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(7/14)ネパール便りVol.27〜3期目の母子保健事業がジャジャルコット郡で始まりました!〜 [2014年07月14日(Mon)]
ネパール駐在の小川です。

母子保健事業の3期目が5月1日から始まりました。既に完了した1期と2期の事業に続き、今期も外務省NGO連携無償資金協力からの助成を受けて事業が行なわれています。

事業開始日である5月1日、在ネパール日本大使館にて事業の署名式を行ない、ジャジャルコット郡のお母さんと赤ちゃんの健康を守るための活動が始動しました。


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署名式にて記念撮影


そして6月、事業地のジャジャルコット郡に私、小川が行ってきました。ジャジャルコット郡に向かう途中には大きな川があります。この川には車が渡れるほどの橋は架かっておらず、その代わりに車ごと乗って向こう岸に渡れるイカダがあります。しかし、川の水量が多く、水量が多くなると流れも速くなりイカダごと流されてしまうため、一年のうち半分以上は使用できません。私がジャジャルコット郡に向かった時も、やはり水が多くて車が乗れるイカダは使えませんでした。

常に川を渡れるようにするため橋が建設中なのですが、聞くところによると10年前からずっと建設中とのことで、いまだに完成の目途は立っていません。下の写真の左側には、今の時点で完成している部分が写っています。去年、ここまで建設されたそうなので、事業スタッフ一同、最後の巻き返しで今年度中に完成させてくれることを期待しています。


photo2.JPG
あと一歩のところまで来ている…ように見えます


では、どうやってジャジャルコット郡に行くのかと言いますと、いったん車を降りて吊り橋を歩いて渡り、向こう岸で他の車やバスに乗り継ぐ、ということになります。

ジャジャルコット郡へ届ける荷物もすべて車から降ろして人が背負って運び、対岸の車両に再度積み直します。吊り橋周辺には荷物を運ぶポーターが常にたくさん待機していて、重い物はポーターに依頼して運んでもらいます。


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ポーターの中には、一度に50キロ近い荷物を運ぶツワモノもいる)


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水汲み用のカメを運ぶ男性。総重量はおよそ35キロとのこと)


この川から車を走らせることおよそ2時間、ジャジャルコット郡に到着です。
ジャジャルコット郡では、本事業に関わる郡保健事務所のスタッフや郡開発事務所の責任者などとミーティングをもち、事業の進捗についての報告や今後の計画の共有などを行ないました。

お産センターを建設する村までは、昨年度まで事業を行なっていたカリコット郡と同様に車で行ける道はなく、歩いて行かなければなりません。しかし、先ほど紹介した大きな川を渡れる橋さえあれば、ジャジャルコット郡に辿り着くこと自体はそれほど難しくありません。「そこまで不便ではない」と言ってしまってもいいかもしれません(日本人の感覚からしたら必ずしもそうではないかもしれませんが)。

それでも「橋がない」ことがネックで、ジャジャルコット郡で支援活動をする団体は少ないそうです。郡開発事務所の責任者からは、ジャジャルコット郡のような大変なところで活動をしてくれることに感謝している、との言葉をいただきました。

ジャジャルコット郡の住民の方々の期待を裏切らないよう、これから先の約一年、スタッフみんなで一生懸命活動していきます。今後のネパール便りもお楽しみに!


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頼りになるスタッフと一緒に。郡ではブーゲンビリヤの花で作った花輪で歓迎してくれました


(執筆:ネパール事業担当 小川真以)


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Posted by ADRA Japan at 16:34 | ネパール便り | この記事のURL
(4/7) ネパール便りVol.26 〜パカ村のお産センター完成、赤ちゃんも生まれました!〜 [2014年04月07日(Mon)]
みなさま、ナマステ。ネパール駐在員の小川です。

3月上旬、カリコット郡パカ村のお産センターがついに完成し、村への贈与式典が行われました。

1月にはテレビ番組“こんなところに日本人”でも放送されましたが、パカ村へは首都カトマンズから飛行機で1時間、車で16時間、さらに歩いて3時間かかります。途中の宿泊も含めると、片道3日間の行程です。

そんなカトマンズに住むネパール人から見ても遠く離れたパカ村のお産センター贈与式典に、在ネパール日本国大使館から経済協力班の二等書記官が足を運んでくださいました。私、小川ももちろん同行し、パカ村まで車と徒歩で向かいました。

私たちがパカ村に着いた時には、約2,000人もの村人が集まって私たちを出迎えてくれました。ちなみにこの村の総人口は約3,000人。今回のお産センター建設に関わったすべての人を、村人がほぼ総出で歓迎してくれているようでした。


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約2,000人がお産センター贈与式を一目見ようと集まりました


パカ村には、今までお産センターがありませんでした。お産を介助できる出産介助師はいましたが安全な出産を行なうための施設がなかったため、お母さん達は自宅出産を余儀なくされていました。


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パカ村の出産介助師のビスタさん(右)と小川


出産介助師のビスタさんはこれまで、出産が近い女性がいるとの連絡を受けるとまずは自宅から徒歩で間に合う範囲かどうかを確認し、間に合う場合には出張して出産介助をしていました。それでも、何か緊急事態が起きた時には対応できず、新生児が亡くなってしまうこともあったと話していました。

今回、彼女の新しい仕事場であるお産センターが完成し、「これから生まれてくる赤ちゃんへの責任感とぴかぴかのお産センターを目の前にドキドキしています」と話してくれました。


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完成したパカ村のお産センター


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お産センター内部。本事業で支援した備品もそろっている


本事業は日本の支援を受けており、在ネパール日本大使館からもお祝いのお言葉をいただきました。また、この事業に資金を提供してくださった日本の国民のみなさんと事業実施団体であるADRAに対する歓迎と感謝の歌を、村の人が歌ってくれました。


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歓迎と感謝の歌


また、お産センターはどのような役割を持っているのか、どういった時に利用するのかを面白おかしく描写した寸劇も披露されました。2,000人もの人が集まったため、寸劇を演じる村人たちの声は聞こえません。メガホンを使ってメッセージを伝えつつ、劇は進んでいきます。


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写真中央、白い布を頭に巻いてうなだれ、お祈りをする祈祷師役の村人。ネパールの村落部では祈祷師はまだまだ健在


寸劇のストーリーは、以下のようなものでした。
代々、お産の際には祈祷師にお祈りをしてもらってきた家族が、陣痛が続くお嫁さんのために、これまで通り祈祷師を家に招き入れました。しかし、どんなに祈祷師が祈っても赤ちゃんは一向に産まれそうにありません。
その様子を心配した姑が近所の人に相談をし、それを聞きつけた村の女性地域保健ボランティアが姑に話をしに行きました。女性地域保健ボランティアは、お産センターに行って出産介助士の元でお産をさせるよう姑を説得、お嫁さんはお産センターへ運ばれました。清潔な環境で無事に元気な赤ちゃんが生まれたところで劇はおしまい、めでたしめでたし。

ネパールの村落部には娯楽はほとんどありません。歌や寸劇を見ることも貴重な娯楽の一つになるため、集まった村人たちは前のめりになって歌や寸劇を楽しんでいました。


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前のめりになって寸劇を楽しむ村人


贈与式において村人の興味を惹きつけつつお産センターの役割や重要性を伝えられたことで、今後パカ村のお産センターの利用者が増えることを期待しています。

この贈与式典が行われたのは3月初旬のことでしたが、3月中旬には早くもこのお産センターで最初の出産が行われたとの嬉しいニュースが入ってきました。

この事業では、パカ村を含めカリコット郡内の合計5ヶ所の村にお産センターを建設しています。今後もカリコット郡のお産センターが愛らしいネパリー(英語でネパール人の意)赤ちゃんの産声でいっぱいになるよう、ADRAは活動をしていきます。


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パカ村の産センターの贈与式典の様子。鍵を手渡し、この日からパカ村でのお産センターのサービスが始まりました



(執筆:ネパール事業担当 小川真以


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Posted by ADRA Japan at 17:33 | ネパール便り | この記事のURL
(2/3)ネパール便りVol.25〜パカ村裏話〜 [2014年02月03日(Mon)]
みなさま、ナマステ。先日放映された「世界の村で発見!こんなところに日本人」をご覧になった方から、沢山の応援のメッセージをいただきました。本当にありがとうございます。
沢山の方に支えられ、ADRA Japan の一員としてネパールで事業に関われていることを心から感謝します。

さて今回は、番組制作会社の方が取材に来てくださった時の裏話をご紹介します。


パカ村にはホテルはおろか比較的安価なゲストハウス等の宿泊施設もありません。唯一、ダルバートが食べられる小さな店で、行き来する人が寝泊まりできるようにとベッドを数台使えるようにしているのみです。

私がパカ村に滞在する時には、村人の家に泊まらせてもらっています。現在建設中のパカ村のお産センターから歩いて5分ぐらいのところにある家の一室を借り、寝袋を敷かせてもらって寝ています。食事は、その家のお母さんがダルバートを毎日2回作ってくれるので、それを食べています。

前置きが長くなりましたが、その民家には9歳になる男の子がいます。彼は、取材班の方々が持ってこられたカメラや音声器具に興味津々でした。それもそのはず、村での唯一の電気製品は、小さなラジオだからです。

それまで見たこともなかった大きなカメラや音声機械に恐る恐る近づいてみた男の子の頭に、なんと音声さんがヘッドフォンをつけてくれました。


photo1.JPG
中央左、ヘッドフォンをつけてもらった男の子


さらには、マイクまで持たせてもらい、とってもご満悦の様子。


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立ち姿はまるでベテランのよう!?


パカ村に私以外の外国人が来たのは、今回が初めてのことでした。つまり、一度に沢山の外国人が来たのは初めてですし、もちろん、テレビの取材班が来たのも初めてということです。取材班の方々はそれを知り、この機会を通して「機械に興味を持って、将来音声さんとして仕事をしてくれたら僕たちもうれしい」とおっしゃっていました。

村人たちは、カメラで撮ってもらったら自分の姿が日本で放映されると知って大喜び。「体は日本には行けないけど、映像が日本に行く」と興奮していました。


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撮られるのは満更でもないお母さんたち


取材班の方々は、その日の取材を終えると、私と同じように民家に寝袋を敷いてパカ村で1泊され、村のダルバートを食べ、翌日帰って行かれました。


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帰路につく取材班の方々。右側中央、田んぼの細いあぜ道を列になって歩いています。何度も田んぼに落ちたとか。


私たちADRAにとってもパカ村の人々にとっても、思い出に残る2日間になりました。取材班の方々が来られた時は、乾季中には滅多に降らない雨が降っており、洋服も靴も濡れ、中には震えている方もいらっしゃいました。濡れた靴を脱ぎ、村で唯一のサンダルを取り扱っている小さな店でサンダルの大人買いをしていました。その店にちょうど6足置いてあったサンダルを、6名の取材班の方々は買占め、パカ村の思い出として持って帰られたようです。

ディレクターの方は、このサンダルが履きやすいとお気に召したご様子。ちょこっと厚底で、長身効果もあり、会社で室内履きにするとのこと。これから流行るかもしれません。

翌日はキレイに晴れ上がり、皆さんはまた細い田んぼ道を歩いて帰られました。帰り際、「3月にはお産センターの贈与式典を行うので、また来てください」と声を掛けたら、間髪入れず「いや、もう来ないです」と即答(笑)。相当辛かったのでしょう。

ADRAのネパール人事業スタッフは月に2〜3回パカ村を訪問しています。そして私も1月中は首都カトマンズで事業の調整等をしていましたが、2月にもう一度パカ村を訪問します。

村まで行くのは大変ですが、そこで生活をしている村人たちに会うと、その大変さは何でもなかったことに気が付かされます。カトマンズとカリコットを行き来できることを感謝をしながら、活動をしております。パカ村の人々の幸せを願って。


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取材班の方たちと最後に記念撮影


(文責:ネパール事業担当 小川真以

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Posted by ADRA Japan at 12:17 | ネパール便り | この記事のURL
(1/24)ネパール便りVol.24 〜村人の意識を変える大切さ〜 [2014年01月24日(Fri)]
現在カリコット郡では、相変わらずゆっくりではありますがお産センターの建設が着実に進んでいます。また、住民に対する研修も並行して行なっています。

建設サイトの一つ、パカ村では外壁の1回目の塗装が終わり、外見もだんだん完成に近づいてきました。この村ではお産センターの寄贈式典を3月上旬に予定しており、内装工事も着々と進んでいます。


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完成間近のパカ村のお産センター


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先日、パカ村では雪が降りました!


今回のネパール便りでは、ネパールの村で働くときの難しさをお伝えしたいと思います。日本人の私だけではなくネパール人の事業スタッフも驚く、村の住民の「意識」に関する問題です。

ネパールでは、僻地であればあるほど住民と対話するのが難しくなり、事情を話しても理解してもらえるまでに時間がかかります。現在の事業地であるカリコット郡は、首都カトマンズに住んでいるネパール人の中にはどこにあるのか知らない人がいるほどの僻地です。

そんなカリコット郡の住民の特徴の一つとして、「責任を取る立場になりたくない」というものがあります。要望だけは数えきれないほどあるけれども、何かを実際に始めるにあたっては村の誰ひとりとして実際に関わったりしません。自らは行動せず、「誰かに全部やってほしい。外から来たあなた、やってね。よろしく」というような考え方が根底にあります。

また、計画された活動をきちんと行なうという意識もかなり低く、「どうせ建てても建てなくても外部の人間には分からない。研修をしてもしなくても分からない。かかった費用を請求する書類だけ作成して、お金が入ってくればいいじゃないか」といった考えを持つ村人が非常に多いことに驚かされます。

村人たちにこうした意識を根づかせてしまった原因の一つとして考えられるのが、これまでカリコット郡に支援をしてきた多くのNGOやネパール政府が「僻地である」という理由で、きちんとした事業期間中及び終了後の調査や確認をしてこなかったという現実です。

私たちはできる限り住民を巻き込んだ事業を行ないたいと思っていますが、残念ながら上に触れたような認識が強い住民だけにすべてを任せることはできません。
今まで、私たちのような支援団体のみならず、ネパール政府さえ責任を持って最後まで見届けるという作業を怠ってきたというツケが何十年分と溜まりに溜まり、今の状況を作り上げてしまっているのを実感します。

実際、建設サイトの一つであるオダナク村では、2011年にネパールの政府予算を使った簡易保健所の建設が計画されました。しかし建設作業は途中から放棄されてしまい、ADRAスタッフが訪問した2013年の秋には窓は割られ、仮留めされていたトタン屋根は風で吹き飛ばされていました。それでも村の住民はみんな知らん顔です。


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窓が割られ、トタンが吹き飛ばされていた簡易保健所


このような場所では「自立」という言葉はまだまだ現実離れしています。どうやって「他に頼りきった意識」を少しでも変えていけるのかを念頭に置いて活動しなければなりません。

ADRAは敢えて、こうした難しい背景のある場所で事業を行なっています。僻地であればあるほど支援が行き届いていないため、様々な分野においてニーズがあるというのも一つの理由ですが、村の住民たちに「お金さえ入ってくればいい」といった考えはほかでは通用しないということを理解してもらい、自分たちの村全体の利益を考えられるような人が少しずつでも育っていってほしいからでもあります。

ADRAはトタン屋根が吹き飛ばされていた簡易保健所のあるオダナク村で、2013年の9月末にリーダーシップスキル向上のための研修を行ないました。手元にある資源で何ができるのか、村の健康を守るために自分たちができることは何かなどについて考えてもらい、実践可能な内容の活動計画を住民たち自身が作るよう促しました。

その結果、村の予算を使って割れた窓を修繕し、トタン屋根を張り直し、雨風でボロボロになっていた建物内部の清掃をすることが決まりました。2014年1月現在、一度は朽ちかけた簡易保健所は復活し、村の住民の健康を守る施設として機能しています。


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着工後3年後にようやく完成した簡易保健所


こうした研修活動も、お産センターの建設と同じぐらい重要な活動です。これについてはネパール便りvol.21 〜夢見る村。5年後、24時間対応のお産センターをつくりたい!〜でもお伝えしているので、ぜひご覧ください。

住民からは「ADRAほど毎週のようにスタッフが村に来て、建設の進捗確認や研修後のフォローをしてくる団体は今までなかった。外部の人たちが私たちの村をこんなに気にかけてくれるのだから、私たちもしっかり応えていかないといけない」という声が聞かれるようになりました。村の全員でなくても、住民の中からこうした考えを持つようになった人が徐々に出てきているのは嬉しいことです。


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村の母親グループのミーティングに事業スタッフも参加。建設中のお産センターの役割などについて伝える


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事業スタッフは各村の学校でリプロダクティブヘルスに関する研修も行なっている


建物を建て、研修を行なうのも大事な活動ですが、村の住民とどれだけ対話をし、活動のフォローアップができるかというのも、とても重要なことです。そうすることで、村人の意識は少しずつですが変わっていきます。そのためには村に何度も足を運び、住民と話ができるような信頼関係を築くことも大切です。

ADRAはこれからも事業を行なう村で信頼を得るため、難しい局面に遭遇しても、めげずに訪問し続けます。事業を担当するネパール人スタッフから「この村はどうにもできない」といった愚痴を聞くこともありますが、それでも私たちは訪問します!
これからも私たちの活動を応援してください。

(文責:ネパール事業担当 小川真以

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Posted by ADRA Japan at 16:13 | ネパール便り | この記事のURL
(12/16) ネパール便りVol.23 〜駐在員の通勤路〜 [2013年12月16日(Mon)]
ネパールに駐在している小川です。

私はADRAネパール支部の事務所から歩いて20分ほどのところにある1軒屋の2階部分を借りて住んでいます。

そこを選んだ理由は、まず何よりも事務所から遠すぎず、また近すぎないこと。また、ネパールではバンダと呼ばれるストライキが頻繁に起こり、タクシーやバスなどの公共交通機関がすべてストップするため、事務所まで歩ける場所に家があることも条件の一つでした。

ただ、あまりに近いと家と事務所の行き来のみになってしまいがちだと思ったため、リフレッシュも兼ねるために遠すぎず、でも近すぎないちょうどいい距離感のところにある物件を探していました。
不動産屋のおじさんは、こんなわがままな希望にも嫌な顔ひとつせずに20軒以上の家を見せてくれました。そして出会ったのが今のところです。この家にはセキュリティガードが24時間いるため、事業地への出張などで留守にすることが多い私にとっても安心できる物件です。

この家から事務所までの風景はさまざまです。住宅街はもちろんのこと、小さな商店が並ぶ場所やオシャレなカフェも通りますし、ネパール国軍の駐屯地まであります。軍の駐屯地はさすがに写真ではご紹介できないので、今回はオシャレなカフェをご紹介します。

つい最近までは住宅以外何もなかったこの通勤路ですが、ここ1年の間でたくさんのお店が並ぶようになりました。

まず家を出て5分ぐらいのところにあるのが、オーガニックカフェのBukebaです。外にあるので冬はとても寒いのですが、暑い夏であればこのカーテンの中に入ってしまえば涼しくて、とても気持ちよく過ごせます。


photo1 Bukeba.JPG


そして、さらに3分ほど歩くとあるのがコーヒーショップ、その名も“Top of the World”。世界最高峰のエベレストがある国ネパールならではの名前です。ここにはWi-Fiが設置されており、毎朝パソコンで新聞をチェックしながらコーヒーを飲み、それから出勤をするという人で溢れています。



photo2 top pf the world.JPG


そして、さらに5分ほど歩くとSoma caféがあります。おいしいコーヒーと紅茶、ベーカリーアイテム、そしてサンドイッチなどの軽食もあり、ゆっくり時間を過ごす人たちで朝から晩までいっぱいです。ここもWi-Fi環境が整っており、ついつい長居してしまいます。誰でも知っている巷では有名なカフェなので、待ち合わせ場所として、またちょっとしたミーティングに使ったりすることもでき、とても便利です。



photo3 soma cafe.JPG


そして最後が、地元の人もよく通うShrestha cafe。焼きそばのようなチョウメン、蒸し餃子のようなモモといった軽食もあり、私は仕事帰りにお腹が空いたときは、ここでハーフモモ(1皿の半分)を食べて帰ります。もちろん、チヤと呼ばれるミルクティーもあり、ここで食事をした時は最後にこれをいただいてお店を後にします。


photo4 shrestha cafe .JPG


私が良く行くのは、最後のふたつのカフェです。友達と会いゆっくりおしゃべりをしたいときはSoma café。ちょっと空腹を満たしたいときはShrestha cafeに行っています。

カトマンズはネパールの首都でもあり、今回紹介した以外にも日本食や中華料理、スペイン料理のレストランまで、なんでも揃っています。事業地ではネパールの国民定食ダルバートを楽しみますが、やはり毎日では飽きてしまうもの。時々このようにCafeめぐりをして、リフレッシュをしています。

次回は、駐在員ご用達の青果店を紹介します。お楽しみに。

(文責:ネパール事業担当 小川真以

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Posted by ADRA Japan at 13:20 | ネパール便り | この記事のURL
(9/11) ネパール便りVol.22 〜お産センター建設中〜 [2013年09月11日(Wed)]
ブログを読んでくださっているみなさま、ナマステ。
ネパール保健衛生事業2期目は3月から始まっており、9月で半年を迎えます。

事業の折り返し時期を迎えつつある今回は、お産センターの建設が進んでいるパカ村の様子についてご紹介したいと思います。

カリコット郡までの道のりはネパール便りVol.19をご覧ください。


カリコット郡の郡庁所在地(日本の県庁所在地のような位置づけ)から今回ご紹介するパカ村までは、歩いて片道4時間かかります。
道はとても険しく、中には岩山を切り拓いた、片側が切り立った崖に面した細い道もあります。


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パカ村まで歩く、事業現場監督スタッフと施工業者の監督


photo2.JPG
途中で休憩する施工業者の監督


このような道を延々と4時間、歩き続けたところにあるのがパカ村です。


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パカ村


上の写真で赤い丸で囲んであるところが、現在お産センターの建設が進んでいる場所です。パカ村の大きな集落はそれより下方、歩いて約20分のところにあります。

この日は空気が澄んでいたので、、ヒマラヤ山脈も左上の方にちょっとだけ顔を覗かせています。見えるでしょうか?

パカ村では、お産センターの建設がゆっくりですが着実に進んでいます。


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建設サイト、2013年5月


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建設サイト、2013年6月


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建設サイト 2013年7月


パカ村は平らな土地がほとんどないため、ほぼすべての家が斜面に建てられています。また、地質としては柔らかい土壌は少なく、ゴツゴツした岩がのぞく土地のため、水源も限られています。


photo7.JPG
水をくむ人々


写真の左側、岩の合間から流れてくる水を汲む人が見えるでしょうか?

同じネパールでも、首都カトマンズでは映画館やショッピングセンターが立ち並び、アイスクリームを頬張る家族連れを見ます。一方ここパカ村では厳しい環境の中、人々はたくましく生活をしています。
パカ村には病気になっても駆けつけてくれる救急車どころか、車が通れる道路すらありません。施設で出産したくても、対応できる施設はこれまでありませんでした。

お産センターが完成し、パカ村のお母さんと赤ちゃんの健康が守られるよう、スタッフ一同、残りの事業期間、全力で活動していきますので、今後とも応援をよろしくお願いします。

(文責:ネパール事業担当 小川真以)

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Posted by ADRA Japan at 18:00 | ネパール便り | この記事のURL
(8/2) ネパール便りVol.21 〜夢見る村。5年後、24時間対応のお産センターをつくりたい!〜 [2013年08月02日(Fri)]
ネパールでの保健衛生事業は2年目に入りました。7月には事業地のカリコット郡にて、リーダーシップスキル向上のための研修を行いました。

この研修は、カリコット郡で保健医療関連の仕事をする公務員、NGOスタッフ、および簡易保健所の責任者を対象としています。郡内の住民の健康を守るためにどんな活動ができるのかを一緒に考え、その活動を実行に移し、目標を達成するための方法を検討していきます。

この研修の中で、各参加者が居住する村を前提とし、5年後にどんな村になってほしいのかという夢を描いてもらいます。

ここではあえて、5年後に「自分たちの村にどうなっていてほしいのか」という“夢”について尋ねています。「どんな村になってほしいのか」と言うと他人任せに聞こえますが、「自分たちでどのような村づくりがしたいか」と尋ねると、村の人にとってハードルが高くなってしまい、なかなかアイデアが出てこなかったことがあったためです。
それを踏まえ、「なってほしい村」という表現を用いて考えるきっかけを提供しています。挙がってきたアイデアの中から実現可能なものを一つ選び、最初の一歩としての努力を始めていきます(下記参照)。

5年後の夢見る自分たちの村の姿を描いてもらいました。


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夢見る5年後の村の姿を描く


その中で、現在ADRAがお産センターを建設しているナニコット村の簡易保健所の責任者を始めとするグループは、こんな夢を描いていました。


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ナニコット村の5年後の姿


〜ナニコット村は5年後にこうなっていてほしい!〜
1. 車道ができ、救急車が通れるようになっている(ナニコット村はカリコット郡の幹線道路から外れたところにあり、その道路からは歩いて2日かかります。郡庁所在地からは山を一つ越えなければなりません)

2. 車道がないところでは、担架で病人を搬送できるよう、各集落に担架が1台ずつ配置されている

3. 出産したお母さんが宿泊できる部屋がある

4. お産センターに24時間、助産師が常駐している

5. お産センターで働く助産師が宿泊できる夜勤室がある

6. 郡保健事務所が簡易保健所とお産センターを管理してくれなくとも、最低限、村の保健医療施設管理委員会が、自分の村の医療施設を管理できるようになっている(ネパールでは地理的な理由なため、中央の管理が行き届いていない施設が多い)

7. お産センターと簡易保健所の待合室が、村の人で常にあふれている

8. 電気が通り、水が24時間供給されている

9. 村の各家庭にトイレが設置されている

10. 電話が開設されている

参加者からは、“夢みるのは楽しい”“どの夢も本当の夢のようだけど、実際にこうなったらカトマンズ(ネパールの首都)のようだ!”との声がありました。

そして、上記10個の夢の中から優先順位を付け、1年以内に実現可能な項目をひとつ決めてもらいます。

このナニコット村のグループは、この1年以内に達成する目標として「新しく建設されるお産センターに出産後のお母さんが宿泊できる部屋を作る」ことを決めました。ナニコット村は現在、丸1日かけて妊婦さんがお産センターまで来ても、出産後に宿泊するための場所がありません。そのため、女性たちが医療施設での出産を望まないケースがあるそうで、こうした目標を掲げたということでした。


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ナニコット村簡易保健所の責任者、夢を語る


この村の夢が叶うように、ADRAでは今後、このグループのフォローアップをするとともに、夢を見続けてもらい、いつの日かこのすべての夢が叶うように応援していきたいと思います。

(文責:ネパール事業担当 小川真以)

※ネパール母子保健事業は、外務省NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。

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Posted by ADRA Japan at 14:00 | ネパール便り | この記事のURL
(7/29) ネパール便りVol.20 〜最近の流行ファッション in カトマンズ〜 [2013年07月29日(Mon)]
流行に敏感なカトマンズ女子。
今回は、カトマンズで流行っている最新ファッションをお届けします。

宗教上、足を見せることがタブーだったネパールですが、最近ではテレビや雑誌、出稼ぎや留学などで海外から戻ってきたネパール人の影響もあり、短パンやミニスカートを履く女の子が増えてきました。

今までスカートを履く機会がなかった反動からか、カトマンズ女子は中途半端な丈のスカートではなく、大胆な短パンやミニスカートを履きます。


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町を歩く若い女性


また、カトマンズではコリアンファッションが流行っており、コリアンワンピース、コリアンシャツ、コリアンパンツ、果てはコリアンカットという髪型まであります。
私も先日、年甲斐もなく、カトマンズのコリアンショップでコリアンワンピースを買いました。


さて、海外からのそんなトレンドも広まりつつあるカトマンズのファッション界ですが、やはり外せないのがサリーとクルタスルワールでしょうか。

サリーとは、5〜6メートルほどの長さの布をウエストで巻き、胸のあたりでひだを作るようにして着る伝統衣装です。クルタスルワールとは、ネパールではサリーよりカジュアルに着られている普段着を指します。



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サリーを着るADRAスタッフ  


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クルタスルワールを着るADRAスタッフ


もちろん、サリーやクルタスルワールにも流行があります。


最近のサリーの流行りは、

ネットサリー。


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ネットサリー(右側青と赤)とネットクルタスルワール(左側ピンク)


ネットサリーはその名の通り、キメの細かい“ネット(網)”でできており、刺繍がたくさん施されています。結婚式や、お祝いごとに参加する女性がネットサリー着ているのを、最近はよく見かけます。どこのお店に行ってもネットサリーを勧められますし、品数も豊富にあります。
クルタスルワールにもネット生地で縫製されたものがあり、これもどちらかというとパーティー用です。

普段着としてのクルタスルワールの最近の流行としては、レギンスと合わせた楽ちんスタイルでしょうか。日本でも履いている人が多いレギンスですが、カトマンズでも大流行中です。

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Posted by ADRA Japan at 16:58 | ネパール便り | この記事のURL
(6/5) ネパール便りVol.19 〜カリコット郡までの道のり〜 [2013年06月05日(Wed)]
5月5日、2年目の事業地であるカリコット郡の保健事務所との打ち合わせのため、カリコット郡へ行ってきました。

カリコット郡はネパールの中西部に位置し、人口13万人ほどの小さな郡です。ネパールに75ある郡のうち、開発指標ランクは70番目であり(District Development Profile of Nepal 2012より)、ネパールの中でも最も開発が遅れている郡のひとつです。

その理由は色々ありますが、そのうちの一つである「郡へのアクセス」について、今回のブログでは取り上げたいと思います。


カリコット郡へ行くには、まず首都カトマンズから地方都市のネパールガンジまで飛行機で移動します。国内線を使って1時間で到着します。
そこから、まずは車で約3時間のところにあるスルケット郡まで移動し、そこで1泊します。
ここからが本番です。

その日の明るいうちに到着できるよう、翌日の朝7時にはスルケット郡を出発します。
スルケットからカリコットまでは、道路距離にするとせいぜい120キロほどです。しかし、道中に平坦な場所はほとんどなく、ほとんどが山道です。


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山を登り、下り、また登り、また下り、川沿いを走り、また山をひたすら登る…。
そんな道をどこまでも進んだところに、カリコット郡はあります。


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スルケット郡からカリコット郡への道は、約8年前に開通したばかりです。それまでカリコット郡に住む人々は、歩いて郡外へ移動していたそうです。開通した道も上の写真のような崖や山沿いに切り拓かれているため、この8年間で52台ものバスやトラックが崖から落ちているそうです。


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途中、川を挟んで隣接するアッチャム郡を左手に見ながら、進みます。
アッチャム郡へ渡るときは、徒歩で移動している人は吊り橋を使います。吊り橋では渡れない車やバイクなどは、トゥインと呼ばれるフェリーに乗って川を渡ります。上の写真の中央右側にある、対岸に着いている船がトゥインです。


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上の写真の右側に写っているのは、通学途中の子どもです。崖側ではなく、山側を歩くようにきちんと教えられているのですね。
ちなみに中央の岩が斜めになっていますが、これは写真が曲がっているのではなく、岩がこのように立っているのです。念のため。

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | ネパール便り | この記事のURL
(4/26) ネパール便りVol.18 〜お産センター完成、そして次の郡へ〜 [2013年04月26日(Fri)]
ダイレク郡でのお産センター建設は、3月をもって6棟すべて完了しました。うち一ヶ所での贈呈式の様子は前回のブログでもお伝えしていますが、その他の村でのお産センター贈呈式も滞りなく行われました。いずれも、どれだけこのお産センターが期待されているのかが分かるほど、たくさんの村人たちが集まった贈呈式となりました。


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バワニ村お産センター贈呈式時に集まったたくさんの村人たち


今回ADRA Japanで建設したお産センターは、ネパールの建築基準でいうところの「耐震性」をクリアしており、それどころか村によっては初めてのコンクリート製の屋根を備えた建物です(この地域ではトタン屋根が一般的です)。
以前、お産の最中に強風でトタン屋根が吹き飛んでしまったという村では、どんな風が吹いても飛ばされない屋根を見て、村人がみんな興奮していました。


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新しいお産センターをバックに微笑む、バイリカリカトゥム村の出産介助師のふたり


今回、お産センターの建設とともに、医療器材の支援も行いました。村のお産施設にはなかった吸引器や滅菌器、吸引娩出器などが新しいお産センターに配置されました。


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酸素濃縮器のセットアップを行う技士と出産介助師


建設地のうちの1つであるラワトコット村をお産センター贈呈式後に訪問した際、この村の出産介助師のサンタさんはこう話してくれました。

新しいお産センターでの最初の出産が、4.5キロもある大きな赤ちゃんの出産で、なかなか生まれてこなかったから吸引娩出器を使わなくちゃいけなかったの。SBA(Skilled Birth Attendance:出産介助師)研修で吸引娩出器の使い方を教わっていたから何とか対処できたけど、もし教わってなかったら、歩いて4時間もかかる郡病院まで転送しなければいけなかった。出産直前の妊婦さんをそんなに長い時間をかけて運ぶなんてできないし、そんなことをしたら赤ちゃんは死んじゃっていたかもしれないわ」と興奮気味に話してくれました。

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | ネパール便り | この記事のURL
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