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オークション [2009年02月21日(Sat)]
先日の新聞に、神奈川県相模原市が市税滞納者からの差し押さえ品として、インターネットオークションで出品していたタカの剥製2点の出品を取りやめたという記事がありました。

出品した剥製について、「種の保存法」や「鳥獣保護法」に抵触するのではないか、という指摘が第三者からあったために、市が「公売に適さない」と判断したためということです。

市は出品前に、品物についての検討はおこなわなかったのでしょうか?
行政としては、お粗末ですね.

今回は、たまたま出品者が行政であったとうことで、問題視され、出品取りやめになったのですが、実際にはオークションによる、このような「法に抵触」するような品物の売買は、多くおこなわれています
文化財も例外ではありません

たとえば、サザビーズやクリスティーズという世界的なオークションハウスでは、文化財が堂々と売買され、一部には法外な値がつけられています。

沈没船や海底から引き揚げた「海揚がりの陶磁器」なども高値で売買されています
このような水中文化遺産は、保護に関する法律の整備が陸上の文化財と比べると、遅れていた(未整備状態が長く続いた)こともあり、トレジャーハンターの格好の餌食となってきた歴史があります
現在も多くの国で、十分な法的措置がとられていません。

私の家に毎月送られてくるごく普通の通販カタログにも「沈没船から引き揚げた銀貨」が掲載されていたことがありました。

また、つい最近には、日本の某時計メーカーが、海底から引き揚げられた沈没船から発見された銀貨1枚とセットでダイバーズウォッチを発売するというニュースリリースもありました。
非常に由々しい事です。
銀貨1枚といっても、沈没船から発見された、まぎれもない文化財なのですから。

今年の1月には、水中文化遺産保護に関する初の国際法であるUNESCOの「水中文化遺産保護条約」が発効したばかりです(日本は未批准ですが)。
条約では、サルベージによって回収された遺物の商業的利用を禁じています

そのようななかで、無批判に文化財を時計とともに販売するというメーカー側の姿勢に首をかしげるとともに、文化財にたいする世間の認識をあらためて知らされた思いがします。
『海のシルクロードの出発点‘’福建‘’』 [2009年02月18日(Wed)]
昨年の10月から、愛知県陶磁資料館の開館30周年の企画展として開催されていた『海のシルクロードの出発点‘’福建‘’―沈没船、貿易都市、陶磁器、茶文化―』が、全国を巡回します。

この展示会は、「沈没船からの引き上げ遺物、貿易都市で発見された国際色豊かなさまざまな文化財、輸出用の陶磁器、茶道具などを通じて、海のシルクロードの起点・福建の歴史と文化を紹介」するもので、福建の海外交流が盛んとなった古代から近世までの各地産の陶磁器を主体とした遺物が出品されています。
沈没船からの引き揚げ陶磁器も多く展示されています


今後の巡回予定は、以下のとおりです。

学習院大学史料館(東京)  4月13日〜5月18日
明治大学博物館(東京)   4月13日〜5月18日
京都・仏教大学宗教文化ミュージアム(京都市)
              6月1日〜7月17日
山口県立萩美術館・浦上記念館(萩市) 8月29日〜10月12日
Posted by T.Hayashibara at 20:57 | イベント | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
春一番 [2009年02月13日(Fri)]
今日、九州・中国・四国・北陸・関東で春一番が吹きました

春一番といえば、学生時代の調査を思い出します
学生時代、毎年、夏休みと後期の試験終了後には房総半島の南端にある千倉町(現・南房総市千倉町)での大学主体の遺跡発掘調査に参加していました。
調査は、毎回、休耕地を借りておこなっていました。

その調査中に一度だけですが、春一番に遭遇したことがあります。

その日は、午後から風が強くなったと記憶しています。
しかも、立地は砂丘上でしたから風が強まるにつれ、表面の砂粒が容赦なく作業中の私たちに吹きつけてくるのです。
風はますます強くなり、しかも、まわりは一面畑で、風を遮るものもない吹きさらし状態でしたので、皆、吹雪の中のペンギンのように、風下方向を向き、首をすくめてじっと立って、風が弱まるのを待っていました。
吹きつける砂粒が痛かったのです。
仕事どころではありません。

結局、風が弱まることはなく、作業は中止となり、強風のために掘った部分にシートをかけることもできずに現場をあとにしました。

皆、目のまわり、鼻の中、口の中、耳の中は砂粒だらけ、髪の毛をかきわけると砂粒がバラバラと落ちてくる状態でした。

私の発掘経験のなかでは、風で作業が中止になったことはこのときだけです。

翌日、現場へ行くと、掘っていた竪穴住居跡には多量の砂が再堆積しており、壁面直下には、初期三角堆積(考古学を学んだ人ならわかりますね)が明瞭にみられました。
竪穴住居が埋没する過程を目の当たりにして、早速、上級生による講義が始りました。

今では、学生時代の印象深い思い出のひとつです。

なお、千倉をふくむ房総半島南端部の土器型式は、東京湾を挟んで対岸に位置する三浦半島のものに似ています。
そこからは、海を介したひとの動きがみえてきます。
南大門火災から1年 [2009年02月11日(Wed)]
昨日の2月10日は、韓国・ソウルの南大門(崇礼門)が放火により,消失してからちょうど1年目にあたる日でした。

あの火災は、本当に衝撃的な事件でした。
ソウルに行けば、あたりまえのものとして見ることのできた文化遺産が、見られなくなってしまったのですから。

現在,南大門は復元中で、昨日は消失1周年を迎え,まだ残っている火災現場を一般市民に公開したそうです。
また、韓国文化財庁は2月10日を「文化財防災の日」と定めたそうです。

ただし、文化財への防火対策は、まだあまり進んでいないとも聞きます。

これをきっかけに文化財の防災対策が進むことを望みます。
結果的には、非常に大きな代償をはらったわけですから。
「国指定史跡・旧相模川橋脚」の保存整備事業報告書が刊行されました [2009年02月08日(Sun)]
以前、このブログでも紹介した神奈川県茅ケ崎市にある「国指定史跡・旧相模川橋脚」の保存整備事業報告書『史跡 旧相模川橋脚』が茅ケ崎市教育委員会から刊行されました

国史跡・旧相模川橋脚」は、鎌倉時代につくられたものと考えられている橋脚跡で、1923(大正12)年の関東大地震による土地隆起により、突如その姿をあらわしたものです。


整備前の状況

その後、長らく水を張った池のなかに水つけ状態で保存されていましたが、一部に傷みが進んだこために、保存整備事業がはじまりました。
保存整備事業は,2001(平成13)〜2007(平成19)年にわたりおこなわれ、発掘確認調査、整備・復元がなされました。
2008(平成20)年3月には、史跡公園として公開されています。


整備後の状況

報告書は、(1)確認調査報告、(2)保存整備報告、(3)資料編の3分冊からなり、確認発掘調査でわかった橋脚の状態・年代、橋の構造、保存整備の記録、橋脚に関する記録(文献・写真)などが詳細に記載されています。
とくに、資料編には旧相模川橋脚に関する文献一覧、文献の再録や出現当時の写真などが掲載されており、旧相模川橋脚を理解するうえには非常に参考になるものと思います。
学術的な報告書ですが、写真やカラーページも多く、見やすい構成にもなっています。



一般頒布(有料)もしているようなので、興味がある方は茅ケ崎市教育委員会にお尋ねくだい。
「日本海域水中考古学会」設立 [2009年02月03日(Tue)]
昨年の11月1日に、「日本海域の水中考古学を推進する母体としての学会」として日本海域水中考古学会(The Society of Japan Sea Underwater Archaeology)が設立されました。
事務局はweb上に置かれており、会長はARIUAの「水中文化遺産データベース作成」事業で、アドバイザーをお願いしている金沢大学の佐々木達夫先生です。

日本海に限定した水中考古学会の設立は、はじめてのことと思います。
すでに、月1〜2回のペースで研究会や見学会の開催などの活動をしています。
会員も徐々に増えているいるようですので、これからが楽しみな会です。

このような地域に根ざした会が設立され、活動・情報発信してゆくことは、「水中考古学」全体にとってもプラスなことです。

各地の研究者にとっても、刺激になりますね。
私が住んでいる太平洋側にも大きな刺激になります。

興味がある方は、H.P.(http://www42.atwiki.jp/sjua/pages/28.html)をご覧ください。