(11/15) 南スーダン便りvol.81 ADRA Japanが活動しているクレ難民キャンプをご紹介します [2018年11月14日(Wed)]
みなさん、こんにちは! エチオピアに駐在している河野です。 今日はADRA Japanが活動しているエチオピア、ガンベラ州のクレ難民キャンプについて紹介したいと思います。 ガンベラ州には難民が約40万人おり、難民キャンプが7つあります。 南スーダン危機は「女性と子どもの難民問題」であると言われるように、女性と子どもの割合が非常に高く、ガンベラに滞在する南スーダン難民の9割が女性と子どもです。 ADRAはそのうちの1つであるクレ難民キャンプで活動しており、ここには約54,000人の難民が滞在しています。 この難民キャンプは2014年5月17日に開設されました。滞在者の大半がヌエル族という民族です。 難民キャンプというと、大きなテントのようなものに住んでいることをイメージする方もいらっしゃるかもしれません。そのような光景は移住直後の緊急期に多く見られます。 ガンベラではすでに難民キャンプができてから4年以上が経ちますが、支援団体がトゥクル(Tukul)という住居を作り、難民が自分たちでメンテナンスをしながら住んでいます。 トゥクルという住居 季節によって早朝は冷え込みますが、夏のお昼頃には気温が50度近くにまで上がる温度差が激しい気候です。 そして、電気や水道は無く、日本と比べるととても厳しい環境の中で生活しています。 そのような境遇にあっても「南スーダンにいた頃よりはとても幸せ」と言う難民が多く、たくましく生活しています。 クレ難民キャンプでは20以上の機関や団体が様々な分野で支援に携わっています。 例えば、ADRAは衛生の分野で世帯別トイレの建設と人々への衛生啓発活動を行なっています。 医療の分野では、国境なき医師団が診療所の運営や予防接種を、教育の分野ではエチオピア政府が初等教育を、食糧の分野ではWFP(国連食糧計画)、政府、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が配給を行なっています。 ADRA Japanがガンベラ州で活動を開始して4年、クレ難民キャンプで活動を開始して1年が過ぎました。 引き続き、厳しい環境で生活する南スーダン難民に対し、支援を届けています。 それでは、今回はこの辺りで! 今後も、私、河野から支援活動の様子やエチオピアでの難民キャンプの様子、難民の人たちの声などを現地からお伝えしていきたいと思います。 いつもご支援いただきありがとうございます。 *本事業は皆様からのご支援とジャパン・プラットフォームの助成金で実施しています。 (執筆:海外事業課 河野雄太) ADRA Japanのホームページはこちらです ADRA Japanフェイスブックページ ADRA Japan Twitterアカウント |