「ラオス紀行」 ろくさん基金〜ゆり様[2010年12月03日(Fri)]
「ラオス紀行」 ろくさん基金〜ゆり様
まさか自分の人生において、このような時が訪れるとは夢にも思わなかった。
自分が踏みしめているこの赤土は本物だろうか・・・
真っ青な大空の下で、緊張した面持ちで一列に並ぶ子供たちに出迎えられ
私までも緊張してきて、受け取った花束を持つ手は振るえ、どこを見ていいのかもわからず・・ そんなことを考えながら歩いていました。
目が合った女の子に、精一杯笑顔で挨拶したけれど、きっとひどい顔をしていただろうな(笑)
昨年父が他界し喪失感で満たされない想いを抱えていた頃
姉から「父から託された夢を叶えるのにAEFAさんはどうだろうか」と相談され、AEFAさんの事務所にお邪魔したのが始まりでした。
そこからは話がとんとん拍子に進み、気がついたら「私、ラオスにいる!?」
対面する子供たちの大きな瞳に見つめられていました。
私は小さい頃からインテリアが大好きで、母とは絵本代わりに家の雑誌を見ていました。
最初に設計した家は園児の頃で「女王蟻」の家。なぜか人ではなく蟻さんの家でしたが、大人になった今は人が住む家を設計しています。
両親は、私たち子供に強制することなく、それぞれの意志で進む道を支えてくれました。
だから、私は自分が本当に好きな道に進むことが出来ました。
以前、AEFAの金子さんからラオスの子供たちの夢について、次のような話を聞いたことがあります。
ラオスの子供たちに「将来何になりたい?」という質問をすると、「先生!」と答える子がほとんどなのは、子供たちにとって知っている<職業>の範囲が少なく、農業以外の将来の選択肢や可能性が少ないことを表しているのだと。
私が小さい頃、インテリア関係の仕事をしたいと夢描いたことはとても贅沢な事なんだと知りました。
それなのに、その夢を追いかけながら仕事をする毎日が、気がつくと時間に追われ淡々と作業を続け、喜びや感動を生み出すための追求を諦めてしまう時があります。
何故父が私たちにこのプロジェクトを託して逝ったのか・・・そこには意味があるのだと思いました。
父が私たちをAEFAさんたちに引き合わせてくれ、ラオスに導いてくれたのだと。
この出会いを大切にしたい。
現地NGOのノンさん、ニャイさん、ヴィラソーンさん、クムカムさんなど多くのスタッフ。
青年海外協力隊としてラオスで奮闘する田澤さん。
今までの生活では決して交流する機会がなかったと思います。
そして、アジアの教育のために精力的に活動されるAEFAの皆さん、本当にありがとうございます。
また、あの素敵な瞳をした子供たちと綱引きやバレーボールなどをしたいな。
私の大好きな「数独」も広められたら・・・と企んだりもして。ぐふふ
「Education is the kindling of a flame,not the filling of a vessel 」
教育とは、炎を燃え上がらせることであって、入れ物を満たすことではない。
by Socrates
これからラオスの子供たちが「自分はこうなりたい」と希望や夢を描けるよう、知的好奇心に火をつけることを願っています。
最後にお父さん、このような機会を私たちに与えてくれてありがとう。
ゆり
Posted by aefa at 16:53 | チームAEFA | この記事のURL | コメント(1) | トラックバック(0)