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遺跡はどこにある? [2014年01月05日(Sun)]
昨年末に放映された「世界ふしぎ発見!」で、
「纏向(まきむく)遺跡」(奈良県桜井市)が取り上げられていました。


「遺跡」を訪れるミステリーハンター。
「遺跡」がある、とされた場所は一面の畑。
「遺跡」の場所がわからないミステリーハンターが、
農作業をしていた方にその場所を聞くと、
「ここ」だという。
その答えを理解できないミステリーハンターは驚く。

同じような経験をされた方は、いらっしゃるのではないでしょうか。
また、国史跡でありながら、現地に行くと説明版だけで、野原が広がっているだけ
という。

「遺跡は、「目に見える」かたちで残されている」
このような先入観をもたれている方が多いのではないでしょうか。
先のミステリーハンターもそのような「先入観」をもっていたのでしょう。

確かに、「古墳」は「目に見える」かたちで残されていますし、
遺跡公園として残さている古墳以外の「遺跡」には、
復元された建物などが「目に見える」かたちで建てられている例もあります。

ただし、公園化される遺跡はごくわずかです。
多くの「遺跡」人知れず地中に埋もれています。

「纏向遺跡」のばあいは、まだ公園化されていませんので、
「目に見える」かたちにはなっていません。

日本の「遺跡」の大半は、地中に埋もれてその跡が残されています。
建物のばあい、その材料は多くが木材ですので、
長い年月のうちに腐り、無くなってしまい、
大地にしるされた「穴」にみが残されるのです(竪穴住居跡、柱穴跡など)。

このような「跡」(遺跡)を保存する最良の方法は、
残されている環境に保つこと、すなわち触らないことです。

しかし、触らないと「遺跡」の内容はわかりませんので、「発掘調査」をします。
「発掘調査」は、「遺跡」を「見る」ために土砂を取り除きますので、
残されていた環境を変えてしまいます。
ですので「遺跡」の内容を知るための調査は、
できるだけ「遺跡」をいためないように、「発掘調査」は必要最小限にとどめます。

そして、環境を変えてしまった(発掘調査した)部分については、
元の環境に戻すために、調査後には掘り上げた土を戻します。
そして、その場所が畑であれば、そのまま元の状態で土地利用されるのです。

「纏向遺跡」のばあいは、まさにその状態だったのです。

「目に見える」かたちで残された「遺跡」のばあい(遺跡公園など)も
「本物」は地中に埋め戻され、その上にさらに盛り土をして、
「本物」をいためないようにしたうえで、復元建物が建てられています。
その意義は、その存在を多くの方に知ってもらうことです。
最初に触れたように「残す」だけでは、見てもらえないし、
「遺跡」の意味を理解してもらえないですから。

そのための工夫は各地でなされています。
「遺跡」の「活用」です。

もうひとつ重要なことは「遺跡は動かない」ということです。
周りの環境が変わっても「遺跡」は同じところに在り続けます
ですので、やむを得ないばあいをのぞいて本来「遺跡」はあった場所に残されるべきものです。
それが、「歴史の生き証人」(環境の変化等を伝える)にもなりますから。

壊される遺跡もあります。
家(戸建て・高層住宅)をつくるのにも基礎や埋設管の設置などで地下深く掘り下げることがあります。
道路敷設のばあいも同じです。
深く掘るということは、そこに「遺跡」があるばあい、それを壊すことになります。
そのために、「発掘調査」がおこなわれることもありますが、
その多くのばあい、「遺跡」は残されません。
「調査」の「記録」のみが残されます(記録保存)。
ただし「記録」のみですと、人目に触れる範囲も限られてしまいます

ですので、残すことができる「遺跡」は,
できるだけうまいかたちで「残し」、「活用」してもらいたいと思います。
「動かない遺跡」は,「歴史の生き証人」であもあり、
今の私たちの生活にもかかわる、さまざま情報をもたらしてもくれますから

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