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AEFAアジア教育友好協会はインドシナ半島での学校建設とその建設した学校と日本の学校の国際交流を推進しています。このブログはアジアの子ども、日本の子どもたちのために活動しているAEFAスタッフの活動日誌です。

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ベトナム出張記 〜奨学生の家を訪ねる〜[2013年06月20日(Thu)]


ぴかぴか(新しい)1万5000円で1人の子どもが1年間小学校に通うことができますぴかぴか(新しい)

びっくりしませんか?
1万5000円、日本で生活していたら、すぐに使ってしまうような額。
外食を少し控えれば貯められる額。
それで1年間も学校に通わせてあげることができます。

※1万5000円で1年間小学校に通うことができるというのは、実際、お米や教材になります。学費はかからないのですが、子どもが労働力になってしまうことが多いので、学校に来られるよう、その分の労働力をお米で支給するという訳です。


4月のベトナム出張時、AEFAの奨学金を受けて小学校へ通う子どものお家を訪問しました。


IMG_3114.JPG



彼の名前はキム・フォン。(写真左から2番目)
5年生。

◆家庭環境
9人兄弟(1番上は20歳、最年少は5歳)。
母は癌を患い既に他界しており、父は日雇いの建設業に携わっているため、安定的な収入はない。稼ぎ手は父と長男、次男のみで10人を養っている。収入は月平均20000円、これで10人で生活している。9人中4人が奨学金のお陰で学校に通い、その他は学校に行くお金がなく、中退して仕事を探した者、または僧侶の道に進んだ者がいる。

IMG_3148.JPGIMG_3152.JPG


家を見ると一見、想像したよりきれいではないか、と思うのではないでしょうか。
しかし、これは4ヶ月前に政府からやっと支給された新しいもの。
元々は全員叔母さんの家に住まわせてもらっていたそう。
全員で居候していた姿を考えると、本当に大変だったと思います。

IMG_3155.JPG



学校に行く時間の前は掃除、料理、洗濯などの家事を手伝っていて、帰ってきてからは魚を釣って売っています。今年小学校卒業で、来年度も奨学金をもらえれば、中学に進学できるようです。


彼は実は、今年1月にハノイで行われた安倍総理夫妻表敬訪問に立ち会ったメンバーの一人。その時の思い出についてたずねると、突然黙ってしまい、下を向きながら必死に涙をこらえていました。私は、何か悪いことを聞いてしまったかと、心配しましたが、その後すぐに理由が分かりました。

村を出たことがない彼にとって、村人以外の人と会い、初めて飛行機に乗り、ハノイに行ったこと自体、奇跡的なこと。

蛇口をひねったらいくらでも出てくるきれいな水、
車が行き交う街、
初めて知る職業の数々、
美味しくお腹いっぱいに食べられる食事、
こんな世界があったのか、、、、と衝撃の嵐だったに違いありません。

ハノイに行く前には緊張で寝られず、飛行機の中では吐いてしまったとこの日初めて知りました。
村を出たことがない彼にとって、全てが初めてのことで、また夢のような時間。
そこから村にまた戻ってきて、現実を新たな目で見つめました。
どちらの世界が良い悪いではなく、衝撃的であり、色々な想いが交差して、涙が止まらなかったのです。

ずっと泣いていた彼も、最後には緊張も解けてきたのか、笑顔が出てきました。
きっと忘れられない思い出を胸に、これから強く生きていってくれる気がします。

AEFAでは様々なソフト支援をしています。

1ヶ月に1000円でも一年で12000円。
そして一回分外食を控えればすぐに15000円。
その金額で立派に一人の子どもを学校に通わせてあげることができます。
お気軽にお問い合わせくださいぴかぴか(新しい)


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Posted by aefa at 15:48 | ベトナム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)