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【20周年】 川から地球が見えてくる [2013年11月26日(Tue)]
荒川クリーンエイドの20周年にちなんで、今回は、前代表理事の
故野村圭佑さんが書かれた絵本「川から地球が見えてくる」をご紹介します。
kawakara1 hyoshi.jpg

「荒川から地球が見えてくる」
という言葉を、荒川クリーンエイドのスタッフが使うことがあります。
これは、野村さんが絵本に書かれた考えに基づいています。

川からいったいどんなことが見えてくるのでしょう。
ちょっとのぞいてみましょう。

ここは、北区岩淵水門あたり。
ここから下流は、東京の下町を水害から守るために、
90年ほど前に人間によって作られたんですね。
荒川には、都会とは思えないほど豊かな自然があります。
それはなぜでしょうか、という問いで始まります。
kawakara2 akamon2.jpg
※クリックして大きな絵と解説をどうぞ!

春の荒川は、色とりどりの草花が咲き、
花の蜜や花粉を求めてやってきたチョウやハチなどの昆虫でにぎわっています。
新入社員研修など、最近では、春の荒川でクリーンエイドを開催される
みなさんも増えて来ました。
kawakara3 haru2.jpg

ギョギョシ、ギョギョシ!
初夏のヨシ原をわたるさわやかな風に乗って、
ヨシ原で子育てするオオヨシキリの鳴き声が聞こえます。
学校さんなど、夏に活動されるみなさんには、お馴染みの鳥ですね。
kawakara4 shoka2.jpg

秋風とともに、アキアカネの大群が、産卵のために山から下りてきます。
植物は種をつけて、冬越しを前に子孫を残す用意をしています。
秋のクリーンエイドでは、イガイガのオナモミの実や、
クロベンケイガニが、お子さんに大人気ですね。
kawakara5 aki2.jpg

いよいよゴミの問題です。
川の水は、上流からゴミを運んできます。
大雨で水かさが増えたときには、ドラム缶や丸太など大きなゴミがヨシ原をなぎたおし、
そこから小さなゴミが入ってきて、ヨシ原を埋め尽くします
kawakara6 gomi2.jpg

そこで、ゴミを調べながら拾う、荒川クリーンエイド。
ゴミはどこから来るのか、なぜゴミになるのか、
どうしたらゴミの出ない社会にできるのか、みんなで考えます。
ポリ袋、発泡スチロール、ペットボトル、食品トレイ・・・
プラスチックは、自然の中では分解されず、いつまでも残ってしまいます。
kawakara7 youkihousou2.jpg

川をさかのぼると、
荒川の源流部は、自然のままの原生林におおわれています。
荒川源流エコツアーで、神秘的な原生の森を訪れた方もいらっしゃるでしょう。
kawakara12 genseirin.jpg

しかし、源流の森も荒れています
40〜50年前に植林したスギやヒノキの手入れができないからです。
人が手を加えない原生林と違い、植林した森は手入れをしないと元気に育ちません。
手入れのひとつが間伐です。
エコツアーでは、源流の森の間伐などのボランティアもします。
kawakara13 shokurin.jpg

下流では、外来種の問題もあります。
もともと荒川にいなかった生き物が勢力をのばして、
もとからそこにいた生き物たちの暮らしに影響を与えています。
外来種は、荒川の自然にどんな影響を与えているのでしょう。
kawakara8 gairaishu2.jpg

ゴミとはなんでしょう?
自然界では、生き物の命がつながるとともに、
なにひとつ無駄になることなく、物質が循環しています。
自然界で分解されず、生き物たちの命の循環を断ち切るのがゴミなのです。
荒川のゴミと生き物の関係を追い求めていくと、
地球規模の環境問題にいきつきます。
kawakara9 mawattemegutte.jpg

ゴミを拾うときに、川の自然にもちょっと目を向けてみませんか
と、野村さんはお誘いしています。
川は、遠い地球のかなたまで思いを馳せることのできる材料でいっぱいです。
kawakara11 sizen.jpg

今度、荒川クリーンエイドに参加するときに、
ぜひもう一度、野村さんのこの絵本のことを思い出してみてください。
もっと楽しく、有意義な一日になるかもしれませんよ。(星)

※絵本のご案内はこちらから