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黒曜石 [2007年11月06日(火)]
石器に使われる石材のひとつとして黒曜石(こくようせき)という石があります。黒曜石は黒光りするガラス質の火山岩です。天然のガラスともいえるものなので、切ったり、刺したりする道具の素材としては適したものです。

この黒曜石は、日本では鉄器が普及する弥生時代以前の旧石器時代から縄文時代では石器の素材として全国的に使われていました。

ただし,黒曜石はどこにでもあるという石ではありません。採れるところが限られています。代表的なところでは、北海道の白滝村、伊豆諸島の神津島、長野県の八ヶ岳周辺、島根県の隠岐島、大分県の姫島、佐賀県の腰岳などがあります。

このように、産地が限られる黒曜石が広範囲にみられるということは、それだけ石器の素材として適していたともいえますが、当時のひとびとの交易のようすをあらわしている資料でもあります。

今夏、海底遺跡見学会を実施した小値賀島でも大分県腰岳産の黒曜石製の石器が縄文時代の遺跡から出土していますし、伊豆諸島の神津島産の黒曜石も関東の各地の遺跡から出土しています。

このふたつの例にみられるように、黒曜石は、その実態は不明ですが、当時の海を介した交易のようすをしめす遺物のひとつともいえるです。
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