顔の見える交流に託す校長の夢 [2007年10月24日(水)]

横浜市立二俣川小学校長 瀬野尾 千恵
平成10年から約4年間、全児童の半数が外国につながる子ども、という学校の校長を経験し、更にその後の3年間、ドイツにある日本人学校に勤務しました。そこでは、日本の子どもが現地や隣の国の子どもと交流する貴重な体験もし、改めて学校教育や家庭教育の意義を考えさせられました。このような体験から、日本の子どもたちの生きる力を育てるには、成長の過程でもっと多様な人々との関わりを経験する必要があると感じています。
そこで、本校の子どもたちにも異なった国の子どもの生活を知ったり、直接一緒に遊んだりするような機会が訪れないかと待っていました。「待っていた」のは、継続する見通しが付かず、積極的に探せなかったのです。1回限りのイベントなら機会もあるのですが、継続するためには、多くの賛同者の協力が必要です。自分の子どもが卒業した後も世話を見てくれる、そのような方を地域に探さなくてはいけないのです。
日本財団で研修を積んだ副校長が4月に着任したとき、「顔の見える交流をさせたい」という私の思いを話したところ、AEFA事業のことを教えてもらったのです。
交流を1回限りのイベントで終わらせたくないのです。2年生からスタートして、はじめは自己紹介をしあう程度、3年生になったら折り紙を送り、4年生では習字を送ります。
今回、フレンドシップ提携したカムサムバド小学校の子どもたちは、何を紹介してくれるでしょうか。交流開始後5年経ったらラオスの子どもを日本に招待したいです。そして、本校の子どもたちが得意な和太鼓を披露し、美しい歌も聞かせます。カムサムバドの子どもたちにも歌を歌ってもらいたいです。そして、一緒に歌える曲があるととても素敵だと思います。6年目には、日本からラオスを訪問します。長い間文通してきた相手と行き来してはじめて理解することもあると思うのです。本当の交流は、それ以後かもしれません。このような交流を通して、一組でも二組でも継続する子どもや家族ができれば素晴らしいことです。中学生・高校生になっても交流が続けば、日本の国が変わってくるでしょう。アジアの人々と仲良くする日本人がたくさん育ってくると思うのです。
AEFAの皆さんのおかげで、交流の橋渡しをしていただくことになり、継続が可能になりました。しかし将来的には、地域ボランティアを育てて徐々にその役を地域に移していかなければならないと考えています。そうなったとき、このフレンドシップは地域に根ざすことになるでしょう。それまではお世話をお願いしたいと願います。




