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(2/24) パラグアイ便りVol.13〜「子どもたちの未来のためだから」高床式診療所の建設と地域住民の嬉しい変化〜 [2017年02月24日(Fri)]
ADRA Japanは2015年3月から2016年7月にかけて、南米パラグアイの首都アスンシオンにあるバニャード・スール地区において、地域の保健・衛生啓発の拠点である診療所を高床式に新築する活動を行ないました。ADRA Japanの活動はそれまで地域の衛生環境に関心のなかった地域住民の方々にも影響を及ぼし、「子どもたちの未来のためだから」と自発的な行動変化を見ることができました。

活動地であるバニャード・スール地区は河原のすぐ近くに位置しており、洪水の被害を受けやすい地域です。傾斜した地形の低地側にあるため、大雨や洪水のたび高台にある都市からごみが流れ着いたり、近隣にあるゴミ山からも汚水が流れてきたりしています。また、この地域のトイレは作りが簡素なため、洪水があると簡単に汚物が流れ出てしまいます。このような要因が重なり、この地区では洪水が起きると衛生環境が悪くなります。そして、清掃などといった浸水の後処理に時間を要します。地域唯一の保健機関である診療所も浸水してしまうため、長期わたり、具合の悪くなった住民のケアができなくなるなどの問題を抱えていました。


洪水被害.jpg
(高台から見た洪水地)


以前の診療所 床上浸水状態.jpg
(洪水が起きた際の、以前の診療所の様子)


ADRA Japanはこのような事態を改善するため、現地のADRAパラグアイと協働し、診療所が洪水に左右されずに保健サービスを提供できるよう、床を2メートル上げた高床式の診療所を現地に建設しました。


診療所.jpg
(ADRA Japan が建設した高床式の診療所)


診療所が完成した去年の11月、実際に大きな洪水が起きました。高床式診療所はまったく浸水せず、業務も停止することなく地域巡回を続けることができ、具合の悪くなった住民のケアをすることができました。
ADRAパラグアイのスタッフからは「洪水が起きても平常通りに必要な医療を提供できる環境を造ることができた」と、ADRA Japanへ喜びの声が寄せられました。

また、ADRA Japanがこの地区で活動をしたことにより、診療所周りに住む地域住民の方々に変化が表れました。これまで衛生に対して関心の薄かった住民たちが、ぬかるみがちだった診療所の周辺にアスファルトを敷いたり、雨水が地面であふれないように排水管を整えたりと、誰に先導されるわけでもなく、自分たちの周りを綺麗にしようと動き出しました。彼らにその理由を尋ねると、「子どもたちの未来のためだ」と語ってくれました。地域住民の方々が自分たちの力で環境を良くしていこうとする姿をとても頼もしく思います。


道路整備.jpg
(地域住民たちがコンクリートを敷いている)


ADRA Japanのパラグアイにおける活動は皆様からの温かいご支援により最後まで行なうことができました。今回ご報告した高床式診療所の建設の他、高齢者クラブでの活動などにも取り組みました。次回のパラグアイ事業のご報告の際は、保健改善の取り組みについてご紹介をしたいと思います。

(執筆: インターン 木下歩美)

*本事業は、皆様からのご寄付のほか、外務省日本NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しました。

ADRA Japanのホームページはこちらです
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Posted by ADRA Japan at 12:00 | パラグアイ便り | この記事のURL
(7/15) パラグアイ便りVol.12 〜健康的な生活を支える地域保健〜 [2015年07月15日(Wed)]
3月からパラグアイに駐在している野崎明美です。

パラグアイでは、首都アスンシオン市のバニャード・スール地区の住民の健康状態改善に取り組んでいます。

ここバニャード・スール地区で住民の健康状態や意識を改善していく上でのキーパーソンは地域診療所に配置されている「地域保健推進員」です。しかし彼らには保健の予防啓発活動などのノウハウがありません。

私たちADRAスタッフは、この事業を通して保健推進員に対し、
・保健予防啓発活動をどのように組み立てるのか
・その活動に住民を巻き込むためにはどのように呼びかけていくのか
・どのような方法で教えるのか、
といったことを具体的に指導していきます。

その後、それぞれの保健推進員が活動計画を立案し、住民への保健予防活動を行います。私たちはその活動にも付き添い、適宜アドバイスをし、必要に応じて活動を改善していきます。

貧困による健康障害は多々見られます。健康的な食事に対する無関心により、腹を満たすことだけを考えて油分と糖分の多い食事を選んでしまう母親たち。生まれた時から不衛生な環境にいるため、それが当たり前だと思ってしまい清潔さを求めない生活。目の前に落ちているペットボトルにジュースが残っていると当たり前に飲んでしまう行動。空腹のため、ゴミの山から食べられそうなものを見つけて食べてしまう習慣。そんな、私達には考えられない行動や生活が当たり前の生活になっている人たちもいるのです。

そのような住民たちに健康についての興味を持ってもらい、「予防をすることで病気になりにくくなる」、「健康な身体により生活が変化する」ということを感じてもらうための活動を、地域診療所の健康推進員と共に行なっていきます。

行動変容というのはとても難しいことですが、きっかけとなる活動を行い、住民が自ら行動を起こせるようなお手伝いをしていきます。


事業地バニャード・スール地区の実状

以前のパラグアイ便りでも、この地区について少しお伝えしましたが、もう少し、ここに住む人の日常をお伝えしたいと思います。

パラグアイの首都であるアスンシオン市には、多くの人々が仕事を求めて流入しています。しかし住む土地がなかったため、街の近くを流れるパラグアイ川流域のバニャード・スール地区(「バニャード」とはスペイン語で「湿原・びっしょりとぬれた」という意味、スールは「南」)に住まざるを得ない人々もいます。この地区は低地になっており、雨が降ると高地にある中心街からの雨とごみが流れ着きます。水はけも悪いため、一度溜まった水はなかなか乾かないまま汚染されていき、汚臭を放つようになります。

町の中心部では路上生活をしなければなりませんが、バニャード・スール地区では政府から最低限の住居が与えられます。また、アスンシオン市全体から集まってくるゴミの集積所があり、そのゴミ山からアルミ缶やペットボトル等を集めてお金に換えることができるので、ごくわずかながら現金収入を得ることもできます。そのため、人々はここから離れることができないのです。


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住民たちは、右中央のゴミの山から売れるものや食べられる物を漁ってくる。
ゴミの山の傍にはベニヤ板やビニールシートで建てた家屋が立ち並んでいる


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ゴミの流れる川の中を歩いて自宅へ帰る住民


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大雨のたびに流れ着くゴミであふれる川。その周りは子どもたちの遊び場となっている


雨季になると毎年のように川が氾濫し、この地域は洪水に見舞われます。水は大人の膝の高さまでに及び、多くの家では生活ができなくなります。その状態が約3〜4ヶ月、長い場合には6〜7ヶ月に及ぶこともあります。その期間、住民は政府が簡易的な家屋を提供している高台や避難所へ避難します。


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一晩の雨で冠水し、患者さんが来られなくなった診療所前の道路


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行き場をなくしたゴミが流れ着いた民家の庭


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塞がれた水路のゴミの撤去作業中


水が常に溜まっている場所でも、人々が往来しています。よく見ると、水たまりの中には虫が沢山います。話を聞くと皮膚の中に入ってくる虫だそうです。

下水路がごみで詰まって流れが滞るため、雨が降るとさらに状況は劣悪になります。私が見たときには、数日経ってから行政によって重機が導入され、水路からゴミが除去されましたが、今後もこうしたサービスが継続されるか否かは政府の意向次第です。


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資源ごみを売りに行く子ども


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汚染された沼で魚釣りをする子ども


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地域に住む子どもたち


ADRAは保健推進員を対象とした研修のほかに、洪水が起きても浸水しない高床式の診療所を建てる予定です。事業地にあるサン・ブラス診療所はこれまで何度も浸水してその度に掃除に追われてしまい、そこで働く医師や保健推進員は本来の仕事ができずにいました。彼らの仕事が中断されないよう、新たな診療所を建てて地域に貢献します。

これからパラグアイは雨季に入ります。今年は例年より1か月早く雨が降り始めて川の水位の上昇が始まっており、住民にとって一番過酷な時期が迫ってきています。

今後も皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。


(執筆:パラグアイ事業担当 野崎明美)

この事業は、皆様からのご寄付のほか、外務省日本NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。

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Posted by ADRA Japan at 17:22 | パラグアイ便り | この記事のURL
(1/22) パラグアイ便りVol.11 〜壁画に寄せた想い〜 [2014年01月22日(Wed)]
今回は現在実施中の地域保健改善事業での活動の一部をご紹介します。

この事業を実施しているアスンシオン市バニャード・スール地区は、貧困・低収入の家庭が集住する地域です。この地域で「地域保健」を改善していくことで、人々がより健全な生活を送れるように支援をしています。「地域保健の改善」のためには、行政による保健サービスを良くするだけでなく、住民一人ひとりが健康な生活のために何が必要か考えることが重要です。そのため、この事業では地域の若者たち自身による活動を支援しています。

活動の一環として、若者グループを対象に壁画制作活動を行ないました。
壁画で地域の問題を表現することを通じて、問題意識を地域の人たちと共有し、改善のための行動を促すことが目的です。

まず、活動を始めるにあたって事前研修を行ないました。壁画でどのようなことが表現できるのか、壁画作成をする意義、パラグアイや隣国にある壁画について学びます。研修にはいつも参加している若者に加えて、壁画活動について聞きつけてきた他の若者たちも参加しました。


Photo1.jpg
壁画研修の様子


その後、アイデアをまとめ、実際に壁画のアイディアを描きます。


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一人一人の思いを描く


一人ひとり地域に啓発したいことについての絵を描き、発表しました。


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描いたものと、その理由を発表中


その後、特にどのテーマをどのような絵で描きたいかを話し合い、最後に壁画を描く場所を訪問しました。最高気温は32度。夏に近づきつつあるパラグアイなので、日中に外を歩くとかなり暑いです。


そしていよいよ、研修で学んだ壁画を描くことになりました。

舞台は地域の小さな小学校。あまりに地域の教育環境が悪いのを見かねた方が建ててくださったそうです。なお、この小学校の先生はみんなボランティアだということでした。

この学校の壁には地域の問題、特に健康に関する問題やそれを取り巻く社会環境についてのメッセージを描きました。

一番大きな壁に描かれたメッセージは、
「差別にノーと言おう!」
「薬物にノーと言おう!」
「地域に教育、保健、安全、正義を!」
「意見をしっかりと言おう!」

という内容です。


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低学年の子どもたちも楽しくペイント


この地域では特に薬物の問題が深刻で、この地域に関する悪いイメージがメディアなどを通して国民に広まっているため、地域住民は差別を受けたり、不当な扱いを受けたりすることが多くあるそうです。

この絵はそんな地域の若者たちの気持ちをたくさん表現しています。


Photo7.jpg
もう少しで完成


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完成した壁画


今日の活動は若者たちの呼びかけで、地域の子どもたちと一緒に行ないました。道ゆく近所の人たちも、とても嬉しそうに壁画を眺めていたのが印象的でした。


(文責:中南米事業担当 前田恵梨子 / ボランティア 友永大介)

パラグアイ地域保健改善事業についてはコチラから

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銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
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口座名: トクヒ)アドラジャパン
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   例)パラグアイ ウラシマヤスナリ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

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加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「パラグアイ」とご記入ください。
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Posted by ADRA Japan at 19:25 | パラグアイ便り | この記事のURL
(10/21) パラグアイ便りVol.10 〜パラグアイ駐在生活(食事編)〜 [2013年10月21日(Mon)]
パラグアイ事業担当の前田です。

年初から開始したADRA Japanのパラグアイ事業。
1月から首都アスンシオン市での駐在を始めた私も、パラグアイに来てはや9か月となります。この間に驚くことやがっかりすること、楽しいことや悲しいことがたくさんありました。振り返るとぞっとするようなこともありました。
今日は、そんなパラグアイの駐在生活の一部をご紹介します。

ADRA Japanの現地パートナーであるパラグアイ支部(ADRA Paraguay)の事務所がある場所は、通称「セントロ」と呼ばれるアスンシオン市の中心部にあります(「セントロ」はスペイン語で「中心」という意味)。事務所の周りは、オフィスや銀行、ホテルなどが軒を連ねるビジネス街となっています。お昼時には、食堂がたくさんの人々で賑わいます。


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セントロの様子


私は事務所から3キロほど離れた場所に住んでおり、毎朝、満員のバスに乗って出勤します。アスンシオンのラッシュアワーは、朝は7時前後、夕方は5時半前後です。多くの人が利用する路線のバスでは乗降口のステップにも人が立ち、ドアが開いたままで走行します。
私が利用している路線の一つは、アスンシオンでは有名な13番路線です。市内のどこに行っても見かけると言われているほど、色々な地域を通っているバスです。バスの運賃は2,000グアラニー(約50円)です。


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市内バスの様子


パラグアイで生活していると、「中毒」という言葉を日常的に聞きます。ADRA Japanの事業地バニャード・スールで「中毒」という言葉が使われるとき、多くの場合に薬物中毒もしくはアルコール中毒を指します。しかしその言葉は、日本語で言う「やみつき」や「やめられない」という意味で使われることも多くあります。

パラグアイに来てから、私もやみつきになっているものがいくつかあります。

一つ目はマンディオカ(キャッサバ)の粉で作ったパン、「チーパ」です。チーパは作る人によって味が大きく異なるので当たりハズレがあります。
バスに乗っていると、大きなかごにチーパをたくさん入れた売り子さんが

チーパ、チーパ、リーカチーパ♪カリエンテチーパ♪(チーパ、チーパ、おいしいチーパ、ほかほかのチーパ)

と言いながらやってきます。こうした路上売りのチーパは、どれもおいしそうな良い香りがするので、道行く人がこぞって振り向き、買っていきます。

ハンバーガーを食べる時にコーラを飲むような感覚で、チーパと一緒にセットで飲むのが「コシード」というお茶です。コシードは砂糖と一緒に焦がした茶葉で淹れ、、そこにさらに牛乳を足してミルクティーのようにして飲みます。


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チーパとコシード


私がやみつきになっているもう一つの物は「マテ」です。最近、日本でもコカ・コーラ社の製品で名が知られるようになった、あのマテです。
パラグアイでは暖かいものをマテ、冷たいものをテレレと言います。マテやテレレは、パラグアイやウルグアイで育つイレックス・パラグアイリェンシスという名の葉を主とするお茶です。

マテを飲むときは、この茶葉をグアンパと呼ばれる専用のコップに入れ、ミント、カモミール、アニスなどのハーブを追加して飲みます。マテ用のお湯はテルモと呼ばれる水筒に入れて持ち歩きます。
パラグアイでは、どこに行っても水筒を片手にマテやテレレを飲む人々の姿が見受けられます。


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市販の茶葉とハーブ


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のりさん(スタッフ鈴木昌則)とテレレ


パラグアイは山がなく起伏が乏しい一方で海にも面していないため、他の中南米の国のような料理のバリエーションがありません。けれども、今でも残る伝統的な料理や飲み物であるマテやテレレ、チーパやコシードは、パラグアイの人々の日々の暮らしに欠かせない、大切な食文化の一つなのです。

(文責:中南米事業担当 前田恵梨子

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Posted by ADRA Japan at 11:47 | パラグアイ便り | この記事のURL
(8/12) パラグアイ便りVol.9 〜在パラグアイ日本国大使館による視察が実施されました〜 [2013年08月12日(Mon)]
現在実施中のアスンシオン市バニャード・スール地区における地域保健改善事業では、毎週水曜日に家庭保健ユニットの保健推進員を対象に、能力強化研修を行なっています。第10回目の研修を実施した7月17日、在パラグアイ日本国大使館による視察が行なわれました。


当日は、在パラグアイ日本国大使館から神谷武特命全権大使をはじめ、菱山聡参事官、牧村大作書記官、原本恵美職員が同研修を視察しました。

 
今回の保健推進員を対象とした研修では、それぞれのチームごとに作成したアクションプランの発表と、すでに実施した活動の反省会を行ないました。アクションプランは、これまで学習した栄養、衛生、薬物を中心とする地域保健の知識と地域活動の手法を用いて保健推進員自らが企画、実施する、地域保健改善のための活動計画です。


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チームでの活動計画作成の様子


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地域の分析、マッピングと作成された活動計画


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保健推進員による発表

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | パラグアイ便り | この記事のURL
(7/31) パラグアイ便りVol.8 〜研修を開始しました〜 [2013年07月31日(Wed)]
パラグアイにて現在実施中の地域保健改善事業では、家庭保健ユニットを中心とした既存の保健サービスの改善と、住民主体の地域保健システムの構築という2本柱で活動をしています。これにより、住民の地域保健サービスの利用を促進し、地域住民の健康状態を長期的に改善させることに貢献することを目指しています。
2つの柱のうち、1つめの「家庭保健ユニットを中心とした既存の保健サービスの改善」のため、5月上旬から家庭保健ユニットの職員を対象とした研修を開始しました。


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事業の構成


家庭保健ユニットは「家庭保健」の概念に基づいてプライマリーヘルスケアを行なう地域診療所のことで、2008年に誕生したフェルナンド・ルゴ政権の保健医療政策の一環として設置されました。人口3,500〜5,000人に対して1つのユニットが設置され、医師、看護師、助産師や保健推進員によって各種の医療サービスが提供されています。


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事業対象地の家庭保健ユニット外観


当初は地域保健の担い手として注目を集めていた家庭保健ユニットですが、月日が経つにつれ、様々な課題が表面化してきました。
ユニットに所属する医療従事者の多くは一般の病院での勤務経験はある場合が多いのですが、「家庭保健」の概念に対する理解や、地域に根付いた診療所での経験については、必ずしも豊富だとは限りません。また、特に保健推進員については、地域保健に関する研修や、地域における活動に関する十分な研修を受けることなく勤務をしていることが多いというのが実情です。

これに対しADRAはユニットの職員の地域保健に関する知識を向上させるとともに、習得した知識をより住民にわかりやすく伝達することができるよう、研修を実施しています。


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研修の様子


研修では、幅広い「地域保健」という概念の中でも、特に当該地域において顕著な問題である、栄養 衛生、薬物に重点を置いています。5月は、このうち薬物の問題について、講師と薬物問題に詳しいADRAのプロジェクトチームのメンバーが協同で研修をリードしました。


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薬物問題に関する研修で発表する家庭保健ユニット職員

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Posted by ADRA Japan at 16:00 | パラグアイ便り | この記事のURL
(5/17) パラグアイ便りVol.7 〜事業地でのマッピング:都市貧困と向き合う〜 [2013年05月17日(Fri)]
前回のパラグアイ便りでは、ADRA Japan事業部長の橋本が事業地を訪問した様子と、現地スタッフとの準備の様子をお伝えしました。今回は、どのような形で地域での活動を行なっているかについて、また大都市である首都アスンシオン市の貧困地域ならではの課題や対処についてお伝えしたいと思います。


現在ADRA Japan が事業を行なっているバニャード・スール地区の住民の多くは、20世紀後半に農村部から移住してきた人々です。大半の住民はリサイクル業、町中を走っている車の窓拭き、路上での物売りなど、インフォーマル・セクターと呼ばれる業種で生計を立てています。この地区の貧困率は、アスンシオン市全体の13.1%をはるかに上回る50.5%です。

どんな国でも、都市貧困層の集住地区と言えば、一口に貧困という言葉では言い表せない複雑な社会問題や、その地域ならではの課題があります。
バニャード・スール地区も例外ではなく、不安定就労、家庭内暴力、性暴力、児童虐待、薬物乱用、栄養不足などの様々な課題があります。また、現在パラグアイの各地で流行しているデング熱が、不衛生な住環境で暮らす同地域の住民の間で広まっています。さらに同地域に住む人々は長年にわたって政治的、社会的抑圧を受けてきた背景から、外部の人たちに対する不信感が高く、社会的に孤立しています。


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事業地にある住宅


事業開始後、最初に行なったのは事業地のマッピングです。ADRA Japanの現地パートナー団体であるADRA Paraguayは、以前、同地域で事業を実施した経験があります。しかし、活動実績のある地域であっても、事業地周辺は家庭保健ユニットの職員や地域のリーダーが頻繁に移動してしまうため、新しく事業を始める際には、すべての関係者を再訪問する必要があります。

初めに、本事業で行なう研修の受講者である、家庭保健ユニットの医師や看護師にインタビューを行ないました。このインタビューでは、彼らが認識している地域保健の課題や、事業開始時の政治・社会・経済状況、それぞれの家庭保健ユニットが地域とどのような関係にあるかについて、聞き取りを行ないました。


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家庭保健ユニット職員へのインタビュー
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Posted by ADRA Japan at 11:30 | パラグアイ便り | この記事のURL
(2/20) パラグアイ便りVol.6 〜パラグアイ地域保健改善事業が始まりました〜 [2013年02月20日(Wed)]
前回のパラグアイ便りでは、これから始まる事業の署名式を行なったことをお伝えしました。今回は、事業の具体的な活動内容についてお伝えします。

事業地であるバニャード・スール地区は、首都アスンシオン市の中でも際立って貧困指数が高く、子どもの感染症や成人の高血圧症が問題となっています。本事業ではこの地区の地域保健サービスの質の向上を図ると同時に、地域における住民主体の保健啓発活動の活性化と、それを支えるコミュニティの強化によって地域保健サービスの利用促進を促し、地域住民の健康状態を改善させることを目指しています。(パラグアイ事業のホームページはこちら


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バニャード・スール地区の様子。同地区はパラグアイ川近くのコミュニティで、保健・衛生環境状態が劣悪であることで知られている。


1月中旬、事業部長の橋本が事業地を訪問しました。事業を行なう4つのコミュニティを訪問し、協力して地域保健の改善に関わることになる「家庭保健ユニット」と呼ばれる地域診療所の担当者と会合をもちました。家庭保健ユニットはコミュニティの住民に対し、無償で保健・医療サービスを提供する目的でパラグアイ厚生省によって設立されましたが、財政状況や住民への周知度などはコミュニティによって異なります。今後の活動を通して地域保健の改善を目指すには、それぞれの家庭保健ユニットのニーズの把握や、担当者との細かい連絡・調整が欠かせません。

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(1/21) パラグアイ便りVol.5 〜パラグアイ地域保健改善事業の署名式が行なわれました〜 [2013年01月21日(Mon)]
2013年1月17日、バニャード・スール地区における地域保健改善事業の開始に際し、アスンシオン市の在パラグアイ日本国大使館大使公邸にて神谷武特命全権大使との間に資金協力贈与契約が結ばれました。本事業は外務省の日本NGO連携無償資金協力(以下N連)からの助成も受けて実施します。署名式を終え、いよいよ正式に事業開始となります。


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署名式の写真(中央:神谷武特命全権大使、右:フェリックス・アジャラ厚生省副大臣、左:ADRA Japan事業部長橋本)


署名式には神谷武特命全権大使のほか、菱山聡参事官、牧村大作書記官、原本恵美職員、フェリックス・アジャラ パラグアイ厚生副大臣の出席をいただき、ADRA からは、事業部長の橋本、現地事業担当の前田、現地パートナー団体であるADRAパラグアイ支部(ADRA Paraguay)のスタッフが出席しました。
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Posted by ADRA Japan at 16:30 | パラグアイ便り | この記事のURL
(12/17) パラグアイ便りVol.4 〜中南米事業を応援するチャリティ・グループ〜 [2012年12月17日(Mon)]
「日本ではあまりよく知られていない中南米を、もっとたくさんの方に知ってもらいたい。」

今年の秋、そんな思いから、中南米事業担当者を中心に有志のグループ活動を始めることにしました。その名もアドラティーナ。ADRA Japanの中南米事業を応援するグループという気持ちを込め、ADRA JapanのADRA (アドラ)とLatina(ラティーナ、ラテンの女性という意味)を合わせた名前になりました。

記念すべき第一回目として、10月初旬、中南米のみならず世界中で人気の高いサルサダンスのレッスンを行ないました。このレッスンは、ジャパンソーシャルダンスクラブ(JSDC)様、講師の野辺明子先生のご厚意により開催されました。
メレンゲのステップから始まってサルサの基本ステップを学び、最後にはペアになって踊ることができました。参加者に好評だったこのレッスンは翌月に第2回を開催し、多くの方にご参加いただきました。


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第1回サルサダンスレッスンの様子


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第2回サルサダンスレッスンの様子


また10月中旬には、都内のペルー料理店で交流会を行ないました。海、山、ジャングルなど様々な場所で採れる食材を使ったペルー料理はバリエーションが豊かで中南米料理の中でも人気が高く、海鮮料理や肉料理のほか、中華料理のようなメニューもあります。サルサダンスレッスンで知り合った方、お仕事で中南米と関わっている方、中南米が好きという方、ペルー料理を食べてみたいという方など、様々な動機を持った方々が集まり、おいしい食事をしながら楽しい交流の時をもちました。


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ペルー料理を食べる会


初めのうちは主にADRA スタッフが有志で行なっていたアドラティーナのイベントですが、12月にはボランティアの方が積極的に企画・運営するイベントが開催されました。12月8日に行われたチャリティフットサルは、ボランティア2名が企画・運営をし、計16名の方にご参加いただきました。
男女の別なく、学生や社会人が一緒になり、さらには日本人だけでなくフランス人の方まで参加し、普段の生活ではあまり交流する機会のない方々と、スポーツで楽しく爽やかな汗をかきました。


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チャリティフットサルの様子


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チャリティフットサルで、逆転ゴールを入れた選手にMVP賞


この秋に新しく始まったこの活動に際し、JSDC様と講師の野辺先生、フットサルの企画・運営をしてくださったボランティアの方々を始め、多くの方々にご協力いただいておりますことを感謝いたします。アドラティーナの活動は、有志で関わってくださるみなさんの趣味や特技などを生かして、より多くの方々に中南米について知ってもらうこと、そして地球の反対側にある中南米の国々を応援することを目標にしています。

来年も様々なイベントを企画し、この活動を継続していきたいと思っておりますので、今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします。

(文責:中南米事業担当 前田恵梨子


<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名: トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「パラグアイ」とご入力ください。
   例)パラグアイ ウラシマヤスナリ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「パラグアイ」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい。
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Posted by ADRA Japan at 10:00 | パラグアイ便り | この記事のURL
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