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(6/30)アフガニスタン便りVol. 23 学校校舎完成現地インタビュー〜保護者の声〜 [2014年06月30日(Mon)]
前回のアフガニスタン便りでは、学校の完成を喜ぶ子どもたちの声をご紹介しました。今回は、ワラス郡のバストゥーク渓谷に新しくできた学校に通う子どもたちの保護者の方々の声をご紹介いたします。


Photo1.jpg
インタビューを受けるアリ・レザ(Ali Reza)さん


Q お名前を教えてください。
A アリ・レザ(Ali Reza)と申します。

Q アリさん、この学校は誰が建設したかご存知ですか?
A はい。ADRAです。

Q学校ができて、どんな思いを抱いていますか?
A学校ができてとてもうれしいです。ADRAや関係者、建設会社とコミュニティの長老に感謝しています。

Q 学校ができて、お子さんを含めて生活が変わりましたか?
A この学校ができるまで、子どもたちは自宅近くの学校に通学していました。ただ、この学校の運営は非公式なものであったため、子どもたちは授業にあまり関心がありませんでした。それが今回、このように公式で立派な学校ができてからは、子どもたちは授業に遅れずに出席し、勉強するようになりました。この学校を見て、子どもたちの学校への関心が高まりました。教育は重要です。子どもたちにはこの学校で将来役に立つような勉強してもらいたいと思います。

Q 学校の子どもたちに何を期待していますか?
A教育を通して自立し、弱い立場の人々を助けられるような人物になってほしいです。この学校を卒業してからは、さらに高等教育も受けてもらいたいと思います。

Q 子どもたちを学校に通わせていない親へのメッセージはありますか?
A 教育は大切で、誰もが受けるべきです。文字が読めないと生活が不自由です。だれも自分の子どもたちに不自由な生活をさせたくないと思います。子どもたちを学校に通わせるべきです。

Q 衛生トレーニングは受けましたか?
A 残念ながら農作業が忙しくて受けられませんでした。

Q JPFとADRAへメッセージがありますか?
A コミュニティのためにすばらしいことをしていただきました。とても助かっており、
 価値あることです。ありがとうございます。



Photo2.jpg
インタビューを受けるマスマ(Masooma)さん


Q お名前を教えてください。
A マスマ(Masooma)と申します。

Q マスマさん、この学校は誰が建設したかご存知ですか?
A はい、日本の方々です。

Q この学校ができて、どんな気持ちですか?
A この新しい校舎を見てとてもうれしいです。私も学校に行きたかったです。もう通学するような年齢ではないですけど。

Q学校ができて、お子さんを含めて生活が変わりましたか?
A以前は外で勉強していましたが、今は教室と備品のある新しい学校ができて、みんな幸せだと思います。

Q お子さんたちに何を期待していますか?
A通学して、勉強にベストを尽くしてほしい。勉強をすれば自立できるようになります。将来立派なキャリアを持てるし、コミュニティの人たちの生活をよくするための助け手にもなれます。戦争も終わったし、国を立て直すときがきています。医師も、エンジニアも、教育者も必要です。私の子どもたちには医師、パイロット、教育者、知事になってもらいたいです。

Q子どもたちを学校に通わせていない親へのメッセージはありますか?
A 戦争は終わったのだし、子どもたちにいい人生を送ってほしいなら、学校へ行かせるべきだと言いたいです。学校に通っていない子どもたちの多くは、家畜の世話をしています。それでは教育の恩恵を受けられません。時間が経てば経つほど、学校で勉強するには手遅れになってしまいます。

Q 衛生トレーニングは受けましたか?
A ええ、受けました。

Q 何を学びましたか?
A とても役に立つことを学びました。教わったことを実践しているので、子どもたちは前よりも病気にならなくなりました。ORS(経口補水液)の作り方も習いました。

Q JPFとADRAへメッセージがありますか?
A 学校を建ててくれたことに感謝しています。この日のことはずっと忘れません。


保護者の方々は、子どもたちが屋内で教育を受けられるようになったことをとても喜んでいます。また、子どもたちが熱心に勉強するようになった姿をみて、将来への期待を膨らませているようです。さらに、衛生トレーニングで学んだことを実践し、子どもが病気にならなくなったといった声も聞かれました。

この事業を、皆様のご支援により実施できましたことを心から感謝しております。

次回は、インタビューシリーズの最終編として「先生編」をお送りします。どうぞお楽しみに。


(執筆:ライティングボランティア 筬島順子)


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Posted by ADRA Japan at 11:07 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(6/3) アフガニスタン便りVol.22 学校校舎完成!!現地インタビュー〜子どもたちの声〜 [2014年06月03日(Tue)]
先日のブログでもご報告しましたが、皆様のあたたかいご支援のおかげで、このたびアフガニスタンに5つの学校校舎を建設することができました。改めまして、ここにお礼申し上げます。

校舎完成ブログ→ (5/7)アフガニスタン便りvol.21〜厳冬乗り越え校舎完成〜

さっそく現地より子どもたちの声が届きましたので、いくつかご紹介いたします。


Photo1.jpg
ザード・サング男子校(ZARD SANG Boys High School)


Q.お名前と学年を教えてくれますか?
A.僕はフセイン(Hussain)です。小学4年生です。

Q.フセイン、この学校を誰が建ててくれたか知っている?
A.はい。日本の人たちです。

Q.今まではどこで勉強していたの?
A.丘の上。屋根のない所です。今まで教室で勉強したことはありません。

Q.新しい学校で勉強してみて、どう?
A.これ以上ないくらい幸せです。今日がお祭りの日というくらい嬉しい!

Q.好きな科目は?将来なりたい職業は何?
A.科学の授業が好きです。将来は、医者になりたいです。

Q.この学校は好き?
A.はい、好きです。だって僕たちには教室ができました。机と椅子だってあります。

Q.衛生トレーニングは受けた?
A.はい、受けました。

Q.どのようなことを学んだ?
A.石鹸などを使って手を洗うこと。生ごみを家の周りに溜めておかないこと。

Q.この学校を建てたジャパン・プラットフォーム(JPF)とADRAにメッセージを!
A.学校を建ててくれたみなさんを、僕の家にご招待したいです。そして、たくさんお礼をしたいです。



Photo2.jpg
バストゥーク校(BASTOOK Secondary School)


Q. お名前と学年を教えてくれますか?
A.私の名前はアッキラ(Aqila)です。小学2年生です。

Q.アッキラ、この学校を誰が建ててくれたか知っている?
A.いいえ、知らないわ。でも、その人たちにとても感謝してる。

Q.今まではどこで勉強していたの?
A.テントの下とか、屋根もない砂漠の砂の上とか。

Q. 新しい学校で勉強してみて、どう?
A.とっても嬉しい!嬉しくない子なんていないわ。熱い日差しもないし、服も汚れないもの。

Q. 好きな科目?将来なりたい職業は何?
A.ダリ語(国語)の授業が好き。将来は、警察官になりたいの。

Q.この学校は好き?
A.好き!ここはお城みたい!私もクラスのみんなもこの学校が大好きよ。

Q.衛生トレーニングは受けた?
A.ええ、先生から教えてもらったわ。

Q. どのようなことを学んだ?
A.食事やフルーツを食べる前、ミルクを飲む前に手を洗うこと。それと、トイレの後にも。

Q.この学校を建てたJPFとADRAにメッセージを!
A.ありがとう。とても感謝しています。



Photo3.jpg
スゥークゥダー女子校(SURKHDAR Girls High School)


Q. お名前と学年を教えてくれますか?
A.私はザキーラ(Zakira)です。11年生です。

Q.ザキーラ、この学校を誰が建ててくれたか知っている?
A.はい。ADRAです。ADRAは、何年か前からバーミヤンで活動しているNGOの国際協力団体です。バーミヤン中央男子校(Bamyan Center Boys High School)に、20の教室をつくってくれました。その後にはスゥークゥダー女子校(SURKHDAR Girls High School)の建設もしてくれました。

Q.今まではどこで勉強していたの?
A.私はスゥークゥダー男子校(SURKHDAR Boys High School)で勉強していました。でも、教室の数が十分ではありませんでしたので、校内のテントの下で勉強をしていました。

Q.新しい学校で勉強してみて、どう?
A.もうこれ以上の幸せは、無いくらいです。この学校には、女子生徒にとってとても嬉しいことがあります。前の学校では、男子生徒と同じトイレを使わなくてはなりませんでした。それは、私たちにとってとても勇気がいることでした。それと、私たちは学校できれいな飲み水がありませんでした。この学校には女子トイレと水飲み場があるので、これからはそれらの心配をする必要がありません。

Q. 好きな科目は?将来なりたい職業は何?
A.生物と科学が好きです。将来は科学者になりたいです。

Q. この新しい学校はどのように人生を変えてくれると思う?
A.この学校は、たくさんの女子生徒の希望です。このような素晴らしい学校に通えることは、私の夢でした。私は、この学校でもっと頑張って勉強をして、将来貧しい人々を助けられる人になりたいと思っています。この学校は、私たちが知識を得る助けをしてくれます。そして、ここで得た知識を誰かを助けるために役立てたいです。この学校は、私たちの地域において勉強を続けられる場所だと思います。

Q.生徒たちは学校でどんな風に過ごすべきだと思う?
A.机や椅子、ドアや窓、そして水の供給場所などを丁寧に扱い、学校をキレイに保つべきです。また、授業には決められた通りに出席するべきです。先生を尊敬し、そして尊敬する先生から受ける授業が、自分達を高めて将来のためになるという自覚を持って勉強する必要があると思います。今まで私たちには学校がなかったので、勉強を続けることは難しいと思っていました。でも、今回私たちの学校が完成しました。私たちは、もう諦めなくていいのです。成長できるとても素晴らしいチャンスが与えられたと思っています。

Q.衛生トレーニングは受けた?
A.はい、受けました。

Q.どのような事を学んだ?
A.私は、このトレーニングでいろいろなことを学びましたが、そのどれもが私たちの生活にとても役立つ内容でした。

Q. この学校を建てたJPFとADRAにメッセージを!
A.私たちの教育環境を改善していただいたことに、深く感謝しています。そして、これからもご支援いただけることを希望します。


今までテントの下や屋根のない場所など、厳しい環境で学んでいたアフガニスタンの子どもたち。新しい校舎を前に行なった彼らへのインタビューには、毎日学校へ通い、勉強をすることが楽しくて仕方がないという気持ちが溢れています。喜びの言葉の数々に、日本から遠く離れた国で学ぶ子どもたちの笑顔が見えてくるようです。

今回は校舎の建設だけでなく、トイレや水飲み場などの設置も行なったため、衛生トレーニングも行ないましたが、その内容もしっかり理解してくれたようです。
この学校で学んだことが、彼らの将来、またアフガニスタンの未来にとって大きな力になることを願います。

今後は「保護者編」と「先生編」のインタビューもご紹介したいと思っておりますので、そちらもどうぞお楽しみに。


(執筆:ライティングボランティア 立石淳子)

この活動は皆様からのご支援と(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成を受けて実施しています。


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Posted by ADRA Japan at 17:00 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(5/7)アフガニスタン便りvol.21〜厳冬乗り越え校舎完成〜 [2014年05月07日(Wed)]
ADRAの活動地、中央高地に位置するバーミヤンは雪が解け、少しずつ暖かくなってきました。

今年は特に厳しい冬であったため、積雪が原因で道路も封鎖されました。心配していた校舎の建設工事は少し計画より遅れてしまいましたが、この度無事に完成し、3月の新学期に間に合わせることができました。

今回はバーミヤン州の広範囲に渡る以下の4箇所で校舎建設を行ないました。
1) バーミヤン中央郡
2) シバール郡(州東部、バーミヤン中央郡から車で約2時間)
3) パンジャーブ郡(州南西部、バーミヤン中央郡から車で約4-5時間)
4) ワラス郡(州南部、バーミヤン中央郡から車で約6時間)

2013年から始まった今回の事業によって校舎建設を行なった学校は5校で、男子校2校、女子校2校、そして共学校1校でした(パンジャーブ郡に2校、その他の郡に1校ずつ)。アフガニスタンでは共学の学校は珍しいですが、学校や教師の数が少ないため、低学年の場合は1日に午前と午後でクラスと生徒を入れ替える二部制の共学になることもあります。しかし学年が上がるにつれ、男女別の校舎で学ぶことを保護者や生徒は望みます。ところが高学年の女子生徒が学べる女子校が少ないため、女子生徒の中には進学することを断念する子もいます。そのため、学校建設はとても重要な活動の一つです。


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完成した新校舎 <SURKHDAR Girls High School>


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新しい教室の中で緊張 <SURKHDAR Girls High School 1年生>


昨年ADRAの事業担当者がバーミヤンにおいて州教育局長と局員にお会いしたとき、私たちが行なっている事業に対する感謝の気持ちを表明していただき、今後の事業に対する支援と協力について約束してくださいました。

事業は、地元の関係各所の理解と協力があってこそ円滑に進めることができます。例えば今回の建設工事においては、土地勘のある地元バーミヤン州の建設業者を中心に進めたことにより、大雪の影響がある中でも最短の延長期間で建設を終えることができました。

また各地域の地元コミュニティの積極的な協力もありました。学校建設用地とその周辺を2度に渡って調査した結果、ワラス郡の学校には通学路の改善が必要であることが判明しました。すると地元コミュニティの権力者である長老たちがADRAとの事前合意に基づき道路拡張工事を開始し、学校建設着工前に工事を完了させることができたのです。


Photo3.jpg
道幅を広げ、歩きやすく整備した道
<ワラス郡BASTOOK Girls High Schoolへの通学路>


今回の事業では主にレンガ造りの校舎を建設しましたが、ワラス郡の1校だけは岩や石を利用しました。これは、それらの材料がワラス郡で手に入りやすいという理由もありましたが、それに加え、丘陵地帯のゴツゴツした斜面を平らにならした際に出てきた岩や石を再活用するという、建設方法を採り入れたためでもありました。

各校にはトイレと給水施設(または手動式井戸)も設置し、全体を囲むように外壁も建設しました。教室がテントや草木でできた簡易屋根の下、または屋外の青空教室でなくなっただけではなく、これまで問題であったトイレや水の衛生環境も改善されました。これにより、特に女子生徒は安心して勉強に取り組むことができるようになりました。


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新しい校舎の前で元気に手を挙げて大喜び♪ 
<SURKHDAR Girls High School 1年生〜4年生>


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設置した給水施設から出るきれいな水で手を洗う <SURKHDAR Girls High School>


ADRA Japanがバーミヤンで活動を始めて2年。計9校の校舎建設をして参りました。これまでの実績から、校舎が新しくなると生徒の数が1〜2割増えることが明らかになっています。今回事業を行なった5校にも、たくさんの生徒が通うようになることを願っています。


Photo6.jpg
黒い服と白いスカーフの制服を着たピカピカの一年生♪

これからもアフガニスタンの教育支援を継続していきます。
みなさんのご支援よろしくお願いします。


(執筆:アフガニスタン事業担当 杉本亜季


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Posted by ADRA Japan at 17:41 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(4/16)アフガニスタン便りVol.20〜男女混合で実現、教員研修〜 [2014年04月16日(Wed)]
アフガニスタン・イスラム共和国(通称アフガニスタン)は、中東・南アジアに位置する共和制国家です。
首都はカブール、公用語はパシュート語とダリ―語。パシュトゥーン族、タジク族、ハザラ族、ウズベク族などから構成される多民族国家で、およそ3,000万人が暮らしています。

アフガニスタンはソ連からの侵攻や度重なる内紛、タリバン政権による厳格なイスラム法に基づく国家運営など、いろいろな要因によって翻弄されてきた国です。2001年にはタリバン政権が崩壊し、翌2002年には移行政権が樹立しましたが、長い間人々の自由や様々な権利は抑圧されてきました。特に、女性に対する教育や社会への進出機会は長きにわたって奪われていました。

治安が安定していないアフガニスタンでは、復興支援が届きにくい地域がたくさんあります。地方では基礎インフラやサービス、職業機会が不足していることから、多くの人々が都市部に移住してきています。しかし、首都のカブールですら教育や保健医療、水衛生など基礎的ニーズを充足するための支援がまだまだ必要です。

混乱した社会から脱却するには、将来のある子どもたちへの教育がとても重要なものの一つであると考えられます。そこでADRA Japan は、2011年からアフガニスタンでの教育環境整備支援事業を実施しています。この事業の一環として、2013年12月からバーミヤン州4郡(中央郡、シバール郡、パンジャーブ郡、ワラス郡)の5校の教師に対して、約3か月間の教員研修を実施しました。

バーミヤン州の学校は、11月上旬には冬休みに入ります。この地域の冬は厳しく、雪も積もり通学することができなくなるため、3月下旬までの約4ヶ月間にわたり、長い冬休みとなるのです。この冬休み期間を利用して、ADRAはフランスのNGOであるAFRANEと協力して教員研修を実施しました。

研修に参加する教師は、教師の資格要件(高校卒業後、最低2年間の教員養成学校などでの勉強)を満たしていない人を中心に、州教育局と協力して選出しました。また女性教師の参加を促すよう関係者に働きかけました。研修期間中は、教師たちは研修所に泊まり込み、研修に参加します。


Photo1 講師の説明に集中する教師.jpg
講師の指導に熱心に耳を傾ける参加者たち


Photo2 授業の様子(女性教師).jpg
研修中の女性教師。普段は教える立場の教師も、ここでは全員生徒です。


参加した教師は、7年生〜12年生(日本の中高生に相当)の算数、理科(物理、化学)、国語(ダリ語)の学科知識に関する研修のほか、教材キットの利用を通じた教授法についての研修も受けました。研修は毎日8時間。視察に訪れた州教育局の方から感心されるほど、全員が熱心に研修を受けていました。
また研修の成果を測るため、教師は研修前と研修後にテストを受け、習熟度について確認していました。

これまでの研修は男女別々の施設で開催していましたが、今回は男女混合で研修を実施することになりました。教師が研修所へ来るための地理的な問題があったことに加え、参加者たちも男女混合の研修実施を支持したからです。以前は必ず男女を分けなければならなかったことを思うと、あまり違和感なく実施できたのは大きな変化でした。

今回の研修の定員は30人。女性教員の参加者数を増やすことを目指して、家庭を持つ女性教員でも教員研修に参加しやすくなるように調整したところ、女性教師22人、男性教師10人に参加してもらうことができました。元々の定員より2人多くなったのは、男性教師が2人、自ら参加を希望してきたからでした。


Photo3 数学の授業.jpg
数学の研修風景。真剣に講義へ参加する女性教師たち


Photo4 バスケットの中の教材(一部).jpg
教材キットを利用した研修


Photo7 教材を使用して数学の授業(教材の使い方をわる).jpg
教材キットを利用した数学の講義風景


Photo5 グループワークを実施中(男女混合).jpg
男女混合のグループワーク


Photo6 化学の実験に集中する女性教師.jpg
化学の実験をする女性教師。研修内容を習得しようと皆さん真剣です


研修は予定通りのカリキュラムで進んでいましたが、残念なことに受講中の女性教師のうち1人が、家庭の事情により全日程を終えずに2月に研修をリタイヤしてしまいました。その後、3月には女性教師21人と男性教師10人が研修を無事に修了しました。
研修終了後にはカブールの教育省教員研修局より、公式な研修修了証書が各教師に発行されました。

男性教員に対する研修には人権やジェンダーなどの要素も組み込んでいます。これはアフガニスタンの平和と発展にとって女子教育がいかに大切かということについての理解を深めてもらうためです。まだ女性教師が少ないため、男性教師が女子校を受け持つことがあります。男性教師に慣れない女子生徒は抵抗感を覚えることもあるようですが、男性教師の考え方が変わることで女子生徒が安心して授業を受けられるようになります。

研修に参加した教師たちが、ここで学んだ教授法をそれぞれの学校へ持ち帰り、子どもたちのさらなる学習の向上に活かしてくれることを期待しています。この国の将来のためにも、子どもたちに良い教育環境や質のよい学習を届けることができればと考えています。

(執筆:ライティング・ボランティア 立石淳子)

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Posted by ADRA Japan at 17:37 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(7/8) アフガニスタン便りVol.19 〜女子教育の未来のために-その2-〜 [2013年07月08日(Mon)]
前回のブログは、アフガニスタンの社会的弱者である女子児童にまつわる問題を取り上げ、ADRA Japanの教育支援事業のうち、学校施設整備事業について紹介しましたが、今回も引き続き同じ問題を取り上げたいと思います。

ADRA Japan は学校施設の整備以外に教員研修も実施しており、同事業でも女子教育推進に取り組んでいます。今年度は女性教員の研修参加者数をさらに増やすことを目指しており、家庭を持つ女性教員でも教員研修に参加しやすくなるように、バーミヤン中央郡のみならずワラス郡でも別途研修を実施することを検討しています。

また、男性教員に対する研修においても、人権やジェンダー等、平和教育の要素を組み込むことで、アフガニスタンの平和と発展にとって女子教育がいかに大切かということについての理解を深められるようにし、間接的に女子教育を推進していきたいと考えています。教員がたとえ女性でなくとも、男性教員が女性の人権を尊重していることが分かれば、男性から授業を受けることに抵抗がある女子生徒も比較的安心して授業を受けることができるようになるからです。
因みに、UNESCO(国連教育科学文化機関)は既にアフガニスタンにおける現地治安・警察当局に対する識字教育の中に人権・ジェンダー教育を組み込んでいるとのことです。

ADRA Japan はこの他に、事業対象校の生徒、教員、保護者及び地元住民に対する衛生教育も行なっていますが、この事業においても女性に優しい教育を目指しています。
たとえば今年度は、バーミヤン事務所の衛生教育普及事業担当者としてアフガニスタン人女性を採用しました。女性スタッフの雇用は、ADRAアフガニスタン支部としても初めてのことです。学校における衛生教育の普及には地元住民、特に家事や子育てに従事し子どもたちとの接点となる家庭の主婦等、女性の積極的な関与が不可欠ですが、女性スタッフの採用によってこういった女性参加が促進されるのではないかと期待しているところです。
これは教育省が推進する「地域に根差した学校(CBS:Community Based School)」を促進することにもつながります。私たちはアフガニスタンの地域コミュニティの意思決定において重要な役割を果たしている地元の長老男性に加え、一般女性が積極的に学校教育に関わっていくことが大切なことだと考えています。


1.jpg
お揃いのADRAロゴ入りトレーナーを着た現地職員たち。
バーミヤン事務所には新たに女性スタッフが加わった。


3.jpg

2.jpg
衛生教育事業の様子。事業地の地元住民を対象とした研修において、男性住民には男性の、女性住民には女性の衛生教育推進員がそれぞれ研修を行っている。


ADRA Japan はアフガ二スタンの社会的弱者である女性に光を当て、日々地域に密着した支援活動に励んでいますが、今、アフガニスタンでは反政府勢力タリバーンの活動が活発になって治安が悪化しており、事業への影響が懸念されています。外国人の援助関係者や、外国の援助機関で働く現地職員を狙ったテロ事件や誘拐事件も一層増えるのではないかと言われており、私たちの現地スタッフが事業広報のために作ったADRAロゴ入りのお揃いのトレーナーを着るのも、カブール市内では事務所の敷地内だけにしているのが現状です。
前回も述べたように、タリバーンは女子教育に対しても否定的であることから、教育関係者の間には、女子教育を推進するアフガニスタン政府の方針が後退するのではないかという懸念も強まっています。女子教育の未来の為に、平和なアフガニスタンが一日も早く戻ってきてほしい、と祈る毎日です。


*この事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成も受けて実施しています。


(文責:アフガニスタン事業担当 永井惠子

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Posted by ADRA Japan at 17:30 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(4/8) アフガニスタン便りVol.18 〜女子教育の未来のために〜 [2013年04月08日(Mon)]
中東に位置するアフガニスタンはアフガニスタン・イスラム共和国という国の名前が示しているように、イスラム教文化の影響がとても強い国です。アフガニスタンの人々は、外国軍の侵攻や国内の武力紛争のほか、タリバーン政権のイスラム原理主義の下で長い間、自由と人権を抑圧されてきました。
しかし2001年のタリバーン政権崩壊後は、国際社会の支援の下で復興と民主化が進んでいます。戦乱の中で最も脆弱な立場に置かれる子供たちは、戦後復興の最も重要な将来の担い手でもあり、情勢不安が続くアフガニスタンの未来にとって、子供たちの教育ほど大切なものはありません。
そこでADRA Japan は2011年から教育環境整備支援事業を実施しています。事業の対象としているのは、児童教育分野の中でも特に支援の手が届きにくい、アフガニスタンにおいて最も弱い立場にあるハザラ族、バーミヤン県住民、女性という、社会のマイノリティに属する人々です。


広い国土に多様な民族や宗派が共存するアフガニスタンで、少数民族や、首都から遠くアクセスの悪い僻地の住民は復興から取り残されがちです。多数派のパシュトゥーン族が歴史的に政治・経済・社会の各般で支配的な地位を占めてきたアフガニスタンにおいて、人口の約10%を占めるに過ぎず、宗教的にも人種的にも彼らと異なるハザラ族は、長い間弱い立場に置かれてきました。
これが彼らの主要居住地であるバーミヤン県で事業を開始した所以ですが、ADRA Japan はその中でもより脆弱な環境に置かれている、女子児童への支援事業に力を入れています。民族格差、地域格差、男女格差は、複合的な人道危機にあるアフガニスタンを不安定にし、紛争を再燃させかねない潜在的で構造的な問題です。本事業では弱い立場にある子供たちの学校アクセスを確保し、ひいてはアフガニスタンの紛争再発予防・平和構築に役立つことを目指しています。


写真1 バーミヤン学校建設現場.jpg
広陵とした山脈地帯にあるバーミヤンの学校建設現場


2 地元コミュニティの長老たち.jpg
カブール県のハザラ族居住区にADRA Japan が建てた学校の前に集まった、校長先生と地元コミュニティの長老たち


この写真に写っている校長先生や長老たちは、同地域の教育支援に対する行政の対応の悪さに不満と危機感を募らせ、今後の対応についてADRAスタッフと熱心に議論をしていました。この地区に一歩入ると、他民族居住区に比べて道路の悪さは一目瞭然で、学校の建物についても同じことが言えます。

今回は、アフガニスタンの社会的弱者の中でも特に女子児童にまつわる問題を取り上げてみたいと思います。
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Posted by ADRA Japan at 18:30 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(3/6) アフガニスタン便りVol.17 〜先生のための授業〜 [2013年03月06日(Wed)]
バーミヤン州の学校では、11月上旬には長い冬休みが始まります。
冬は厳しく、雪も降り積もり通学することができなくなるため、3月下旬までの約4ヶ月間が冬休みとなります。
この冬休みを利用し、11月下旬から20日間、ADRA Japanが支援をしている4校の教師28人を対象に研修を行ないました。

アフガニスタンでは学校の教師になるには、高校卒業後、最低2年間は教員養成学校などで勉強をしなくてはなりません。
しかしながら、教員養成学校は都市部にしかなく、進学するためには物理的・経済的な困難を伴うため、国中で教師の数が不足しています。バーミヤン州の学校で子どもたちを教えている教師の中にも、この資格要件を満たしている人はほとんどいないというのが現状です。このような背景から、高校を卒業したという条件のみで教師として州教育局に登録され、授業を受け持っている人もたくさんいます。このため、教える教師によって、授業の内容や質に差が出てきてしまう可能性があります。

そこでADRA Japanは、授業の質を少しでも向上させ子どもたちの学習環境を改善するための研修を実施することにしました。
実際に学校で使用されているアフガニスタンの教科書に沿って、国語(ダリ語)や算数について教師が十分理解することに加え、子どもたちにとってわかりやすいような教え方や教材の使い方も学びました。

普段は教える側である教師の皆さんも、研修中は生徒として、講師の方から様々なことを吸収していました。


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研修を受ける教師の皆さん


以下、講師と、参加した教師の声をご紹介したいと思います。
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Posted by ADRA Japan at 10:00 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(2/13) アフガニスタン便りVol. 16 〜辺境の地に住む住民のために フィールド・オフィサーの話〜 [2013年02月13日(Wed)]
現地スタッフの紹介ブログ第3弾は、バーミヤン事務所でスタッフや事務所の管理、教育局や行政との調整、事業の進捗確認等を担当するフィールド・オフィサーのお話です。

彼の名は、ハビブラ・ザファール(通称ハビーブ)。バーミヤン州ワラス郡の出身です。

――ADRAではどんな仕事をしていますか?


「2005年にADRAで働き始めました。はじめの3年間は、私の地元ワラス郡でHospital Administrator(病院の管理者)としてADRAが支援をする診療所で勤務をしていました。診療所の薬の管理や外来患者の記録の整理、急患が発生した際の救急車の手配などを担当しました。プロジェクトが終了したのでADRAを離れましたが、しばらく無職でした。
そして2011年、ADRA Japanの教育プロジェクトが開始し、1年目はカブールでLogistic Assistant(物資調達係補佐)としてジャヴィード(Vol.15 で登場しました)の補佐の立場で働き、2年目からはバーミヤン事務所でフィールド事務所の管理や、事業の進捗管理の確認等を行なっています。」



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中央右がハビーブ


――内戦の間は、どこにいましたか?


「イランにいました。地元の高校卒業後、タリバンがバーミヤン州を攻撃したことをきっかけに、イランに移り住んだのです。1998年くらいだったと思います。イランに8年間、難民として暮らしました。イランにいる間は、英語やコンピューターの勉強をしました。」


――アフガニスタンに帰ってきて、どんなことを感じましたか? 
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Posted by ADRA Japan at 14:00 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(1/16) アフガニスタン便りVol. 15 故郷の平和のために働くということ 〜プロジェクト・オフィサーの話〜 [2013年01月16日(Wed)]
前回のブログ で、バーミヤン事務所で活躍するエンジニア・アクバリをご紹介しました。
今回は、2011年に開始したカブールでの事業から一緒に働いているスタッフをご紹介したいと思います。

プロジェクト・オフィサーのジャヴィード・ヌーリ(Javid Noori)。
プロジェクト実施運営に関する実施管理や省庁との折衝など、いつも頼りになる存在のジャヴィードが、ADRAで働き始めたのは2005年5月。

「ADRAには、ラジオ・オペレーターとして就職しました。ラジオ・オペレーターとはラジオを使った通信係のことです。その頃、ADRAはバーミヤン州のパンジャーブ郡とワラス郡で13か所のクリニックや医療施設の運営を行なう保健医療事業を実施していたのですが、当時は携帯電話の通信網も限られていたため、スタッフとのコミュニケーションにラジオを利用していたのです。

2004年にイランの難民キャンプからアフガニスタンに戻ってきて、仕事を探していたときにADRAの人材募集を見つけました。当時はラジオ通信に関する経験や知識はありませんでしたが、これまでの職務経験を買われて採用してもらいました。
プロジェクトが終了した2009年に一度ADRAを離れましたが、2011年1月、ADRA Japanの事業が開始するというので呼び戻され、今度は事業担当スタッフとして働くことになりました。」



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学校へ供与する机・椅子のサンプルをチェックするジャヴィード(右から2番目)

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(12/12) アフガニスタン便りVol. 14 〜質の高い学校を作るために 〜エンジニア・アクバリの話〜 [2012年12月12日(Wed)]
建設を伴う事業を実施する際、設計図や数量明細書(Bill of Quantities、通称BoQ)に従って建設がなされているかを監視・監督するエンジニアの存在はとても重要です。
今日は、バーミヤン州で実施中の事業の中で、特に建設分野のモニタリングや進捗管理において活躍しているスタッフの1人をご紹介します。

彼の名は、アサドゥラ・アクバリ。
アフガニスタンでは、医者を「ドクター」と呼ぶのと同じように、建築等の工学や設計を学んだ人は「エンジニア」と尊敬の意を込めて呼ばれることが多く、彼も「エンジニア・アクバリ」と呼ばれています。

エンジニア・アクバリは、北部のバグラン州出身。彼のお父さんもエンジニアでした。
現在、両親、奥さん、そして息子は首都カブールの北にあるパルワン州に住んでいます。奥さんは、女子学校の校長先生をしているそうです。
バーミヤン州に住む人の多くは日本人に顔の良く似たハザラ族ですが、彼はタジク族。彼以外のスタッフはハザラ族がほとんどで、また建設業者も地元ハザラ族の業者を使っています。その上更にハザラ族のエンジニアを雇用した場合、「身内」に甘くなってしまう可能性があるため、タジク族のエンジニア・アクバリが選ばれました。


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一番右がADRA Japanの橋本、右から二番目はエンジニア・アクバリ


彼にインタビューをしてみました。

──どれくらいの頻度で、現場に出かけていますか?

「現在4か所で建設が行なわれていますが、全ての現場に週に最低2回、訪れるようにしています。もし、建設業者に対して軌道修正を求めたり、確認しなくてはならないことがあったりした時は、現場に足を運ぶ回数は増えますね。」


──ADRAで働いてみて、どうですか?

「これまでに別のNGOでもエンジニアとして働いたことがありますが、中には自分たちのことばかり考えているNGOがいました。名前は出しませんけどね。
今年6月にADRAに入ったばかりですが、ADRAは特にコミュニティや地元住民のことを第一に考え、住民と一緒に事業実施をしているという感じがして、そのやり方に賛同しています。
バーミヤンは私にとって初めての場所ですが、家族のことが恋しいということを除けば、毎日楽しく仕事をしています。バーミヤンにはバンデアミール湖などの国立公園(※世界遺産にも登録)もありますし、とても美しい場所と思います。」



──建設業者の作業を監督する際、どんな点を特に気を付けていますか?

「良い質問ですね。まさに、私がADRAに雇われた理由がここにあります。
エンジニアとして、建設業者の作業にできるだけ立ち会い、作業を監視・監督するようにしています。例えば、コンクリートを混ぜる時、水・砂・砂利をどのような割合で混ぜているかを確認したり、棒鋼(steel bar)の規格やサイズを確認したりします。本来、棒鋼は直径18mmであるべきとBoQに書いてあるのですが、たまに16mmのものを使う業者がいるので、実際に目で見る必要があります。その他にも、コンクリートを型枠に流し込む作業(shuttering)も監視します。
また、建設資材の質の確認もするようにしています。質の良い学校を作るには、質の良い資材を使う必要があります。もし気になった点があれば、建設業者の現場責任者に指摘をしたり、助言をしたりするようにしています。」



──どんな時に、やりがいを感じますか?

「現場を視察中、たまに子どもたちや先生が建設中の学校を見に来るんです。
もうすぐ学校ができる、という夢や希望に溢れた彼らの嬉しそうな顔を見ると、どんなに仕事で疲れていても元気になりますね。
また、テントで授業を受けている子どもたちも、私たちの姿を見ると『あれが、私たちの学校を作っている人たちだよ』とコソコソ話をしていたりします。
もちろん、学校を作っているのは私たちだけではありません。資金を提供してくれているJPFの存在があることも私たちは知っています。子どもたちが実際に見ているのは私たちですが、このような支援に関わっている全ての人を代表していると思うと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ADRAの一員として、この喜びを共有することができて、嬉しく思います。」



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塗装の色にまで真剣に悩みます。手前がエンジニア。


彼の専門は建築ですが、先日羊をさばいてケバブ(串焼き)を作った 際も「食べるのもいいけど、みんなで調理するこのプロセスが何より楽しいよね」と語っていました。私は、そんな彼から「肉はもっとしっかり串に刺さないとだめだよ」と何度も指摘を受けてしまいました。


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仕事が終わると、少しリラックス。焼き立てのケバブと。


まだADRAに入って1年もたっていないエンジニアですが、家族と離れて暮らしながら、ADRAでの業務を楽しんでくれています。来年も、バーミヤン州の農村部で学校建設を計画しています。益々忙しくなりそうですね。


*この事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成も受けて実施しています。

(文責:アフガニスタン事業担当 寺脇麻衣

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Posted by ADRA Japan at 11:00 | アフガニスタン便り | この記事のURL
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