• もっと見る
« 近況 | Main | イベント»
<< 2023年02月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
最新記事
カテゴリアーカイブ
最新コメント
T.Hayashibara
魚へんの漢字 (03/27) T.Hayashibara
「海底遺跡 新時代」 (03/27) T.Hayashibara
岩淵聡文著『文化遺産の眠る海 水中考古学入門』 (03/27) T.Hayashibara
公開された「神奈川台場」を見てきました (03/27) T.Hayashibara
東京駅・丸の内駅舎の復原 (03/27) T.Hayashibara
和賀江島と座礁 (03/27)
「海底遺跡 新時代」 (09/06) 山本
魚へんの漢字 (08/05) 斎藤 敏行
和賀江島と座礁 (07/29) 安田冨郎
東京駅・丸の内駅舎の復原 (07/08)
最新トラックバック
犬山城 (01/22)
https://blog.canpan.info/ariua/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/ariua/index2_0.xml
『沖縄の水中文化遺産』南西諸島水中文化遺産研究会編 [2014年11月22日(Sat)]
本の紹介です.

『沖縄の水中文化遺産』
南西諸島水中文化遺産研究会編
片桐千亜紀・宮城弘樹・渡辺美季
泣{ーダーインク 2014年10月刊

沖縄(南西諸島)の水中文化遺産の現状と調査・研究の方法について.筆者らがかかわった事例をもとに,
一般向けに,わかりやすく紹介をしています.

筆者の片桐さんと宮城さんは,長く沖縄の埋蔵文化財調査・研究に携わってこられた方で,
ARIUAの会員でもあります.

単に水中文化遺産の紹介だけにとどまらず,
水中文化遺産の発見にいたる経緯,
水中文化遺産から何がわかるのか,どのような研究が必要か,
などついても実例をあげて説明されています.

そして,調査・研究における考古学と,文献史学や自然科学・工学などの多分野とのコラボ,
など,水中文化遺産がかかえる問題点の多様性を反映するように,
他分野との学際的な研究とその必要性にも触れられています.

「沖縄」の水中文化遺産がテーマとなっていますが,
「沖縄」の水中文化遺産のみならず,「水中文化遺産」の正しい姿・意義を丁寧に紹介にした内容となっています.

「水中文化遺産」を理解できる良書と思います.
一般向けですが,水中文化遺産を正しく知ってもらうためにも,研究者にも読んでもらいたい一冊です.


四六判 224ページ  1,800円(+税)
http://www.borderink.com/?p=14357
10440840_549628131838770_449127368890137349_n.jpg
Posted by T.Hayashibara at 02:23 | 本のこと | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
『海にしずんだ島』 [2014年10月05日(Sun)]
本の紹介です.

『海にしずんだ島 幻の瓜生島伝説』
加藤知弘 文/関口シュン 絵
福音館書店 1987年刊

約400年前に別府湾に地震で沈んだとの伝承が残る
瓜生島を確認するための調査の記録です.
児童書なのですが,非常に濃厚な内容です

調査の方法,
歴史,地理,土木,地震,海洋工学,海洋生物学などの学際的調査,
成果の評価など,
海底(水中)の対象物にたいする調査の取り組みかたが,
わかりやすく書かれています.


現在,絶版のようですが,図書館にはある本なので,
ぜひ読んでみてください.

写真2.jpg
Posted by T.Hayashibara at 09:56 | 本のこと | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
坂詰秀一『歴史時代を掘る』 [2013年11月21日(Thu)]
坂詰秀一『歴史時代を掘る』(市民の考古学10)同成社 2013年5月刊

飛鳥時代から現代までの「歴史考古学」をわかりやすく解説されています.
坂詰先生が,2006年から2010年まで東京新聞で連載された「展望歴史考古学」をもとにまとめられたものです.

最新の成果の解説とともに,研究史そして参考文献もまとめられています.
考古学好きのかたはもちろんのこと,学生や若手の研究者にも勧めたい一冊です.

「水中」についても触れられており,
アジア水中考古学研究所の活動も評価していただいています.

51VeRZ+1LVL._SS500_.jpg
Posted by T.Hayashibara at 23:02 | 本のこと | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
本の紹介:『邪馬台国をとらえなおす』 [2012年06月07日(Thu)]
今日は、本の紹介です。

大塚初重『邪馬台国をとらえなおす』
  (講談社現代新書 2154)講談社 2012年4月刊行


日本古代史の謎、として関心の高い「邪馬台国」について、
日本考古学の重鎮である大塚初重先生が、
考古学の視点から「邪馬台国」問題を再検討・再整理しています。

最新の考古学成果を紹介し、検討を加えています。
また、先生ご自身のフィールドである「東国」からの視点でも「邪馬台国」を見なおしています。

『魏志倭人伝』全文についても、
考古学成果から、読み解いています。

「考古学で邪馬台国を解くということは、発掘によって出てきた「モノ」で「魏志倭人伝」の謎を解くことである」
「その真実の一端を考古学の視点から浮かびあがらせようとするものである」

「箸墓古墳を完全に卑弥呼の墓であると考古学的に立証することは不可能である」
「箸墓は卑弥呼の墓にほぼまちがえないといえるためには、より考古学的な確立の高い情報を得得るしかないであろう」

という一文からも伺えるように、
全文にわたって、考古学研究者としての考え方が貫かれています。
しかも、わかりやすい内容です。

「邪馬台国」を知る、ための良書です.
一読をお勧めします。
Posted by T.Hayashibara at 23:52 | 本のこと | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
岩淵聡文著『文化遺産の眠る海 水中考古学入門』 [2012年04月14日(Sat)]
新刊書のご案内です。

岩淵聡文著『文化遺産の眠る海 水中考古学入門』DOJIN選書045 株式会社化学同人

久々に出版された水中考古学の入門書です。
本格的な入門書としては、
82年に小江慶雄先生が書かれた
『水中考古学入門』(NHKブックス)以来,2冊目のものです。
著者は、水中文化遺産委員会委員でもある岩淵聡文先生(東京海洋大学)。

水中文化遺産および水中考古学について、
最新の資料・情報に基づいて書かれています。
もちろんこの学問の性格上、日本に特化したものではなく、
世界も情報も網羅されています。

とくに、水中文化遺産に関する法律について、
国内関連法の説明ともに、
各国の情勢や
海洋法や水中文化遺産保護条約などの国際法
を詳しく説明されています。

十分に理解されているとはいえない水中文化遺産の法律的な解釈の現状から
国内の埋蔵文化財行政の担当者も熟読をして、
正しく理解していただきたいと、思わせる内容です。

全体としても読みやすく、わかりやすく,書かれていますので、
考古学の知識のあるかたであれば、
問題なく理解できる内容です。


水中文化遺産および水中考古学を
これから学ぼうとしているかた、
理解したいと思っているかた,など、
水中文化遺産および水中考古学を正しく理解するために、
多くのかたに読んでもらいたい本です。

四六判 本文228ページ 2012年3月28m日刊行 定価:1,890円

CCI00000.jpg
Posted by T.Hayashibara at 23:41 | 本のこと | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)
考古学・入門書のご紹介 [2011年02月08日(Tue)]
考古学を学びたい方、学び始めた方にお勧めしたい本をご紹介します。

古庄浩明著 『考古学の世界』−初めて考古学を勉強する方のために−(プロトタイプ版)
A4版全33ページ

古庄浩明著 『日本のはじまり −入門 考古学からの原始・古代 −』
A4版全243ページ

両書とも多くの実例(最新の事例が多いです)をあげてわかりやすく解説されています。
また、著者の古庄さんが教鞭をとられている大学では
教科書として使われているとのことです。

とくに『考古学の世界』は、内容・ボリュームともに,
考古学の入門書として,多くの方に勧めたいものと感じました.

『日本のはじまり』は,
日本の成り立ちを考古学の成果をもとに解説しており、
『考古学の世界』と合わせて読めば、
理解がより深まるものと感じました。

内容の詳細については、
和出版のブログで確認してください。
http://wapubj.blogspot.com/

なお、両書は,「考古学界で初めての試み」(和出版ブログより)として、
PDF版電子ブックとして出版されました。

ご購入(ダウンロード)は、和出版のブログからできます。
いずれも、500円(初版特典価格)です。

水中考古学を学びたい方にもお勧めします。

水中考古学は、あくまでも考古学の一分野ですので、
調査・研究方法にも違いはありません。
考古学の基礎を学べる良書だと思います。




Posted by T.Hayashibara at 22:31 | 本のこと | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
興津海浜遺跡調査報告書 [2011年01月12日(Wed)]
『千葉県勝浦市 興津海浜遺跡調査報告書』が刊行されましたので、ご紹介します。

この報告書は、地元の収集家、デビッド・M・ギルフォイル氏が長年にわたり、
千葉県勝浦市の興津浜で収集した資料を整理調査してまとめたものです。

デビッド氏収集資料は、縄文時代から近世にわたる陶磁器・ガラス・玩具・古銭・瓦など2万点以上におよぶものです。
土器・陶磁器類だけでも、縄文土器・土師器・須恵器・中世陶器・近世陶磁器など多期・多種にわたるものがあります。

報告には、専門家により組織された興津海浜遺跡調査会が担当し、遺物の観察・実測・写真撮影・原稿執筆をおこなっています。

全国をみても数少ない海岸収集資料の報告書です。
このような報告がなされることは、
海岸や海底の遺物に目を向けさせる(注目させる)きっかけともなり、
さらには同様な資料の保存・活用を考えさせるものでもあります。

以下、書誌情報です。
書 名:『千葉県勝浦市 興津海浜遺跡調査報告書−デビッド・M・ギルフォイル氏蒐集資料−』
体 裁:A4版・本文49ページ・カラー図版あり
編 集:興津海浜遺跡調査会
発 行:有限会社わらしべ
発行日:2010年10月10日

Posted by T.Hayashibara at 23:53 | 本のこと | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
新刊書『沈没船が教える世界史』 [2010年12月18日(Sat)]
ARIAUの会員でもあるランドール・ササキさんが執筆された
『沈没船が教える世界史』(メディアファクトリー新書016)が、
メディアファクトリーから24日に発売されます
http://www.mediafactory.co.jp/c000051/archives/027/001/27159.html

ササキさんは、横浜市出身の日系アメリカ人で、
テキサスA&M大学で水中考古学を学び、
現在は同大学大学院博士課程に在籍し、
同大学海洋考古学研究所で研究をされています。
今年の2月に東京で開催したシンポジウムにもパネラーとして参加していただきました。

内容は、メディアファクトリーのホームページデに
詳しく紹介されていますので、確認してください。
ササキさんが水中考古学の研究者の立場で、
水中考古学を一般の方にもわかりやすく紹介
しています。

このような、最前線にいる水中考古学研究者が、
一般向けに水中考古学を紹介した本は、日本では初めてのものと思います。
水中考考古学を知る良書です。

興味がある方は、ぜひ、読んでみてください.
Amazonでも予約ができます。
Posted by T.Hayashibara at 23:51 | 本のこと | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
伊東孝著『日本の近代化遺産』 [2010年07月28日(Wed)]
久しぶりですが、本の紹介をします。

伊東孝著『日本の近代化遺産−新しい文化財と地域の活性化−』
岩波新書(新赤版)695 2000年10月20日・岩波書店発行

近年、マスコミなどで取り上げられることの多い、近代化遺産と呼ばれる文化遺産にスポットをあてた本です。
著者は、ほかにも「近代化遺産」の著作がある方です。

内容は、日本各地に残る「近代化遺産」を巡るかたちで紹介するものです。
今でも現役で動き・機能しているものも多く、その活動や活用、地域でのあり方などが
平易な内容で記されています。
紹介されている「近代化遺産」のなかには、
橋や港やドックなどの水中文化遺産に関連する文化財もふくまれています

その多くは、文化財保護法にいう文化財として指定されていませんが、
歴史的遺産であるにもかかわらず、現役で機能しているものは、
地域の人びとの生活との関連には、興味深いものがあります。
また、横浜のドックヤードガーデンのような活用される重要文化財には、
今後の文化財活用のヒントをみることができます。

巻末には、参考文献もまとめられています。

近代化遺産」という新しいかたちの文化財について、
理解するには、格好の良書だと思います。
一読をお勧めします。

新書判、本文254ページ、定価735円。
Posted by T.Hayashibara at 23:45 | 本のこと | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
『宗像教授異考録』 [2010年06月28日(Mon)]
琵琶湖・葛籠尾崎湖底遺跡が、
星野之宣の民俗学、古代史を主なテーマとしている漫画
「宗像教授異考録」(ビックコミック.小学館)
で取り上げられています


内容はフィクションですが、
「湖成鉄」という題名で、
『ビックコミック』の2009年6月25日号・7月10日号・7月25日号に、
3回連載
で掲載されいます。

葛籠尾崎湖底遺跡から引き揚げられた土器の湖底での遺存状態や資料館での展示のようすが、
写実的(写真からのスケッチ)に描かれています。

単行本(『ビッグ・コミックス・スペシャル』)にも収録されるようです。

本物の水中遺跡がこのように漫画のテーマとして取り上げられるのは、
珍しいことです
。(初めて....?)
興味がある方は、読んでみてください。
Posted by T.Hayashibara at 23:46 | 本のこと | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)