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「水中考古学」を学ぶには? [2012年08月20日(Mon)]
「水中考古学を学びたいが,どこで学んだらよいのか」
「日本には水中考古学を学べるような大学はあるのか」
「水中考古学をやりたが,どうしたらよいのか」
「水中考古学を専門的に学べる講座をもっている大学は日本にないようだ」

などの質問を若い方から受けることがあります.

これにたいして私の次のように答えます.
「たしかに,水中考古学を専門的に学べる大学は国内にはありませんが,
水中考古学はあくまでも考古学の一分野ですから,
考古学の研究法を国内でしっかりと学んでください.
そのうえで専門分野としての水中考古学を研究してください」


以前も書きましたが,
多く方は「水中考古学」と「考古学」は違う「特別な学問」だ,
と考えているようです.
ですので,上記のような質問をされるのでしょう.

考古学」については,国内の多くの大学で,学ぶことができます.

一般に「水中考古学」は,水中にある遺構や遺物(水中文化遺産)を研究する学問と言われています.
ただし,その研究方法(遺構・遺物の見方や分析方法)は,陸上のそれと変りはありません
どちらも人がつくったものを研究対象にするのですから.
たとえば,遺物としての土器・陶磁器・土製品・金属製品・木製品等,
それが水中にあろうと陸上にあろうと,
見方や分析方法は違うことはありません


水没遺跡のばあいは,陸上の遺跡が水没したのですから,
遺跡のある環境が違うだけで,その他の内容は陸上のものとまったく変りません

ですので,「水中考古学」を学ぶにしても,
このような遺構・遺物を見る目をしっかりと学ぶことが不可欠です.
「考古学」の一分野であるのですから,あたりまえのことです.

また,水中からの遺物の取り上げ方法や保存処理方法にしても
鷹島海底遺跡などの水中遺跡とともに
低地遺跡での研究の積み重ねがありますので,
国内でも十分に学べます

調査方法についても,水中という環境が違うだけで,
基本的な方法は陸上のものと変りはありません
もちろん,水中用器材使用や潜水のテクニックは必要ですが.
この点は,調査の場数を踏むことで解決できることで,
研究方法とは別の問題です

この点を理解しているのか,いないのか,わかりませんが,
「考古学」の基礎を身につけないで,
「水中考古学」を学ぶ目的で留学する方もいるようです.
もちろん,留学先で「考古学」を基礎から学ぶならば,何ら問題はありませんが,
日本でも基礎は学べる,ということを今一度考えてみてほしいですね.

とくに,将来日本で自分の学んだ分野を生かそうとするのであれば,
日本の遺物・遺構の見方を学ぶことは不可欠です.
これは,日本で学ぶことが最良でもありますので.
それからの留学でも遅いことはないでしょう.

実際に,ARIUAメンバーには,
国内で「考古学」を学び,自身の研究テーマから「水中」のモノをあつかっているものが多くいます.
私もそのひとりですが.

「水中考古学を学ぶには?」
若い方が,迷わないように,
もうそろそろ「水中考古学」を「特別な学問」と考えるのは,やめませんか.
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