「国指定史跡・旧相模川橋脚」の保存整備事業報告書が刊行されました [2009年02月08日(Sun)]
以前、このブログでも紹介した神奈川県茅ケ崎市にある「国指定史跡・旧相模川橋脚」の保存整備事業報告書『史跡 旧相模川橋脚』が茅ケ崎市教育委員会から刊行されました。
「国史跡・旧相模川橋脚」は、鎌倉時代につくられたものと考えられている橋脚跡で、1923(大正12)年の関東大地震による土地隆起により、突如その姿をあらわしたものです。 整備前の状況 その後、長らく水を張った池のなかに水つけ状態で保存されていましたが、一部に傷みが進んだこために、保存整備事業がはじまりました。 保存整備事業は,2001(平成13)〜2007(平成19)年にわたりおこなわれ、発掘確認調査、整備・復元がなされました。 2008(平成20)年3月には、史跡公園として公開されています。 整備後の状況 報告書は、(1)確認調査報告、(2)保存整備報告、(3)資料編の3分冊からなり、確認発掘調査でわかった橋脚の状態・年代、橋の構造、保存整備の記録、橋脚に関する記録(文献・写真)などが詳細に記載されています。 とくに、資料編には旧相模川橋脚に関する文献一覧、文献の再録や出現当時の写真などが掲載されており、旧相模川橋脚を理解するうえには非常に参考になるものと思います。 学術的な報告書ですが、写真やカラーページも多く、見やすい構成にもなっています。 一般頒布(有料)もしているようなので、興味がある方は茅ケ崎市教育委員会にお尋ねくだい。 |