CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2017年08月 | Main
ADRA Japan団体概要

ADRA Japanさんの画像
最新10記事
<< 2017年09月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
記事カテゴリー
特選リンク集
http://blog.canpan.info/adrajapan/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/adrajapan/index2_0.xml
(9/20) アフガニスタン便りVol.31 〜衛生教育〜 [2017年09月20日(Wed)]
ADRAがアフガニスタンで実施しているのは、学校校舎の建設とその周辺整備だけではありません。並行して、学校の生徒、教師、生徒の保護者や学校周辺に住む地域住民の方も対象にした衛生教育を実施しています。今回は衛生教育の様子をご報告したいと思います。

昨年の暖かい時期、春から初夏(5月〜6月ごろ)にかけて、衛生教育を2か月間実施しました。

まず、衛生教育の研修を実施する衛生教育推進員4人(男性2人、女性2人)を選定し、オリエンテーション・ワークショップを行ないました。このワークショップでは、ADRAの事業内容、研修を行なう地域の紹介、受益者について話し合い、衛生教育の研修内容、研修過程の確認をしました。また、受益者に配布する教材や衛生キットの準備をしました。


1.1 オリエンテーション.jpg
オリエンテーション


1.2 教材と衛生キット準備.jpg
教材と衛生キットの準備

1.3 衛生キット(石鹸、歯ブラシ、洗剤).jpg
衛生キット(石けん、歯ブラシ、洗剤)


次に、衛生教育推進員から衛生教育の研修を受ける生徒、教師、保護者を選定しました。そして、彼らの衛生に関する理解度を確認するため、事前調査を行ないました。これにより、衛生教育推進員は、研修の進め方を調整します。


2.1 衛生教育研修中(女子生徒).JPG
研修中


衛生教育の研修を受けた受益者は、生徒、教師、保護者、合わせて約370人です。


また、アフガニスタンは地震や水害などの自然災害が多い国です。そのため、今回の事業では防災減災の内容もこの研修に取り入れました。防災減災の内容は、地震が発生した時の基本的な身の守り方や避難訓練などの実践と、地震の際に何に気を付けることの座学です。生徒は学校で地震が発生した時に机の下に隠れたり、窓から離れて壁にそって移動したり、安全な避難の仕方などを習いました。


3.1 地震対策として机の下に隠れる女子生徒.jpg


3.2 地震対策として机の下に隠れる男子生徒.JPG
机の下に隠れる訓練



衛生教育推進員から直接衛生教育の研修を受けた受益者は、モスクや集会所に集まった人々や家族、親せきに家庭で取り組める衛生改善に関する知識を伝えました。

4 モスクの中で研修.JPG
モスク内での研修


衛生教育推進員も各地域を訪れ、家庭訪問の際に水の調達方法や家庭内での水の保管方法、台所回りの環境など衛生に関連した内容の調査を行ないました。


5.1 水の保管方法を調査.JPG
水の保管方法を調査


衛生教育推進員は家庭のトイレ事情も視察しました。しかし、ほとんどの家庭でトイレが設置されていなかったため、できる限りトイレを設けて環境を改善するように勧めました。



7.1 手を洗う.JPG
手を洗う


こうして、各地域と学校全体で衛生教育を実施しました。


4ヵ月後に、各地域でモニタリングのために、衛生環境の改善状況を調査し、衛生教育推進員が家庭訪問をしました。衛生教育の成果として、調査した世帯では安全な飲料水を作ったり、食器を洗うことなどが生活に取り入れるようになっていました。また、村の住民12世帯が使えるように簡単なトイレを作ったコミュニティもありました。

7.2 歯を洗う.JPG
歯をみがく


家庭訪問した先のザハラさんは次のように教えてくれました。
「水を煮沸させて安全な飲み水を作る方法や、体調を崩した時に飲むと良いORS(経口補水液)の作り方などを知りました。教わった日常生活のなかで健康的に過ごす方法を実践しています。今では以前よりも健康的に過ごしています。」


8 ザハラさんインタビュー中.JPG
ザハラさんへのインタビュー中


しかし、なかには衛生改善への意識が低い家庭もありました。特に、読み書きができない女性は、衛生に関する意識が低く、教わった衛生教育が理解ができていない様子でした。学校へ行き教育を受ける重要性に、改めて気づかされました。

また、各地域のヘルスセンター(クリニック)では、医師から最近の患者さんの傾向を聞き取りました。衛生教育が各地域と学校で実施された後には、クリニックに来る子どもの数が減少したことがわかりました。


9 クリニック院長インタビュー.JPG
クリニックの院長


このような調査結果から、衛生教育が地域で広く人々に伝えられ、実践していることがわかりました。

ADRAとして衛生教育を根付かせることを重視しているため、さらに衛生教育の復習と応用編の研修を実施することにしました。多くの人やコミュニティ全体から衛生についてもっと知りたいという反応や強い要望がありました。

衛生教育の復習及び応用編の研修は2ヵ月間実施しました。研修開始前にコミュニティと話し合いをし、仕事が少ない1月〜2月のほうが大人が参加しやすいということで、開催時期は冬期に設定しました。

研修には1000人以上が参加し、人々の衛生に関する関心の高さがうかがえました。ADRAは、グループワークや実践体験(手を洗う行為など)を研修に取り入れました。他のNGOはこういった研修を行なったことがなかったため、参加者は内容を理解しやすいと感じ、積極的に参加してくれました。加えて読み書きができない大人のために、文字より絵や図面が多い教材を使用して、実践しながら説明しました。特に女性参加者の関心が高く、普段の生活では得ることのできない内容に喜んでいました。

10.2 図が多い教材.jpg
図が多い教材


新学期が始まった2017年の春には、ADRAが支援した学校の新入生や転入生を対象とした衛生教育の研修を実施しました。
今回は、前年に研修を受けた高学年(9年生以上)の生徒が中心となり、新入生と転入生に衛生教育を行ないました。また、衛生教育推進員はアドバイザーとして、生徒が実施する研修内容にアドバイスをしました。衛生改善だけでなく、地震が起きたときの防災・避難訓練の研修も行ないました。


11 上級生が新入生に教える様子.JPG
上級生が新入生に教える様子



ADRAは地域のニーズや要望に応えらえるよう、住民の方々とコミュニケーションを大切にしながら活動をしています。これからもアフガニスタンの人々が必要とする支援を届け続けたいと思っています。


12 衛生教育を受けた後、衛生キットを受け取った新入生.JPG
研修を受けた生徒たち


次回は教員研修についてご報告いたします。


*本事業は皆様からのご支援とジャパン・プラットフォームの助成金で実施しています。

(執筆:アフガニスタン担当 杉本亜季
このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 18:43 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(9/11)【緊急支援】南アジアにおける水害に関し、ネパールでの事業を開始します。 [2017年09月11日(Mon)]
8月11日(金)から数日間に渡り、南アジアではモンスーンによる豪雨が続き、インド、ネパール、バングラデシュ、パキスタン各地で甚大な被害が出ています。

1.jpg
http://reliefweb.int/map/india/nepal-india-bangladesh-floods-dg-echo-daily-map-17082017 より抜粋)


ネパールでは、全国の75郡のうち、35郡で洪水や土砂崩れによる被害が多数発生し、現在までに、143名が死亡しました。また、およそ65,000家屋が崩壊し、170万人が被害を受け、461,000人が避難生活を余儀なくされています。
(8月24日時点、
http://reliefweb.int/report/india/south-asia-flooding-humanitarian-snapshot-24-august-2017より)


2.jpg


3.jpg

特に被害の大きかったネパール南部では、多くの住民が農業に従事しています。そのため、この洪水による被害は家だけでなく生活の糧となる農地などにも及び、長期的に住民の生活に大きく影響するとみられています。被害を受けた住民は、一時的に学校などの施設に避難したり、路上で過ごすなどの生活を強いられています。そのような生活のなかで、水や食料の不足が心配されています。それだけでなく、マラリア感染の広がりなどの衛生面での懸念も広がっており、早急に支援が必要とされています。

4.jpg

ADRAネパール支部は、被害を大きく受けた郡で、被害状況の調査と食料や衛生用品の小規模な配付を開始しています。今後、現地の様子が明らかになるにつれて、さらなる支援が必要となることが予想されます。
このような状況から、ADRA Japanはより多くの住民に物資を配付できるよう、緊急募金の受付を開始しました。

皆様からの温かいご支援よろしくお願いします。


クレジットカードからのご寄付は下記URLから「【緊急】緊急支援」をお選びください。

http://www.adrajpn.org/kifu_creditcard.html

このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 14:13 | 緊急支援 | この記事のURL
(9/4) 南スーダン便りvol.73 クレ難民キャンプでの事業開始 [2017年09月04日(Mon)]
皆さん、こんにちは!
いつもご支援いただき、ありがとうございます。
エチオピア駐在員の河野です。ADRA Japanは2014年からエチオピアのガンベラ州で南スーダン難民支援事業(水衛生分野)を行なっています。


UNHCR_joint_field_visit.jpg
UNHCR職員と共にクレを視察する河野


私がガンベラに駐在してから約1年が経過しました。ガンベラはエチオピアの東部にあり、気温は年間を通して高く、乾季の最高気温は48℃まで上ります。とても暑いです。私はインジェラというエチオピアに古くから伝わる食事をほぼ毎日食べて、この暑さを乗り切っています。インジェラはエチオピアの主食で、テフという穀物から作られた、酸味のあるクレープのような食べ物です。これにワットと呼ばれる肉や豆で作ったシチューを乗せて食べます。この食事を現地スタッフと一緒に食べながら、元気に駐在生活を送っております。


インジェラ.JPG
テレキディ難民キャンプ近くの食堂で食べたインジェラ


さて、今日は最近のテレキディ難民キャンプでの支援活動と、クレ難民キャンプでの支援活動についてお話ししたいと思います。

テレキディ難民キャンプでは世帯別トイレ(いわゆる各家庭のトイレ)の建設と衛生に関する啓発活動を通して、難民キャンプ内の病気の発生と蔓延を予防するという目標のもと、支援活動をしてきました。
 
この支援活動で世帯別トイレ860棟を建設し、難民の衛生知識を促進する活動を行ないました。トイレ建設では難民の参加促進と彼らのオーナーシップ(身の周りの課題を「自分自身の課題」と主体的に捉えて、自発的に取り組むこと)意識を高めるため、難民自身にトイレの穴を掘ってもらいました。また衛生啓発活動では、手洗いキャンペーン、水容器洗浄キャンペーン、衛生環境促進キャンペーン(清掃や草刈り、蚊の発生を抑えるための排水溝の掘削など)、戸別訪問による啓発活動やトイレの清掃状況の確認を行ないました。
 
世帯別トイレの受益者からは

「以前はトイレが無かったため、茂みの中で用を足していました。でも、今では自宅の裏にトイレがあるので夜でも安心して使えます」
といった声や、

「公共トイレの場合は多くの人が使うのでとても汚れていました。今使っている世帯別トイレは、自分の家族しか使わないので清潔に保つことができ衛生的でとても嬉しいです」といった声が上がっています。


また、国連機関や現地政府からも

「難民の人たちが持ち運んでいる水容器内が以前は汚れていました。しかし、難民の人たちが洗浄するようになり、容器内の水がきれいになりました」

「難民キャンプ内の蚊が少なくなりました」


といった言葉を頂いています。

ADRAの活動に対しこうした良い評価を頂けることは、スタッフ一同励みになります。私も難民キャンプのトイレを利用したことがあります。ボットン式のトイレなので、日本の水洗トイレのように快適ではありません。しかし、野外で排泄せざるを得ない状況を考えると、衛生面、安全面で大きな違いがあります。

そのような中、今度はガンベラ州のクレ難民キャンプで水衛生支援活動を開始しました。

クレ難民キャンプには約13,000世帯の難民が暮らしており、世帯別トイレの普及率は38% に留まっています。


クレ シェルター.jpg
クレ難民キャンプのシェルター。キャンプ設立から3年が経過している。


Kule_collapsed_latrine.jpg
クレ難民キャンプのトイレ跡地。トイレの上部が撤去され、穴に汚水が溜まり、埋め立て処理を
しないと危険な状態。



今回の支援活動では、これまで実施してきた世帯別トイレの建設(1,100棟建設予定)と衛生啓発活動に加え、長期化する避難生活に難民の人たちが出来る限り自力で対応できるよう、対応能力強化を計画しています。


具体的には、
1) 難民で構成された水衛生委員会による衛生促進活動
2) 従来型トイレより耐用年数が長く、継続して使用できる改良型トイレの導入
3) 石鹸の代替用品として灰の利用促進
4) 難民が住居周辺で調達可能な材料で製作することのできる簡易ほうきの普及促進
5) 車椅子使用者も使うことのできるバリアフリー型トイレの導入(内戦やポリオ(小児麻痺)の影響により車椅子で移動する難民もいるため)、

を計画しています。

今後も、支援活動の様子やエチオピアでの難民キャンプの様子、難民の人たちの声などを現地からお伝えしていきたいと思います。
引き続き皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

お読みいただき、ありがとうございました。


*本事業は皆様からのご支援とジャパン・プラットフォームの助成金で実施しています。

(執筆:海外事業部 河野雄太
このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 17:38 | 南スーダン便り | この記事のURL