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『Safeguarding Underwater Cultural Heritage in the Pacific』 [2017年12月29日(Fri)]
『Safeguarding Underwater Cultural Heritage in the Pacific』が,
UNESCO太平洋諸国事務所から刊行されました.

本書は,太平洋域における第二次世界大戦中の関連水中文化遺産の保護と管理の現状について報告したものです.
今後,関係国間で問題となる第二次世界大戦中の関連水中文化遺産の効果的かつ持続可能な管理のためのガイドラインを作成するための資料でもあります.

UNESCOのホームページからPDF版がダウンロードできますので,
ぜひご覧になってください.
http://www.unesco.org/new/en/culture/themes/single-view/news/safeguarding_underwater_cultural_heritage_in_the_pacific/

なお,この報告書は東海大学のサポートによって出版されたものです.
『水中遺跡保護の在り方について』(報告)[水中遺跡調査検討委員会・文化庁] が公表されました [2017年12月24日(Sun)]
文化庁から『水中遺跡保護の在り方について』(報告)が,10月31日に公表されました.
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/maizo.html

この報告は,2012年3月に鷹島神崎遺跡(長崎県松浦市)が国史跡に指定されたことを契機に,
2013年3月,水中遺跡保護に取り組むために文化庁た立ち上げた水中遺跡調査検討委員会が,
行政的指針をまとめたものです.

2016年3月には,中間報告としての『日本における水中遺跡保護の在り方について』(中間まとめ)が公表されており,今回の報告は委員会としての最終報告です.
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/pdf/h28_suichuiseki_hogo.pdf

今回公表された報告は,40ページほどのものですが,
中間報告でまとめられた水中遺跡の定義と現状のほか,
埋蔵文化財行政での水中遺跡の取り扱い方についてがまとめられています.

これまで行政(地方公共団体)の担当者からは,
行政的指針がないがために生じていた水中遺跡をあつかう際の「躊躇」や「戸惑い」を実際に聞いてきました.
ですので,担当行政,そして水中遺跡保護にとっては,非常に意義のある報告だと思います.

水中遺跡保護にたいする各行政の役割を明確にしたこと,
「もうひとつの水没品」にたいする法律である水難救護法と水中遺跡との関係を整理し,文化財保護法が適用されることを明確化したとは,とくに重要なことです.

報告の内容を仔細にみれば,実際の運用にはまだ不十分な点が多くあります.
海域における行政区分,外国籍の沈没船の取り扱い,地方公共団体の体制整備,実際の調査実施機関(担当行政だけでは無理である現状)など.

ただし,繰り返しになりますが,
今までなかった指針が公表されたことは,それだけでも意義深いものです.

報告書の最後には,
「我が国における調査技術の発展や国及び地方公共団体の体制整備の進捗に応じ,本報告で示された内容が発展的に更新されていくよう,今後も関係者の真摯な取組が継続されることを願ってやまない」
と書かれています.
今後の行政の取り組みに期待したいと思います.
神奈川県三浦市三戸浜海岸の「サンコロ石」・「天神丸」の現状 [2017年11月11日(Sat)]
神奈川県三浦市三戸浜海岸の「サンコロ石」・「天神丸」の現状について,
逗子市在住の会員・長谷川典子さんから情報をいただきました.

「サンコロ石」・「天神丸」は,小田原〜伊豆半島に点在する石丁場から切り出された江戸城用の石材で,
江戸への運搬途中で海中に没したものが,海岸に流れ着いたものと考えられる6個の石材です.
このうち,波打ち際にある3個が「天神丸」,砂浜にある3個が「サンコロ石」と呼ばれています.

この石材については,日本財団助成事業として2011年1月に踏査をおこなっており,その際に,
「天神丸」については3個確認できましたが,
「サンコロ石」については1個しか確認できませんでした.
確認できなかった2個については,砂に埋もれている可能性を考えました.
http://blog.canpan.info/ariua/archive/485

いただいた情報によりますと,
「天神丸」は変わらず3個の確認でしたが,
「サンコロ石」は,2011年に確認していたものの北側に新たに1個が露出していたとのことです.

新たな1個が確認された地点は,2011年の踏査時に丁寧に探した場所でしたが,
当時は見つけ出すことができませんでした.

今回の情報から海岸砂の移動の大きさを感じるとともに,継続的な観察の重要・必要性も実感しました.

長谷川さんには,踏査の実施,情報の提供に感謝をするとともに,
今後も踏査を続けていただけるとのことですので,
未確認のもう一つについても見つかることに期待をしたいと思います.

三戸浜天神丸4.jpg
     天神丸(3個の石材が確認できる)

三戸浜天神丸5.jpg
     天神丸(人との比較で大きさがわかります)

三戸浜サンコロ石3.jpg
サンコロ石(手前が新たに確認した石材)

三戸浜サンコロ石2.jpg
 サンコロ石(新たに確認した石材)

三戸浜須恵器.jpg
  海岸では須恵器片も採集された



平塚市民・大学交流事業「考古学の世界」(神奈川県平塚市) [2017年09月22日(Fri)]
10月開催の平塚市民・大学交流事業「考古学の世界」(主催:平塚市民・大学交流委員会)で,
会員の小野林太郎さん(東海大学海洋学部准教授)が,
水中文化遺産の話しをされます.


今回は,「海」にまつわる考古学がテーマで,
東海大学海洋学部の先生による2回の講演が予定されています.
小野さんの水中文化遺産の話し,
そして,丸山さんの食文化の話しも面白そうです.

10月14日(土)14時〜16時
 『 海洋考古学と食文化  〜 海鮮今昔物語 〜 』 
   丸山 真史 先生 (東海大学海洋学部講師) 海洋文明学科


10月21日(土)14時〜16時
 『 海と文化遺産 − 環太平洋の水中文化遺産と世界遺産を考える − 』
   小野 林太郎 先生 (東海大学海洋学部准教授) 海洋文明学科


会 場  平塚市中央公民館 3階 大会議室 平塚市追分1番20号
定 員  40名 (定員を超えた場合は抽選)
参加費  無料 (事前申し込みが必要)

詳細については,平塚市のホームページでご確認ください.
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/events/page83_00028.html

非常に興味深い内容なのですが,
参加条件は市内在住、在勤、在学(中学生以上)となっています.
参加条件に合い,興味がある方は,ぜひご参加ください.

200016417.jpg


水中文化遺産関連の催し物のご案内です [2016年11月03日(Thu)]
近日中の開催される水中文化遺産関連の催し物を三つご案内します.

一つ目は,今週末に開催される鷹島海底遺跡関連のもの.

シンポジウム
「元寇の島 鷹島を水中考古学の拠点へ」

日 時:11月6日(日) 13:00〜17:00
会 場 :松浦市文化会館 ゆめホール 座席数505席
        長崎県松浦市志佐町浦免110
 申込不要・入場料無料

詳細は,松浦市のホームページでご確認ください.
http://www.city-matsuura.jp/www/contents/1474951959660/index.html


二つ目は,兵庫県たつの市での展覧会.

たつの市立室津海駅館(たつの市御津町室津457)
特別展「播磨灘の考古学〜室津と海に眠る宝もの〜」
期 間:10月25日(火)〜12月4日(日)

播磨灘および周辺の海底や海岸部で見つかった資料を展示しているそうです.
水の子岩海底遺跡の引き揚げ遺物も展示されています.

関連行事して記念講演会も開催されます.

記念講演会「水中考古学からみた播磨灘」
講 師:吉崎 伸(よしざき しん)(NPO法人水中考古学研究所・理事長)
日 時:平成28年12月3日(土) 14:00〜15:30
会 場:たつの市立室津海駅館
 聴講無料・先着30名(入館料は必要)

詳細は,たつの市のホームページでご確認ください.
http://www.city.tatsuno.lg.jp/shakaikyouiku/kikaku_kaiekikan_minzokukan.html


三つ目は,滋賀県長浜市での展覧会.

長浜市長浜城歴史博物館(長浜市公園町10-10)
企画展「琵琶湖の湖底遺跡」
期間:10月17日(月)〜11月27日(日)
 詳細は、博物館のホームページでご確認ください。
http://www.city.nagahama.shiga.jp/section/rekihaku//news/info233/index.html

関連企画として、普段は不定期開館の
葛籠尾崎湖底遺跡資料館が、
11月15日までは毎日開館しているそうです。
小江慶雄先生の尽力で散逸を免れた資料を一同に見ることができます。
http://www.eonet.ne.jp/~biwako/  

関連講座も開催されます.
「琵琶湖の湖底遺跡について」
講 師:中川 永(なかがわ ひさし)(豊橋市文化財センター)
日 時:11月19日(土) 13:30〜
会 場:勤労福祉会館・臨湖(長浜市港町4-9)
 受講料500円・事前申込不要
『月刊文化財』最新号(7月号・634号)・「特集 水中遺跡の保護」 [2016年07月19日(Tue)]
『月刊文化財』最新号(7月号・634号)は,
「特集 水中遺跡の保護」として,水中文化遺産が取り上げられています.


“月刊文化財201607-水中遺跡の保護.pdf”のプレビュー.jpg

日本の水中遺跡保護のあり方についての指針をしめすことを目的に,
2013(平成25)年度に文化庁が立ち上げた「水中遺跡調査検討委員会」(2017年度に最終報告)の『中間まとめ』が公表されたことを受け,
その周知のための特集です.

文化庁の水中遺跡(水中文化遺産)にたいする考え方,
およびこれまでの委員会(10回開催)で調査・検討されたこと,
について,委員や関係者(行政担当をふくむ)がまとめています.

3月に公表された『日本における水中遺跡保護の在り方について』(中間まとめ)の本文全文も掲載されています.

国内行政にける水中遺跡(水中文化遺産)の取り扱いの現状(調査・保存・活用等)について,
知ることができる特集ですので,
多くの方に読んで,現状を知っていただきたいと思っています.


水中遺跡の保護-3.jpg
日本考古学協会第82回総会でのポスターセッションに参加してきました [2016年05月31日(Tue)]
昨日,東京学芸大学・小金井キャンパスで開催された
日本考古学協会第82回総会でのポスターセッションに参加してきました.
http://archaeology.jp/convention/sokai2015about.htm

「海洋工学機器を用いた水中文化遺産調査−静岡県熱海市初島沖における実験−」というテーマで,
昨年実施した初島沖海底遺跡での写真測量実験報告をとおして,
水中文化遺産調査での水中ロボット利用の実際と可能性について解説してきました.

合わせて,水中文化遺産の周知も兼ねて,初島沖海底遺跡の紹介もしてきました.

解説には午後の1時間が設定されていましたが.
大学関係者・行政担当者・学生など多くの方が訪れ,
熱心に説明を聞いてくれたとともに,多くの質問もいただきました.

関心を持っている方が,多くいることを再確認しました.

結局,予定時間を大幅にオーバーし,2時間解説をしていました.

関心をしめさない人も多くいましたが,
少しは,周知に貢献ができたのかな,と感じています.

訪れていただいた方々,ありがとうございました.

image-d645f.jpeg
水中遺跡調査検討委員会による「中間報告」が公表されました [2016年04月05日(Tue)]
文化庁の水中遺跡調査検討委員会による
『日本における水中遺跡保護の在り方について(中間まとめ)
が、3月25日付で公表されました。

http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/2016032501.html

http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/pdf/h28_suichuiseki_hogo.pdf


日本における水中遺跡保護の基本的な考え方をしめしています.
正式報告は,平成29年度に公表予定です.
東京湾第二海堡と『蘇る金狼』 [2016年04月02日(Sat)]
映画『蘇る金狼』(1979)で,「東京湾第二海堡」がロケ地に使われています.

荒廃したようすが,よくわかります.
https://www.youtube.com/watch?v=_htvhwDFlJI

2005年に禁止されるまでは、誰でも自由に上陸ができたそうで,

ロケ地として,『蘇る金狼』のほかにも多くの映画やPVに登場しています.

現在は、所有者の国交省によりプロテクトされ,再整備の名の元に改変が進んでいます.

第二海堡の現状については,このブログでも紹介をしていますので,そちらもご覧ください.
http://blog.canpan.info/ariua/archive/595

ちなみに第二海堡は,第一海堡(財務省管轄)とともに文化財保護法の埋蔵文化財包蔵地として島全体が「遺跡台帳」(千葉県富津市)に搭載されています.

なお,東京湾海堡は3基建設されましたが,現存するのは第一・第二のみで,
第三(神奈川県横須賀市)は,海上交通の障害となっていたことから,
2007(平成19)年に,海上構築物がすべて撤去されました.

遺構の一部は,国土交通省関東地方整備局東京湾口航路事務所・追浜展示施設(横須賀市夏島町)とうみかぜ公園(横須賀市平成町)に保管・展示されています.
http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/wankou/history/index5.htm

再整備工事にともなう調査に関しては,

『富津市富津第二海堡跡調査報告書』

国土交通省関東地方整備局東京湾口航路事務所 2014.9


が,刊行されています.
「史跡常磐橋門 常磐橋解体修理工事」 [2016年03月02日(Wed)]
常磐橋(ときわばし)は,東京駅・日本橋口から徒歩5分弱のところ(千代田区大手町2丁目)にある現存する現役の石橋としては,都内でもっとも古いものです.
1877(明治10)年に日本橋川に架設されたアーチ型の様式石橋で,1928(昭和3)年に国史跡,2007(平成19)年には千代田区景観まちづくり重要物件に指定されています.
元は木橋として架けられ,江戸城・常盤橋門の見附橋としての役割を果たしていました.

架橋ののち,関東大震災による被害にたいする修理・補修,第二次世界大戦中の金属供出による鋳鉄製手摺柵の撤去など幾多の変遷を経て現在の姿となりましたが,
近年は老朽化のために,車の侵入は止められ,人道橋とされてきました.

このような状況のなか,2011年の東日本大震災により変形が進行したため,
2013(平成25)年から保存修理工事とそれにともなう調査(埋蔵文化財調査をふくむ)が千代田区により実施されています.
この橋の解体をともなう調査は初めてで、
都心部では珍しい橋の埋蔵文化財(水中文化遺産)調査です.

現在は,解体工事を経て基礎(地下)遺構の調査をおこなっています.
http://chiyoda-tokyo.sakura.ne.jp/seisiga/kobetsu/tokiwabs.html

橋という性格上,地下遺構は水中に没しているため,
調査は,潜水士による水中状況確認を経て,
地下遺構の周囲を鉄板で覆い排水し,「陸化」した状態でおこなっています.

また日本橋川は,幹線河川であるため船舶の往来が多く,航路を確保しながらと,
調査・工事は多く制約のなかおこなわれてもいます.

調査は、残された「記録」の状況確認をしながら進められ、
石の積み方や裏込めの状況など「記録」にない、あるいは異なる新知見が次々と得られているとのことです.

調査・保存修理工事の成果や詳細については,調査・工事終了後に報告される成果発表を待ちたいと思います.

調査はまだ継続中です.
調査終了後に現在の耐震基準に準拠した措置を施したうえでの復元工事に移るので,
橋が元の姿に戻るのはまだ先とのことです.

現在,橋には同時に再整備されている常盤橋公園とともに立ち入れない状況ですが,
今後,現地見学会も予定されているとのことですので,その機会に現地を見ることができます.

(昨年8月に第1回見学会が開催されています)
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kuse/koho/pressrelease/h27/h2708/documents/h270807.pdf

なお,近くには同じ読み方の常盤橋(1926年架橋)と新常盤橋(1920年架橋)がありますが,
「わ」の字の漢字表記が異なります(「磐」と「盤」).
なお,両橋はともに現役の車道として使われています.

DSCN1757.JPG

DSCN1761.JPG
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