(3/30)【スタッフのつぶやき】世界報道写真展で見つけたケニアの女性の写真 [2016年03月30日(Wed)]
事業部の松川です。
みなさんには毎年行なっている恒例行事がありますか? 私は夏になると、「世界報道写真展」に行きます。毎年「世界報道写真コンテスト」というものが開かれており、その中で受賞した作品を展示しているのが「世界報道写真展」です。シリア危機や東日本大震災のような世界的にも注目されている出来事をとらえた写真が展示されているだけでなく、その地域特有であまり知られてはいないけれど、同じ時代を生きる人々の光と影が垣間見えるような写真展です。5年前から毎年足を運んでいます。 3年前、世界報道写真展で展示されていた写真でとても印象に残っているものがあります。その写真がこちらです。 撮影者:ミカ・アルバート (アメリカ) 出典:WORLD PRESS PHOTO http://www.worldpressphoto.org/collection/photo/2013/contemporary-issues/micah-albert 100万人が暮らすケニアのスラムの中で撮影された1枚です。ごみ山の上に女性が座っていて、少し微笑みながら本に見入っています。彼女は工場部品のカタログでさえも見るのを楽しみにしています。 現在、私は教育支援事業に携わっています。教育は目に見えず、成果が出るまで時間がかかりますが、この写真の女性のように本を読むことを求め、喜びを感じる人がいる限り、彼女のような生活を強いられている人々が将来の選択肢を広げることができるように、教育支援を続ける意義はあるのではないか、と思います。 世界報道写真展で展示されている写真はメッセージ性が強く、その表現はとても直接的です。思わず目を背けたくなるような写真も展示されており、決して楽しい気分になれる写真展ではありません。ただ、知らないままにしてはいけない事実がそこにあるような気がして、毎年見に行っています。 今年の開催に関するお知らせはまだ公表されていませんが、以下のリンクから去年の開催概要を知ることができます。 http://www.asahi.com/event/wpph/ 今年も開催されるようであれば是非足を運んでいただき、みなさんも心にぐっとくる1枚を見つけてください。 (執筆:事業部 松川 聡) ADRA Japanのホームページはこちら |