(3/9)【報告】見学・体験旅行 in ネパール [2015年03月09日(Mon)]
ADRA Japan では支援者の皆様に事業の様子を直接ご覧いただく機会をご用意しております。
ここ数年は、ネパールで行なっている口唇口蓋裂医療チーム派遣事業を中心に視察していただける「見学・体験旅行inネパール(以下、体験旅行)」を行なっており、2014年度は8人の方にご参加いただきました。 11月27日(木)夜に羽田空港を出発し、タイを経由してネパールまで約15時間。夜中のフライトであまり眠れなかったという方もいましたが、皆さん元気に到着し、ホテルまで移動しました。 機内から望むヒマラヤ山脈 1人を除きネパールが初めての方ばかりということもあり、道端の風景に感嘆の声をあげながら写真をパシャパシャ。ホテルまでの道中も眠ってしまう方はいませんでした。 ホテルに行く前にはADRAが養育費を支援している子どもたちの通う学校を訪れました。この体験旅行の参加者の中に、この学校に通う子どものスポンサーがおられたため、支援を受けている子どもと対面していただくことができました。 支援をしている子どもと談笑するスポンサーの方(写真左) 宿泊するホテルは、医療チームが活動しているシーア記念病院まで車で約10分の距離にあります。ネパール旅行のガイドブックにも掲載されており、食事もおいしく快適に滞在できます。 宿泊したホテル この体験旅行で主に見ていただいたのは、医療チームの活動です。参加者の方の中には看護師、保健師、医学生といった医療系の方が多く、手術室や病棟での見学を楽しみにしておられたようでした。 病室内で患者さんの親子と記念撮影 術後、退院できるまで病棟で過ごす患者さんたち、特にエネルギーのあり余っている子どもたちには遊び相手が必要です。参加者の皆さんには、日なたぼっこのために外に出ていた患者さんたちと一緒にシャボン玉や風船、折り紙などを使って一緒に遊んでいただきました。 病棟の裏庭で楽しく遊ぶ 折り紙を教える参加者。腕の見せ所 他にも、ADRAがこれまでに支援をしてきたハンセン病患者さんのための住宅や病院、ナマステ基金(スポンサーシップ)による支援を受けている子どもたちの通う学校、2007年から2008年にかけてADRAが建設した簡易保健所などを訪問しました。 昨年(2014年)、アメリカの教会からの支援によりハンセン病患者さんたちの住居の土台部分が修繕されたのですが、今回の参加者の中にその教会に通っている方がいたため、住民の方と直接触れ合って話をしていただくことができました。学校では、支援を受けている生徒たちと話す時間もあり、貧しい家庭の子どもたちが置かれている状況を感じていただく機会になったと思います。また、簡易保健所では拡張計画が立てられており、この施設が地域に根差した活動を続けていることも知っていただくことができました。 住民の方と話をすることができました 「私の家はすぐ近くにあるんです」と話す、学費支援を受けている女の子 簡易保健所のスタッフの方々と 1週間の滞在はあっと言う間でしたが、期間中、どなたも体調を崩すことなく無事に日本に帰ってくることができました。 あまーいチャイ(ミルクティー)で乾杯! 最後に、参加者の方々の感想を一部ご紹介いたします。 「普段の観光旅行では行けないところに行けて、現地の人々と交流ができて、とても良かったです。」(60代女性) 「充実した企画でした。体調もずっと良く、旅を満喫できました。ドクターや看護師さんとも役職を越え、人と人との交流ができた良い時間となりました。」(50代女性) 「医療技術の後進国に日本の優秀な医師・看護師たちが率先して、多くの犠牲を払って、この企画に従事しておられる姿に感動しました。」(70代男性) 「病院内では、先生方や看護師さんには、ご迷惑をおかけしたにもかかわらず、フレンドリーに接していただき、とても見学しやすかったです。」(50代男性) 「何度も病院を訪れたことで顔と名前を覚えてもらえました。私を見つけるとすぐに笑顔で患者や家族の方たちが駆け寄ってきてくれてとても嬉しかったです。」(20代女性) 「見学・体験旅行inネパール」は、2015年度も実施する予定です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。 (執筆:事務局長 浦島靖成) |