紫川の水面(12) [2011年07月11日(Mon)]
スキー場のバイトなど、あまりなり手がいなかったのか、面接をして、すぐに働くことになった。ホテル組と居酒屋組に分かれたが、私は居酒屋で働くことになった。一回りと少し年上の太田さん、日体大の学生さん2名と一緒だった。この店には変わったメニューがあった。食用カエルやイナゴはまあ普通として、「丘うなぎ」や「ポンピョン焼」。最初は何のことかわからなかったが、丘うなぎとは青大将のことで、その蒲焼きである。ポンはタヌキ、ピョンはもう書かなくてもわかるだろう、ウサギだ。つまり、ポンピョン焼とはタヌキとウサギの合わせ肉のことだった。ほかにクマもあった。そういう肉の入手ルートがあったのであろう。お客さんから何の肉か聞かれたら答えていたが、聞かれなければおいしいですよ、と言って教えずに出していた。
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