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(3/7)【熊本地震】仮設住宅団地の集会施設『みんなの家』への備品支援〜温もりのある交流が盛んに〜 [2017年03月07日(Tue)]
熊本県では、東日本大震災とその翌年に起きた熊本広域大水害の経験から、仮設住宅団地に集会施設『みんなの家』が整備されました。『みんなの家』は、災害で被災された方々の痛みを最小化し、精神的な安らぎを感じてもらうことを目的とした施設で、熊本地震のあとに開所された仮設住宅団地に設置されています。
ADRA Japanは、南阿蘇村の仮設住宅団地の集会施設『みんなの家』への備品寄贈支援の調整を行ない、足りない備品を支援しました。『みんなの家』では、人々の交流の温もりを感じられる行事が盛んに行なわれています。

※緊急支援物資の配付や看護師派遣、福祉避難所の運営支援、避難所サロンの運営については以下のブログをご覧ください。
熊本支援1. 【熊本地震】被災者の方々への物資配付
熊本支援2. 【熊本地震】避難所への看護師チームの派遣
熊本支援3. 【熊本地震】南阿蘇村福祉避難所への看護師派遣報告
熊本支援4. 【熊本地震】心休まる時間を。ゆあしすカフェの運営
熊本支援5. 【熊本地震】 避難所でのサロンと見守り活動

ADRA Japanが南阿蘇村の『みんなの家』へ備品調達と搬入を行なったのは、現地での支援活動中に、情報共有している支援ネットワークの「熊本地震・支援団体火の国会議」から、『みんなの家』の設置を予定している市町村への備品支援をお願いできないかという相談を受けたことがきっかけでした。


みんなの家(外側).jpg
仮設住宅団地の集会所や談話室として建てられた
『みんなの家』


仮設住宅の集会所や談話室の備品は、原則的には国の災害救助費の対象外となりますが、南阿蘇村の『みんなの家』には熊本県からの木製テーブル、木製椅子が設置され、また、企業などの支援で冷蔵庫、テレビ、ホワイトボードなどが置かれています。
ADRA Japan では南阿蘇村の全ての『みんなの家』へ、それらの備品と重ならない形でAED(自動体外式除細動器)や掃除用具、掛け時計、お茶飲みセット、座布団などの必要な物資を南阿蘇村の企業を中心に調達し、搬入・設置しました。

集会所備品は、主に熊本県庁・南阿蘇村役場などと調整をしながら、南阿蘇村商工会の協力を得て、主に南阿蘇村の企業から購入し、南阿蘇村の全て(7棟)の『みんなの家』へ設置しました。今回、備品調達にご協力いただいた南阿蘇村商工会は、震災直後は約6割の会員企業が廃業するかもしれないと言われていましたが、今は少しずつ前向きになってこられているようです。しかし、売上は激減したままで経営が厳しい状況に変わりなく、今回、南阿蘇村商工会を通じて備品調達を行なったことが村の経済的な復興の一助となる事を願いました。


みんなの家(内側).jpg
集会所・談話室(みんなの家)建物内の様子


『みんなの家』を住民の方々がどのように活用するのかは、各仮設団地の自治会に委ねられています。南阿蘇村の中でも利用頻度の高い仮設住宅団地を訪ねると、住民の方々が『みんなの家』を自分たちの集会所として活用されている温もりがよく伝わってきました。そこでは、高齢者の定期健康サロンやお茶会をはじめ、餅つきやクリスマス会など様々な催しも行なわれたようでした。そして、そういった時の為に持ち寄られた沢山の食器が手作りの食器棚の中に並べられ、また、壁には支援に来てくれた学生ボランティアさんの集合写真が飾られていました。


定期サロン健康体操.jpg
『みんなの家』で行なわれている定期サロンの健康体操の様子


支援備品.jpg
定期サロンの健康体操後のお茶飲みで
よく使用されているADRAの支援備品


スタッフが住民の方々と一緒に『みんなの家』での健康サロンに参加した後、集会所備品の使い心地を訪ねると、「ポットが2つ(備え付けられて)あったのが良かったね。1つだったら足りなかった。みんな来るからね」という明るい声が返ってきました。続けて、「皆さんに色々支援してもらって(備品は)揃っているし、無いものは自分たちでも持って来てるので大丈夫。ここにあるもので十分です」と頷きながら話してくださいました。

別の『みんなの家』の定期サロンに参加された高齢者の方からは、「(集会所備品の)血圧計は、たまに使うね。(血圧を)気にしてる人は毎回計ってる」と笑顔でお話してくださいました。

また、各仮設住宅団地では、ADRA Japanが集会所備品の一つとして設置したAEDの使い方を習得するための救命講習等も行なわれています。


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『みんなの家』にADRAが搬入した備品一式と設置したAED


餅つき行事_圧縮済.jpg
『みんなの家』で餅つき行事が催された様子


最後になりましたが、この度の熊本地震支援活動へ多くの個人の皆様、企業・団体からご支援・ご協力をいただきましたことを感謝申し上げます。

ADRA Japanは、関係機関と情報共有を行ない、必要に応じた支援を継続して参りますので、引き続きご支援をお願いいたします。

***ADRA Japanのこれまでの熊本支援について、詳しくはこちらからどうぞ***
↓↓↓
熊本支援1. 【熊本地震】被災者の方々への物資配付
熊本支援2. 【熊本地震】避難所への看護師チームの派遣
熊本支援3. 【熊本地震】南阿蘇村福祉避難所への看護師派遣報告
熊本支援4. 【熊本地震】心休まる時間を。ゆあしすカフェの運営
熊本支援5. 【熊本地震】 避難所でのサロンと見守り活動

(執筆: 国内事業担当 牟田麻起子

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最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 12:00 | 熊本地震 | この記事のURL
(10/12)【熊本地震】 〜避難所でのサロンと見守り活動〜 [2016年10月12日(Wed)]
ADRA Japanは4月19日から熊本地震で被災された方々への支援を始め、現在も支援活動を継続しています。また、5月13日からは、南阿蘇村に活動の拠点を移し、看護師派遣と移動カフェを実施していました。

その後、7月7日から8月26日まで南阿蘇村に現地駐在スタッフを配置し、南阿蘇村社会福祉協議会(社協)と協働して、(※) 一次避難所、(※) 二次避難所サロンの企画・実施と見守り活動等を行ないました。

長引く避難生活の中、住民の皆さんは発災直後から抱えていたストレスが体調に現れる等、仮の生活で積み重なった疲労を感じていらっしゃいました。サロン活動はそのような状況の中で、住民の方々に飲み物を飲みながらくつろぎ、自由におしゃべりしていただける安らぎの場を提供する事を目的に行ないました。

また、サロン実施の際は、社協職員と協力して避難されている方々からの生活相談等も受け付けられようにしました。

1) 避難所内のスペースで開いた移動カフェ形式のサロン

一次避難所、二次避難所に避難されている方向けに、コーヒーや紅茶を飲みながらリラックスしていただける移動カフェ形式のサロンを開きました。


カフェサロン.jpg
(二次避難所内で行なったカフェサロンの様子)


この日のカフェサロンへは、計35名の方々が、ご夫婦やお友達同士で来られ、ゆっくり飲み物を飲みながら思い思いに話をして行かれました。サロンに来られた方からは、「久しぶりにコーヒーが飲めて嬉しい。飲みたくなったらドリップコーヒーを買ってきて自分で淹れるといいんだけど、今後の事を考えると贅沢はできないと思ってしまう」という声も聞かれました。


社協職員.jpg
(サロンに来られた方からの相談を聞く社協職員の様子)


カフェサロン2.jpg
(仮設住宅の鍵渡し前日に開いたサロンの様子)


避難所の中には、行政区長さんのリーダーシップに支えられて、避難直後から皆で夕食を食べた後に今後の事を毎晩話し合ってきたという所もありました。仮設住宅への引っ越しや入居後の心構え等も皆さんで話し合われていたようでした。この二次避難所でのサロンは皆さん気心が知れて安心した雰囲気があり、笑い声も絶えませんでした。

期間中、合計9カ所の避難所で16回のサロンを行ない、述べ187人の住民の皆さんがサロンへ参加されました。


3)ADRA災害対応バス「ゆあしす号」の移動サロン「ゆあしすカフェ」

避難所内でのサロンスペース確保が難しい場合や希望があった場合等には、避難所の駐車場スペースを利用して、ADRA災害対応バス「ゆあしす号」を使った移動サロン「ゆあしすカフェ」を行ないました。


ゆあしす号.jpg
(ADRA災害対応バス「ゆあしす号」)


ゆあしすカフェ.jpg
(二次避難所の駐車場スペースで開いた「ゆあしすカフェ」に参加された皆さんの様子)


サロンに参加された住民の方々からは、「ここ(二次避難所)にいると部屋に籠りがちだが、やっぱりこうやって人と話せる場は大事」「こういうサロンだったら毎日あってもいい」等の感想が聞かれました。


散歩.jpg
(「ゆあしす号」で散歩に出かけた時の様子)

また、長引く避難所生活の中、特に高齢者の方々から「避難所に来てからは(日課だった)畑仕事もできず、体が弱ってきた」「運動不足になっているので散歩したい」等の声があがったため、「ゆあしす号」で移動し、皆で散歩に出かけた事もありました。参加された方からは、「久しぶりにいい運動になってよかった」「今日はリフレッシュできた、懐かしい場所に来て子どもの頃を思い出した」という声も聞かれました。

避難所でのサロン実施合計16回中、9回を「ゆあしす号」を使用した「ゆあしすサロン」で行ないました。


3)二次避難所での見守り活動

さらに二次避難所において、サロンに参加されなかった方々を含めた全世帯の個室を社協職員と一緒に巡回訪問し、避難されている皆さんの生活状況を確認しながら相談を伺う等の見守り活動を行ないました。

例えば、お部屋を訪問した際に「話し相手がいなくて、さみしい。ずっと部屋に閉じこもっている。」と話された高齢者の方には、次回からサロンのある日は部屋まで声掛けに行き、サロンに参加していただいたり、足が痛くて部屋から出たくないというような場合には、スタッフがお茶を持って部屋へ話しかけに行きました。

また、別の避難所では、「仮設への引っ越し日が決まってほっとする反面、これからの生活が心配。隣の人の苗字だけは聞いているが、知っている人だろうか。」と不安を口にされた方に、仮設住宅の入居後も集会所を使ったサロンや社協職員の戸別訪問が行なわれる予定である事を伝え、ほっとされる場面もありました。

このような活動を通して住民の皆さんの声を伺い、様々な思いに触れさせていただきながら、住民の皆さんが本当に必要とされる支援を届けられるよう、活動を継続して行なっていく予定です。

ADRA Japanでは、現在、仮設住宅の集会所備品の支援を中心に南阿蘇村での活動を続けています。今後とも、皆様のご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

最後に、南阿蘇村の被災された皆さんの生活再建と村の復興が、一日も早く進みますよう、心よりお祈りいたします。


(※)一次避難所… 学校や体育館、地区の集会所等の一般の報道で知られているような避難場所を指します。

(※)二次避難所… 南阿蘇村では、震災後に休業となったホテルや旅館等の宿泊施設が多くあったため(観光地であるという特性による)、それらの施設が二次避難所として活用されました。二次避難所では、住民が世帯毎に、個室に避難される例が多く見られました


(執筆:国内事業担当 牟田 麻起子)


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Posted by ADRA Japan at 12:00 | 熊本地震 | この記事のURL
(8/5)【熊本地震】 〜南阿蘇村福祉避難所への看護師派遣報告〜 [2016年08月04日(Thu)]
ADRA Japanは、熊本地震発生直後より情報収集と関係機関との連絡調整を開始し、5月9日まで熊本市を拠点にして物資配布や看護師による避難所巡回訪問などの支援活動を行ないました。

5月13日からは、南阿蘇村に活動の拠点を移し、看護師派遣と移動カフェを行なっています。

今回のブログでは、南阿蘇村での福祉避難所の運営支援ついてお伝えします。

阿蘇山ADRAJapan熊本緊急支援_R.jpg
南阿蘇村から阿蘇山を望む


南阿蘇村は、高齢化率35.5%で全国平均よりも高齢者の多い地域です。平時からいくつかの福祉事業所が、高齢者の暮らしを支えるために日々活動をしています。

しかし、今回の地震で福祉事業所の職員自身が被災していたり、通常業務に加えて福祉避難所運営の業務が加わったり、地域の交通網の不通によって通勤に長時間がかかるようになってしまっているなど、施設職員の方々にかかる負担がとても大きくなりました。

このような背景を受け、南阿蘇村では、地域の福祉事業所を中心に支援団体も加わった「みなみ阿蘇福祉救援ボランティアネットワーク(MFN)」が立ち上がりました。

ADRA Japanはこのネットワークに参加し、5月15日に急遽開設されることになった南阿蘇村内の一つの福祉避難所の開設から閉鎖までの運営支援を行ないました。

福祉避難所は、介護の必要な高齢者など、一般の避難所では生活に支障を来す方々のための避難所です。24時間体制で利用者の方々を見守る必要があります。通常は、既存の福祉施設内などに開設されることが多いのですが、南阿蘇村内においてもADRA Japanが関わった福祉避難所だけは単独で開設されることになったため、人員不足などが問題になっていました。

現在の国の制度では、福祉避難所は利用者10人あたり1人スタッフを配属できることになっています。しかし、今回のように既存の施設に併設される福祉避難所ではなく、単独で開設される場合は、1人のスタッフで利用者さん全員を24時間態勢で見守ることは出来ません。

そこで、この福祉避難所の運営支援を行なうためADRA Japanが看護師の夜勤スタッフ2人、医療コーディネーター1人を派遣しました。福祉避難所開設中は、同じ医療コーディネーターを配置することによって、全国から入れ替わりで支援してくださる看護師間の情報共有及び利用者サポートの強化を図りました。


福祉避難所の様子をご紹介します。


<福祉避難所の1日の流れ>
06:30 起床(洗面、デイケアサービスへの身支度など)
07:00 朝食
08:00 夜勤スタッフと日勤スタッフの情報引き継ぎ(利用者の状態や特記事項など)
08:30 デイサービスお見送り/夜勤スタッフ帰宅
□□□□掃除・換気・洗濯の時間
10:00 残っている利用者さんとスタッフでラジオ体操
    理学療法士や日勤スタッフによるプログラム
12:00 昼食・食休み
14:00 TV鑑賞「水戸黄門」
15:00 おやつの時間/デイサービスお迎え/洗濯物とり込み
    自由時間/理学療法士や日勤スタッフによるプログラム
16:30 日勤スタッフと夜勤スタッフの情報引き継ぎ(利用者の状態や特記事項など)
17:00 日勤スタッフ帰宅
18:00 夕食
    自由時間
21:00 消灯
   夜勤スタッフが交代で見守り、トイレ介助など
*お風呂はデイサービスに行った際に入ります。


_ADRA japan熊本緊急支援.jpg
朝と夕方のスタッフ入れ替わりの際は、必ず引き継ぎを行ないます。利用者さんの状態や注意事項などを一人ひとりのことを丁寧に引き継いでいきます。


ADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
食事は3食とも利用者さんとスタッフが一緒に食べます。
まるで家族のような団らんタイムでもあります。


ADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
お掃除は開設当初は、日勤スタッフがしていましたが、途中から利用者さんがお掃除してくれるようになりました。日々の掃除が利用者さんにとっての楽しみになりました。


将棋ADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
利用者さんが好きな将棋のお相手をすることもあります。
利用者さんが強すぎるので勝負にならないときも・・・


体操ADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
日中は体操もします。


ADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
少しでも楽しい部屋にしたいということで、みんなで「輪飾り」などを作りました。


障害トレーニングADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
介護士さんによる嚥下障害予防トレーニングなどもやりました。


ゆあしす号ADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
ADRA災害対応バス「ゆあしす号」に乗って、外出もしました。


タクティールケアADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
タクティールケア(*)専門家によるケアなども行なわれました。

(*)タクティールケアは、スウェーデン発祥のケアで、タクティールとは、ラテン語の「タクティリス(Taktilis)」に由来する言葉で、「触れる」という意味があります。その意味が示すように、手を使って10分間程度、相手の背中や手足を「押す」のではなく、やわらかく包み込むように触れることです。(詳しい説明はコチラ→http://jsci.jp/taktil/


利用者の方々は、ヘルパーさんの業務再開に伴ってご自宅に戻られたり、福祉施設に入られたり、子どもたちのいる家に引っ越したりと、徐々に福祉避難所を出て行かれ、福祉避難所は6月30日に閉鎖されました。


見送りADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
最後に出られた利用者さんをスタッフ全員で見送りました。


集合写真ADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
福祉施設責任者、MFNコーディネーター、ADRAスタッフの集合写真


この福祉避難所の閉鎖にあたり、運営元の福祉施設の責任者から次の様なお言葉を頂きました。

「ADRAは、常駐のコーディネーターを中心に組織として支援してくれたので安心して任せることが出来た。福祉避難所滞在中は利用者の笑顔が増えたし、転倒事故なども起きなかったことに感謝している。また、グリーフケアもしっかりやっていただけたことに感謝している。」


また、福祉避難所開設中に継続して運営支援に入った看護師2人の感想を紹介します。

「今回、ご縁をいただき南阿蘇の福祉避難所で夜勤看護師として関わらせていただきました。福祉避難所の利用者さんは、入れ替わりするスタッフにも慣れないままケアをされる環境や、先の見えない現状への不安の中にいました。

そんな中でも利用者さんたちは、被災していても、他人に思いやりを持って、お互いの個性を受け入れながらいつも笑顔で過ごされました。そして全員最後まで、高温多湿で狭い中でも誰も感染症に罹患せず、転倒もしなかった。利用者さんたちだけでなく、私たちスタッフも、だれも事故なく健康で業務にあたることができました。現地の多職種のスタッフ皆さんの支援の力だと思いました。

現地の方や利用者さんたちの元気で前向きな姿に元気をもらって、南阿蘇を離れたスタッフたちも皆楽しかったと言っていました。そんな充実した南阿蘇生活が恋しいです。
また、普段は看護師として病棟で、業務と時間に追われる日々の中で、人への思いやりを欠いてしまいそうになるけれど、私たちが救われることもあることを改めて教わりました。これからも今回のご縁を大切に、支援できることを続けて行こうと思います。」


(南阿蘇村福祉避難所運営支援 看護師 木村)


「ADRAからの要請は、当初福祉避難所の夜勤看護師でしたが、最終的に医療コーディネーターとして関わることになりました。私自身そもそも介護福祉の現場も初めてで、どう動けば良いかもわからず、福祉避難所を運営する福祉施設の職員さんや他の専門職支援者(ボランティア)の方々に助けられて手探りでのスタートでした。

福祉避難所運営支援で目標としていたことは、利用者さんが転倒などの事故を起こさず、体調の異常などが起きた場合は早めに対処する事。そして、生活の場としてゆっくり過ごすことができ、最後は次の移動先へ無事に送り出す事でした。

約1ヶ月半の間、多くの仲間に助けられ、無事に終えることができたことに、ただただ感謝です。」


(南阿蘇村福祉避難所運営支援 医療コーディネーター 中野)


福祉避難所が閉鎖されるまで、ADRA Japanは合計26人の看護師を派遣しました。利用者の皆さんに、事故なく、笑顔で過ごしていただくことができましたのも、看護師の募集に応じて駆けつけてくださった方や、ADRA Japanの活動をご支援いただいた皆様のおかげと感謝しております。

ADRAは、南阿蘇村での支援を継続しています。

現在は、地元社会福祉協議会や他団体と協力して、二次避難所などでADRA災害対応バス「ゆあしす号」を利用した移動カフェを中心に活動を展開しています。

引き続き皆様のご支援をよろしくお願い致します。


(執筆: 国内事業担当マネージャー 渡辺日出夫


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Posted by ADRA Japan at 11:55 | 熊本地震 | この記事のURL
(7/20)【熊本地震】〜心休まる時間を。ゆあしすカフェの運営〜 [2016年07月20日(Wed)]
ADRA Japanは4月19日から熊本地震で被災された方々への支援を始め、現在も支援活動を継続しています。

前回は、南阿蘇村で行なっている福祉避難所への看護師派遣についてお伝えしました。


今回のブログでは、5月29日、30日の2日間にわたって福祉避難所の方々を対象に行なったカフェ活動についてお伝えします。

ADRA災害対応バス「ゆあしす号」_ADRA Japan熊本地震緊急支援.jpg
(ゆあしす号)

ADRA Japanは4月19日から熊本市を中心に支援物資の配布を行ない、その後、看護師チームを熊本市内の4つの避難所に派遣しました。5月13日からは活動拠点を南阿蘇村に移し、福祉避難所への看護師等の派遣を行なっています。
避難生活が長引くにつれ、避難生活を続けている方にも、その方々をケアする方々にも心身の疲労がたまってきていることが課題となっていました。

そのため、今なお避難所生活を続けている利用者の方々や、震災が起こってからほとんど休みなく働き続けているスタッフの方々、スタッフのお子さんなどにホッとした時間を過ごしていただけるように「ゆあしすカフェ」をオープンしました。

「ゆあしすカフェ」とは、ADRA災害対応バス「ゆあしす号」を用い、温かい飲み物などを提供する活動です。今回は、高齢者福祉施設が集まっている地域で開催しました。

「ゆあしす号」の中でくつろぐ被災者の方々_ADRA Japan熊本地震緊急支援.jpg
(「ゆあしす号」の中でお茶を飲みながら談笑する高齢者福祉施設の利用者さんと介護の方々)

「ゆあしす号」の中でくつろぐADRA Japanスタッフと看護師の方々_ADRA Japan熊本地震緊急支援.jpg
(「ゆあしす号」の中で談笑する、ADRA Japanスタッフと看護師の方々)

「ゆあしすカフェ」を開催した駐車場まで来られない方々には、ポットにコーヒー、紅茶などを入れてお届けしました。

ADRAが支援する副詞避難所_ADRA Japan熊本地震緊急支援.jpg
(ADRAが支援している福祉避難所にて)

2日間開催した「ゆあしすカフェ」には、高齢者福祉施設の利用者さん、スタッフの方々、支援に来られている専門職支援者や子どもたち、約50名の方々にお越しいただきました。

カフェでは、高齢者の方々だけでなく、日頃休む間もなく高齢者の方々にお世話を親身になってされているスタッフの方々がリラックスしている様子を見ることができました。
「久しぶりにちゃんとドリップされたコーヒーを飲んだ」「リラックスできてよかった」などの声が聞かれました。
また、集まった子どもたちが楽しそうに過ごしている様子には、こちらも笑顔をもらいました。

また、カフェ活動を通して、被災された方々の声を直接聞くことができました。
福祉施設を利用している方々やスタッフの方々は、今もなお余震に怯えながら生活していること。その一方で、地元の南阿蘇や熊本を大切に思っていること。リラックスした雰囲気の中だからこそ、お話しいただけたことだったかもしれません。


ADRA Japanは、引き続き、熊本地震で被災された方々への支援を継続していきます。今後とも、皆様の温かいご支援のほど、どうぞよろしくお願い致します。

(執筆: 事業部 インターン 水谷友紀)

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Posted by ADRA Japan at 21:00 | 熊本地震 | この記事のURL
(6/14)【熊本地震】〜避難所への看護師チームの派遣〜 [2016年06月14日(Tue)]
ADRA Japanは、4月19日(火)から被災地熊本での支援活動を開始しました。活動を始めてから約2週間は、熊本市内を中心に、水や食料などの配付を行ないました。(ブログ記事「【熊本地震】〜被災者の方々への物資配付〜」)

物資配付と並行して、避難所などでの調査や、行政や他の支援団体と協議を重ねました。その中で、避難所で暮らす方々の健康管理が大きな課題としてあがりました。そこで、4月23日(土)からは物資支援も行ないながら、協力関係のある病院の医療チームと要請のあった避難所を巡回しました。4月27日(水)からは、専門職ボランティア派遣として、看護師の派遣を始め、5月8日(日)まで毎日、熊本市中央区の4つの避難所に看護師チームを派遣しました。


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(避難所で血圧を測るボランティアの看護師)


看護師チーム派遣では、1日あたり3〜5人の看護師に熊本市中央区内の避難所4カ所を巡回してもらい、避難者の体調変化を聞きながら血圧測定を行ないました。同時に、罹災証明の手続きは済んでいるか、自宅の被災状況や片づけの進み具合はどうかなど、一人ひとりにお話を伺いました。訪問を始めた当初は、避難者と看護師の間に緊張がありましたが、毎日、決まった時間に避難所を訪問することで緊張は少しずつほぐれ、避難者の身体的な変化だけでなく心理的変化に気づけるようになりました。

看護師チームの派遣期間中は毎日、避難所に常駐している行政の避難所担当者や巡回している医療班、また地域包括支援センターと情報共有を行ないました。この情報共有によって、支援を特に必要としている方々(高齢者の方や障がいがある方など)へのケアについて相談ができ、地域包括支援センターから行政担当部署や、他の地区の地域包括支援センターなどの他機関と連携して、避難所で暮らす方々の生活をサポートすることができました。


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(避難所巡回後の包括支援センターとの情報共有)


地域包括支援センターからは、
「毎日看護師チームが避難所を回って、被災者の方々の健康や抱える課題などを聞き取り共有してくれたので、包括支援センターとして支援を特に必要としている方々に、それぞれの状況あった支援を行なうことができとても助かった。」
「ADRAの看護師チームから引き継いだ情報を活かして、避難所閉鎖後に自宅に戻られた方々への調査やケアを迅速に行なうことができた」
などのお言葉をいただきました。


Kumamoto_Blog2_No.3.jpg
(避難所での「地域包括支援センター」との情報共有)


また、避難所で暮らされていた高齢者の方は、「毎日、様子を見に来てくれたので安心して、いろいろと不安に思っていることを話すことができた。」と話されていました。


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(避難所で暮らす方のお話を聞くボランティアの看護師)


避難所の運営を担っていた町内会の方からは、「いろいろな医療チームが来てくれたが、大抵1回きりで、健康に問題があっても、その後のケアに繋がらなかったり、毎回、同じことを説明したりしなくてはならなかった。ADRAの看護師チームは毎日来てくれて、避難者一人ひとりの記録をチーム内できちんと共有してくれていたので信頼できた。」とのお言葉をいただきました。

チームの派遣を始めた頃は、4つの避難所で合計約540人の方々が暮らされていましたが、派遣を終えた5月8日(日)には、約30人まで減りました。派遣を始めてから約2週間のうちに多くの方々が自宅に戻られたり、新しい住居や別の避難所へ移られました。


この活動を通して、避難されている方々、そして避難されている方々を支えている方々のお役に立つことができ、とても嬉しく思います。熊本での緊急支援活動を支えてくださっている皆様のおかげです。心より感謝いたします。
特に、看護師チームの派遣を力強く支えてくださった熊本市中央区の地域包括支援センター「ささえりあ帯山」様、そしてボランティアとして参加してくださった計12名の看護師および薬剤師の皆様、本当にありがとうございました。


Kumamoto_Blog2_No.5.jpg
(看護師チームの参加者)


次回のブログでは、現在南阿蘇村で行なっている福祉避難所への支援についてお伝えいたします。

ADRA Japanは被災地での支援活動を継続して参ります。今後とも、ADRA Japanへのご支援、ご協力のほど、どうぞよろしくお願い致します。

(執筆:事業部 前川 龍太

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Posted by ADRA Japan at 16:47 | 熊本地震 | この記事のURL
(5/25)【熊本地震】被災者の方々への物資配付 [2016年05月25日(Wed)]
2016年4月14日、16日に熊本県を中心に大規模な地震が発生しました。ADRA Japanは、4月19日に現地にスタッフを派遣し、それ以降、被災状況とニーズの調査、そして被災者の方々への支援を行なっています。

今回は、支援活動の一つである物資配付についてお話させていただきます。


ADRA Japanが事務所として使わせていただいていたセブンスデー・アドベンチスト熊本キリスト教会_熊本緊急支援.jpg
(ADRA Japanが事務所として使わせていただいていたセブンスデー・アドベンチスト熊本キリスト教会)


ADRA Japanは、被害の大きかった熊本市内で活動を始め、すぐに物資配付を行ないました。水や食料、生活必需品などを東京からトラックで運び、4月20日から被災者の方々に届けました。配布したもの内訳は、水、ポリタンク、ビタミンやカルウシムなどを素早く補うことのできるジュース、大豆でできたハンバーグやミートボールなどです。配付を始めて約2週間で、4つの避難所(阿蘇市も含む)と避難所外に生活する約100世帯の方々に物資を届けることができした。


東京から熊本へ運び入れられた物資_ADRA Japan熊本緊急支援.jpg
(東京から運び入れられた物資)


配付を始めた当初は、断水が続く地域が多く、水はとても貴重で、必要とされていました。飲み水だけでなく、トイレの水を流すための生活用水も非常に不足していました。ADRA Japanは、ペットボトル入りの水とは別に、東京で20Lのポリタンクに水道水を詰めて被災者の方々に届けました。4月21日の朝、雨の中、配付場所まで水を取りに来られた女性から、「トイレの水が流せなくて困っていました。テレビで聞いたように、使い終わったトイレットペーパーはゴミ袋に入れたり、便槽の中にストッキングを入れて汚物を溜めたりしていましたが、それでも水は必要で、水をいただけてとても助かります。」と話されていました。


水道水の入ったポリタンクを被災者に配付_ADRA Japan熊本緊急支援.jpg
(水道水の入ったポリタンク)


また、食料も被災者の方々の生活改善に役立ちました。大豆のハンバーグを受け取った高齢者の方からは、「被災してから、毎日カップ麺ばかり食べていました。さすがに、毎日カップ麺ばかり食べていると辛く、ハンバーグのようなおかずになるものをいただけてとても嬉しいです。」と話されていました。


配付食料を受け取りに来た被災者の親子_ADRA Japan熊本緊急支援.jpg
(配付食料を受け取りに来た被災者の親子)


水と食料の配付は、始めてから約2週間でひと段落しました。物資を受け取った後、被災者の方々が少しほっとした顔をされていたのが、とても印象的でした。

また、食料配付と並行して、被災者の方々のニーズ調査を進めました。その結果、熊本市内の地域支援包括支援センターと連携して避難所での看護師の巡回を行なうことになりました。それについては、次回のブログでお話させていただきたいと思います。


食料の配付を手伝ってくださったボランティアさんとADRA Japanスタッフ_ADRA Japan熊本緊急支援.jpg
(食料の配付を手伝ってくださったボランティアさんとADRA Japanスタッフ)


被災者への方々への支援活動に、ご支援、ご協力いただき、誠にありがとうございます。厚く御礼申し上げます。

ADRA Japanは引き続き被災者の方々への支援活動を続けて参ります。今後とも、皆様の温かいご支援のほど、どうぞよろしくお願い致します。

(執筆:事業部 前川龍太

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Posted by ADRA Japan at 10:50 | 熊本地震 | この記事のURL