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アジアで学校を創る
AEFAアジア教育友好協会はインドシナ半島での学校建設とその建設した学校と日本の学校の国際交流を推進しています。このブログはアジアの子ども、日本の子どもたちのために活動しているAEFAスタッフの活動日誌です。
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建設ウラ話〜高校生が総動員!〜理事長旅日記[2007年03月19日(月)]
パチュドン小学校の出来るまで−その3
<木材の伐採禁止・・8km離れたところへ・・高校生を総動員

 さて、引き続き、パチュドンのお話をしましょう。
VFIと契約が確定したのは2005年3月も終わりごろでした。いよいよ建設開始となったのですが、現場はもう雨季が始まります。急がなければなりません。村人が役割を決めて、学校の周りの土地整備を開始しました。3つの村が絡むので、なかなかうまくいきません。遠くの村の人たちは、自分達の村に建設するのではない為、たとえ自分の村の子供達を引き受けてくれると分っていても、労働奉仕に消極的です。このことが後で悲劇を生むのですが・・

 4月後半から、土地の整備が始まりました。全くのブッシュ地帯を整備するのですから大変です。潅木を根っこから引き抜き、草を刈り、地ならしをして、学校菜園の場所作ります。学校建設の場所も、新たに土を盛ったりしながら整地するのです。幸いにも学校建設用地は道路に面しているので、全体計画としては立てやすい利点がありました。
 こうして、8月には学校の基礎部分が出来上がり、いよいよ柱を立てるときになりました。
しかし、なんということでしょう。木の伐採許可が下りないのです。
許可が下りそうなパチュジュン村は、非協力的でした。木材がないと、柱どころか、壁、窓、机も椅子も出来ません。VFIも村の人たちも困り果てました。

 その時、漸く村から8キロも離れた森での木材切り出し許可が出ました。もう最後の手段です。そこで木材を切り出し、その場所で柱や板に加工して、運びやすいようにしました。問題は如何にして、建設現場まで運んで来るか・・・・です。
 VFIは悩みました。知恵を振り絞りました。結論は、タオイ村にある高校の生徒120名の総動員です。生徒達に「美味しい弁当(?)をたっぷり弾むから」、「皆の村の学校のためだから」と説得しました。
 成果は大成功!
120名の高校生達が、山の中に入っていきます。皆それぞれに板や垂木を担いだり、太い柱を交代で背負ったりして、8kmの山道を運び出し、無事、木材の調達は完了したそうです。(その時の映像がないのが残念で堪りません)。

 パチュドン小学校は、こうした素晴らしい人たちの「汗と善意」の協力のおかげで建設できたのです。
 

 一方、悲しい話もあります。3つの村は、お互いが境を接しているため、村の境界線問題が長い間燻ぶっています。平和に木の実を採取していた昔は、お互いに厳密な境界線問題はなかったのですが、ベトナム戦争後、急速に発展する近隣諸国からの木材需要が、こうした山奥にも影響を及ぼし始めました。つまり、太い立派な木材を買い付けに、主としてベトナム資本が入り込み始めたのです。そうなると境界線近くの樹木が一体どちらの村の所有なのか、もめたりします。そもそもこれがパチュドン村とパチュジュン村の諍いの始まりでした。
 VFIはこうした問題を抱えた村に入って、森林保護・村の境界線設定の仲立ちもしてきました。近隣の村の青年達をセンターに集めて研修会などを催してきました。残念ながら、この2つの村の境界線については、未だにいさかいが耐えないということです。この為、折角出来た学校には、パチュジュン村からの子供は受入れていません。VFIや先生達の説得にも拘らず、どうしても仲直りしないそうです。可哀そうなのは、子供達です。
 私は、2006年11月27日の最終完成式の後にこの話を聞いたので、間に合いませんでしたが、、、、、、今年現地を訪れるときは、何としても仲直り手打ち式を行いたいと思います。ノンちゃんの話では、パチュドンは受入れる気になっているけれど、それなりの挨拶が欲しいと言っている。一方パチュジュンは、詫びを入れるような形式で面子を失いたくない。

 私の考えは次のようなものです。ノンちゃんのアドバイスを参考にしました。
@パチュジュンから、山羊か鶏か何らかの贈り物をする。但し、送り先はパチュドン村ではなく、小学校宛てにする。
Aパチュジュン村の子供達を学校に受入れる。
B双方の村長が手打ち式をする。場所は学校。
C上記を条件に、AEFAは寄宿舎のベッド整備資金1500ドルを支援する。

この手打ち式のため、4月には現地に行こうと考えています。うまくいったらバンザイですね。