『3万年前の航海 徹底再現プロジェクト』 [2016年02月13日(Sat)]
国立科学博物館が代表となり,琉球列島に人類が移住してきた3万年前の航海を復元するというプロジェクトが始動します.
『3万年前の航海 徹底再現プロジェクト』(代表:海部陽介・国立科学博物館研究グループ長)と題し, 「祖先たちのすごい過去を解き明かそう!」「日本人はどこからきたのか?」をキャッチフレーズに,太古の人類の知られざる「凄い過去」を解き明かそうとする壮大なプロジェクトです. 期間は,今年から来年にかけての2年間. 実験の場所は,旧石器時代の遺跡調査により,新知見が相次いで発表されてきた沖縄です. 舟を学術的な根拠に基づいて復元,それを用いた実験航海により大陸(台湾)からの「舟」による移動を検証するとのことです. 成果は国内だけでなく世界にも向けて発信するそうです. プロジェクトチームのメンバーは,古環境学・海底地形学・植物学・人類学・考古学・民族学・海洋スポーツ健康科学などの研究者および探検家・草舟職人・カヤック大工・シーカヤック航海者・海洋文化ドキュメンタリー製作者などエキスパート. さまざまな分野が融合したまさにオール日本としての学際的プロジェクトです. ARIUA会員もメンバーに入っています. プロジェクト実現のためには多額の費用が必要で,それを補うためにクラウドファンディングにより必要資金の一部を募るそうです. 詳細については,プロジェクトのサイトをご覧ください. https://readyfor.jp/projects/koukai |