全ては、ホタルとの出会いで始まった〜AEFA理事長の独り言[2007年09月03日(月)]
2004年6月13日夜、福井に帰省した私は、兄と姉に誘われるまま「ホタルの鑑賞」に出かけました。車で誘いに来たのが福井工業大学の草桶秀夫教授でした。私は、静かに車の後部座席に座って、草桶教授のホタルの話や兄たちとのやり取りを聞いていただけでした。
その時初めて、ゲンジホタルとヘイケホタルの棲息地の違いや、ホタルの同時点滅の周期に差(2秒と4秒)があること、水棲ホタルと陸棲ホタルの違いを知ったのです。この日がAEFAにとっても運命的な日になるとは、「神ならぬ身の知るよしもがな」です。
さて、草桶教授は遺伝子工学・分子進化論・バイオテクノロギーの権威です。最近は蟹の甲羅などに含まれるキトサンの実用化研究を進めている一方、ホタルの遺伝子を研究することで日本全国のホタルの遺伝子系譜・分類表を完成させました。「全国ホタル研究会」に参加して、日本全国からホタルのサンプルを採取して、それこそ地道な研究を完成させたのです。
普段の明るい活動的な行動を見ていると、とても大変な研究者とは思えません。私達が福井に出張すると、それこそ24時間体制で細かい気配り(商社員であった私が全く顔負けです)をしながら、得意のシャレを連発しながら、面倒を見てくださいます。将に教授による「アッシーさん」です。恐縮しながらも結局甘えてきてしまっています。
草桶教授のお陰で、福井の小学校が5校、フレンドシップ校として決定しました。
長畝小・村岡小・成器西小・河和田小・王子保小です。現在これに加えて、福井県丹生郡越前町の織田小が名乗りを挙げてくれています。また、沖縄・久米島(天然記念物・久米島ホタルがいる)の仲里小と中国雲南省の藤誼小を結びつけることも出来ました。
ホタルとの付き合いが、これ程「人の輪」を広げてくれるものとは知りませんでした。
ホタルと出会ったことにより、フレンドシップ交流のテーマにホタルを選ぶヒントを得ました。アジア各地には必ずホタルがいます。タイの山奥、ベトナムのメコンデルタ地帯、ラオスの山奥、スリランカでも見ました。雲南省は日本のホタルの原生地とも言われています。「これだ!」と思いました。日本の学校と現地の学校を結びつけるとき、何らかの共通テーマを持てば、親近感が増すのです。
ホタルを愛する人は、心が優しい。自然を大切にしている。地域との付き合いを大事にしている。学校は「地域力で支えられている」と思っています。教師の力だけでは不足です。AEFAは微力ながら、教育の現場に何らかの貢献もしたいと思っています。ホタルを通じて地域と学校の連携が生じるお手伝いもしたいものです。




