浜離宮恩賜庭園のキバナコスモス [2009年09月19日(Sat)]
「楽しく散歩」の風来坊です。
浜離宮恩賜庭園のキバナコスモスの紹介です。 浜離宮恩賜庭園は、潮入の池と2つの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園です。 潮入の池は、海水を導き潮の満ち干によって池の趣を変えるもので、海辺の庭園で通常用いられていた様式です。 旧芝離宮恩賜庭園、清澄庭園、旧安田庭園なども昔は潮入の池でした。しかし現在、実際に海水が出入りしているのは、浜離宮恩賜庭園だけです。 浜離宮恩賜庭園は、この潮入の池や鴨場を中心にした南庭と、明治時代以降に造られた北庭とに大別されます。 この土地は、寛永年間(1624〜1644年)までは、将軍家の鷹狩場で、一面の芦原でした。 ここに初めて屋敷を建てたのは、4代将軍家綱の弟で甲府宰相の松平綱重です。 承応3年(1654年)、海を埋め立てて庭園を造成し、甲府浜屋敷または浜屋敷と呼ばれる別邸を建てました。 以来、歴代将軍によって幾度かの造園、改修工事が行なわれ、11代将軍家斉のときにほぼ現在の姿の庭園が完成しました。 明治維新ののちは宮内庁所管となり、皇室宴遊の地にあてられ、名前も浜離宮となりました。 その後、関東大震災や戦災によって、御茶屋など数々の建造物や樹木が損傷し、往時の面影はなくなりましたが、昭和20年11月3日、東京都に下賜され、整備ののちに昭和21年4月から有料公開されるようになりました。国の文化財保護法に基づき、昭和23年12月には国の名勝及び史跡に、同27年11月には周囲の水面を含め、国の特別名勝及び特別史跡に指定されています。 新橋地域の再開発により、浜離宮恩賜庭園の周りには、近代的な高層ビルが数多く建築されました。ここでは、庭園の美のみでなく、広大な庭園と高層ビルの織りなす景観も楽しむことができます。 広大な庭園だけあって、庭園内に入ると都会の喧騒とはかけ離れた雰囲気です。 浜離宮恩賜庭園のお花畑では、毎年キバナコスモスを楽しむことができます。 今年も10万本のキバナコスモスが植えられています。 従来からのオレンジ色のサンセットという品種のほかに、今年から黄色のキバナコスモスのサニーイエローという品種が植えられていました。 キバナコスモスと高層ビルとはアンバランスかな? 詳しいレポートは、ホームページ「楽しく散歩」の「新着情報」でご覧いただけます。 風来坊 |