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2019年03月26日

平成31年3月26日火曜

朝鮮族系中国人女性41歳、ずいぶん前だが、胃の症状で来院したことがある。今回も数週間前から胃が痛くなり、がまんをしていたが、こらえきれずやって来たとのこと。準緊急で内視鏡検査をしなければならないかもと思い、朝ごはんは食べたの?と訊ねると、「食べた」との返事。そして内視鏡検査は絶対にしたくないという。あれはつらいから、げぇとなるし・・・と言うが、僕のクリニックでは内視鏡検査は行ってはいない。背部痛も強いと言うので胃の潰瘍を考えた。お酒は全く飲まないそうだ。まずはオメブラゾール20mgを処方し、早い時期に内視鏡検査をと話しをしてみたら・・・内視鏡検査は絶対にしたくない、忙しくてなかなか来られない、今日もようやく来られたので薬を2カ月分欲しいと言い、絶対に譲ろうとしない。いくら治療は最終的に患者が選ぶものであったとしても、こちらの言うことは全く聞いてくれない。これでは「医師と患者がともにつくる医療」にはなりえない。こういうやり方で日本で生きていくのは大変だろうと、つい思ってしまった。オメブラゾールの内服でよくなってしまったら、結局はどこにどういう病変があったのか、わからなくなってしまう。よくなったら当然、オメブラゾールは継続しないでやめてしまうだろう。たとえば胃潰瘍であっても将来、再発をするかもしれない。幸か不幸か、プロトンポンプ インヒビターの使用期間は胃潰瘍の場合は8週間までとなっているので、寄り添う気持ちはあきらめ、8週間処方を行い、具合が悪い時は連絡をくれるようにとだけ話しておいた。これだけ説明し、通常の検査治療の道筋を話したのに、拒否されたのだから最終的な責任は本人ということになる。本人の意思を尊重するしかない。
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2019年03月25日

平成31年3月25日月曜

冷たい雨がふり、一時期は雪も舞っていたせいか、日本人患者も多くはなく、外国人患者も前日の金曜の27人からぐっと減って9人だった。某テレビ局の取材が入っていたら、マスコミの取材の日はなぜか外国人患者が少ないというジンクスが続くところだった。ベル―人3人、フィリピン人3人、中国人、ベトナム人、ブラジル人が各々1名という内訳。久しぶりに遠方から初診の患者がやってきた。群馬県よりフィリピン人女性28歳、このあたりに友人が住んでいるらしく、その友人からフィリピン人スタッフに彼女の診察についての依頼があったらしい。前日に群馬県からやってくると聞いた僕も、どうしてこんなところまで来るのか?とフィリピン人スタッフに話した記憶がある。病気の治療は一日では終わらない。群馬県からここまで通院できるわけはない。だから住まいの近くで診てほしいのだが・・・僕のこの考えが厚労省が進める外国人受け入れ拠点病院、拠点診療所構想に疑問を抱かせている。やってきた彼女は数カ月前からの胃のあたりと下腹部の腹痛と軟便を訴えていた。腹鳴について尋ねたところ、案の定、ごろごろと聞こえるときがあるそうで・・・すべての症状から過敏性腸症候群を疑い、処方した。さらに夜間になると動悸がして胸が苦しいと訴えるので、自律神経失調症も疑った。二つとも原因に共通点がある。彼女の住む群馬県のI市にはフィリピン人が少ないそうで、そういう環境も原因のひとつなのだろう。
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2019年03月23日

平成31年3月23日土曜

不思議なものでいつもマスコミの方が外国人医療を取材するために来院する日に限って外国人患者が少ない。平日にいらっしゃることが多いためだろうと思い、いつも土曜日なら・・・とお話ししているのだが、土曜日に取材に来るというところはなぜかごくまれだ。週休二日の影響なのかもしれない。今回も某テレビ局より医療通訳の取材に・・という話があり、土曜日ならまちがいなく外国人患者は多いですよと話し、今日23日土曜の予定だったが、先方の都合で延期になってしまった。きょう、どれぐらいの外国人患者がやってくるかはまだわからないが、昨日の金曜は平日なのにすごく多かった。前日の木曜が祭日で休みだったためだけではないと思う。僕が診察した外国人患者が17人、小児科で診た外国人患者が9人、計26人。いつも高血圧で拝見している近所の女性が「先生、なんだか待合室が日本じゃないみたい」と話してくれた。国籍別の内訳はフィリピン人16人、ベル―人3人、アルゼンチン人2人、韓国人、ナイジェリア人、ラオス人、ベトナム人、ブラジル人各1人。日本人患者もすごく多かったが、時間帯によってはたしかに先の日本人患者のように
「ここはどこ?」と感じたことだろうと思う。ナイジェリア人男性49歳、高血圧で拝見して半年ぐらい。3月10日より右の胸部痛が出現。13日に某医療センターを緊急受診、心筋梗塞の疑いで救急搬送され、諸検査の結果、カテーテル手術を受けたと朝のうちにこの医療センターから情報提供書が届いた。その2時間後に来院。故国なら死んでいたよと少し笑顔、某医療センターからの指示通りにアスピリン等も処方した。
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2019年03月21日

平成31年3月21日木曜

アメリカ人女性57歳、精神疾患を抱えている。この一週間ほど、便が出にくく、ときどき水っぽいものが出ると来院。酸化マグネシウムはすでに内服しているし、いつもは水様便だと訴えることの方が多いので、悩んだ挙句にレシカルボン座薬を処方した。すごくやせている方なのでもしかしたら腹筋が弱くていきめないのだろうかと思ったからだ。お菓子を持ってきてくれているというので何事かと思ったら「よく効いていることを報告したい」とのことで、お菓子を置いて帰って行った。心配した分、ほっとした。こういうときは診察に来たわけではないので医療費の請求はしない。フィリピン人女性49歳、高熱と咳とのどの痛み。インフルエンザの可能性も捨てがたく、検査をしてみたが、陰性だった。カンボジア人女性42歳、一週間後に久しぶりにカンボジアへ帰るが、薬がほしいとやってきた。1週間ほど前から右の臀部から足の先まで痛みとびりびりする感じがあるという。以前に同じことがあったときにボルタレン座薬を処方したことがあり、それがよく効いたから同じものを欲しいとのことだった。鎮痛剤を長期に処方することは少し怖い。短めに処方した。
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2019年03月19日

平成31年3月19日火曜

南西アジアの某国からの日本語学校生23歳、昨年の11月に初診、左の胸背部に痛みがあり、来日して間がない一カ月ほど前に手の指に傷があって、あやまってそこにごきぶりスプレーをかけてしまった、それからめまいがしたり、関係があるのではないかと心配していた。通常の血液検査では何の異常もなく、胸腹部のCTスキャンでもとくに異常所見はなかった。以後、何回かやってきては心配を訴えるのだが、昨日はめまいのほかに動悸、ときどき血圧が140ぐらいまであがると言う。血圧を測定してみたが、120/60でまったくの正常。体の中に毒が入っているのではないか、もし体から出て行ったとしても将来、がんになる可能性があるのではないかとやっと聞き取れるかどうかという英語で質問してくる。「大きな」病院でなければ、血中にそのような物質があるかないかについての検査はできないと話して、某医療センターに情報提供書を書きながら、行くときにはそのスプレーを持って行ったほうがいいと話した。するとそのスプレーはもうないと言うので、スーパーで同じものを買って行くか、成分を書き留めて行ったら?とアドバイスしたところ、日本に来たばかりで覚えていないし、本当にごきぶりを殺すスプレーだったかどうかもわからないと言う。ちょうど診察が終わる時間だったが、診察を終えても窓口でフィリピン人スタッフを相手に話が止まらず、困った。精神的なものと一笑に付すのは簡単だが、まずは彼が話してくれたことを化学的に分析しなくてはいけない。情報提供書を受け取る医師もとまどうことだろうと申し訳なく思った。
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2019年03月18日

平成31年3月18日月曜

インドネシア人女性28歳、花粉症で目が腫れ上がっている。こちらも拝見した後にいつものバセドー氏病の採血を行おうとしたら・・・けっこういやがる。注射は苦手だと言ってはいたが、いつも 大きな声が出る、針が刺さったときに手を引き抜こうとする。もうわかっているのでスタッフが後ろからやさしく手を支えている。今回もようやく採血が終わった。フィリピン人女性24歳、横浜市から初めて来院。日本に来て間がないそうで、健康保険には加入する資格があるが、まだ手元にもらっていないという。おしりに何かが数個できていると話すので、見せてもらったところ、数個の毛嚢炎があり、うっすらと膿がほんの少したまっているようにもみえる。表面のことなので、抗生物質の処方にとどめた。フィリピン人の一家4人、丹沢の近くから来院。83歳の女性の息子、その嫁、そして一番若い40歳の男性は娘の婿だそうで、すでに高血圧、そして1週間前に採血した中性脂肪の値が300を超えている。食事療法は本人にだけ話してもあまり意味がないので、全員診察室に入ってもらい、ひとりひとりについて食事指導を行った。3月もすでに後半。桜ももうすぐ。
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2019年03月16日

平成31年3月16日土曜

ペルー人女性51歳、とにかく底抜けに明るい人、診療終了直前に「ごめんね」を連発しながら息せき切って笑顔で飛び込んできた。先週末に足が脹れていると友人のペル―人女性に連れられてやってきたのだが・・・一週間の利尿剤の内服で足の浮腫は明らかに軽減している。先週は足が重そうで歩きづらそうだったのが、「息せき切って飛び込める」までになっている。採血をして電解質、クレアチニン、アルブミンや貧血の有無など直接浮腫に係るような項目のほかに申し訳ないがビア樽に足がついたような彼女の体を心配し、コレステロールや中性脂肪、肝機能、糖尿病関係などもチェックをしておいた。そのデータでは電解質、クレアチニン、アルブミンとすべて正常、肝機能と血糖値も正常、LDLコレステロール、中性脂肪はわずかに正常範囲より高いというもので、僕の想像をいい方に裏切ってくれた。血圧も120台。逆にどうしてこの程度なのだろうと不思議に思ってしまう。心肥大もなさそうなので、利尿剤でしばらくようすをみることにした。フィリピン人女性63歳、プライベートな問題を抱えているし、僕はその内容を知っている。いつになっても全く話せない日本語、付き添ってくる妹が妙なことを考えなければいいのだがとつい思ってしまう。
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2019年03月15日

平成31年3月15日金曜

パキスタン人女性、CTの結果、膵臓の周囲の脂肪組織が脹れているという診断なので、アミラーゼを血液と尿でチェック、すでに10日ぐらい経過しているのでアミラーゼが上昇しているかどうか、こういうときの診断はむずかしい。彼女にパキスタンではこどもは太っている方が健康的と考えるかどうか、質問してみた。そういう人たちも多いが、私や家族はそう思ってはいないという返事だった。だからこどもにジャンク フードもあまり食べさせてはいないと。同じAMDAに所属するバングラデシュの友人が都内の大学病院に留学していたころ、当時、3歳ぐらいの息子がバナナしか食べなくてやせている、バングラデシュの留学仲間に「息子がやせているのは両親が食べてしまい、息子はバナナしか食べるものがないからだ」と言われていると苦笑いしながら話してくれたことがある。この話をしたところ、「そうそう、親が食べ物を食べてしまうから、こどもはバナナしか食べるものがない。それでやせていると思われる」と目をキラキラさせて教えてくれた。バングラデシュの友人の話はバングラデシュやパキスタンではわりとありふれた話で、食べ物に困っていないはずの富裕層にとってはジョークなのだと初めて気がついた。8月の地域看護学会に依頼されていた教育講演の抄録を1時間ほどで書き終えた。インターネットですぐに提出、ひとつ仕事が片付くとほっとする。
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2019年03月14日

平成31年3月14日木曜

ナイジェリア人男性44歳、排便時に出血すると来院。肛門鏡で診てみたが、痔はあるが、出血はなし。ポリープ状に変化もあるが、明らかな出血源がわからないので大腸の検査も必要になると考え、近くの専門医に診察をお願いした。ベル―人女性19歳、風邪症状、発熱、体の痛みで来院。明日から飲食店で働くというので、インフルエンザの検査もしておくべきと考えて、話をしたら・・・いやがる。誰でもいやなものだが、顔つきを見ていると「本気で」いやがっているのがわかる。鼻腔に入れる綿棒を取り出すとそれは頂点に・・・ここまでいやがられると、やる方としてもやめてしまおうかなあと思いたくもなる。でももしインフルエンザなら周りに広めてしまうだろうし・・と心を鬼にして施行。結果は陰性。疲れてしまった。タイ人女性59歳、めまいがするとやってきた。降圧剤のせいかとも思い、血圧を測定するもよくコントロールされていて低いというわけじゃない。よく聞くと耳鳴り、吐き気、頭痛もあり。メニエール氏病を疑って処方した。同じくタイ人女性55歳、前回の採血の結果、中性脂肪が300を超えていた。カルビが大好きだそうで、「どうする?」と言われても、すでにベザフィブラートを最大量内服しており、やはり食生活を変えるしかないのだが・・ビールとカルビが大好きというのは変えられそうもなさそうだ。イスラム教徒なので、豚肉は食べられないし。フィリピン人女性59歳、目が真っ赤。花粉症と自分で言っていると受付から連絡があった。その通りだった。
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2019年03月12日

平成31年3月12日火曜

昨日は午前中、診療して午後から厚労省の訪日外国人医療に係る関係者会議へ。午前中にベル―人、フィリピン人、フィリピン人と来院。きょうの朝、机の上を見るとオーストラリア人患者のカルテが置いてあった。ほかに日本人患者のカルテが数冊、午後休診にすることはホームページにアップはしておくのだが、やはり見ないで来てしまう人がいる。会議も大切だが、申し訳ない気持ちでいっぱい。昨日の会議は今までのまとめに近いような印象があった。ワンストップ窓口を厚労省が提案しているように、地方自治体で本当に行うことができるのか、医療そのものや医療制度さらには外国人患者の考え方、宗教的な問題など、専門的知識が必要になること、場合によっては外国語での対応も必要になるかもしれず、個人的には都道府県など地方自治体が行うのは不可能に近いと思う。また、ワンストップ窓口とは聞こえはいいが、内容が不明瞭、本当に外国人医療のさまざまなトラブルや相談がそこで完結するとはどうしても思えない。以前から思っていた通り、僕はこういう窓口はノーハウの蓄積のある民間団体に委託し、各都道府県にひとつではなく、全国に1つあればそれで事足りると思う。そして、日本側からの相談だけではなく、外国人の側からの相談も受けるべきと思う。外国人患者が医療機関の窓口で医療に関する各種相談やトラブルについての不満を直接、述べるようであれば、その外国語対応に追われて医療機関では本来の仕事ができなくなりかねないと心配するからだ。こう書いてくると、これすなわちAMDA国際医療情報センターが28年にわたり、行ってきたことにほかならない。
posted by AMDAcenter at 10:43 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)