5月29日(火)16時より、ADRA Japan の南スーダン事業が、朝日新聞社様からツイッターを介してインタビューを受けました。ADRA Japan の東京事務所と南スーダンのジュバ及びパガックの3ヶ所を同時に結び、2時間半に渡って朝日新聞社(ツイッターアカウント名 asahi_gaikou)からの質問にツイッターで答えていくというものでした。
ツイッターインタビューは
こちらで読むことができます。ハッシュタグは「
#南スーダンの今」です。
また、5月30日の朝日新聞デジタルと朝日新聞朝刊4面でも、インタビューの様子や南スーダンのことが掲載されました。
このツイッターインタビューは、朝日新聞の土佐記者からのADRA Japan 東京事務所への一本の電話から始まりました。
土佐記者は政治部の記者で、普段日本の省庁の方々とお話しされる機会が多いそうです。しかし今回は視点を変えて、現地で活動する日本のNGOから見る南スーダンを日本の方に伝えたいというのが、企画の目的でした。ADRA Japan としてもその目的に賛同し、かつツイッターという新しいツールを活用することで、今まで南スーダンのことを知らなかった方々にも現地のことを知ってもらうきっかけになるのではないかと思い、取材を受けさせていただくことにしました。
インタビューの内容や流れを相談していく中で、スーダンと南スーダンの歴史、人々の生活環境や治安状況、現地の人々が望んでいること、ADRAの活動内容、駐在員の思い、自衛隊に関して考えることなど、いろいろなお話をさせていただきました。
土佐記者と話をする中で、「日本の一般の人は南スーダンの何に興味があり、何が面白いのか」という視点を教えていただいただけでなく、プロの記者の方とのやり取りを通して学んだことがたくさんありました。パガックとジュバの写真をお見せしながらお話ししていると、土佐記者からは何度も「へー、それ面白い!」という反応がありました。
その時にお見せしていた写真は、私が現地で働いていた時に撮影した葉っぱとウガリの食事、ぼっとん便所、舗装されてない道があるだけの滑走路、そして紛争や争いが近くにある普段の生活の風景でした。私にとっての「日常」は、日本の一般の人には「非日常」なのかも知れないと感じました。
国際協力に携わる私たちが日本の方々に伝えたいと思っていることは、南スーダンにおける「非日常」に見える事柄が、現地の人にとって紛れもない「日常」であるということです。南スーダンの独立が人々の平和に繋がっていない現実や、地域格差が広がり今も厳しい状況にある人がたくさんいるということ、そして、日本の日常から離れて現地で住民やスタッフとともに過ごす「非日常」は、大変な時もあるけれど、楽しくもあり、結構面白いということも、皆さんにお伝えしたいと思っていることです。
ADRA Japan スタッフとしての働きに携わることで、私たちは現地の人から様々なことを学び、自分の生きる意味を確認することもあります。
今回、ツイッターインタビューという機会が与えられたことで、記者の方とのやりとりを通し、ニュースとは何かについて考えさせられました。自衛隊が派遣されたという事実により、南スーダンは、何かと日本人の話題に上がり、ニュースに採り上げられやすくなりました。また、2時間半に及ぶインタビューの中で、私たちとしては全体のうちの一部に過ぎないと思っていた自衛隊の活動に関連する部分がフォーカスされ、新聞記事やWebに掲載されました。
今回、私たちが伝えたかった南スーダンの「日常」と「非日常」、ADRA Japanの活動の意義を伝えきることができたのでしょうか。インタビューについてのご報告としてこの記事を書くことにより、ブログの読者の皆様には、ADRA Japan が、南スーダンの平和を願い発展を目指して活動を行なっていることを改めて知っていただきたいと思いました。私たちは、現地の人々が必要としていることを知るための努力を怠らず、彼らの求めに応じる形で活動を行ない、そして将来的には彼らが自分たちで生活していくことができることを目指し、あくまでも裏方として支えていくことを常に意識しています。裏方は、主役であるかのように出しゃばることをせず、過剰な支援をすることはしません。
国際協力には、いろいろな関わり方があります。現地で活動する自衛隊、国際機関、JICA、NGOなどは、それぞれの理念や使命に沿って活動を行ないます。NGOの活動の特徴のひとつは、現地に拠点があるため、現地の人々に近いところで貢献できることです。その分、私たちは日本人でありながら、南スーダン人のことを知る機会に恵まれています。
今後も、ブログなどを通じて南スーダン人の日常や思いを伝えていきたいと思います。
(パガックに駐在している幸村真希の動画「まっきーの突撃パガックひるごはん」をこちらで公開中です。)また、国際協力を行なう上で、必ずしも海外に行かずに日本にいてもできることがたくさんあると思います。現地のことを知ることも、そのひとつです。今回の取材が、皆さんにとってその一助になったならば、NGO職員として仕事冥利に尽きる喜びです。
このような機会をくださった朝日新聞社様に感謝いたします。
(文責:南スーダン事業担当
内田順子)