが、
現在では第三と第六の2基が残るのみとなっています。
この現存する2基はいずれも国指定史跡となっています。

第一と第五は品川埠頭で埋め立てられて現在でもその痕跡は地中に残っています。
また、第四の石垣の一部は天王洲アイルの護岸に利用されており、見ることができます。

この品川御台場は、人工島として水中文化遺産ととらえることができ
さらに現在見ることができますので、
展覧会を見て、現地を見れば、さらに理解が深まることと思います。

興味がある方は、ぜひ展覧会,そして現地を見てください。

なお、展覧会についての詳細は、
品川区立品川歴史館のホームページでご確認ください。
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/jigyo/06/historyhp/hsindex.html
Posted by T.Hayashibara at 00:45 | 博物館 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
久米島での海底遺跡見学会のようす(1) [2011年10月11日(Tue)]
9月10日(土)に、沖縄県久米島で:おこなわれた海底遺跡見学会の写真が届きましたので、
当日のようすを紹介させていただきます。

当日は、以下の内容で見学会は実施されました。

12:30 久米島博物館で受付
13:00 開会式 注意事項・日程確認
13:20〜14:00 講習・久米島博物館
    ※久米島の歴史と文化および水中文化遺産と久米島の歴史との関係についての解説

                   講習のようす

移動・関連史跡見学
  天后宮(てんこうぐう):中国の使者を乗せた船が、嵐に遇いそれを助けた功績によって 建立された菩薩堂(沖縄県有形文化財)
  真謝港(まじゃこう):琉球が中国との貿易をおこなううえで重要視していた港

移動・東奥武(オーハ島)
Aコース: シュノーケリングで海底遺跡見学

            ボートから海に入り、見学会のはじまり


           見学のようす(矢印表示のところに遺物があります)

Bコース: 石切場見学ののち、グラスボートで海底遺跡見学

               グラスボートでの見学のようす
沖縄シンポジウム「海に沈んだ歴史のカケラ」が開催されました [2011年10月10日(Mon)]
昨週末の10月8日(土)に、
20011年度「海の文化遺産総合調査プロジェクト」(日本財団助成事業)にともなう
沖縄シンポジウム

「海に沈んだ歴史のカケラ〜南西諸島の水中文化遺産の世界〜」
を沖縄県立博物館・美術館講堂で開催しました。


シンポジウムは、13時から始まり、
第1部 基調講演
第2部 事例報告
第3部 シンポジウム

という構成で進み、予定どおりに17時に終了しました。

                        会場のようす

第1部は、2本の講演がなされました。
林田憲三理事長「水中文化遺産の魅力」と題して、
水中文化遺産とそれを研究する水中考古学について、
内外の事例を交えながら、わかりやすく説明しました。

南西諸島の調査を担当された片桐千亜紀会員
「南西諸島の水中文化遺産」と題して、
調査で確認した水中文化遺産の映像を交えながら、
南西諸島の水中文化遺産の成り立ち特性などを
わかりやすく説明しました.

第2部は,3本の報告がなされました。
おもに薩南諸島の陸上での調査を担当された渡辺芳郎さん)(鹿児島大学は、
「海岸採集遺物から見た島の陶磁器流通」と題して、
海岸採集された遺物(おもに陶磁器)の種類とその由来についてを
説明されました.

南西諸島調査で文献調査を担当された渡辺美季さん(神奈川大学)は、
「文献からみた船舶座礁の記録と対応」と題して、
文献で考古学的調査成果を補完する意義や実例について報告されました。

南西諸島の調査リーダーの宮城弘樹会員は、
「身近な水中文化遺産と関連文化財〜水底に眠る先人の営み〜」と題して、
実際に誰でも見ることができる橋梁跡や水中から引き揚げられた碇石などの水中文化遺産や
沈没船とは異なる種類の水中遺跡であるもともと陸上にあった遺跡が、
自然環境の変化で水中に没してしまった遺跡の紹介をしました。

第3部のシンポジウムは「南西諸島における水中文化遺産について考える」というテーマで、
会場からの質問事項に各パネラーが意見を述べあって答えるかたちで進みました。
多くの質問が寄せられ、活発な意見交換がなされました。

                      シンポジウムのようす

沖縄でのこの分野の関心の高さをしめすように、
100名以上の参加者ありました。
会場がほぼいっぱいになるほどの盛況で、皆熱心に聞いていました。
大成功でした。

参加された皆さん、ありがとうございました。
シンポジウムの準備から運営に携わった南西諸島調査の担当者および関係者の皆さま、
パネラーの皆さま、
お疲れさまでした。
沖縄シンポジウムのお知らせ [2011年10月08日(Sat)]
ここはご案内枠です。日々のブログはこの下からです。

明後日[10月8日(土)]、沖縄で
「海の文化遺産総合調査プロジェクト」(日本財団助成事業)関連の
シンポジウムを開催しますので、
お知らせいたします。

沖縄シンポジウム
「海に沈んだ歴史のカケラ〜南西諸島の水中文化遺産の世界〜」
日 時: 10月8日(土) 13:00〜17:00
会 場: 沖縄県立博物館・美術館 博物館講座室
参加費: 無料(事前の申し込みは必要ありません.当日,会場にお越しください)

内 容
[基調講演] 
 林田憲三(ARIUA理事長) 「水中文化遺産の魅力」
 片桐千亜紀(ARIUA) 「南西諸島の文化遺産」

[事例報告]
 渡辺芳郎(鹿児島大学) 「海岸採集遺物から見た島の陶磁器流通」
 渡辺美季(神奈川大学) 「文献からみた海難事件」
 宮城弘樹(ARIUA) 「身近な水中文化遺産と関連文化財〜水底に眠る先人の営み〜」

[シンポジウム]
 「南西諸島における水中文化遺産について考える」
 進 行:宮城弘樹
 パネリスト:金武正紀(貿易陶磁器調査研究所所長)・林田憲三・片桐千亜紀・渡辺芳郎・渡辺美季




 ご不明の点は、ARIUA事務局へお尋ねください。
第4回水中考古学国際会議がクロアチアで開催されました [2011年10月06日(Thu)]
第4回水中考古学国際会議
(The 4th International Congress on Underwater Archaeology)
9月29日〜10月2日に、
クロアチアのザダル大学で開催
されました。

この会議は、3年に一度開催される
水中考古学の国際会議です。

              会場となったザダル大学

今回の会議のメインテーマは、
「Managing the Underwater Cultural Heritage」で、
セッションは、Plenary、Public Access、Research Strategies、
Site report、Post Excavation、Good practice、In Site presentation
などがあったそうです。
  http://www.ikuwa4.com/about-ikuwa

会議にアジア水中考古学研究所が、
日本から唯一の団体として参加し、
林田理事長・野上副理事長・高野理事、岩淵東京海洋大学教授名で
日本財団助成のデータベース作成の報告がなされました。

                   ARIUAの報告


                報告をおこなう林田理事長

70名ほどの参加者があり、盛況だったようです。

次回は2014年、スペイン開催だそうです。
Posted by T.Hayashibara at 21:05 | イベント | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
神奈川県逗子市沖で潜水調査をおこないました [2011年10月04日(Tue)]
10月3日(月)〜4日(火)に、神奈川県逗子市大崎沖で潜水調査をおこないまhした。
両日ともに、水中は濁りがありましたが、
天候・海況ともには恵まれ、調査は予定どおり終了できました。

調査は、1994年(平成6)年に市制40周年記念事業実行委員会の調査で確認された
複数の「江戸城増改築用石垣石」を再確認し、
当時は十分にできなかった学術的な評価をすることを主目的にしたものです。

          調査対象地の逗子市大崎沖海域

また、「江戸城増改築用石垣石」としては昨年度におこなった
小田原市石橋沖に続く調査で、
供給地としての石橋沖あるいは伊豆半島の石丁場確認されている石垣用材との比較・検討を通して、
未解明な運搬実態解明の情報を得ることも目的のひとつとしました。

事前に位置情報をふくめた関連情報を整理してのぞんだのですが、
目的の「江戸城増改築用石垣石」を確認することができず、
残念ながら十分な成果を得ることはできませんでした。

水中での調査の難しさを再確認することともなりましたが、
これまで、潜水調査の実績がほとんどなかった相模湾で、
石橋沖に続き調査を実施できたことは、
水中に文化財が沈んでいること、
そのための調査を実施できるということ,
を周知するという点では,意義ある調査
であったと思います。

調査に参加された会員の皆さん、お疲れさまでした。
また、船をだしていただき,海底の状況や情報についてアドバイスいただいた大竹丸さんをはじめ、
ご協力いただきました方々には、お礼申し上げます。

           調査前のミーティング