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犬山城 (01/22)
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アジア水中考古学研究所では、水中考古学を学びたいと考えている会員を募集しています。
入会をご希望の方は、研究所のH.P.よりお問い合わせください。


《情報提供のお願い》
 水中文化遺産、特に沈没船や沈没した人工遺物は、底引き漁や潜水漁などの漁業、仕事や趣味でのダイビングなど、水中考古学とは違う活動中に偶然に発見された例が多いのです。
 もし、海から遺物が引き上げられたり、海底で遺物を発見したり、あるいは海岸に遺物が漂着したという情報がありましたら、当研究所までご一報ください。
水中遺跡シンポジウム 水底のヒストリア [2023年02月06日(Mon)]
2月4日(土)に東京で開催された文化庁主催の水中遺跡シンポジウム 水底のヒストリアに参加してきた.
このシンポジウムは,水中版「発掘調査のてびき」『水中遺跡ハンドブック』の刊行(2022年3月)を記念したもの.

2本の基調報告をのぞくと,他の5本の発表はすべて若手の研究者によるものだった.
新潟県立博物館,静岡県,福岡県新宮町,長崎県松浦市,鹿児島県天城町・伊仙町・徳之島町,沖縄県によるポスターセッションもおこなわれた.

このうち、登壇した北海道江刺町の担当者およびポスターセッション参加の南西諸島の行政担当者は20〜30代で,水中に潜り,調査もおこなっている.

限られたマンパワー,さらに陸上より条件の悪い「水中」調査にたいし,工夫をしながら積極的に水中工学機器使用にもアプローチしている.
これも自らが「水中」調査へ携わっているからこそだろう.

この傾向は,10年前にみることができなったことだ.
ここ10年の「水中」調査の技術進歩は目を見張るものがある.
水中工学機器やデジタル機器に活用により,難しく時間のかかった海底地形図や遺物出土状況図の作成も水中での作業時間を抑え、しかも精度を落とさず,作成できるようになった.

ここ数年でも技術は大きく進歩していると感じる.
それは,すでに『水中遺跡ハンドブック』の内容が古くなってしまっており,その情報を毎年アップデートする必要があるのでないか,と思うほどだ.

その点でも非常に興味深く,刺激的な内容のシンポジウムであった.

ただし,会場は空席が目立った.
広い会場だったので,なおさらだった.

せっかく若い世代の研究者が自らおこなった調査で,発表・報告をしたのだから,多くの人(とくに研究者)に聞いてもらいたかった.

少しづつだが環境は整備され,人材も育ちつつあるが,まだまだ関心をもってもらう努力は足りないようだ.

このシンポジウムは,YouTubeでアーカイブ配信されている.ポスターセッションの紹介がないのは残念だが.ぜひ視聴していただきたいと思う.https://www.youtube.com/watch?v=sAQ0W75P5ss
『水中遺跡ハンドブック』は,文化庁H.P. https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/pdf/93679701_01.pdf奈良文化財研究所の「全国遺跡報告総覧」https://sitereports.nabunken.go.jp/jaでダウンロードできるので,こちらも内容を確認していただきたい.IMG_8438.jpg
Posted by T.Hayashibara at 01:13 | シンポジウム | この記事のURL | コメント(0)
2022年度第1回 東日本会員連絡会を開催しました [2023年02月05日(Sun)]
今日(2/4),東日本会員連絡会(水中文化遺産研究報告会)を
東京海洋大学・越中島キャンパスで開催しました.

コロナ禍の影響で3年ぶりの開催でしたが,
遠方から方も含めて30名を超える参加者があり,盛会で終えることができました.

今回は,山舩晃太郎会員と片桐千亜紀理事のお二方に講演していただきました.
お二方ともに,国内外で活躍されている若手の研究者で,
山舩さんには,ご自身が2021〜2022年にかかわっった各国での調査のようすを,
片桐さんには,ここ10年来研究されている第二次世界大戦末期に沖縄県今帰仁村・古宇利島沖に沈んだ米USSエモンズ(アメリカ軍掃海艇駆逐艦)について,
講演いただきました.

講演をとおして,お二方の考古学研究への取り組み方がよくわかる内容で,
参加者には,考古学研究とは何か,そして考古学研究における「水中」の特性とは何か,
を理解していただいたのではないか,と思います.

皆さん,メモをとりながら熱心に聴講されていました.

講師のお二方,お疲れさまでした.
参加者の皆さん,ありがとうございました.

次回は,今年中には開催しますので,
詳細が決まりましたら,お知らせさせていただきます.

DSCN1955.jpg
水中遺跡シンポジウム「水底のヒストリア」が開催されます [2023年01月02日(Mon)]
文化庁が主催する水中遺跡シンポジウム「水底のヒストリア」が開催されます.

 以下,告知ウェブサイトより.

趣 旨:文化庁は,令和4年3月に刊行した「水中遺跡ハンドブック」において,水中遺跡の保護制度や技術的な指針を示しました.このハンドブック刊行を,水中遺跡の魅力を広く国民に知っていただく契機とし,その保存と活用への機運を醸成することを目的として、シンポジウムを開催します.
日 時:2023年2月5日(日) 10:00〜16:45  ※連絡会の翌日です
会 場:日経ホール(東京都千代田区大手町1-3-7) ※YouTubeにてオンライン配信もあり
プログラム:
 (1)講演・報告(発表タイトルは仮題)
 ○水中遺跡が彩る歴史
 ・陸域の歴史と水域の歴史:佐藤 信(東京大学名誉教授)
 ・海に沈んだ蒙古襲来:池田榮史(國學院大學)
 ○世界の水中遺跡への冒険
 ・日本の水中遺跡と世界の水中遺跡:木村 淳(東海大学)
 ・世界の水中遺跡を調査する日本の技術:山舩晃太郎(合同会社アパラティス)
 ○海から地域の歴史と文化を眺めてみよう
 ・エルトゥールル号:橋智也(公益財団法人和歌山県文化財センター)
 ・開陽丸:小峰彩椰(江差町教育委員会)
 ・瀬戸内の海上交通と海賊:田中 謙(今治市村上海賊ミュージアム)

(2)ポスター報告
 新潟県立歴史博物館、静岡県、福岡県新宮町、長崎県松浦市、鹿児島県徳之島町・伊仙町・天城町、沖縄県

 ※ 参加費無料・要事前申し込み
 ※ どなたでも参加可

 詳細については,告知ウェブサイトで確認してください.
 https://www.bunka.go.jp/gyoji/93810801.html
2022年度・第1回アジア水中考古学研究所・東日本会員連絡会(水中文化遺産研究報告会)を開催します [2023年01月02日(Mon)]
コロナ禍の影響で開催を中断していたアジア水中考古学研究所・東日本会員連絡会(水中文化遺産研究報告会)
を開催しますので,お知らせします.

2022年度・第1回アジア水中考古学研究所・東日本会員連絡会(水中文化遺産研究報告会)

日 時:2023年2月4日(土) 13:30〜17:00
会 場:東京海洋大学 越中島キャンパス 3号館4階405号室
    (東京都江東区越中島2-1-6)
参加費:無料

内 容:
 1.講 演
  (1) 水中考古学における世界の動向:各国の発掘現場から(2021〜2022)
    山舩晃太郎(アパラティス代表)
  (2) 海の沖縄戦−USSエモンズと日本軍特攻機の戦闘−
    片桐千亜紀(沖縄県立埋蔵文化財センター)
 2.水中文化遺産情報交換

今回は,お二方による講演です.
山舩さんには,ご自身がかかわってこられた各国の調査現場から海外の動向について,
片桐さんには,ここ数年取り組んでこられている第二次世界多戦時に今帰仁村沖で沈んだUSSエモンズの調査・研究について,
それぞれご講演いただきます.

お二方ともに国内および海外の水中文化遺産調査・研究へ精力的に活動されているので,調査・研究の現状について興味深い内容のお話が聞けるものと思います.

会員以外の方の参加も大歓迎ですので,この分野に関心がある多くの方の参加をお待ちしております.
なお会場準備の関係がありますので,参加をご希望の方は事前の連絡をお願いします.
連絡先:sea.museum@gmail.com

20230204-ARIUA連絡会チラシ.pdf
Posted by T.Hayashibara at 18:32 | 東日本会員連絡会 | この記事のURL | コメント(0)
アメリカ軍掃海艇駆逐艦エモンズ(USS EMMONSS)関係論文 [2022年06月22日(Wed)]
片桐千亜紀理事らの研究チームが,長年研究を続けている
第二次世界大戦末期に沖縄県今帰仁村・古宇利島沖に沈んだアメリカ軍掃海艇駆逐艦エモンズ(USS EMMONSS)に関する論文を「International Journal of Nautical Archaeology」に発表しました.

オープアクセスとなっていますので,以下のアドレスからダウンロードできます.
https://www.tandfonline.com/doi/pdf/10.1080/10572414.2021.2018870?needAccess=true

戦跡水中文化遺産を徹底的に研究し、戦闘状況の復元を試みています.

関心のある方は,ぜひ読んでみてください.

沖縄県恩納村の「水中文化遺産」にたいする取り組み [2022年05月07日(Sat)]
沖縄県恩納村博物館から『恩納村博物館紀要』第12号が刊行された.
論文8編のうち,「水中」に関するものが3編.
恩納村博物館の「水中」にたいする力の入れようがみえてくる.


このうち,崎原恒寿さんの「恩納村の水中遺跡・沿岸遺跡−調査成果の検討・新発見と活用について−」は,
2006年から村主体事業として取り組んできた「水中」の調査・研究,保護・公開・活用について,
現状や課題がよくわかる報告だ.

博物館では,地域に根ざし,地道に「水中」に関する調査・研究・周知・活用を継続しておこなってきた.
調査・研究成果を活かした遺跡見学会・展覧会・村内学校への出前講座の実施は,その一例だ.

継続して事業をおこなってこられたのは,限られた予算やマンパワーのもと,できる範囲で,できることをおこない,
調査成果を広く周知・活用することで,社会に還元するというスタンスを貫いた結果であり,
行政事業のあり方としては,理想的ともいえる.
とくに周知で「何がわかる」「何がわかったのか」を丁寧に伝える姿勢には,
より多くのひとに「知ってもおう」とする担当者の熱意も伝わってくる.

近年では,予算やマンパワーを補うためのひとつの方策として,
他機関(研究団体・大学・地元ダイビングサービス等)との連携や協働調査もおこなうなど,
「水中」調査方法の工夫や模索する姿勢もうかがえる.

ただし注意したいのは,「水中」の調査はそれに特化したものではなく,
あくまでも陸上もふくめた文化財保護行政のもとにおこなわれたものであることだ.
その結果,保護の対象として特定された遺跡数は,水中のみならず,陸上も増えている.
この点も事業が継続できていることとの理由のひとつだろう.

加えて事業が継続しておこなわれてきた背景には,
沖縄という土地柄や約27kmにわたる海岸線の存在もあろうが,担当者の地道な活動による行政・住民が協力できる体制構築を無視できない.

恩納村は,沖縄本島中央部の西海岸に面した,人口11,000人ほどの村.
このような行政的規模の小さな村の「水中」にたいする取り組みだが,
その内容は,他の自治体にも大いに参考になる事例だと思う.
それとともに,ぜひ多くのひとにこの取り組み方を知ってもらい,「水中」へ関心を持ってもらうためのヒントを得てもらいたい.
第2回 うみラボOnline講演会 水中遺跡に係わる法律をみんなで考えよう! [2022年04月09日(Sat)]
会員の中田達也さんが,「水中遺跡に関する日本の法律についてー条約との関係は?」をテーマに講演会をされます.

水中遺跡(水中の文化遺産)やその調査(とくに海では)に関しては,
陸上とは異なり,さまざまな権利や法律が存在し,
他国との調整が必要なばあいもあります.

その複雑さは,調査に臨む際に,担当行政でさえも混乱をみせる状況です.
このことについて,この分野の第一人者として研究活動をされている中田さんが,研究者以外の方にもわかりやすく解説していただけるものと思います.

なかなか聴くことのできないテーマです.
水中の文化遺産に関する法律について,考えてみる良い機会でもあるので,
海に関心のある方にはぜひ参加していただき,
水中の文化遺産の理解を深めていただきたいと,思います.


第2回 うみラボOnline講演会 水中遺跡に係わる法律をみんなで考えよう!

講 師:中田達也(神戸大学大学院 海事科学研究科附属国際海事センター 准教授)
日 時:2022年4月14日(木) 19:30〜21:00
形 式:オンライン
参加費:無料 
 ※ 要事前登録
 ※ 講演後,講師とのディスカッションあり


詳細は,一般社団法人 うみの考古学ラボのH.P.を参照してください.
https://www.umilabo.or.jp/crowdfunding2022/
Posted by T.Hayashibara at 10:01 | 講演 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
『水中遺跡ハンドブック』が公開されました [2022年03月18日(Fri)]
文化庁が,「水中遺跡」の周知・保護のためにまとめていた
『水中遺跡ハンドブック』のPDF版が,
書籍版に先立ち,今日(2022/3/18),文化庁のH.P.に公開されました.

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/pdf/93679701_01.pdf

「水中遺跡」の調査について,
情報収集・探査〜発掘調査〜整理・報告書刊行
という,一連の流れを網羅的に解説しています.
さらに,出土遺物の保存・管理,水中遺跡の活用についても.
解説しています.

先に刊行されている『発掘調査のてびき―集落遺跡発掘編―』,『発掘調査のてびき―整理・報告書編―』,『発掘調査のてびき―各種遺跡調査編―』
の続編で、発掘調査のてびき―水中遺跡調査編―として位置づけられている
「水中遺跡」調査の指南書です.

これまで埋蔵文化財保護行政のなかでも、なぜか等閑視されていた「水中遺跡」でしたが,
「保護」にたいして重かった腰を、行政もようやく上げた(上げさせる),ということでしょうか.

保護への大きな一歩だと思います.

この『水中遺跡ハンドブック』を通して,
「水中遺跡」(水中文化遺産)が周知され,保護が進むことを願います.

埋蔵文化財保護行政における実務的内容の専門書ですが,
カラー版で、写真も多く,実例を紹介したコラムも散りばめられているなど、これまでの『てびき』より,
わかりやすい体裁となっています.
研究者や行政担当者でなくても,興味を引く体裁・内容ですので,
「水中遺跡」(水中文化遺産)への理解も深まると思います。
興味がある方は,ぜひ読んで・視てください.

なお,書籍版は年度内に刊行されます.
Posted by T.Hayashibara at 22:33 | 本のこと | この記事のURL | コメント(0)
クラウドファンディング【高校生の挑戦】丹後の海で水中遺跡を見つけたい [2022年03月13日(Sun)]
若い世代に「水中」に関心を持ってもらう契機になるような取り組みです.
応援をします.
実現のため支援をぜひお願いします.
https://camp-fire.jp/projects/517122/preview?token=hk3s0wd4&fbclid=IwAR1zNYPqaB1BVdScUYLqNO4K-l4Jh-GSYJowEThklMdCseqpMakqETZOllc
國學院大學研究開発推進機構で鷹島海底遺跡の公開学術講演会 [2021年12月18日(Sat)]
國學院大學研究開発推進機構が,
鷹島海底遺跡の公開学術講演会を,オンデマンド動画配信しています.


オンライン公開講座「蒙古襲来の実態とその影響」の公開講演会で,
第46回日本文化を知る講座「蒙古襲来の影響を多角的に考える」とともに配信されています.

配信内容】
令和3年度研究開発推進機構公開学術講演会
水中考古学による蒙古襲来研究
講師:池田榮史(國學院大學 研究開発推進機構 教授) *60分間

第46回日本文化を知る講座「蒙古襲来の影響を多角的に考える」
■史料からみる異国降伏祈禱の虚像と実像
講師:比企貴之(國學院大學 研究開発推進機構 特任助教) *30分間

■中世における神話の変貌と神功皇后譚
講師:大東敬明(國學院大學 研究開発推進機構 准教授) *30分間

■「神風」と「神国」――解釈の思想史をめぐる素描
講師:齋藤公太(神戸大学大学院 人文学研究科 講師) *30分間

【配信期間】
2021年12月10日(金)〜2022年3月31日(木)

【参加費】 無料

視聴には事前申し込みが必要ですので,
詳しくは,國學院大學研究開発推進機構のH.P.で確認してください.
https://www.kokugakuin.ac.jp/event/266905

公開講演会では,鷹島海底遺跡の調査・研究のアウトライン(発見〜調査の進展〜今後の課題)を知ることができます.
来年の3月末日まで配信されていますので,ぜひ視聴してみてください.
20211210_kikou_kouenkai.jpeg
Posted by T.Hayashibara at 23:00 | 講演 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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