CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 岩泉便り | Main
ADRA Japan団体概要

ADRA Japanさんの画像
最新10記事
<< 2017年09月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
記事カテゴリー
特選リンク集
http://blog.canpan.info/adrajapan/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/adrajapan/index2_0.xml
(8/15) イエメン便り vol.1 〜人道危機に瀕するイエメン。「バウチャー(引換券)方式」で避難民と地域経済を支援しています〜 [2017年08月15日(Tue)]
ADRA Japanは、2015年12月から内戦の続くイエメンで、国内避難民と内戦により生活が困窮している方々に対して支援活動を行なっています。活動地域は北部のアルジャウフ州とその周辺地域で、現地のADRAイエメン支部(ADRA Yemen)と協力して食糧配付、衛生キットの配付、給水などの支援を行なっています。

イエメン地図__出典情報つき.jpg


イエメンでは現政府派と反政府派勢力との間で紛争が長く続いています。
2015年3月末からは、サウジアラビアなどの外国勢力が反政府勢力に対する空爆を開始したことから戦況がさらに悪化し、武力衝突もイエメン全土に広がりました。そのため、戦禍を逃れる国内避難民が急増しました。また、食糧やガソリンなどの輸入量も大きく減り、紛争地では公共施設も多数破壊されたため、住民の生活が悪化しました。


イエメン1期特選-3.JPG
武力衝突の傷跡


機関間常設委員会(IASC:Inter-Agency Standing Committee)は2015年時点で、イエメンが人道危機として最も深刻な「レベル3」にあると宣言しました。イエメン総人口2,700万人のうち、8割近い2,100万人が食糧など何らかの人道支援を必要としています。また人口の7割、1,900万人が安全な水や衛生環境を確保できていないと報告されています。

紛争が激化してからすでに2年以上が経過していますが、事態は悪化の一途をたどっています。国連世界食糧計画(WFP)は2017年4月19日、内戦下のイエメンが「前例のないレベルの飢えと食糧不足に直面し、限界が近づいている」と警告し、人口の900万人への緊急食糧援助が必要だとアピールするほどの状況になっています。


イエメン1期特選-1.JPG
国内避難民世帯のテント


こうした事態を受けて、ADRA Japanは現地のイエメン支部とともに、戦禍によって生活が悪化している住民と国内避難民の方たちへの支援事業を行なっています。


イエメン3期特選-3.JPG
国内避難民世帯に聞き取りをしているADRA現地スタッフ


支援事業の内容は、食糧配付、衛生キットの配付、給水支援を活動の柱としています。

ADRAの食糧配付では、「バウチャー方式」で配付を行っています。バウチャーは配付物との「引換券」です。ADRAは受益者に食糧と交換できるバウチャーを支給して、受益者は地元の指定された業者に行けば、そのバウチャーを食糧と交換することができます。


イエメン2期食糧-19.JPG
IDカードを確認して拇印を押してバウチャーを渡す


これまでは、食糧配付の方法としては、支援団体が別の場所で買い付けた食糧を現地に持ち込んで配付することが一般的でした。それに対して、この「バウチャー方式」であれば、支援団体が地元の業者と契約を結んで、業者にバウチャーと交換するための食糧を地元で調達と、バウチャーと食糧との交換を委託する、というやり方になります。この方法だと、配付事業の食糧購入代金が地元業者に経済利益として循環するので、地域経済の活性化にも繋がります。また、地域の人たちは地元業者が調達した食べ慣れた食品と交換ができるため、受益者にも喜ばれています。


イエメン3期特選-15.JPG
食糧を受け取った老人



イエメン2期食糧-9.JPG
食糧との交換所にて


支援団体にとっても、食糧の調達・運搬・貯蔵のリスクと手間を省くことができ、大きなメリットがあります。ただし、地域の市場システムがちゃんと機能していることと、信頼できる業者を見つけることができることが、大きなポイントとなります。


イエメン1期特選-14.JPG
業者の倉庫の食糧を確認しているところ


この点では、ADRAイエメン支部は、活動経験が長く、地域の業者とこれまでも様々な活動をしてきているので、公正で信頼のできる業者を必要に応じて探すことができています。また、バウチャーそのものにもさまざまな工夫を凝らして不正や手続きミスが発生しないような仕組みを作ることができています。


イエメン2期食糧-14.JPG
食糧を受け取った青年


事業地のコミュニティーとしっかりとした信頼関係を築いている現地支部があることがADRAの強みです。現地支部とのネットワークが必要な支援を、必要な時に必要とされる場所へ確実に届けることを可能にしています。

イエメンの内戦はまだまだ終結する見込みが立たない状態にあります。ADRAは今後も必要な支援を届け続けます。皆様からの暖かいご支援をよろしくお願いいたします。

(イエメン事業担当 小出一博)

※本事業は、皆様からのご寄付のほか、ジャパン・プラットフォームの助成も受けて実施しています
このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 14:30 | イエメン便り | この記事のURL