紙芝居興行@ベトナム〜スタッフつぼいのダナン便り[2007年09月12日(Wed)]
AEFAスタッフの坪井(ベトナム・ダナン駐在)より、最近のTOPICSをお届けします
8/28〜31にかけて、クアンナム省ディエンバン郡の20の社(社=村落がいくつか集まった、ベトナムにおける最小行政単位)を日帰りで訪問。
各地の学校を訪れて、日本の紙芝居と折り紙を紹介してきました。
クアンナム省は、私の住んでいるベトナム中部最大の都市ダナンの南隣です。
各会場とも大盛況! 大人(教員)子どもともに各100名ほどの参加がありました。
紙芝居は、双方向性であること、反応がその場で見られることなど利点がたくさんあります。
たとえば、「歯磨き」「手洗い」などの保健衛生教育。
虫歯菌が歯みがきでやっつけられるイラストや、泥遊びの後のばい菌が石鹸でやっつけられるイラストを紙芝居にして、その後歯ブラシ指導や手洗い指導を実際に行えば、とても有効です。
また、日本とベトナムのこどもたちが、お互いに国や地域の昔話を紙芝居にして交換するのも面白いでしょう。実際にこどもたちが実演できたら、もっと素晴らしい
この活動は、レ・リー・ヘイスリップさんが代表をつとめるNGO、”Global village foundation (GVF)”の活動の一環として行なわれました。
レ・リーさんは、オリバー・ストーン監督のベトナム三部作完結編「天と地」の原作者です。
彼女も、ベトナムにおけるAEFAのパートナーNGO HealthEd代表トランさんのように、1975年北ベトナムによるサイゴン解放後(彼女たちにすれば「陥落後」)、米国に渡った人たちのうちの一人で、この原作も自身の半生を描いたものであり、文庫本にして4冊の長編です。
ちなみに、映画はベトナムでも放映されたようですが、原作のほうは現在でも出版禁止となっています。
彼女は中部出身ということで、この10年あまりの間にダナンを拠点とするNGOをいくつか作っており、GVFもその一つ。他に、East meets westなどがあります。
現在、GVFのスタッフはたった二人。VinhさんとHungさんという助さん格さんのような名コンビです。
これまで、学校建設、図書室建設、移動図書プロジェクト、大学生交流イベントなど、教育を中心に多様なプロジェクトを展開しています。
そのうち、AEFAの活動にも取り入れることのできそうな、「移動図書箱」プロジェクトについてご説明します。
この「移動図書箱」プロジェクトは、タイで25年ほど続いている活動で、UNESCOからも非常に効果の高い活動として評価されているとのこと。GVFはダナンで昨年も実施しており、成功を収めています。
@定形の本箱を用意(ベトナムでは箱一つ作るのに4000円くらいとのこと)。本箱は開けると4面あり、本棚状になっている。本の大きさにもよるが、大体170冊から250冊収納可能。上部に取っ手があり、持ち運びがしやすい。4色の箱を作り、これを一定期間ごとに移動させ、一年で全ての本箱を循環させる。
A収納する本のリストは、国の推薦図書などに従って郡の教育局などに作成してもらい、NGOで本を準備。ひと箱2万円前後の本を購入することになる、とのこと。小学校各学年用、及び教員用。ここでは教科書ではなく、参考図書やお話(小説)など。
B分校など、図書室の無い学校をプロジェクトサイトとし、ひと地域7〜8校をグループとする。
C期間を決めて、本箱を各学校に設置。紛失については20%までは許容範囲とする。罰則は設けない。関連費用は全てNGOが出すが、管理は学校側に任せる。
坪井の行った紙芝居プロジェクトも大好評!でしたので、これからの活動の様子も、お届けしたいと思いますお楽しみに・・!
8/28〜31にかけて、クアンナム省ディエンバン郡の20の社(社=村落がいくつか集まった、ベトナムにおける最小行政単位)を日帰りで訪問。
各地の学校を訪れて、日本の紙芝居と折り紙を紹介してきました。
クアンナム省は、私の住んでいるベトナム中部最大の都市ダナンの南隣です。
紙芝居の作り方を説明
題目は「花さかじいさん」
坪井お手製の紙芝居です!
坪井お手製の紙芝居です!
各会場とも大盛況! 大人(教員)子どもともに各100名ほどの参加がありました。
初めての日本の昔話の紙芝居に、みんな興味津々!
紙芝居は、双方向性であること、反応がその場で見られることなど利点がたくさんあります。
たとえば、「歯磨き」「手洗い」などの保健衛生教育。
虫歯菌が歯みがきでやっつけられるイラストや、泥遊びの後のばい菌が石鹸でやっつけられるイラストを紙芝居にして、その後歯ブラシ指導や手洗い指導を実際に行えば、とても有効です。
また、日本とベトナムのこどもたちが、お互いに国や地域の昔話を紙芝居にして交換するのも面白いでしょう。実際にこどもたちが実演できたら、もっと素晴らしい
この活動は、レ・リー・ヘイスリップさんが代表をつとめるNGO、”Global village foundation (GVF)”の活動の一環として行なわれました。
左)レ・リーさん
レ・リーさんは、オリバー・ストーン監督のベトナム三部作完結編「天と地」の原作者です。
彼女も、ベトナムにおけるAEFAのパートナーNGO HealthEd代表トランさんのように、1975年北ベトナムによるサイゴン解放後(彼女たちにすれば「陥落後」)、米国に渡った人たちのうちの一人で、この原作も自身の半生を描いたものであり、文庫本にして4冊の長編です。
ちなみに、映画はベトナムでも放映されたようですが、原作のほうは現在でも出版禁止となっています。
彼女は中部出身ということで、この10年あまりの間にダナンを拠点とするNGOをいくつか作っており、GVFもその一つ。他に、East meets westなどがあります。
現在、GVFのスタッフはたった二人。VinhさんとHungさんという助さん格さんのような名コンビです。
これまで、学校建設、図書室建設、移動図書プロジェクト、大学生交流イベントなど、教育を中心に多様なプロジェクトを展開しています。
そのうち、AEFAの活動にも取り入れることのできそうな、「移動図書箱」プロジェクトについてご説明します。
この「移動図書箱」プロジェクトは、タイで25年ほど続いている活動で、UNESCOからも非常に効果の高い活動として評価されているとのこと。GVFはダナンで昨年も実施しており、成功を収めています。
@定形の本箱を用意(ベトナムでは箱一つ作るのに4000円くらいとのこと)。本箱は開けると4面あり、本棚状になっている。本の大きさにもよるが、大体170冊から250冊収納可能。上部に取っ手があり、持ち運びがしやすい。4色の箱を作り、これを一定期間ごとに移動させ、一年で全ての本箱を循環させる。
A収納する本のリストは、国の推薦図書などに従って郡の教育局などに作成してもらい、NGOで本を準備。ひと箱2万円前後の本を購入することになる、とのこと。小学校各学年用、及び教員用。ここでは教科書ではなく、参考図書やお話(小説)など。
B分校など、図書室の無い学校をプロジェクトサイトとし、ひと地域7〜8校をグループとする。
C期間を決めて、本箱を各学校に設置。紛失については20%までは許容範囲とする。罰則は設けない。関連費用は全てNGOが出すが、管理は学校側に任せる。
坪井の行った紙芝居プロジェクトも大好評!でしたので、これからの活動の様子も、お届けしたいと思いますお楽しみに・・!
Posted by aefa at 16:56 | ベトナム・ダナン便り | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)