『沖縄の水中文化遺産』南西諸島水中文化遺産研究会編 [2014年11月22日(Sat)]
本の紹介です.
『沖縄の水中文化遺産』 南西諸島水中文化遺産研究会編 片桐千亜紀・宮城弘樹・渡辺美季 泣{ーダーインク 2014年10月刊 沖縄(南西諸島)の水中文化遺産の現状と調査・研究の方法について.筆者らがかかわった事例をもとに, 一般向けに,わかりやすく紹介をしています. 筆者の片桐さんと宮城さんは,長く沖縄の埋蔵文化財調査・研究に携わってこられた方で, ARIUAの会員でもあります. 単に水中文化遺産の紹介だけにとどまらず, 水中文化遺産の発見にいたる経緯, 水中文化遺産から何がわかるのか,どのような研究が必要か, などついても実例をあげて説明されています. そして,調査・研究における考古学と,文献史学や自然科学・工学などの多分野とのコラボ, など,水中文化遺産がかかえる問題点の多様性を反映するように, 他分野との学際的な研究とその必要性にも触れられています. 「沖縄」の水中文化遺産がテーマとなっていますが, 「沖縄」の水中文化遺産のみならず,「水中文化遺産」の正しい姿・意義を丁寧に紹介にした内容となっています. 「水中文化遺産」を理解できる良書と思います. 一般向けですが,水中文化遺産を正しく知ってもらうためにも,研究者にも読んでもらいたい一冊です. 四六判 224ページ 1,800円(+税) http://www.borderink.com/?p=14357 |