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AEFAアジア教育友好協会はインドシナ半島での学校建設とその建設した学校と日本の学校の国際交流を推進しています。このブログはアジアの子ども、日本の子どもたちのために活動しているAEFAスタッフの活動日誌です。

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着工式に参加してきました〜理事長の独り言[2009年05月05日(Tue)]
子どもの夢学校 - 着工式に参加してきました

 <子供たちが待っていた。夢が本当になる実感!>

Posted by aefa at 14:36 | 理事長の独り言 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

ラオスで出会った感動のホタル〜理事長の独り言[2009年05月05日(Tue)]


「2008年6月15日。

その時、私はラオスの山の中を、パートナーNGOの現地トップのノンさん(女性 43歳)が運転する車で、最奥地のサムアイに向かって走っていた。前夜とその朝に続き、三度目の挑戦である。ぬかるみ続く山道を四苦八苦しながら車に揺られ、揺られて、のろのろ走る。


一度目の挑戦:通常なら4時間で到着する道を6時間かけて、麓の町から山奥のタオイ村まで辿り着いたのが昨夜7時。思い切ってサムアイ村まで、あと3時間で行ってしまおうというので頑張ったのだが、途中で大型トラックが泥の轍にはまり込んで立ち往生していたため、それ以上進むこともできず無念の引き返しであった。
二度目の挑戦:今朝の挑戦も、またまた別のトラックの立ち往生で阻まれた。
そして三度目、もう今頃は今朝のトラックも抜け出しているだろうと、最後の挑戦というので、夕方5時頃出発した。6時半頃になり、道半ばまで来て、3m位の川を横切ったところであった。


 突然、ノンさんが車を停めた。
「タニさん! 見て!見て!!」

 車のヘッドライトを消すと、目の前に何匹かの蛍がいるではないか。早速、車を降りて見て、びっくり仰天。道の左側の森の中で蛍が明滅している。まさに、石垣島で見た「八重山ホタル」のようなホタルの群生・乱舞・点滅。チカチカと何百匹が光っている。いや、軽く千匹は越えているだろう。クリスマスの電飾のように、辺り一面のホタルである。
 ノンさんも声を上げて、感動している。これが私とラオスのホタルとの衝撃的、感動的な出会いである。
道の左側はなだらかな森になっている。その森が無数のホタルのチカチカ、チカチカで埋め尽くされている。それは感動的な光景であった。

 ノンさんはこれまでの8年間で、100回以上この厳しい山道を通ってきている。その彼女が一度もこのようなホタルを見たことがなかったというのだ。その気になって探してもそう簡単には見つかるものでもないが、100回以上通った彼女にとっても初めての経験であった。私から何度となくラオスのホタルのことを聞かれていたが、「ホタルはいるよ」と言うばかりであった。さしたる関心も示さなかった彼女であるが、今目の前のホタルの乱舞点滅は想像を遥かに超える美しさであったのだろう。彼女が興奮しているのが暗い中で手に取るように分る。

 前の晩、タオイ村の宿舎の裏を流れる川近くで見たホタルとはまるで違う。川近くで見たホタルは、1つ2つが、ほあー、ほあーと空高く点滅しているホタルであった。これは水棲ホタルであろうか。ホタルがいることは確認できていたが、まさか「八重山ホタル」のようなホタルが群生して、一斉に点滅している場所に遭遇するとは。これこそ、ホタル・ファンの冥利に尽きるというものだ。

 このことを草桶先生(福井工業大学教授、福井県ホタルの会顧問、AEFA顧問)に話すと、きっと羨ましがるだろうな。ひょっとして悔しがるかも?ちょっぴり得意な気持ちと共に、ホタルの美しさに、ただただ感動していた。


ホタルの群生が見られた川(昼間に撮影)

 結局、その夜もトラック20数台の数珠繋ぎ立ち往生に遭って、サムアイ訪問はまたまた断念しなければならなかったが、心中深く残ったホタルとの出会いの感動はそれを補ってなお余りあるものであった。

 ラオスの山奥で小学校建設を始めて4年が経ち、建設数も15校となった。子供たち・村人たちの笑顔に出会う楽しみ以外に、こうしたホタルとの出会いの「おまけ」が付いた。
今年は、大人の資金でなく、子供たちだけの資金で学校を1校建設するプロジェクトを始めた。1万人の子供たちからワンコイン=500円を寄付してもらう企画である。すでに150万を達成した。「ワンコイン・子どもの夢学校」をラオスの南部サラワン県で建設予定である。この「子どもの夢学校」にホタルがいると素晴らしいな。ホタルに再会できるのが楽しみだ。」

「蛍」第4号 掲載。 平成21年3月発行 (福井県ホタルの会 会誌)

Posted by aefa at 12:03 | 理事長の独り言 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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