• もっと見る
« 成果物など | Main | お知らせ»
旭川JR新駅舎にビッキさん木彫 [2011年05月06日(Fri)]
■面長?旭川の顔 JR新駅舎 ビッキさん木彫設置へ(04/21 07:55)

ソース:北海道新聞 どうしんウェブ

 【旭川】今年秋に全面開業するJR旭川駅の新駅舎に、旭川出身のアイヌ民族の彫刻家砂澤ビッキさん(1931〜89年)の木彫が置かれることが決まった。作品は、市民有志の「旭川ビッキの会」(井内敏樹会長)が所有する「TOH」で、すでに駅舎への設置が決まっている安田侃さん(65)=美唄出身=の作品と並び、「彫刻のまち」の玄関口を飾る。

写真

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 木の温もり溢れる、旭川の新駅舎。その前の駅舎にも色んな思い出があるので、新しく変わってしまうのは、ちょっと寂しい気もしていました。雪の結晶を模ったライトに、時計が駅の正面に飾られていて、丁度入口のところに、大きな木彫の人形が二体並んで立っていましたよね。

 記事によると、今度は、砂澤ビッキさんの木彫が置かれるようになるそうです。写真を見る限り、新駅舎にもよく合う、少し現代的な雰囲気を感じられる作品に見えます。本物を見るのが楽しみです笑顔

 そういえば、昨日記事を書いた後に、北海道に桜前線が到達したということを知りました。なんだか嬉しいですね。それでは、今日も一日、アリキキアンロ!


沙流川水害訴訟 [2011年05月03日(Tue)]
■裁判:沙流川水害、国に3190万円賠償命令 札幌地裁「水門閉じず被害拡大」(2011年4月29日 2時00分)

ソース:毎日新聞 毎日jp

 03年の台風10号による豪雨災害で、北海道門別町(現日高町)富川地区の住民らが国に約9000万円の損害賠償を求めた沙流川(さるがわ)水害訴訟で、札幌地裁は28日、北海道開発局職員が水門を閉じていれば被害拡大を防げたとして、国に計約3190万円の支払いを命じた。橋詰均裁判長は「水門を閉じずに職員を退避させたのは誤りだった」と指摘した。

 03年8月10日未明、道開発局が沙流川上流にある二風谷(にぶたに)ダムが大雨で決壊しそうになったため、ダムの水を放流。その結果、沙流川下流の支流で逆流が起き、富川地区の55ヘクタールが冠水。床上浸水などの被害をもたらした。原告側は「支流の3カ所の堤防にある水門を閉じないままダムを放水したのが被害の原因」と主張していた。
・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 

 「水門を閉めていても浸水は起こっていたとして、賠償額は逆流で被害が拡大した分だけを認め、原告1人の請求は退けた。」のだそうですが、それを除いては原告側の勝訴となったようです。

 二風谷ダムは、その建設を巡る「用地収用裁決の取り消し」を求めた訴訟を萱野茂さん等が起こしており、これもまた勝訴しているのですが、もうダムが完成していたために使用が続けられているのだそうです。

 ダム無しでは生きられない世の中になっていることが、なんとも心苦しいですね。人が作ったものは、一時はとても快適に過ごせるようになるのですが、そのもの自体が壊れやすく、新たな問題を引き起こす一因にもなりかねません。

 原発も同じ怖さがあります。福井県の敦賀原発2号機の1次冷却水の放射性物質の濃度が高くなっているというニュースも入ってきていますね。燃料棒の中に閉じ込められているはずの放射性物質が漏れた可能性があるということですが・・・。私達ができることは、ただ自然環境のために節電・節水をすることです。

中本ムツ子さんの訃報を受けて [2011年05月01日(Sun)]
■千歳アイヌ文化伝承保存会前会長の中本ムツ子さん死去(2011年 4/29)

ソース:苫小牧民報社 WEBみんぽう

 千歳アイヌ文化伝承保存会の前会長で、長年にわたりアイヌ文化の伝承、保存、振興に尽力してきた中本ムツ子さんが28日午後1時19分、心筋梗塞のため入院中の札幌市内の病院で死去した。83歳。通夜は30日午後6時から、葬儀・告別式は5月1日午前10時から、同市内北斗1の22の橋爪斎苑で行われる。

・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 去年の暮れから、近いうちに、なんとか一度お目にかかりたい。生の、生きたアイヌ語を、自分の耳で確かめたい。そう思っていました。きっと必ずお会いする時が来る。約束をしたわけでもないのに、そう信じていました。

 しかし、その「いつか」は、とうとう叶いませんでした。「いつか」なんて言っていないで、すぐに行動すれば良かった。そうすれば、もしかしたら・・・。悔しさと不甲斐の無い自分に、自らを責めました。

 精力的に文化伝承活動に従事して来られた中本ムツ子さん。流暢なアイヌ語で、カムイユカラなど、数々のアイヌの物語をこの世に残して下さいました。この訃報は、中本さんのご親族の方や周りの方々にとって悲しみの大きいものであると同時に、アイヌ語や文化伝承活動の未来に、大きな影響を与えるものであったと思います。

 私は、中本ムツ子さんにお会いすることはできませんでしたが、とても大らかで、愛情に溢れ、言語感覚が鋭く、人として尊敬できるような方だと聞いておりました。もう今は、モシリホッパ(mosirhoppa)されてしまいましたが、その意志や語られた物語は、これからもずっと語られていくことでしょう。

 この世でやり遂げられたその偉業に感謝しつつ、私達も精力的に、しっかりと活動していきたいと思います。ソンノ イヤイライケレ。 (sonno iyayraykere.) 本当に有難うございました。

 カント オロワ イヌカ ワ イコロパレ ヤン。(kanto orowa i=nukar wa i=koropare yan.)
どうか天から私達を見ていて下さいね。

学名にアイヌ語が… [2011年04月28日(Thu)]
エイワンケヤ?How are you?
おはようございます太陽

 今日は、学名に「アイヌ語が入っている生き物がいる!」との情報を入手したので、それを紹介します。

 その名も「ラナ・ピリカ」。「北海道を代表する唯一のカエル」である、『エゾアカガエル』の学名なのだそうです。

 アカガエルの仲間を示すラテン語の「ラナ」、そして、アイヌ語で「美しい、良い」などという意味ある「ピリカ」をくっつけて、命名されたのだとうことです。響きがなんとも綺麗ですね。

この記事のソースである『窓辺の小太郎』というブログには、写真付きで解説されていました。カエルの卵等を見るのが苦手な方は、少々覚悟が必要かと思いますが、きっと北海道でも春を感じられるような記事ですので、是非ご覧ください笑顔

窓辺の小太郎「エゾアカガエル 産卵」の記事
サケ出発式 [2011年04月08日(Fri)]
■石狩川にサケ再びと稚魚放流 (04/04 12:02)

ソース:北海道新聞 どうしんウェブ

 【旭川】石狩川にサケを呼び戻そうと、市民が育てた稚魚を放流する「サケ出発式」(大雪と石狩の自然を守る会主催)が3日、旭川市末広東の石狩川秋月橋右岸広場で行われた。アイヌ民族の儀式「カムイノミ」(神々への祈り)でサケの無事を祈り、約5千匹の稚魚が川に放たれた。

 出発式は同会が毎年春に行っており、今年で28回目。稚魚は昨年12月から市民から募集した「さけゼミナール」の会員ら約30人が自宅の水槽などで受精卵から育ててきた。

・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 少し前の記事になってしまいますが、今日は旭川の活動を取り上げます。今年も無事に「サケ出発式」が行われたようですね。良かったです!旭川アイヌ協議会のメンバーでカムイノミが行われ、鮭も元気に海に向かって泳いで行ったことでしょう。

 今は、原発の放射線物質が海に流されるなど、水質汚染という問題について、私達は本当に身近に感じるようになりました。水不足がもたらす影響は計り知れないということも、多くの人が体験し、強く身に染みて感じたのではないかと思います。もう後回しに出来ないような状況ですね。

 北海道だって、他人事ではありません。尺度の問題ではないからです。石狩川のきれいな水が保たれ、鮭がこの川に帰ってくることを願います。そして願うだけではなく、洗剤の量を減らしてみるなど、自分にできることは行動に起こしていきたいですね。人も、動植物も、水が無いと生きていけませんものね。

復刻本『アイヌ文学』 [2011年03月22日(Tue)]
■アイヌ語学者・知里真志保 没後50年、著書復刻へ 登別(03/22 09:55)

ソース:北海道新聞 どうしんウェブ


 【登別】登別出身のアイヌ語学者、知里真志保(1909〜61年)が今年で没後50年を迎えるのを記念して、登別市内の市民団体「知里真志保を語る会」は今秋、真志保の著書「アイヌ文学」の復刻本を出版する。同市内の小中高校や道内の図書館などに無料で配って、アイヌ文化の研究に力を注いだ真志保の功績をあらためて紹介する。
・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 知里真志保 先生(お会いしたことはありませんが、残された資料から私達は多くのことを教わっているため、ここでは先生と呼ばせてください。)のことは、アイヌ語に興味がある方であれば、誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
 博物館等に、復刻版のご著書が売られていると思います。また、『分類アイヌ語辞典』、『地名アイヌ語小辞典』などは、私達が辞典を作ったり、テキストを読み解く際に使わせて頂いております。アイヌ語学に偉大な功績を残された方です。
 お姉さんにあたる方が、あの旭川市北門中学校にも資料が残る、あの知里幸恵さんです。
 復刻本、楽しみですね。


地下歩行空間の開通式典を中止 [2011年03月13日(Sun)]
■地下歩行空間の開通式典を中止 札幌市(03/12 01:18、03/12 08:03 更新)

 札幌市は11日、東北・関東大地震で全国的に大きな被害が出ていることに配慮し、12日に予定していた札幌駅前通地下歩行空間の開通記念行事を中止すると発表した。


 中止するのは、記念式典と都市計画シンポジウム。関連イベントとして、芸術家たちが歌や踊りを披露する「アートパフォーマンス」と「アイヌパフォーマンス」も開催を自粛する。


 地下歩行空間は予定通り午前6時15分に開通する。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

まだまだ、予断を許さない状況が続いていますね。北海道も釧路や函館などの各地に津波の被害が出ています。また、このブログを読んでくださっている方の中にも、東北や関東の方がいらっしゃいます。とても心配です。


今日気象庁は、3月12日に起きた東北地方太平洋沖地震について、マグニチュード8.8からマグニチュード9.0に修正したことを発表しました。


今まさに、救出活動が行われているところだと思いますが、多くの方々の無事を心より祈っております。


こんな時こそ、私達にできることを考えて、行動していきたいですね。





「カネト」合唱団 [2011年03月07日(Mon)]
■歌う、カネトの半生 アイヌ民族の測量技師 来春公開へ合唱団練習(2011年3月6日)

ソース:東京新聞 TOKYO Web

 愛知、長野、静岡県境の険しい山岳地を走る飯田線を建設したアイヌ民族の測量技師川村カネト(1893〜1977)の半生を描いた合唱劇が来春、初めて首都圏で公開される。公募で集まった合唱団の練習は新宿区で始まっているが、多文化共生のメッセージを劇に込めようと、実行委員会では在日外国人らの参加を呼び掛けている。 (松村裕子)

 カネトは、北海道旭川市でアイヌの名門に生まれた。地元で鉄道の測量に携わり、断崖絶壁が続く天竜川の峡谷での飯田線建設では現場監督を務めた。日本人に測量や工事の引き受け手がない危険な場所で、川に落ちかねない状況や、生き埋めにされかけた民族差別を乗り越え、昭和初期に仲間と共に難工事を完成させた。

 合唱劇は、児童書「カネト」(沢田猛著)を基に、作曲家藤村記一郎さんが作った全二十七曲で構成。天竜峡谷での測量や工事などを、劇を交えた歌でつづる。二〇〇〇年に愛知県で初演され、飯田線沿線や、北海道で繰り返し上演されている。

・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

二年前だったでしょうか・・・「カネト」合唱劇が旭川で行われた時に、

私もその公演を観覧しました。

未だ見てない方は、是非ともご覧ください。

その怒涛の半生が合唱劇の中に描き出されており、

きっと多くのことを感じられるのではないかと思います。

合唱に参加したいという方も、募集しているみたいですので、

詳しくは、ソースの記事をご覧くださいチューリップ
サッチェプ [2011年03月03日(Thu)]
■煙が味付け アイヌ民族博物館でサッチェプ作り(2011年 3/1)

ソース:苫小牧民報社 WEBみんぽう

【白老】白老町のアイヌ民族博物館で、民族に伝わるサケの薫製「サッチェプ」作りが大詰めを迎えている。屋外で寒干ししたサケを、チセ(住居)の天井につるして煙でいぶす作業が始まった。薫製の最終工程。早ければ4月中にも販売が始まる。

 サッチェプはアイヌ語で「サッ」(乾いた)「チェプ」(サケ)の意味。アイヌ民族の間で保存食として重宝され、本州の和人との交易品にもなった。今は、博物館の土産品の中で一、二を誇る人気商品という。

・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

暗がりの中、チセの天井から垂れ下がった黒い物体を初めて見たときは、

まさかそれが鮭だとは思いませんでしたが、

今では見る度、「美味しそうだなぁ・・・。」と思うようになりました。

アルファベットでは、sat cep と書きますね熱帯魚

お酒の御供に、サッチェプ なんていかがですか?


TOKYOアイヌ 英語字幕 [2011年03月01日(Tue)]
twitter からの引用です。

@tokyoainu
TOKYOアイヌ
英語字幕上映!【TOKYOアイヌ@スペースオルタ】4月1日、6日各18:30〜の上映は英語字幕となります。1日上映後のゲストには、ボブ・サム(アラスカ先住民・クリンキッド族)さんによるお話(日本語通訳有)が予定されています。是非、お越し下さい。当日:1800円/前売:1500円


英語字幕だそうで、ますます多くの方に見てもらえそうですね笑顔