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(1/26) ラオス便りVol.26 〜コンニャクから世界を見る〜 [2012年01月26日(木)]
こんにちは、事業部の小出です。

1月16日から、ADRA Japanの事業地であるルアンナムター県ロン郡を離れ、ビエンチャン県カシー郡に出張しました。株式会社原田食品様が現地でコンニャク芋を栽培する計画を進めており、その栽培地の視察が今回の出張の目的です。



ロン郡からカシー郡までの地図。山道のため、移動に長い時間がかかりました


ルアンナムター県ロン郡から栽培地であるビエンチャン県カシー郡は、距離にしておよそ600km。時間にすると、なんと約16時間もかかりました。10年ほど前は、上の地図の中央を走る道はまだ整備されておらず、首都ビエンチャンから地図の左上にあるルアンナムターまで、車で数日かかったとか…。しかも時折、山賊も出たそうです(!)。

しかし今では道路の舗装状態も良くなり、治安もだいぶ改善されました。地図を南北に貫く国道13号線は、いまやラオスの北部と中央を結ぶだけでなく、中国やタイとの輸送路としても、その重要性を増しています。

出張当日は朝8時にバスに乗り込み、目的地のカシー郡には夜中に到着しました。国道沿いにあるゲストハウスに泊まったのですが、下の写真の左側に写っているのがその国道です



カシー郡の風景。写真左側の国道は中国の崑明やタイへと続いています


着いた翌日には栽培予定地を視察しました。コンニャクは、日本ではおでんや煮物に欠かせない食材です。原料であるコンニャク芋はもちろん日本でも栽培されていますが、世界の生産地としてはラオスから中国南部に渡るまさにこの地域が主流です。現在ADRA Japanが農業支援を行なっているロン郡でも、野生のコンニャク芋が自生していて、民族によっては自ら加工して食べる習慣もあります。



コンニャクの木(写真上)と芋(写真下左)、そして加工されたコンニャク(写真下右)


日本では、コンニャク芋の生産者の高齢化が進んでいます。原料調達の安定化と国際化を考えている褐エ田食品様は、ラオスにしっかりした生産拠点を築き、現地の若い生産者を育成して、ラオスの生産者にも、日本の消費者にも、そして世界の新しいニーズの要望にも貢献したいという夢を持っています。

こういった動きを促進する要因として、ラオスの環境と産業構造が挙げられます。
ラオスはまだ製造業が十分には発達していないため、経済の原動力は自然資源を生かした農業や林業などの第一次産業です。このためラオス政府は、山や森林などの豊富な自然資源を最大限に活用して収益を上げることを政策目標としています。



栽培試験予定地の様子


現在カシー郡では、お米やキャベツやトウモロコシなど、多くの農作物を既に生産しています。キャベツは首都ビエンチャンの消費者向けに、トウモロコシは飼料としてタイやベトナムに出荷されます。
地元の人たちは「コンニャク芋の生産が軌道に乗って日本などの海外へ輸出できれば、生計を安定させる手段がまた一つ増えて、暮らしがもっと豊かになる!」と、大きく期待を寄せている様子でした。

コンニャクから世界を見る、そんなちょっと新しい視点を得ることができた出張でした。


下の写真はおまけですが…。



ラオスの露天風呂


なんと、この国道13号線沿いに露天風呂がありました!お風呂につかる習慣のないラオスでこのような温泉に出会えるとは…(感涙)。
しっかり堪能しました!


(文責:ラオス事業担当 小出一博)

*この事業はJICA(国際協力機構)の草の根技術協力事業の委託、及び、イオン環境財団の助成も受けて実施しています。

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Posted by ADRA Japan at 12:00 | ラオス便り | この記事のURL
(12/16) ラオス便りVol.25 〜ルアンナムター県ルアンナムター郡の暮らし〜 [2011年12月16日(金)]
事業部の会田です。
現在ラオス事業で会計を担当している、ラオス人スタッフのライ(Lay)の実家でお米の収穫祝いがあると聞き、2011年11月初めの週末に、ルアンナムター県にあるライの家を訪れました。今回は、ライの家庭を通じて、首都ビエンチャンからおよそ350km離れた、ラオス北部ルアンナムターの人々の暮らしの一部をご紹介します。


ルアンナムター県ルアンナムター郡には、14以上の民族が暮らしています。ライは「タイダム」という名前の民族で、農業を営んでいます。



水田に囲まれたライの家。友人とご近所さんが集まり、食事とおしゃべり、カラオケを楽しんでいました。ラオスでは、自宅に人を招き、大音量で音楽をかけて屋外で賑やかに過ごしている光景を頻繁に見かけます。



テーブルには手作りのラオス料理が並んでいました。パパイヤサラダ、香草入りの炒め物、そしてスープはラオスの定番メニューです。写真に写っている料理の中では、蒸かしたカボチャがとても甘く、おいしかったです。



台所の様子です。多くの家庭では、土間で薪を使って調理をします。日本では、キャンプ以外には薪を使って料理することは珍しくなっていますが、ラオス人の多くは異なる種類の薪を上手に組み、火加減を調整して料理をします。


おしゃべりと食事を楽しんだ後は、恒例の踊りが始まりました。ラオス人の集まりに、音楽と踊りは欠かせません。みんな子どもの頃から音楽と踊りに触れて育っているせいか、踊りが自然に身についているようです。



男女一組となって、中心の円の周りを音楽に合わせてゆっくり踊ります。日没まで踊りは続きました。私も参加しましたが、ぎこちない動きで、みんなの優雅な動きには及びませんでした。しかし、そんなことを気にしているのは私だけのようで、「さぁ、また踊りましょう」と何度も踊りに誘われました。




ライと家の中。2世帯6人が暮らしています。



ライは、「私の家は小さいの」と言いながらも、実家と家族を誇らしげに嬉しそうに紹介してくれました。特別なことではないのかも知れませんが、私には、そんな彼女が、堂々としてかっこよく見えました。

ライの家に集まっていた人々も、特に歌が上手なわけではなく、踊りが群を抜いて上手なわけでもありません。しかし、周りを気にすることなく、純粋に歌と踊りを楽しんでいます。事業地で一緒に働くラオス人スタッフや村で出合う人々には、飾らない人が多く、そんな彼らの中にいると、自分には、余計な考えや変な力が入っているんだなぁ、と気付かされることが多々あります。

開発という事業を通じて、事業地で暮らす人々と接しながら、私自身も開発中です。みなさんの肩にも力が入っていませんか?そんな時は、ラオスの人たちを見習って、ふっと肩の力を抜き、自然体になってみませんか?きっと、今まで以上に素敵な時間がみなさんに訪れると思います。

(文責:ラオス事業担当 会田有紀

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Posted by ADRA Japan at 11:00 | ラオス便り | この記事のURL
(12/5) ラオス便りVol.24 〜命を食べるということ〜 [2011年12月05日(月)]
こんにちは、ボランティアの三宅諒です。私は現在大学3年生ですが、夏休みを利用して今年の8月下旬から1週間ほど、ラオスのロン郡において現在実施している農業開発支援事業に参加させていただきました。その中で、一番印象に残った経験を書きたいと思います。

私の滞在中、ラオスの少数民族の1つであるアカ族が住むソンパンマイ村で、村の青年が他の県に旅立つことを記念するお祭りをするということで、ADRA スタッフの方々と一緒にお祭りに参加しました。



:ラオス人スタッフのノイ(左)と


一緒にご飯を食べたり踊ったりしていると、家の外で豚と一緒に歩いている人を見つけました。最初は豚の散歩でもしているのだろうかと思いましたが、どうやら様子が少し変です…。豚の後ろ脚を持って豚を引きずっていました。豚がものすごい鳴き声で鳴いています。
これから何をするのだろうと思っていると…男4人で生きた豚を押さえつけ、いきなり刃物で喉元を切ったではありませんか!



豚の内蔵を取り出し、きれいに洗う


その後、すばやくお腹を切って内臓を取り出し、それを洗い始めました。私はあまりの突然の出来事に驚きを隠せませんでした。豚の解体現場という、初めて見る光景に恐ろしさを感じながらも、好奇心からついつい見入ってしまいました。その豚は調理され、そのお祭りの食卓の上に並びました。



解体された豚


この経験から、私はよく耳にする「命の大切さ」について考えさせられました。なんといっても、目の前で命が消えていくのを見たのですから…。

ただ大事なのは、その命を消すというのは、現地の人々が生きていくために必要なことだということです。この地域では現金収入というものはほとんどなく、農作物や家畜を育て、それを自分たちで食べるという自給自足の生活をしています。そのため、豚や鶏などの家畜を殺すということは非日常的なことでなく、彼らが生きていくために必要不可欠なことなのだということを思い知らされました。

日本でも、私たちの食卓には日常的にお肉が並んでいます。しかし、解体作業はすべて業者が行なっているのです。ラオスのロン郡では全て自分たちでやるため、村人はみな命を奪って自分たちの食事とすることの大切さやありがたさというものを、より深く理解しているのではないかという気がしました。



日々の食事に感謝したいと思います


今の日本では感じる機会がそれほど多くないかもしれませんが、日々「命を食べることの大切さ」、つまり「今の自分はただ単に生きているだけじゃない、いくつもの命の犠牲の上に成り立って生かされているんだ」ということを、忘れずに生きていきたいと思いました。


(文責:ボランティア 三宅諒)


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(10/26) ラオス便りVol.23 〜ADRAの強みとは?〜 [2011年10月26日(水)]
こんにちは、ラオス事業担当の小出です。

10月3日から8日まで、ラオスの隣国タイでスタッフ研修に参加しました。ADRA Laosではスタッフの能力向上のための研修が毎年行なわれていますが、今年はタイ国北部のチェンマイで開催され、ADRA Thaiのスタッフたちと一緒に研修を行ないました。
今回は、この研修での一コマの話をしたいと思います。

研修の序盤、グループに分かれて「団体としてのADRAの存在意義、強みは?」ということについて話し合いました。



グループでの話し合い


私たちは日頃、ラオスの少数民族のひとつであるアカ族の村人たちと仕事をしています。そこで、自己紹介の時に「日本のアカ族の出身です!」と冗談めかして言ったところ、一緒のグループの青年が、なんと日本語で「本当? 僕もアカ族ですよ!」と話しかけてくるではありませんか(笑)!

彼の名前はウィンと言い、ADRA Thaiのスタッフですが、タイ北部のチェンライ県にあるアカ族の村の出身でした。タイの首都バンコクの大学で学び、日本語もその時に勉強したそうです。驚いたのは、日本語だけでなく彼の英語の流暢さ。米国出身のADRA Laos事業部長とも、積極的に話をしていました。



ADRA Laosの事業部長スコットと話をするウィン


更に「私たちの事務所には、アカ族出身の女性のスタッフもいますよ」と紹介してくれました。



アカ族出身のADRA Thaiのスタッフたち。真ん中の男性はADRA Laosスタッフのソンミット


彼らは、タイ北部の山岳地帯で生活している少数民族の生活向上のための事業や、ミャンマーから難民として逃れてくる人たちへの職業訓練事業に従事しています。少数民族の人たちは、人里離れた奥地で独自の言葉と文化を守り続けているため、教育を受ける機会に恵まれず、社会的にも差別されています。
そのような人たちに対して、同じ少数民族出身の、彼らのような優秀な若者たちが、同じ民族の人々の生活を向上させていくための活動を、村人の目線で一緒に進めていることは、とても大切なことです。

3枚目の写真に写っているソンミットもアカ族出身で、今はADRA Japanの事業を担当してくれています。彼がアカ語で話すと、村人たちの表情が一瞬で朗らかになり、話が活発になることは、これまでも幾度となく経験してきました。彼のような存在は欠くことができません。

このスタッフ研修には、アカ族だけでなく、モン族、タイルー族など、様々な民族出身のスタッフたちが参加していました。国籍を見ても、ラオス、タイ、アメリカ、日本など、実に多様です。
普段はあまり意識していませんでしたが、様々な文化や社会環境について理解しているスタッフが多くいることは、団体にとってこの上ない財産なのだと感じました。



40人以上のスタッフがこの研修に参加しました


そんな、ADRAの強み、素晴らしさを改めて知った、今回のスタッフ研修でした。


(文責:ラオス事業担当 小出一博)

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Posted by ADRA Japan at 13:00 | ラオス便り | この記事のURL
(8/30) ラオス便りVol.22 〜ラオス北部のロン郡で流行していた予想外のものたち〜 [2011年08月30日(火)]
こんにちは、ラオス事業担当の田邉です。


8月初めから中旬まで、ラオス事業の視察で事業地に行ってきました。4月からこの事業に関わってきた私にとって、今回初めてのラオス訪問でした。今まで写真でした見たことがなかった、村人、風景、ラオス人スタッフたち、そして事業活動と直に触れ合うことができました。

皆さんはこのブログを通じてラオスの状況をすでにご存じだと思いますので、今回は少し違った角度から、ラオスの一面をご紹介いたします。


事業地であるラオス北部のロン郡。北へ数十キロ行けばそこには隣国である中国があり、そこから様々なものが輸入されています。以下の2つのものが特に顕著でした。


1.バイク(主に原付)

原付のバイクが大量に販売されています。これまで私が訪れた国々では日本製のSUZUKIやHONDAが人気でしたが、ラオスではその殆どが中国製。なんと、50ccのバイクの値段は日本円に換算すると、新車で約1万円…!(因みに日本製の新車は10万円以上するそうです。)



ロン郡の隣のシン郡のバイク屋さん。バイクが大量に販売されていました。


その値段から、耐久性などに疑問は残りますが(実際に故障が多いという話を聞きました)、その安さが住民の所得に見合っており、更にバイク屋で販売している大多数が中国製で他の選択肢がほとんどないため、中国製のバイクはどんどん売れていくのだそうです。


2.携帯電話

バイクに続き人気なのが携帯電話、その半分以上の機種がNOKIAです。

しかし、よくよく見てみると目新しい機種が…。



ちょっと見えにくいですが、携帯電話の中央に書かれているアルファベットは…iPheno…?



NCKIA…??



むむ、見たことのない…iPhoneの新機種、appleのロゴもなんか違う…?


その他にもSONYと見せかけてSCNY、SHARPと見せかけてSNARPなどと色々ありました。


個人的には、「安物や偽物を大量に作って売るなどけしからん!」と思ってしまいます。現地に駐在している日本人スタッフによると、中国製品についての話を欧米系の人とすると、中国拡大脅威論になったりもするとのことでした。

ですが(偽物はさて置き)、中国製品は現地の人に好まれてもいます。ロン郡のとある村の村長さんは「中国製品は、俺たちみたいな貧しい人間でも買えるから、良い!」と言っておられました。

置かれている環境や歴史的な経緯などで、ものの見方、感じ方が変わります。もちろん、議論の余地があるところですが、ロン郡では中国製品を喜んで使っている人も多いのが実情です。

新しく雇用したラオス人スタッフも、iPhoneに似たおしゃれな携帯電話を持っていて、往復24キロの通勤のために3万円の中国製バイクをローンで購入したそうです。しかし、そのバイクのエンジン音は何とも弱々しいとのこと。


日本人の感覚からすると「なんじゃこりゃ」と思ってしまいますが、村の人たちにとっては、自分の手の届く範囲にある「新しいもの」なのです。そんな誰しもが持っている新しいものへの憧れ。中国からの品々は、ロン郡の人々の生活に活気を与えてくれるもののようです。


(文責:ラオス事業担当 田邉宙大)

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Posted by ADRA Japan at 11:10 | ラオス便り | この記事のURL
(7/28) ラオス 開発支援事業 視察ツアー参加者募集! [2011年07月28日(木)]
2006年からADRA Japanはラオスで開発支援事業を行なっていますが、
みなさんにもっとラオスという国を知ってもらうため、
そして開発支援の現場を直接体験する機会を持ってもらうため、
視察ツアーを開催いたします!



この視察ツアーではラオスの事業地を直接訪問し、
実際の開発支援の現場を見ます。
また、事業地で働く日本人とラオス人のADRAスタッフ、
そしてこの事業の裨益者(この開発支援によって生活が改善される人々)と
様々なかたちで交流を持つ予定です。



この他にも、独自の文化を紡ぎ続けている少数民族との交流、
首都ビエンチャンやラオスが誇る観光都市ルアンパバーンの訪問、
日帰りで行けるラオスとミャンマーの国境ツアーなど、
ADRA Japan事業以外の部分からもラオスを楽しめる企画があります。



あなたもこの開発支援の現場を一緒に訪れてみませんか?
心安らぐ自然の風景や、多くの民族が持つ文化・人懐っこさが、
昔の日本を彷彿させる、不思議な国です。
皆様のご参加をお待ちしております!


===========視察ツアー 概要 =============

【日程】
2011年11月15日(火)〜11月22日(土) 
(7泊8日。ただし1泊は機内)

【訪問場所】
ラオス人民民主共和国ルアンナムター県(ロン郡にある事業地など)、ビエンチャン、ルアンパバーン、ルアンナムター

【参加費】
140,000円
※ 渡航費(諸税含む)、現地滞在費、現地食費、現地交通費を含みます。
※ 旅券(パスポート)取得費、海外旅行保険料、国内空港までの交通費、予防接種費用などは含みません。

【募集人数】
10名(最少催行人数:5名)

【応募要件】
ADRA Japanの会員になっていただく必要があります
(賛助会員は6,000円、学生会員は3,000円です)

【視察内容】
農業活動視察および参加、少数民族との交流、 主要都市の観光(ボートでのメコン川下り、象乗り、機織りの村の訪問、ラオス国立博物館見学)、など

【応募方法】
下記の電話番号に直接ご連絡いただくか、project@adrajpn.org に氏名(パスポートのお名前)、住所、連絡先、ラオス視察ツアー参加希望の旨を明記のうえ、メールを送信ください

【応募締切】
2011年10月31日(月)

【協力】
ADRA Laos(ラオス支部)

【渡航手配及び現地旅行手配】
(株)西遊旅行

【お問い合わせ、参加のお申し込み】
(特活) ADRA Japan(アドラ・ジャパン)
〒150−0001 東京都渋谷区神宮前1−11−1


担当:田邉(たなべ)

TEL.03−5410−0045 
FAX.03−5474−2042
E-mail. project@adrajpn.org  
http://www.adrajpn.org 

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Posted by ADRA Japan at 15:00 | ラオス便り | この記事のURL
(7/19) ラオス便りVol.21 〜アカ族の豊作祈願〜 [2011年07月19日(火)]
ラオス事業担当の会田です。

事業地のラオス北部のロン郡では、6月頃からほぼ毎日雨が降るため、水田の田植えや陸稲の草取りなど、住民にとっては農作業に追われる季節となります。

そんな6月も終わり、7月に入ったある朝、ADRA Japanの事業対象村であるジャゾンプー村(Jajompoo)の村長から、「今日、とある儀式があるので村に来て下さい」と言われ、私とラオス人スタッフがその日の午後に村を訪れました。


ジャゾンプー村は、事務所から車で約20分の距離にあります。村に到着し、村中心部の集落から更に5分ほど歩き、儀式が行われるという場所に着きました。



なにやら人が集まっています



集まっていたのは、村の男性と子どもたち


私が着いた時、既に儀式は始まっており、途中からの参加となりました。
村人が集まっていた辺り一帯は、村の精霊のための森として守られているため、この儀式の時以外は周辺の木を切らないそうです。

一本の木の下に、竹や木で作られた精霊のための祭壇が作られていました。全ての森には精霊が住んでいるといわれています。人々は精霊の住む森の木を切って作物を作るので、精霊にお詫びをし、精霊へ食べ物を捧げることで、その年の豊作を祈願するそうです。

祭壇には、お金とお酒、豚が供犠(きょうぎ=お供え物)として捧げられ、祭壇の下には陸稲が植えられます。



祭壇とその下に供えられている陸稲


今回の儀式で祭られるのは土の精霊でした。
この精霊は豚を好むため、豚を調理して捧げるのだそうです。祭壇のすぐ横では、3人の男性が、精霊のための供犠となる豚を調理していました。家系によって代々受け継がれてきた彼ら3人のみが、精霊のための供犠を調理し、捧げることが許されるそうです。


別の月には、雨や小川を司る水の精霊のための儀式が行なわれるそうですが、それらの精霊は犬を好むので、その精霊には、土の精霊と同じように調理した犬を捧げるとのことでした。

精霊に供犠を捧げた後、調理した人以外の村人と子どもたちは、自分たちで別に調理しておいた食事をとります。村人たちの食事は、まず、子どもたちに最初に振る舞われます。





写真の下の方にある団子のように丸まったお肉が、子ども一人ひとりに配られます。
子どもたちは、団子を葉っぱで包んで焼き、その場に設置された手作りの食卓で団子やスープなどを食べます。



即席の手作りちゃぶ台で食事をする子どもたち


子どもたちは食事が終わるとちゃぶ台をそのままにせず、ばらばらに分解して片づけて、家に帰って行きました。今度は大人が食事会を始め、その宴は日没まで続きます。


この儀式は、一人の男性にまつわる言い伝えから始まったそうです。
その言い伝えによると、ある男性が村で水の精霊にお祈りをした後に、人々は水を得ることができました。しかし、水だけでは作物はできませんでした。そこで今度は、土の精霊にもお祈りしたことで、豊作になったということです。それ以来、一年に2回、水と土の精霊のためにそれぞれ儀式を行い、豊作を祈願するようになったということでした。


今年のロン郡は、雨が降り出した時期が例年より早いようです。水と土の精霊に人々の願いが伝わり、太陽が恵みを与え、ADRAの支援したお米などの農作物も豊作になることを期待しています。

(文責:開発事業担当 会田有紀)


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Posted by ADRA Japan at 13:23 | ラオス便り | この記事のURL
(6/22) ラオス便り 〜ロン郡アカ族の薬〜 [2011年06月22日(水)]
事業部の会田です。2010年11月からラオスに駐在しています。
今回は、前回のブログに登場した村の伝統医に関連したお話しです。村で薬を処方してもらった体験をご紹介します。


ある日、事業地ルアンナムター県ロン郡のソンパンマイ(Sompanmai)村に行った際、私の首を見た女性たちが近づいてきて、「あなた、それは痒いでしょう。村長のお母さんがそれを治す薬を作れるから診てもらったらいいわ」と言いました。実は、私の首には数年前からあざのようなものができていて、そのままになっていました。


早速、その足で村長のご両親を尋ねると、すぐに首の患部を確認し、翌日、薬を処方してもらえることになりました。村の人々の多くは、地元に古くからある草木や動物の効能について知識を持っているそうですが、村の女性たちが推薦する村長のお母さんは、中でも腕がいいのではないかと思います。


翌日、再び村長のお宅を訪れると、村長のご両親が薬の材料を用意して待っていてくれました。


薬の材料となる動物の皮や内臓などが入った薬箱


野生ゾウの皮、野生の水牛の皮、水銀らしきもの、薬草、野生動物の内臓など、自然から得られるものを薬として調合し、それを村長のお母さんが首に塗ってくれました。村長のお母さんは、ご自身のお母さんから薬を調合する方法を習い、村の人々に薬を処方しているそうです。


何かおまじないのようなものを唱えながら薬を塗る。


治療の後、村長のお母さんから、「一週間、朝・昼・晩、薬を患部に塗ったらよくなるでしょう。薬をつけている間は、ナス、唐辛子、かぼちゃの葉は食べてはいけない。薬は土に近づけてもいけない」と注意を受け、一週間分の薬をもらいました。なお、完治するまで御代はいらない、とも言われました。


村長のご両親


結局、私は毎日朝・昼・晩と忠実に薬を塗ることが出来ず、あざのようなものは完全には消えませんでしたが、周囲の人から、症状がよくなった、と驚かれました。自然の力、自然を有効活用する人間の知恵を感じる体験でした。

  
薬を塗る前(あざのような部分が膨れています)  

薬を塗った後(あざの色が少し薄くなりました)


ADRAは、ロン郡の7村で、村の人々に活用される森の非木材林産物(森林から採取できる薬用植物・食用植物など)を残していくための活動も行なっています。これからも村の人々が自然の恵みを受けながら豊かな生活を営み、発展していくことを願っています。



(文責:開発事業担当 会田有紀


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Posted by ADRA Japan at 13:57 | ラオス便り | この記事のURL
(6/2) ラオス便り 「ピー」の存在 [2011年06月02日(木)]
「ピー」は、ラオス語で「霊」とか「精霊」を意味する言葉です。
自然物に宿る「精霊」だけでなく、亡くなった人の「霊魂」までをも意味しているらしく、日本人にとっての「霊」と大体同じ意味と言えるでしょう。
しかし、その身近さは日本人の比ではありません。

ラオス人スタッフの日常の会話にも、この「ピー」は頻繁に出てきます。スタッフが言うには、総じてここ事業地のロン郡は、「ピーが多い!」とのこと。体調不良や怪我、良くないことが続くと、そうした出来事とピーの存在とを結びつけて話をしています。


先日、シンケオ(Sinkeo)という名のスタッフが、「ピーが家に頻繁に来るので、子供の体調不良が続いている」ということで、引越しをすると言っていました。
聞いている僕としては「うん、確かにそういうこともあるだろう…」という気持ちと、「え〜、そんなことまで…」という気持ちが相半ばです。


しかし「やっぱり、ピーはいるのかも知れない」と強く思った出来事がひとつあります。

別のスタッフのエノイ(Enoy)には、二人の娘さんがいます。下の娘さんは生まれてまだ1年あまり。



エノイと生まれてまだ数ヶ月の頃の娘さん

昨年の秋頃でしたか、下の子の具合が悪いと聞きました。なかなか良くならないらしく、僕も気にしていました。

ある日、彼の家の近くで、その子の様子を見てビックリしました。首に大きなコブのようなものができていたのです。以前、他の村で同じような症状の子供がいて、しばらくして亡くなってしまったこともあったので、大きな病院に連れて行ったほうがいいのではないかと、エノイに勧めました。

するとエノイは、「うん…でも、これは多分ピーの仕業だから…。今週末、モーヤー(村のお祓いができる伝統医)のところに行ってお祓いしてもらうつもりだ。」と話してくれました。

そう言う彼に、病院のことをそれ以上言うことも出来ませんでした。
次の週、具合を聞いてみると、「うーん、どうも伝統医の腕が良くない。すまないけれど今日の午後、仕事を休ませてほしい。もう1人のモーヤーのところに行ってくる。」と言うではありませんか。


さて、翌日。
さらに具合が悪くなっていなければいいなぁと思いながら、「どうだった?」と聞いてみると、「治った!」と。

大人の握りこぶしぐらいあったコブが一晩でなくなってしまったというのですから、こっちのほうがビックリしてしまいました。

「最初のモーヤーはダメだ!下手なくせにお金まで請求した。でも、二人目は本物。ふ〜、と息を吹きかけて、それでおしまい。すっかり元気になったよ!」



エノイの娘さん。一歳三ヶ月くらい。


エノイは私たちが事業を行なっているロン郡出身で、お父さんがアカ族、お母さんがランテン族です。私たちの事業対象村のほとんどはアカ族の村で、ランテン族の村は1つだけです。エノイはロン郡で育ち、ロン郡のアカ族の村の人は、みんな友達!といった親しみやすい人柄。
そんな彼だから、腕のいいモーヤーも見つけることができたのでしょう。

もともとロン郡の各村には、森から採れる木の実や薬草、動物などから薬を調合し、ピーとの対話やお祓いができるモーヤーと呼ばれる伝統医がいるそうです。彼らは、普段は農民として農作業を生業としていますが、何か村の人に悪いことがある度に相談に乗り、村の人々の健康と生活に密接に関わっています。

恐るべし、モーヤー。
侮るべからず、ラオスのピー。

(文責:開発事業担当 小出一博)


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Posted by ADRA Japan at 15:35 | ラオス便り | この記事のURL
(5/26) ラオス便り 〜首都ビエンチャンの暮らし〜 [2011年05月26日(木)]
事業部の会田有紀です。ラオスに駐在しています。

先日、日本で、「ラオスの人ってどんな生活をしているの?」と聞かれました。
私は約1年半前からラオスで生活していますが、ADRAで働く前は、ラオス人に会ったことも、ラオスの人々の生活を想像することもありませんでした。

「ラオス人」とひと口で言っても、実際にはラオスにはさまざまな民族がいるため、生活様式は多様です。私が仕事で行き来する首都のビエンチャンと、ビエンチャンから車で約800キロの道のりを行く事業地のロン郡の村を比べても、その暮らしは異なります。


今回は、ラオスの首都、ビエンチャンの人々の衣食住について、簡単にご紹介します。


まずは、「衣」。
ビエンチャン市内のオフィスや学校では、男性は襟付きシャツにズボン、女性はブラウスに伝統的なシン(Sin)と呼ばれる巻きスカートを着ています。シンは安いものでは80,000KIP(約850円)ぐらいですが、高いものでは1,500,000KIP(約16,000円)のものまであり、デザインも豊富です。日本では着物姿の女性を見かける機会は少なくなり、衣服も多様化しましたが、ビエンチャン市内ではお年寄りから若者まで、シンを着た女性を多く見かけます。



シンを着たADRA Laosの職員。事務所の中はいつも鮮やかなシンに彩られています


次は、「食」。
主食はお米ですが、麺類やパンも食べられています。食材は、市場の八百屋などの商店のほか、行商に来る人から直接買うこともできます。日本の大型スーパーのようなものは、ビエンチャン市内には数えるほどしかありません。

食卓には、主食のお米と、野菜、肉、魚が並びます。肉は日本と同じように牛、鳥、豚があり、多くの料理の味付けに唐辛子などの香辛料がたくさん使われます。



ADRAのビエンチャン事務所に来る行商の女性(写真右)


行商人は、お肉、お魚、野菜、キノコなどといった食材を台車に載せ、ビエンチャン市内を歩いて回ります。値段の目安は、小魚2尾が8,000KIP(約85円)、豚肉1キロが35,000KIP(約370円)、菜の花1束が3,000KIP(約30円)、マンゴー1キロが12,000KIP(約125円)です。


最後に「住」です。
ビエンチャン市内の家は、平屋から3階立てくらいのものまで様々で、コンクリート作りのものが多いです。



通りに面した建物は、1階部分が商店となっている場合が多く、賑やかです



ラオス人のADRA職員の自宅です。水道・電気・水洗トイレ・テレビ・冷蔵庫・エアコン完備で快適です




上の写真に写っているのはバーシー(Basi)と呼ばれる儀式で、みんなでお祈りをしています。バーシーは、病気の人、結婚した人、旅立つ人の安全を祈るためなど、様々な目的でおこなわれます。この写真は、病人のために、家族や親戚、友人、ご近所さんが集まって快復を祈っている様子です。

今回は、ビエンチャンの暮らしのごく一部をご紹介しました。
冒頭でもご紹介したとおり、ラオスの人々の生活様式は場所によって大きく異なるため、ADRAの事業地、ルアンナムター県ロン郡の村の生活は、ビエンチャンの人々とはまた一味違った風情になります。そちらについても、また別の機会にご紹介できればと思います。

(文責:開発事業担当 会田有紀)



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Posted by ADRA Japan at 13:20 | ラオス便り | この記事のURL
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