パヤタイ・ベビー・ホームの赤ちゃん
在タイの日本大使館のHPによると・・・
1984年から2007年までのHIVに感染しているタイの人は、累計で約32万人。
そのうち、9万人弱の人が亡くなっています。
もっとも感染者数が多い世代は、20歳から39歳までの年齢層が一番多く、中でも30歳から34歳の人たちが高い割合だそうです。子0歳から14歳までは、0.33%といいます。
職業でみると、性産業に携わっている人は、4.47%、驚くのは主婦が4.12%であり、もっとも多いのは、労務者の44.5%であり、続いて農夫20.61%です。
ここから1984年から1995年までの感染者は4万5千人、死亡者は1万2千人でしたが、2006年のデータでは、1万5千人の感染者数に対して、死亡したのは2500人でした。
爆発的な感染者数の増加に危機感を持ったタイ政府が、本気でHIVの対策に取り組んだ結果、発症人数と死亡者数を抑えることができたのでしょう。
タイでは、政府によってHIV患者に対して、治療薬を無料で提供したり、生活費を支援するなどの対策を講じてきたようですが、現在では予算の削減や財政上の問題から、無料で治療を受けられる人たちは限られています。
パヤタイ・ベビー・ホームのように、HIVに感染した子どもたちを預かっている孤児院に聞くと、こうした治療費が高価であり、支給が十分でないとのことでした。
現在HIVを防ぐための教育は、タイで行われています。
子どもの感染で最も多い、母子感染も、対応次第で子どもの感染率を減らすことができます。
親がAIDSになったため、亡くなったり子どもの面倒をみれないなどして、子どもが孤児になるケース、自身が親から感染させられてしまった赤ちゃんたち。
パヤタイ・ベビー・ホームでは、無邪気に遊ぶ赤ちゃんたちにも、HIVに感染している子どもたちがいます。治療をうけられない赤ちゃんの、進行は早く次に会いにいったときに、亡くなってしまうことも珍しくありません。
悲しい現実です。
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