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「与那国海底遺跡」は「遺跡」? テレビ番組のミスリード [2016年04月30日(Sat)]
昨晩(深夜)、テレビをつけると「与那海底遺跡」の映像が映し出されていた。
思わず観てしまった。

番組の主旨は、問題となっている「モノ」をタレントが、直接に見て「ホンモノ」かどうかを判断すること。

タレントは、専門家から状況を聞いた段階では「ニセモノ」と判断したが、実際に潜って見ると「絶対にホンモノ」と判断していた。

ただし、映像解説は「ホンモノ」のありき、の内容。
たとえば、狭い入り口門様の場所には、「敵から守るための門」か、というように。
「敵」って、誰なのだろう?
それにたいしての解説はなし。

万事がこのような状況で「のようなもの」にたいして、都合の良い理由を並べただけの内容で、
完全なミスリードを誘う手段、と感じた。
これでは、視聴者は騙される。
スタジオのタレントもオーバーアクションで応じる。

バラエティ番組としては、いいのだろうが、真実は伝えていない。

人気タレントのリアクションとともに「海底珍地形」を「海底遺跡」とミスリードする典型的な番組だ。
「水中遺跡」そして、水中文化遺産にたいしての誤った情報発信源となっている。

「水中遺跡」の正しい理解にたいしての番組の影響は大きい。だから、誤情報発信の罪はとても大きい。
制作側、そしてタレントは、そのような影響があることは考えもしていないだろうが、
「水中遺跡」の理解に、誤った情報を与えている、ということも理解して欲しい。
鷹島海底遺跡の調査 [2014年10月04日(Sat)]
松浦市教育委員会と琉球大学(池田栄史教授)の合同チームによる
鷹島海底遺跡(長崎県松浦市)の調査が2日に終了し,
成果の速報が発表されました.

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141003-00010000-nagasaki-l42

動画は,以下のサイトで公開されています(期間限定公開).
http://rkb.jp/news/news/23200/
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2313760.html
東京新聞の記事 [2014年09月13日(Sat)]
9月10日の東京新聞・夕刊に,
「フランクリン隊の船,海底で」
という見出しとともに,170年前の1846年にカナダ北極圏を探検中に消息を絶ったイギリス海軍船二隻のうちの一隻が海底で発見されたという内容の記事が掲載されていました.
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014091002000242.html

記事によれば,
170年前の英海軍の探検船の可能背がある船体が,カナダの領海内で,カナダの調査チームにより良好な遺存状態で発見された,
調査には「政府機関の遠隔操作の海中探査機」が使用されたとのことで,
しかも「浅い海底」とありますので,詳細調査は可能な事例でもあるようです.

ただし,調査の契機や組織,調査の方法や内容,発見船体にたいする今後の対応など,
肝心なことが書かれていません.


この調査は,カナダ政府が6年越しに支援してきた国家プロジェクトで,
カナダの官民さまざまな機関が関係したかなり大きなプロジェクトのようです.
しっかりとした組織が,学術的に地道に積み重ねた調査成果で,
遺跡保護・管理も見据えてに取り組んでいます.
プロジェクトおよび調査の詳細については,以下のサイトで確認できます.
http://www.cbc.ca/news/politics/lost-franklin-expedition-ship-found-in-the-arctic-1.2760311

新聞の記事では「発見」だけが,大きく取り上げられ,
プロジェクトや調査の詳細については,触れられていないのです.


このような新聞報道のあり方には,問題があります,
少なくとも国内の考古学研究者の多くは,スルーする内容です.
考古学的な手続き(調査)がなされて発見されたものととらえないからです.
そこにはこれまでの「沈没船」情報(報道)にたいする先入観の影響も多分にあるものと思います.

今年も沈没船発見のニュースを新聞記事やテレビニュースで何度か目にしました.
その多くは(国外は例外なく),
沈没船 → お宝 → 引揚げ → 時価評価
というような,一般受けするような「遺跡」の一側面にすぎない積荷のみにスポットをあてたものでした.
そして,明らかなトレジャーハンティング的なものでさえ,
発見の原因を「調査」によるものとして,肯定的にとらえる内容もありました.

陸上の考古学的な報道ではほとんどみない
「一般受け」するような偏った内容,そしてトレジャーハンティングを肯定する内容(無意識的なものもふくめて.これは,よりたちが悪いのですが)の報道が,
なぜか,「水中」になると主となる傾向があります.
(この傾向は,国内だけではないでしょう)

このような状況では,研究者は「沈没船」を考古学の研究対象とするのに躊躇するでしょうし,
先入観も植え付けられることでしょう.

そして,このことが,国内外で「沈没船」そして水中文化遺産が,研究対象として周知されない,されずらい理由のひとつとなっているとも言えます.

このブログでも何度も書いていますが,
報道する側も陸上と同じように,偏った内容ではなく,
調査の契機・内容・成果を正確に伝えてもらいたいものです.

先入観を払拭するためにも.
報道の影響は,大きいですから.
鷹島海底遺跡調査の報道等 [2014年09月03日(Wed)]
先日終了した鷹島海底遺跡・床浪(とこなみ)地区調査の成果の正式報道はまだですが,
調査に関する報道等をまとめましたので,ご覧ください.

調査前(プレスリリース)
長崎県教育委員会 http://www.pref.nagasaki.jp/press-contents/158304/

調査開始時
読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/culture/history/20140819-OYS1T50027.html
長崎放送・ニュース映像 https://www.youtube.com/watch?v=avB9PAVPO9I

調査成果(成果の一部が写真とともに紹介されています)
長崎県埋蔵文化財センター Facebook https://www.facebook.com/pages/%E9%95%B7%E5%B4%8E%E7%9C%8C%E5%9F%8B%E8%94%B5%E6%96%87%E5%8C%96%E8%B2%A1%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC/1461241530809034
鷹島海底調査を終えて [2014年08月30日(Sat)]
今年の鷹島海底遺跡・床浪地区の調査が26 日に終了しました
調査をコーディネートされた長崎県教育委員会,松浦市教育委員会の担当職員の方々をはじめ,
調査に参加された皆さん,お疲れさまでした.
協力いただいた方々,ありがとうございました.

今回の調査は,雨天続きで,海況も良くない状況でしたが,
当初の予定どおりに,しかも事故なく調査が終了できたことに,
潜水調査に主体的にかかわったもののひとりとして安堵しています.
03.jpg
      突然のスコール(車内から撮影)

調査成果の詳細については,調査主体者である長崎県教育委員会から後日正式発表がありますが,
遺跡を評価できる多くの成果を得ることができ,今後に繋がる調査でした.02.JPG
     調査スナップ(岸壁にて)

今回の調査には,先日このブログでも紹介したように,
複数の担当行政の職員が調査員として参加しました.
さらに,学生(学部生・大学院生)の参加も多くありました.
彼らも調査員のひとりとして,調査実務に奮闘してくれました.

考古学的調査における海中(水中)と陸上の作業は基本的に変わりはありません.
ただし,海中は環境が陸上と異なります
遺跡にアクセスするために,海底(水底)まで潜らなくてはなりません.
深ければ,スクーバ潜水の技術が必要となります.

スクーバ潜水の技術向上には,ファンダイビングなどで経験を積めばいいのですが,
調査となると,プラスして考古学的調査,それも海中での作業のスキルが必要となります.
これを向上させるためには,より多くの調査に参加するしかありません.
04.JPG
      調査スナップ(ウエットスーツ)

遺跡には,同じものはありません(このことに陸上・水中の区別はありません).
遺構・遺物の種類,そして環境等,それぞれです.
それぞれに,臨機応変に対応できなければ,調査はできません.

遺跡の大半は,土に埋もれています(これも陸上・水中の区別はありません).
表土(撹乱層)を排除してはじめて,遺跡のようすがわかるのです.
ばあいによっては,予想と異なるモノに遭遇することもあります.
その予想外のモノにたいして適切に対処・判断ができないと,調査は進みませんし,
結果的に正しい記録をとれずに遺跡を壊してしまうことになりかねません.

正しい対処・判断をするためには,経験するしかないのです.

考古学的調査については,国内各地でおこなわれている陸上での調査で経験することは可能です.
それにたいして,国内での水中での調査おこなっている海域(水域)は,非常に限られていますので,水中調査を経験することは難しいのが現状です.
若い,これから経験を積まなくてはならない世代の研究者が経験を積みたくても,積めない.
調査を経験し,技術を磨く場は限られいるのです.

悩ましいことです.

この点からも,行政により継続的に調査がおこなわれている鷹島海底遺跡は,
「国史跡」であること以上に貴重で,重要な遺跡だと思います.
01.jpg
      鷹島海底遺跡・神崎地区(国史跡)
鷹島海底遺跡,現地調査8日目 [2014年08月25日(Mon)]
明日は,撤収日ですので,
現地作業は,今日が最終日です.

昨晩降っていた雨は,朝には止みましたが,風が強く吹く一日でした.
13.jpg
       大きく揺れる吹き流し

このため,終日,水面は波だっている状況でした.
15.jpg
        調査地区の海況

今日は,午前中,確認遺物の詳細確認および写真撮影をおこない,
水中での作業をすべて終了しました.
午後は,撤収作業をおこないました.
12.jpg
         船上のようす

今回の調査は,天候には恵まれませんでしたが,
幸いに予定の期間内で作業は終えることができました.
また,無事故で終えられたことには安堵です.

調査に参加された皆さま,お疲れさまでした.

昼食は,チャンポンでした.
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鷹島海底遺跡,現地調査7日目 [2014年08月24日(Sun)]
今朝は,再び雨降り,
午後には止みましたが,曇りがちの天候.
なかなか好天が続きません.

海況も透明度は低く,風が吹き,波もでました.
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       今日の海のようす

昨日で,調査地区すべての目視確認は終了しましたので,
今日は,確認遺物の詳細観察と写真撮影をおこないました.

なお,今回の調査は,遺物分布状況を確認するための調査ですので,
遺物の位置情報計測および確認状況の写真撮影はおこないますが,
遺物の引揚げはおこないません.
そのため,昨日のGPS測量,写真撮影そして遺物の詳細観察は重要な作業となります.
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         船上のようす

今回の調査地区は,「埋蔵文化財包蔵地」として搭載されている,
いわゆる「行政的」に周知されている遺跡で,
調査は,長崎県教育委員会が主体者として実施されてています.

当研究所は,潜水調査の管理と作業実務を担当しています.

ですので,潜水調査は当研究所の調査員が主体となっておこなっていますが,
担当行政の長崎県および松浦市教育委員会の職員も潜水調査に加わっています.
行政担当者が,調査員のひとりとして自ら潜水し,調査および遺跡の状況を実際に見ています.

このようなことは,陸上の調査ではあたりまえのことですが,
水中での調査では稀なことです.
多くのばあい,調査自体は当研究所のような潜水調査のノウハウをもった組織にまかせ,
行政担当者は,毎日のミーティングや写真等の映像や引揚げた遺物等から間接的に見ているにすぎません..

やはり,行政担当者が「実際に現場を見る」ことは,遺跡を正確に判断・評価するためには必要なことです.
今回のような調査体制が,多くの自治体でつくれるようになれば,
「水中の遺跡」にたいする理解もより深まることと思います.
鷹島海底遺跡,現地調査6日目 [2014年08月23日(Sat)]
今日も朝から快晴で,海況は昨日よりも良好,水面は鏡のように穏やかでした.
午前中で調査地区内の目視調査はすべて終了し,
午後は,確認遺物や新たな基点の位置をGPSで測量しました.
DSCN0351.jpg
      穏やかな調査地区の水面

作業も終盤をむかえました.

毎朝,基地の鷹島埋蔵文化財センターに着き,真っ先ににおこなうことは,
前日に洗浄し,干した自分の器材を取り込み,トラックに積み込むことです.
ここで,しっかりと器材チェックをします.
忘れ物や器材不備があると,作業に支障をきたします.
重要な作業です.
DSCN0325.jpg
   鷹島埋蔵文化財センターでの毎朝の風景

また,船上では,空間が限られていますので,
潜水後は,素早く自分の器材をコンパクトにまとめ,片付けます.

船上では,素早く動くこと,整理整頓は行動の大原則です.

そして,作業の内容情報の共有のためのミーティングをし,作業を振り返ります.
DSCN0353.jpg
       船上でのスナップ

また,他班の作業を監視することも重要な仕事です.
(潜水状況の把握のために,水面に出るダイバーの呼吸の泡を追います)
DSCN0362.jpg
       水面に出る「泡」

鷹島海底遺跡,現地調査5日目 [2014年08月22日(Fri)]
鷹島海底調査の5日目.

昨晩は,激しい雨・風や雷雨で,警報が出されるような荒れた天候でしたが,
朝には,雨・風とも止み,
調査開始時間には,晴天となりました.
結局,終日夏のような?晴天.暑い一日でした.
調査開始以降,初めて天候にめぐまれた一日となりました.
陸番組は,強い日差しを避けるため,皆,テントに避難するほどでした.
DSCN0315.jpg
          誰もいない岸壁


午後には,午前にややあった風もおさまり,海面は鏡のように穏やかな状況となりました.
水中は昨晩の雨で土砂が流れ込んだため,層のみやや濁りがりありましたが,
下層はより澄んだ状況でした.
DSCN0302.jpg
      穏やかな水面.中央付近の船は調査船

作業も順調に進んでいます.
調査も終盤となり,調査員に疲れもでるころですので,
皆,より気を引き締めて,作業にのぞんでいます.

今回の調査には,全国から研究所の会員が参加しています.
そのほかに,イタリア人の研究者1名・ジャーナリスト1名,オーストリア人のジャーナリスト1名も参加しています.
皆,好奇心旺盛ですので,調査現場のみならず,島内を動き回って取材しています.
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       陽気なイタリア人のふたり
鷹島海底遺跡,現地調査4日目 [2014年08月21日(Thu)]
今朝は,やや風がありましたが,調査開始以来初めての晴天
現地はやや波がある状態でしたが,調査は可能な状況でしたので,
予定どおり,調査を始めました.

水中は,日が差し込む状態でしたので,明るく,透明度も良い状況でした.
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           朝の海のようす

しかし,午前中1回目の調査が終了して,調査員が船にあがると天候が急変し,
空がみるみる暗くなり,雨が降り出し,風も強くなり,海面も荒れてきました

すぐに調査を中断し,基地港へ戻りました.
船をおりると,雨はさらに強くなり,雷鳴も.
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       天候の急変で,雨・風が強くなった状況

天候の回復も見込めない状態でしたので,午前中の作業をすべて中止し,
鷹島埋蔵文化財センターへ戻り,午後の作業にそなえました.

幸いに,午後は天候が回復し,予定通りの作業を終えることができました.
DSCN0262.jpg
       天候が回復し,海況も落ち着いた状況

今日のような天候の急変時,海の調査では判断を誤ると事故につながりますので,
早めの的確な判断が必要です.
海の調査では,陸上以上に天候にたいする配慮・判断が必要です.

それにしても,今回の調査は,天候に恵まれません.
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