滋賀県立安土城考古博物館(滋賀県安土町)で、現在開催中の
企画展「水中考古学の世界−びわ湖底の遺跡を掘る−」へ行ってきました。
この企画展は、
琵琶湖開発事業関連の調査資料を中心に、
琵琶湖の湖底遺跡と調査にスポットをあてたものです。
関連資料としてのベトナム・プンタオ・カーゴ出土陶磁器(大阪府立海洋博物館・なにわの海の時空館所蔵)、
および
琵琶湖湖底遺跡からの出土遺物や関連資料が多数展示された見ごたえのある展示会でした。
琵琶湖湖底遺跡が注目されるきっかけとなった
葛籠尾崎湖底遺跡(つづらおざきこていいせき.湖北町)、
国内最大規模のの淡水貝塚である
粟津湖底遺跡(あわづこていいせき.大津市)の出土品や
全国的にも珍しい橋遺構が検出された
唐橋遺跡(からはしいせき.大津市)の資料も展示されています。
琵琶湖開発事業関連の調査は、湖岸から近い比較的水深の浅い地区を対象としているために、
排水して「陸化」する方法によりおこなわれたものが多く、
その調査方法を写真・模型や実際に使用した道具を展示するなどして
わかりやすく紹介していました。
潜水調査ではない、もうひとつの「水中文化遺産の調査」の紹介といったところでしょうか。
全体として、
写真や図も多用されており、研究者のみならず、
一般の方にも見やすい・わかりやすい展示であると思います。
国内で「水中考古学」を実践できる数少ないフィールドのひとつである琵琶湖の湖底遺跡の概要、調査の成果・方法がよくわかる展示会なので、興味がある方には見学をお勧めします。
8月16日(日)には関連シンポジウム、
8月27日(木)には「湖底遺跡探検クルーズ」
もおこなわれます。
会期は、9月6日(日)までです。
企画展の詳細は、博物館のH.P.(http://www.azuchi-museum.or.jp/)で、
ご確認ください。
また、常設展示室には、関連のテーマ展として
「琵琶湖周辺の縄文時代展−内湖の縄文遺跡−」(9月13日まで)
も開催されています。
館内中庭には
復元された縄文時代の丸木舟も展示されています。