(12/17)【イベント報告】グローバルフェスタJAPAN2014に出展しました [2014年12月17日(Wed)]
こんにちは、ADRA Japanボランティアの高本です。
ADRA Japanは10月4日(土)と5日(日)に東京都千代田区にある日比谷公園で行なわれた「グローバルフェスタJAPAN2014」にブースを出展しました。 グローバルフェスタとは、国際協力に携わる官公庁、大使館、企業やNGOが日々の活動を紹介・報告し、幅広い年代の来場者の方々に国際協力の現状やその必要性を深く理解してもらうことを目的とした、年に1度のイベントです。 当日のブースの様子 ADRA Japanは毎年グローバルフェスタに参加し、年ごとに異なった事業の紹介を行なってきました。 今年は、ジンバブエのゴクウェ・ノース地区における水・衛生環境改善事業を紹介するためのブースを設けました。 ジンバブエはかつて「アフリカの穀物庫」と呼ばれ、イギリス領南ローデシアとして小麦栽培が盛んに行なわれていました。1980年代にイギリスから独立した後、しばらくは安定した経済成長が見られていましたが、2000年代初頭から農地収容などの混乱により農産物生産が激減し、食糧危機やハイパーインフレが発生しました。それに加えて、2008年から2009年にかけてコレラが大流行し、人々の生活を脅かしました。 現在、経済は回復傾向にあるものの、道路、ガス、電気、水道などのインフラ整備が進んでいない地域はいまだに多くあります。ADRA Japanが事業を行なっているゴクウェ・ノース地区もその一つです。 ADRA Japanのブースでは、ジンバブエにおける事業を来場者の方々に分かりやすく、かつ楽しく理解していただくために、クイズや写真展を行ないました。また、手洗い場や水タンクも設置し、現地の水事情を体験しながら学べる工夫もしました。 ジンバブエに設置されている手洗い場の再現。完成までには試行錯誤を重ねました! ADRA Japanブースのチラシ フェスタ初日は晴天に恵まれ、会場が賑わうなか、多くの方がブースに立ち寄ってくださいました。国際協力全般に関心を持つ学生の方、ご自身が支援活動を行なわれている方、たまたま近くをお散歩中の方など、様々な背景の方々にご来場いただきました。 ブースに来場してくださった方にクイズを出題 展示のクイズの内容は、ジンバブエの水・衛生環境改善事業を中心として、現地の状況や人々の生活をも織り交ぜたものにし、ジンバブエの様子を全体的に理解していただけるように工夫しました。 ここで、今回のクイズの一つをご紹介したいと思います。 この問題、少し難しいかもしれませんが、お考えになってください。 正解は、@の「貯水タンクの設置に必要だったため」でした。 雨水の貯水タンクを設置するためには、大きな屋根と雨どいがある建物が必要ですが、ゴクウェ・ノース地区にはそのような建物がありませんでした。そこで、この地域の教育環境が十分ではないという現地のニーズも踏まえ、「教育施設を建設してそこに貯水タンクを設置し、水環境を改善する」という考えのもと、学校建設を行ないました。 多くの方に楽しんで納得してもらえるよう、事業説明にも熱が入ります 2日目はあいにく関東地方に台風が接近したため、フェスタの実行委員会からの指示により昼12時までしかブース展示ができませんでしたが、それでも多くの方に足を運んでいただきました。 今回ブースにお越しいただいた方々に、ジンバブエを含めた海外の事情に興味を持っていただけたり、国際協力の必要性を考える機会にしていただけたのであれば幸いです。また、これをきっかけとして世界の困っている人々に貢献する第一歩を踏み出す方がいらっしゃれば嬉しい限りです。 ブースを訪問してくださった皆様、本当にありがとうございました。 再びお会いできる機会を心よりお待ちしております、それでは!! (執筆:ボランティア 高本裕生) ADRA Japanホームページはこちら |