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(4/26) ネパール便りVol.18 〜お産センター完成、そして次の郡へ〜 [2013年04月26日(Fri)]
ダイレク郡でのお産センター建設は、3月をもって6棟すべて完了しました。うち一ヶ所での贈呈式の様子は前回のブログでもお伝えしていますが、その他の村でのお産センター贈呈式も滞りなく行われました。いずれも、どれだけこのお産センターが期待されているのかが分かるほど、たくさんの村人たちが集まった贈呈式となりました。


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バワニ村お産センター贈呈式時に集まったたくさんの村人たち


今回ADRA Japanで建設したお産センターは、ネパールの建築基準でいうところの「耐震性」をクリアしており、それどころか村によっては初めてのコンクリート製の屋根を備えた建物です(この地域ではトタン屋根が一般的です)。
以前、お産の最中に強風でトタン屋根が吹き飛んでしまったという村では、どんな風が吹いても飛ばされない屋根を見て、村人がみんな興奮していました。


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新しいお産センターをバックに微笑む、バイリカリカトゥム村の出産介助師のふたり


今回、お産センターの建設とともに、医療器材の支援も行いました。村のお産施設にはなかった吸引器や滅菌器、吸引娩出器などが新しいお産センターに配置されました。


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酸素濃縮器のセットアップを行う技士と出産介助師


建設地のうちの1つであるラワトコット村をお産センター贈呈式後に訪問した際、この村の出産介助師のサンタさんはこう話してくれました。

新しいお産センターでの最初の出産が、4.5キロもある大きな赤ちゃんの出産で、なかなか生まれてこなかったから吸引娩出器を使わなくちゃいけなかったの。SBA(Skilled Birth Attendance:出産介助師)研修で吸引娩出器の使い方を教わっていたから何とか対処できたけど、もし教わってなかったら、歩いて4時間もかかる郡病院まで転送しなければいけなかった。出産直前の妊婦さんをそんなに長い時間をかけて運ぶなんてできないし、そんなことをしたら赤ちゃんは死んじゃっていたかもしれないわ」と興奮気味に話してくれました。

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | ネパール便り | この記事のURL
(3/13) ネパール便りVol.17 〜お産センターの贈呈式に出席しました〜 [2013年03月13日(Wed)]
ネパールの母子保健事業では、3年間に3つの郡(日本でいう県)でお産センターの建設や、医療従事者のトレーニングを行ないます。1年目の事業地であるダイレク郡での活動は、この3月をもって終了します。
前回のブログでは、お産センターの建設が終わりつつあるとお伝えしました。今回は、建設を終えたお産センターを現地コミュニティに引き渡すための贈呈式の様子をご紹介したいと思います。


贈呈式には、ADRA Japanからは事業部長の橋本と事業担当スタッフの須原ならびに小川が出席しました。また、ADRA Nepal支部長のサイモン・ルイスも現地を訪れました。

贈呈式を行なったのは3月8日。この日は国連が定めた「世界女性の日」でもあり、女性への差別撤廃や、社会への平等な参加の実現を呼びかける記念日です。日本ではあまり馴染みがない日かもしれませんが、贈呈式の行なわれる村を訪問する道すがら、女性グループによる歌や劇などが披露されている広場や集会所などを見かけました。

こうした、女性にとって重要な日にお産センターの贈呈式を行なえたのは、とても喜ばしいことです。村の人たちは、ADRAのスタッフがお産センターに到着するのを今か今かと待ちわびてくれていました。


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歓迎の音楽隊


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歓迎の花飾りとプザ(赤い粉を額に塗ること)を受ける事業部長の橋本

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Posted by ADRA Japan at 15:00 | ネパール便り | この記事のURL
(2/27) ネパール便りVol.16 〜お産センター完成間近!〜 [2013年02月27日(Wed)]
ADRA Japanのネパール母子保健事業の大きな柱の一つが、お産センターの建設です。今日は、もうすぐ完成を迎えるお産センターについてご紹介します。


お産センターとはその名の通り、お産をするための施設で、ネパールでは一番小さい規模の医療施設である簡易保健所(Sub Health Post)内に設置されています。ただし、すべての簡易保健所にあるわけではなく、各郡(日本でいう県)が定める簡易保健所にのみ設置されています。

ネパールでは妊産婦死亡が10万人当たり170人(日本では5人)、新生児死亡が1,000人当たり39人(日本では2人)であり、まだまだ死亡率が高いのが現状です。
一方、出産に関する技術を備えた医療関係者の立ち会いのもとで出産をする女性の割合は、ネパール全土で36%です(日本は99.8%)。つまり、ネパールのほぼ3人に1人の女性が、きちんとした出産前後の処置が受けられない環境で子供を産んでいることになります。


ネパールの村落部では出産を不浄とみなす地域がまだ多く残っており、妊婦が牛小屋などで一人で出産することも珍しくありません。また道具もないため、落ちているガラスの破片などでへその緒を切ることもあり、産褥感染で亡くなる人も後を絶ちません。特に村落部においては、地理的事情から緊急時に迅速に対応できず、病院への運搬中に亡くなるケースも多く見られます。

環境があまりに違うため、ネパールと日本の数字を一概に比べることはできませんが、こうしたことからも、ネパールでの出産がどれだけリスクと隣り合わせかがわかると思います。

そんな中、この事業でADRA Japanはお産センターの建設を行い、また出産介助を行うことができる人材の育成を通して、一人でも多くの妊婦さんが安全な環境で出産できるよう活動しています。

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Posted by ADRA Japan at 12:01 | ネパール便り | この記事のURL
(12/19) ネパール便りVol.15 ADRAネパール支部25周年記念式典 [2012年12月19日(Wed)]
2012年12月4日(火)、ADRA Nepal(ADRAネパール支部)にて設立25周年の記念式典が行われました。


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カトマンズ市内のホテルで行われました。現在の事業を紹介する展示ブースも設置。

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ADRA JapanとADRA Nepalが協働で行なっている母子保健事業の広報バナー


ADRA Japanは主に保健・医療分野を中心として、1989年から23年間にわたってADRA Nepalと共に事業を行なっています。中でも1995年から始まった口唇口蓋裂医療チーム派遣事業は、今年17回目を迎え、ADRA Japanの中で最も長く継続されている事業です。

記念式典において、ADRA Japan事業部長の橋本は「形成外科の権威のお一人である先生は、この医療チームに参加するたびに医療の原点について考えることができると言っておられます。ADRA Nepalの協力なしに、ADRA Japan はこのように人生を左右するような機会を医療ボランティアの方々に提供することはできませんでした。ADRA Nepalの尽力に心から感謝いたします」と感謝の意を表しました。


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事業部長の橋本によるスピーチ


ADRA Nepalの支部長からは「今後、記念式典が30周年、35周年、50周年と続いていくのかもしれません。ADRAとしては喜ばしいことかもしれませんが、ネパールの発展を願う者として、25年後にはネパール国がNGOから支援を受けなくても、国民が安心して暮らせる国に発展を遂げてほしいと心から願っています。ADRA Nepalの50周年を祝いたいという気持ちがある一方、そのころまでにはNGOがなくともネパール国が自立していて欲しいという気持ちもあります」と、ネパールの発展と自立を願うスピーチがありました。


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ADRA Nepal支部長のSimon Lewis氏によるスピーチ


平日にも関わらず、ネパール政府、NGO、ドナー関係者、そして各国ADRA支部から100名以上の参加者が集いました。ADRA Nepalが地域に溶け込みながら、海外や国内のたくさんの人々の協力によって、25周年を迎えられたことが伝わってきました。


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各国ADRA支部からの参加者


現在行なっているネパール母子保健事業は外務省NGO連携無償資金からの助成を受けており、当日は、在ネパール日本大使館から榊原公使と大野書記官もご出席くださいました。


これからもADRA JapanはADRA Nepalと協働して事業を行なっていきます。共にネパールの発展を願いながら、最良のパートナー支部として関係を作り続けていきたいと願っています。

(文責:ネパール事業担当 小川真以

※ネパール母子保健事業は、外務省NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。

クレジットカードによる寄付はコチラから

<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
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*お振込される際に、お名前の前に「ホケン」とご入力ください。
   例)ホケン ウラシマヤスナリ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:特定非営利活動法人 ADRA Japan
通信欄に「ネパール保健」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい。
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Posted by ADRA Japan at 10:00 | ネパール便り | この記事のURL
(10/30) ネパール便りVol.14 〜工事ラッシュ!〜 [2012年10月30日(Tue)]
ネパール母子保健事業では、乾期に入った9月ごろからお産センターの建設が進んでいます。
6ヶ所の村落開発地域(VDC)にそれぞれ1棟ずつ、新しいお産センターを建てているのですが、村の人たちが安全に出産できるようになるため、建設業者が一生懸命に作業を進めてくれています。


今回のブログは、そんな事業地のダイレク郡からは離れた首都カトマンズでの、とある工事風景についてご紹介します。ここ数ヶ月、着々と進んでいるこの工事の目印となるのが、家々の壁に書かれた数字。


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中には、線と数字が書かれている壁もあります。

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これらは、実は「破壊予告」。
近年、カトマンズでは急激な人口増加とそれに伴う交通渋滞の悪化が問題視されています。特に、私立の学校のほとんどが送迎バスを出すため、通学と大人の出勤・退勤時間がぶつかる午前8時〜9時頃や午後4時〜5時頃には、町のあちこちにある細い道で「身動きが取れなくなりつつあるスクールバスと、何とか隙間を抜けようと後先考えずに突っ込んでいくバイクや車」のダンゴ状態が見られます。


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一旦、こんな風にすれ違おうとして車が止まってしまうと…


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そこには、我先に抜け出そうと考えるバイクで渋滞が発生します。


こうした交通渋滞を緩和するため、数ヶ月前からカトマンズでは道路拡張の工事が行なわれています。
最初に紹介した写真にあった「3.00」は、「この壁から3メートル奥まで道路を作るので、壁を壊しますよ」という印。2枚目の写真の線は、「この線まで道路を広げますよ」という印らしいです。

この数字、町の至るところで見られます。対象が一般家庭だろうがレストランだろうがお構いなしで、「この建物を壊すのは無理なんじゃない?」と思えるような場所もあったりします。


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こちらは銀行のATMがあるところ。1.9メートルも削られたら、ATMは撤去でしょうか。


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このお店も、3.5メートルも奥行きがなくなったら、撤退するしか残された道はなさそうです。


この工事は、「正当な申請をせずに違法に建てられて道路を狭めている家や壁を壊し、本来あるはずだった広さの道にする」という理由で行なっているらしいのですが、創立数十年の由緒ある高校もその対象になってしまっています。その歴史を考えると確実に「正当な手続きを踏んで」建設されたと思われるこの学校、壁から3メートルほどが「違法建築」らしいのですが、壁のすぐ隣に校舎が建ってしまっているため、これからどうするのだろうかと、部外者ながら心配になってしまいます。


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こちらは、既に壊し始めた高校の壁。ごらんのとおり、すぐに校舎があるため、3メートル奥に行くように、となったら、この校舎も取り壊しかもしれません。


この学校のように、「なんか、取り壊しの理由が後づけっぽいな〜」と感じる場所もあったりしますが、どうやら本当に「自分の家の庭を広くしてやろう」という心づもりで違法に建てている家も少なくないらしく、理不尽な要求による場合もあれば、自業自得で工事を受け入れざるを得ない場合もある、というのが実情のようです。


そんな拡張工事ですが、ネパールの工事現場というのはどうしても傍から見ていて「建てているのか壊しているのか判断できない」ため、「この道は、いつになったら通りやすくなるのかな?」というのが、イマイチ分かりません。安全性もあまり従事されていないような感じで、建設作業の脇で邪魔になる街路樹を重機で根こそぎ撤去しようとしている場面にも遭遇しました。


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木に電線が引っ掛かっているのですが、あまり気にしていない様子。「断線したら停電するんじゃ?」と思いましたが、ひょっとしたら、普段でも一日数時間の停電が当たり前のネパール人はあまり困らないと考えているのかもしれません。


そして、あまり計画的にやっているような印象も受けないのが、ネパールの工事のもう一つの特徴。「とにかくやっちゃおう」という勢いは感じるのですが、壊した後に出てくるガレキと、これから使う建築用の資材が一緒くたに置かれている(ように日本人には見える)ため、何となく無秩序なイメージが拭えません。
そして、ガレキや建築資材を置く場所もあまり考えてないようで、建設作業中は建物の前の歩道や車道に、土や砂利やレンガや木材がゴロゴロと転がっています。結果、歩行者にとっては取り壊しと建設がひと段落するまでは、とにかく歩きにくいし危なくて仕方がない、という残念な状況です。


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こちらの写真では、手前右側に積まれているレンガや画面中央の砂利の山はこれから使う資材。そして、それが使われるビルは取り壊している真っ最中です。資材を運び込むのを、もう少し待てなかったのかなーと思ってしまいます。


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こちらは、取り壊した際に出てきた土やブロックなどを、道路の脇に盛り上げてある状態。普段は車2台が楽に行き来できる道ですが、この時には車とバイクがすれ違うのがやっとでした。


そんな、「とにかくやっちゃえ!」という勢いで作業を始め、その間の不便さをあまり重視していない(ようにどうしても見えてしまう)ネパール人がたまらなく可愛らしい、と思うのは、私がネパールの清濁を見続けてしまっている故でしょうか。


なお、ADRA Japan の母子保健事業で行なっているお産センターの建設においては、その質をきちんと担保するため、建築学を専門に学んだスタッフが定期的なモニタリングとチェックを重ねているので、安心して任せることができています。僕が8月の出張で会った時も、いい意味で「ネパール人らしくないなー」と感じました。
そんな信頼の置けるスタッフにも恵まれ、事業地での作業は着実に進んでいます。


(文責:ネパール事業担当 須原敦

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Posted by ADRA Japan at 17:00 | ネパール便り | この記事のURL
(9/26) ネパール便りVol.13 〜ネパールの女性もやっぱりおしゃれ好き!〜 [2012年09月26日(Wed)]
今回のネパール便りは、事業のことではなく、ちょっとしたネパールの風習のご紹介です。

女性は、何歳になったって、美しく、おしゃれでいたいもの。
それはここ、ネパールでも同じです。

ネパールには7月中旬から8月中旬にかけて、「メンディー」と呼ばれるおしゃれをする習慣があります。


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手に描かれたメンディー


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自分で描くこともあれば、上手な人に描いてもらうこともあります


これは、「ヘナ」と呼ばれる植物の粉を少量の水で溶かし、手や足に模様を描くもので、模様が精緻であればあるほど、おしゃれだと言われています。

下の写真にあるような、すでに粘度のある液体状になったヘナがお店では売られています。これを鉛筆のように使って、模様を描いていきます。


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メンディーを描くためのペン


手のひらや甲に描くのが一般的なようですが、腕まで描く場合もありますし、中には足いっぱいに描いている人もいます。本来は7月中旬から8月中旬にかけて描かれるものですが、結婚式では花嫁さんが手と足いっぱいにメンディーを描きます。これは、花嫁さんの最大のおしゃれです。


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お祭りでは、メンディーのデザイン画を売る屋台も出ます


描いた模様は、約1週間から10日程度は持つと言われていますが、肌の質や、水仕事をどれだけするかによっても、持ちは変わってきます。

石けんで手を洗ったりすると模様が落ちるのが早くなるので、最近のメンディーは長持ちするよう、化学物質を入れる場合もあるそうです。天然素材100%のヘナは、少し赤く、オレンジがかっているのが特徴です。


さて、先日訪問したカリガイラ村でも、村の女の子たちがおしゃれをしていました。


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カリガイラ村の女の子たち


村には、先ほどの写真にあるような市販のメンディーペンはありません。そこで「ティウリ」と呼ばれる葉をたくさん集めて手のひらいっぱいに取り、両手でゴシゴシ丸めて手のひら全体を赤く染めます。これが、都会とは違った村流のメンディー代わりのおしゃれなのです。

学校から帰ってきた小さな子どもたちが、ティウリを腕一杯に抱えて、手を赤く染めていました。私にも分けてくれたので、一緒にティウリを丸めておしゃれを楽しみました。


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にこにこ笑いながらティウリを分けてくれました


どこの国のどんなに小さな村にいようと、どんなに年が小さかろうと、おしゃれをしたいのは、万国共通の女の子の気持ちなのですね。


(文責:ネパール事業担当 小川真以


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Posted by ADRA Japan at 16:30 | ネパール便り | この記事のURL
(9/5) ネパール便りVol.12 〜安全な出産のためのトレーニング〜 [2012年09月05日(Wed)]
ネパール西部のダイレク郡で実施している母子保健事業では、出産の際に使用されるお産センターの建設のほかにも、お産センターで働く人たちの医療スキルの向上や、医療施設で出産することの大切さを啓発する取り組みなど、様々な活動が行われています。
前回のブログでは、お産センターを建設している村を訪問した様子をお伝えしましたが、今回はカイラリ郡ダンガリという町の国立医療センターで行われている、SBA(Skilled Birth Attendant:出産介助者)研修の様子をご紹介したいと思います。

ダンガリへは8月19日の日曜日に、車で向かいました。出発地点は、ネパール西部の都市ネパールガンジ。ダイレク郡とカイラリ郡の中間ぐらいに位置する、インドとの国境に程近い町です。
ネパールというとヒマラヤ山脈を思い浮かべる方も多いと思いますが、ネパールガンジの標高はたったの250メートルほど。緯度は日本の奄美大島とほぼ同じで、年間を通じて暑く、雨も多い地域です。私たちが訪れた時期は、日中の気温は35℃ぐらいで朝晩もそれほど下がらず、蒸し暑い日々が続いていました。

起伏がほとんどないこの町では、学校に通う学生の多くは自転車を使います。また、庶民の足であるタクシーも、自転車の後ろに客が乗るカゴがついた「サイクルリキシャ」が普及しています(ミニバンのような車もタクシーとして使われています)。また、広大な畑を耕すために水牛を使った牛車も活用されており、いずれも丘陵地域にある首都のカトマンズではほとんど見られないものばかりです。

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庶民の足であるサイクルリキシャ


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畑に向かう、水牛が引く牛車


こんなサイクルリキシャや牛車が通る道を車で走り、4時間ほどかけてダンガリに着きました。ちなみに、研修生の地元であるダイレク郡からネパールガンジまでは車で6時間ほどかかるため、研修生は10時間かけてこの町に来たことになります。
ダンガリの町はネパールガンジと同じくインドと国境を接しているため、交通や貿易の要として賑わっています。標高差もほとんどないため暑さも相変わらずで、立っているだけでジットリと汗ばむほどでした。町中にサイクルリキシャが走っているのも、ネパールガンジと似ているところです。


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サイクルリキシャが行き交うダンガリの町


「なぜわざわざ、研修生が住んでいる場所から車で何時間もかかる遠い町で研修を受けるの?もっと近くに研修をしてもらえる施設があるんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。
それはごもっとも。実際、ダイレクから車で3時間ほどのところにあるスルケットという郡と、私たちが出発地点としたネパールガンジにも、研修生を受け入れる国立医療センターがあります。

しかし、すべての国立医療センターが、同じぐらい質の高い研修を提供している訳ではありません。また、このSBA研修はネパール政府が特に力を入れている分野のひとつでもあるため、時期によっては研修施設がいっぱいになってしまい、新たな研修生を受け入れられないという事態も起きています。

今回はこうした点を考慮し、近場の国立医療センターの中では最も効果的で質の高い研修を受けることができ、しかもダイレクからあまり遠くないところということで、ダンガリが選ばれました。

この事業でSBA研修を受けているのは12名。そのうち6名は、お産センターを建設している村の簡易保健所のスタッフです。残りの6名は、ダイレク郡の郡庁所在地にある郡保健事務所(District Health Office)の職員と、お産センターを建設する村の近隣の村で簡易保健所に勤めているスタッフです。
2ヶ月に及ぶこの研修は7月下旬から始まっているため、既に座学については一通り終えており、今はダンガリの病院で他の医療スタッフと一緒に勤務しながら、実技指導を受けているとのことでした。


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研修生が泊まっている宿泊施設でインタビュー


研修生たちは、生まれ育ったダイレクとは大きく異なる生活環境に少し疲れ気味のようでしたが、積極的に知識や技術を学んでいると話してくれました。彼女たちの地元は標高1,500メートル前後で一般に丘陵地帯と呼ばれる地域に属しますが、最初に触れたようにダンガリの町は標高の低い地域にあり、気候だけ見ると別の国に来ているようです。そんな厳しい状況にもかかわらず、必死に技術を身につけようとしている研修生たちに頭が下がる思いでした。

彼女たちが実技指導を受けている病院を訪問した時は、出産直前の妊婦さんたちがいる部屋の脇にあるナースステーションで、記録用紙のつけ方や妊婦さんのケアの方法などについて、研修生自ら細かく説明をしてくれました。
指導役の病院のスタッフに頼ることなく、積極的に日本人スタッフに資料の説明をしてくれる姿から、ただ受け身で学ぶのではなく、進んで知識と技術を身につけようとする研修生の高い意識を感じることができ、とても頼もしく思えました。


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ナースステーションで資料についての説明を受ける駐在スタッフの小川


今回はほんの数時間の滞在でしたが、SBA研修を受けている研修生の意欲を目の当たりにすることができました。研修を終え、自分たちの村に戻って出産の介助や出産前後の健診などを行なう際には、ここで習得した技術は必ず村人たちの役に立つことと思います。研修が終わるのは9月中旬。それまで、研修生たちの忙しい毎日は続きます。


〜おまけ ネパールの幹線道路で出会った風景〜

今回のブログでご紹介したダンガリは、ネパールガンジから180キロほど離れています。往復にはジープを使いましたが、道路は比較的整備されているほうで、全体を通じて坂もほとんどなく、舗装された道がずっと続いています。地元の人は「Highway(幹線道路)」と呼んでいます。
しかし、だからと言ってボンヤリとスピードを出して走れないのがネパールの道。最後のおまけに、時速80キロぐらいで走る車の中から見た風景をちょっとだけご紹介します。これもネパールの日常です。


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道の真ん中に車を停め、乗り合いバスの上に自転車を積む人たち


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中が満席で入れない人は後ろのステップに足を引っかけて乗ります


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家畜も、飼い主と一緒にこの道路を通ります


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座り込んで道の半分をふさいでしまう山羊


(文責:ネパール事業担当 須原敦

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Posted by ADRA Japan at 13:01 | ネパール便り | この記事のURL
(8/24) ネパール便りVol.11 〜村歩きリベンジの巻〜 [2012年08月24日(Fri)]
去年の今頃、記念すべき第1号のネパール便りで、お産センター建設予定地を訪問しようと歩いて出かけたところ、5時間かけても着けず、果ては村の人に「あと2時間はかかる」と言われてやむなく引き返したことをお伝えしました。

今回、別の建設予定地ですが、徒歩での訪問リベンジをしました。

ネパールでは6月から9月までが雨季であり、1年のうちのほとんどの雨がこの時期に降ります。そのため、丘陵地域では地盤の緩みによる土砂崩れが頻発します。この事業を行なっているネパール中西部のダイレク郡も例外ではなく、郡庁所在地から村落開発区域(日本でいう村。ネパールではVDCと呼ぶ)に続く車道ではいくつもの土砂崩れが起き、川が氾濫し、車が通れなくなります。

そして、なぜか私が村落開発区域を訪問するチャンスを得るときは、いつも雨季なのです。

乾季は4WDの車であれば通れるのですが、雨季に入ってしまうと4WDでも進めません。土砂崩れの道を乗り越え、なんとか頑張って進めたとしても、事業を行なっている村落開発区域に行くには川を横切らないといけないので、そこで車が流されてしまう危険性があるのです。


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左側に見えるのが川へと続く車道。雨季は川が増水し渡れない


今回は、お産センター建設予定地のカリガイラVDCというところに行ってきました。以前は地元の案内人もおらず、山道ですれ違う村人に道を尋ねながら進みましたが、今回はカリガイラVDCにある簡易保健所(Sub Health Post)の責任者が案内してくれました。

ダイレク郡の郡庁所在地は山の尾根に位置しています。カリガイラVDCへの道は、その尾根から一気に谷底の川まで下ります。そして、そこからまた違う山の尾根まで登るのです。

今回、到着までの予定時間は4時間。村の人であれば3時間で着けるそうですが、カトマンズに住むシティボーイ、シティーガールの私たちは時間を多めに見積もって、4時間かけて到着することを目標としました。

朝7時15分に宿を出て、山をどんどん下ります。途中で簡易保健所の責任者と合流をし、またどんどん下ります。


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郡庁所在地@から、山の側面の小道(A〜C)を歩いて、下る。


そしておおよそ2時間ほどかけて下りきったところで、吊り橋を渡りました。ここが山と山の間にある谷の部分になります。キレイな水が流れており、周りの水田には稲が青々としていました。


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吊り橋を渡る


これからが、本番です。

カリガイラVDCがある山のてっぺんまで登らなければなりません。


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一気に下ったと思ったら、今度は目的地まで登りです


さすがのネパール人スタッフも、いつも車の移動に頼りきっているため、慣れない山登りにバテていました。簡易保健所の責任者はと言えば、普段の通勤路のためとても慣れていて、息を切らすことなく、ところどころで私たちが登ってくるのを待ってくれていました。


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途中で休憩。一番右側の簡易保健所の責任者以外、みんな放心状態


そして2時間ほど登ったところで、カリガイラVDCにやっと到着しました。予想通り、私たちの足では4時間かかってしまいました。それでも、前回5時間かかり「あと2時間かかるよ」と村人に言われたときに挫けて引き返してしまったことと比べれば、今回の訪問は成功と言えます。


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カリガイラVDC中心街


さて、なぜカリガイラVDCを訪問したかというと…。

お産センターを建設するにあたっては、建設予定地の村人の支援も必要となります。建設資材を適切に保管したり、施工業者が正しい場所に建物を立てているかチェックしたりという仕事は、地元の人にも協力してもらわなければなりません。そういった協力を得るためには、村人たちに事業内容を共有することが重要になります。
また、インプラント研修や出産介助者研修(次回のブログでご紹介します)を受けているカリガイラVDCの医療従事者が、研修後に充実した医療サービスを提供するためにも、村の人たちへ情報提供をしなければなりません。さらに、建設したお産センターを自分たちで維持するにはどうしたらいいのかということについても、自ら考えてもらって意欲的に動いてもらわなければなりません。
こうした内容について、事業を行なっている6つのVDCの医療施設を管理する委員会のメンバーを対象とし、各VDCにおいて研修を行なっているのですが、今回の訪問は、カリガイラVDCでのその研修の様子を視察することが目的だったのです。


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カリガイラVDCの医療施設管理委員会への研修


村の人は、郡庁所在地の市場へ買い出しに行くときや、簡易保健所で治療を受けられない重い病気で病院にかからなければならないときは、必ず私たちが辿ってきた道を使います。
今回、カリガイラVDCからダイレク郡庁所在地まで戻るときに、ストレッチャーで運ばれている病気のおばあちゃんに出会いました。車が通れる道がない村では、誰か村の元気な人がおんぶをするか、ストレッチャーで運ばなければいけないのです。


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ストレッチャーで運ばれる病気のおばあちゃん


地理的な問題は、私たちではどうすることもできません。しかし、そのような環境で生活している人たちの健康を支えるため、病院などへの医療機関へのアクセスをしやすくするということであれば、何かできることがあるのではないかと思います。
今回、つらい山道を歩き、最後にはストレッチャーで運ばれているおばあちゃんに出会ったことで、そんな思いを新たにしました。

(文責:ネパール事業担当 小川真以

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | ネパール便り | この記事のURL
(7/12) ネパール便りVol.10 〜インプラント研修〜 [2012年07月12日(Thu)]
6月29日から7月6日までの8日間、事業地であるダイレク郡にてインプラント研修が行われ、お産センターを建設するサブヘルスポスト(簡易保健所)の責任者6名が参加しました。


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研修の様子


インプラントとは治療の目的で体内に埋め込まれる器具の総称で、有名なものでは歯医者さんで使われる人工歯の土台となるボルトや、心臓ペースメーカーなどがあります。
しかし、この事業における「インプラント」とは、避妊を目的としたものです。仕組みはいたってシンプルで、女性の二の腕の内側に黄体ホルモン入りのマッチ棒サイズのプラスチック製カプセルを数本装着します。このカプセルからホルモンが体内に徐々に放出されることで、妊娠しているような状態を保ち、排卵を抑制するのです。

一度装着すると3〜5年間は有効とされており、ネパールでは望まない妊娠や予定外の妊娠を防ぐための家族計画(Family Planning)のひとつとして、装着が奨励されています。しかし、体内にカプセルを埋め込むには専門の知識を持った医療従事者が必要となります。
一方、この事業を行っているダイレク郡ではインプラントを装着できる人材が1名しかいないため、インプラントはまだ普及していません。

ネパールではインプラントの装着と除去は無料で行われていますが、カプセルそのものは個人が町の薬局などで購入できるものではありません。1回の装着にかかる費用は400ドルほどとのことですが、ネパール政府はインプラント装着を希望する女性に対しては費用を無料とすることで、この便利な避妊方法をさらに普及させたいと考えています。
今回、6名が研修を受講したことにより、ダイレク郡では7名の医療従事者がインプラントの装着と除去脱着ができるようになりました。数としてはまだ少ないですが、これからサブヘルスポストで医療サービスを受ける女性達がインプラントを装着できるチャンスは明らかに増えたと言えるでしょう。


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インプラント研修の実習の様子。右端の女性はトレーナー


ネパールの村落部では、いまだに子どもは貴重な働き手であり、5人以上の子どもを持つ家庭も少なくありません。子どもを多く持つことで、親は自分の老後の面倒を見てもらえるという保障を得ようとします。一方、家族の人数が多くなればなるほど、十分な食事を与えられなくなり、教育を満足に受けさせることも難しくなります。また、親から子どもに土地や財産を相続する時、子どもの数が多ければ多いほど一人あたりの分け前が減り、資産をほとんど持たないような人も出てきてしまいます。
そんな状態が続くと、親から子どもへの貧困の連鎖を断ち切ることが難しくなってしまいます。

ネパールは公的な社会保障制度が十分整備されておらず、その傾向は村落部になるほど顕著です。そうした環境の中、老後を不安視する親たちが、できる限り多くの子どもを持ちたいと思うのは自衛のひとつとして当然であり、一方的に非難することはできません。
しかし、妊娠と出産は、母体にとって大きな負担です。また、望まない妊娠や予定外の妊娠は、母親と生まれてくる子どもの両方の命を脅かすことにもなります。

今回のインプラント研修を受けたサブヘルスポストのスタッフを通じ、事業地に住む女性たちが避妊に対する意識を持つようになり、適切な家族計画が行われて、望まない妊娠が少なくなることを期待しています。


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ヤギの世話をする子ども


7月末からは、サブヘルスポストの他のスタッフを対象とした出産介助研修も始まります。避妊を通じて家族計画を適切に行い、望まない妊娠を減らすのは貧困削減のひとつの方法ですが、授かった子どもを産む選択をした時には安全な状態で出産できる環境を整えることが、母親と生まれてくる子どもの命を守る上で重要になります。出産介助研修では、サブヘルスポストのスタッフが安全な出産のための技能を習得します。

ネパール政府の保健計画には、望まない妊娠数の減少と、医療施設における安全な出産が盛り込まれています。本事業は政府のこの保健計画に沿った活動をこれからも続けていきます。
次回のネパール便りでは、ダイレク郡のお産センターの実情をお伝えしたいと思います。


(文責:ネパール事業担当 小川真以

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Posted by ADRA Japan at 09:30 | ネパール便り | この記事のURL
(6/13) ネパール便りVol.9 〜不思議なネパール英語〜 [2012年06月13日(Wed)]
イスペシャル。イストーン。イストロベリー。イスクール。


さて、これは何を意味しているでしょう。勘のいい方は、すでに法則に気が付いたかもしれません。
実はこれらは、それぞれスペシャル、ストーン、ストロベリー、スクールのこと。皆さんもよくご存じの、ごく基本的な「英語の」単語をネパールの人が発音する時には、このように聞こえます。

たとえば【Sprite】
お店に入って、何かすっきりするものが飲みたい!という時、「イスプライト」と言うと、店の奥のほうの冷蔵庫から、炭酸ジュースのスプライトが出てきます。

そして【School】
子どもにどこ行ってきたの?と聞くと「イスクールから帰ってきた」と答えます。

そう、単語の頭の「ス」という音の前に、「イ」をつけてしまうのです。


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「イスクール」での、英語の授業風景


他にも、
【いちご:Strawberry】イストロベリー
【スキップ:Skip】 イスキップ
【石:Stone】 イストーン
【学生:Student】イストゥーデント
【しみ:Stain】イステイン
【スプーン:spoon】イスプーン
【笑顔:Smile】イスマイル
【技術:Skill】イスキル
【ストレス:Stress】イストレス



ネパール人と話していて、「○○スクールでは…」と言ったら、「それは○○スクールじゃなくて、○○イスクールだよ」と発音を直されたこともあります。

小さなローカルなお店で、スプライトを頼むときに「イスプライト」と言うとすんなりわかってくれます。レストランで、スプーンが欲しい時は必ず「イスプーン」。そして、写真を撮るときに「はーい、イスマイル〜!」というと笑ってくれます。


このぐらいであれば、実はそんなに驚くほどのことではありません。なんせ、「ス」から始まる言葉にはたいてい頭に「イ」が付くのね、と思っていれば、あまり苦労せずに理解できるのですから。
それよりすごいのは、以下のようなネパール独特の発音があることです。
【黒:Black】ブリャック
【銀行:Bank】ビャンク
【機械:Machine】ミシン


お店でBlack Teaを頼むときは、「ブリャック ティー」と言うと出してくれます。銀行を探しているときは「ビャンクどこですか?」


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こちらはミルクティー。普通に「ミルクティー」といえば出てくるので安心


ネパール人が「ミシン、ミシン」って言っているときは、裁縫用のミシンではなくて、何かの機械のことを言っているのです。

これは、日本語では英語をカタカナ表記しているため、私たち日本人の英語の発音がカタカナ発音になってしまうのと、状況が似ています。ネパール語の文字で英単語を表記する時、このような音になるように書いているため、結果として、ネパール人の発音はどうしてもこんな風になってしまうのです。


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ネパール語で書かれた教科書。表紙にネパールの文字で教科名が書いてある


もうここまで来てしまうと、なんと言っているのかわからないこともあります。ブリャックなんて他の国では聞いたことありません。
それでもやっぱり、現地にいると現地で通じる言葉を話すことは一つの楽しみだったりします。私たちの英語が間違っているのではありません。ネパール人の発音が特殊なのです。ネパール人に英語の発音を直されたら、「ふーん、この言葉はネパール語だとそんな風に発音するのね」ぐらいでさらりと流してしまうのが正解です。
みなさんもネパールに来ることがあったら、これを真似して色々試してみてください!


(文責:ネパール事業担当 小川真以

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Posted by ADRA Japan at 12:30 | ネパール便り | この記事のURL
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