CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2012年03月 | Main | 2012年05月»
ADRA Japan団体概要

ADRA Japanさんの画像
最新10記事
<< 2012年04月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
記事カテゴリー
メルマガアイコン.jpg
特選リンク集
http://blog.canpan.info/adrajapan/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/adrajapan/index2_0.xml
タグクラウド
(4/10) ラオス便り Vol.29 〜今年も例の季節がやって来た〜 [2012年04月10日(Tue)]
先日、ラオスのインターネットニュースで、「今年も、また例の季節がやってきましたね…」と報じられていました。日本でこのぐらいの時期に「例の季節」と言えば、花粉症や桜ということになると思いますが、ここラオスでの「例の季節」は、焼畑、野焼きの季節です。


Vol.29-1.jpg
焼畑の煙が上がっている様子


少し見えにくいかもしれませんが、写真中央に煙が上がっているのがわかりますか? ここ数日、この煙によるもやがずっと続いています。


Vol.29-2.png
NASA発表のラオス地域の衛星写真


これは、NASAが公開している2012年4月1日の衛星写真です。「Laos」の文字周辺のくっきりとした白は雲ですが、図中左上の赤い点周辺のうっすらとした白は、煙です。そして、この赤い印は、そこで山が焼かれていることを示しています。ご覧のように、ラオスのみならず、隣のタイ、そして写真にはありませんが、ミャンマーやベトナムの山岳地帯でも、この時期には山が焼かれています。この時期はあちらこちらで焼畑が行なわれているため、その煙で飛行機の視界が悪くなり、運航を中止することもあります。

なぜこのようなことを、この地域の人たちはしているのか、というと…


Vol.29-3.jpg
焼いた後の写真


これから始まる農作業の準備のためなのです。写真は、山を焼いた後のものです。このように山を焼いて、表面をきれいにした後、お米やトウモロコシの種を撒いたり、キャッサバなどを植えたりします。


Vol.29-4.jpg
作物が育っている焼畑


これは収穫期前の焼畑の様子です。緑のうぶ毛のように見えるのは陸稲、手前にある葉の垂れている植物はキャッサバです。

日本にも、今から30年くらい前までは焼畑が残っていたそうです。山間地で平地の少ないところではこのような焼畑が、昔から様々な場所で行なわれてきました。東南アジアの中では、特にメコン川周辺の山間地で、現在もなお続けられています。

焼畑というと、どんな印象をお持ちですか?
これまでは原始的で環境破壊の元凶である、というような評判も多くありました。しかし今では、人口がまだあまり多くなかった時代に行なわれていた焼畑は、自然環境の仕組みを上手に利用した「合理的」な農法であった、というのが定説となっています。

今まさに山を焼いているところがあったので、近くに行ってみました。


Vol.29-5.jpg
焼畑作業の写真


山を焼くといっても、辺り一面が火の海になるようなことはありません。写真では少しわかりにくいですが、焼畑の火の状態を一緒に確認している親子の姿が見えます。

ラオスの農民は、皆、自分の手と足を使って全ての仕事をしており、トラクターなどの機械を持っている人はまだ少数です。そして、日本と比べて各世帯が管理している農地がとても広く、こうした山の斜面も利用しています。このように、広大かつ傾斜のある農地を管理していく上では、「焼く」という作業は合理的な手段となるのです。

しかし、こうした伝統的な農法も、時代の流れと共に色々な問題が指摘されるようになりました。人口が増えて、必要とする食料が増えれば、次々と山を焼くようになります。その結果、焼畑の後の自然の再生が追い付かずに、禿げ山だらけとなってしまう恐れがあります。自然破壊はもちろんですが、土壌の劣化による農作物の収量減少や、森林の保水力の低下による洪水などの自然災害の頻発などといった問題も生じてきます。

これらの問題を解決するため、山を焼いて畑を開く「焼畑」に頼らない農業を広めることに、ADRAは取り組んできました。焼畑はこの地域の長い歴史の中で育まれて来た農法であり、それを変えていくにはさらに長い時間がかかることでしょう。
あと2ヶ月足らずでこの事業も終了となりますが、色々な活動を通して、その変化のきっかけとなる種を蒔くことができました。近い将来、蒔いた種の芽が育って、この地域における焼畑の減少へと繋がり、ラオスの村人の生活環境の改善に貢献していくと信じています。

(文責:ラオス事業担当 小出一博)

*この事業はJICA(国際協力機構)の草の根技術協力事業の委託を受けて実施しています。

ラオス農業開発支援事業についてはコチラから

クレジットカードによるご寄付はコチラから


<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名: トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「ラオス」とご入力ください。
   例)ラオス  ウラシマヤスナリ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「ラオス」または「開発支援」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい。
このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 14:15 | ラオス便り | この記事のURL
| 次へ