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(4/16)アフガニスタン便りVol.20〜男女混合で実現、教員研修〜 [2014年04月16日(Wed)]
アフガニスタン・イスラム共和国(通称アフガニスタン)は、中東・南アジアに位置する共和制国家です。
首都はカブール、公用語はパシュート語とダリ―語。パシュトゥーン族、タジク族、ハザラ族、ウズベク族などから構成される多民族国家で、およそ3,000万人が暮らしています。

アフガニスタンはソ連からの侵攻や度重なる内紛、タリバン政権による厳格なイスラム法に基づく国家運営など、いろいろな要因によって翻弄されてきた国です。2001年にはタリバン政権が崩壊し、翌2002年には移行政権が樹立しましたが、長い間人々の自由や様々な権利は抑圧されてきました。特に、女性に対する教育や社会への進出機会は長きにわたって奪われていました。

治安が安定していないアフガニスタンでは、復興支援が届きにくい地域がたくさんあります。地方では基礎インフラやサービス、職業機会が不足していることから、多くの人々が都市部に移住してきています。しかし、首都のカブールですら教育や保健医療、水衛生など基礎的ニーズを充足するための支援がまだまだ必要です。

混乱した社会から脱却するには、将来のある子どもたちへの教育がとても重要なものの一つであると考えられます。そこでADRA Japan は、2011年からアフガニスタンでの教育環境整備支援事業を実施しています。この事業の一環として、2013年12月からバーミヤン州4郡(中央郡、シバール郡、パンジャーブ郡、ワラス郡)の5校の教師に対して、約3か月間の教員研修を実施しました。

バーミヤン州の学校は、11月上旬には冬休みに入ります。この地域の冬は厳しく、雪も積もり通学することができなくなるため、3月下旬までの約4ヶ月間にわたり、長い冬休みとなるのです。この冬休み期間を利用して、ADRAはフランスのNGOであるAFRANEと協力して教員研修を実施しました。

研修に参加する教師は、教師の資格要件(高校卒業後、最低2年間の教員養成学校などでの勉強)を満たしていない人を中心に、州教育局と協力して選出しました。また女性教師の参加を促すよう関係者に働きかけました。研修期間中は、教師たちは研修所に泊まり込み、研修に参加します。


Photo1 講師の説明に集中する教師.jpg
講師の指導に熱心に耳を傾ける参加者たち


Photo2 授業の様子(女性教師).jpg
研修中の女性教師。普段は教える立場の教師も、ここでは全員生徒です。


参加した教師は、7年生〜12年生(日本の中高生に相当)の算数、理科(物理、化学)、国語(ダリ語)の学科知識に関する研修のほか、教材キットの利用を通じた教授法についての研修も受けました。研修は毎日8時間。視察に訪れた州教育局の方から感心されるほど、全員が熱心に研修を受けていました。
また研修の成果を測るため、教師は研修前と研修後にテストを受け、習熟度について確認していました。

これまでの研修は男女別々の施設で開催していましたが、今回は男女混合で研修を実施することになりました。教師が研修所へ来るための地理的な問題があったことに加え、参加者たちも男女混合の研修実施を支持したからです。以前は必ず男女を分けなければならなかったことを思うと、あまり違和感なく実施できたのは大きな変化でした。

今回の研修の定員は30人。女性教員の参加者数を増やすことを目指して、家庭を持つ女性教員でも教員研修に参加しやすくなるように調整したところ、女性教師22人、男性教師10人に参加してもらうことができました。元々の定員より2人多くなったのは、男性教師が2人、自ら参加を希望してきたからでした。


Photo3 数学の授業.jpg
数学の研修風景。真剣に講義へ参加する女性教師たち


Photo4 バスケットの中の教材(一部).jpg
教材キットを利用した研修


Photo7 教材を使用して数学の授業(教材の使い方をわる).jpg
教材キットを利用した数学の講義風景


Photo5 グループワークを実施中(男女混合).jpg
男女混合のグループワーク


Photo6 化学の実験に集中する女性教師.jpg
化学の実験をする女性教師。研修内容を習得しようと皆さん真剣です


研修は予定通りのカリキュラムで進んでいましたが、残念なことに受講中の女性教師のうち1人が、家庭の事情により全日程を終えずに2月に研修をリタイヤしてしまいました。その後、3月には女性教師21人と男性教師10人が研修を無事に修了しました。
研修終了後にはカブールの教育省教員研修局より、公式な研修修了証書が各教師に発行されました。

男性教員に対する研修には人権やジェンダーなどの要素も組み込んでいます。これはアフガニスタンの平和と発展にとって女子教育がいかに大切かということについての理解を深めてもらうためです。まだ女性教師が少ないため、男性教師が女子校を受け持つことがあります。男性教師に慣れない女子生徒は抵抗感を覚えることもあるようですが、男性教師の考え方が変わることで女子生徒が安心して授業を受けられるようになります。

研修に参加した教師たちが、ここで学んだ教授法をそれぞれの学校へ持ち帰り、子どもたちのさらなる学習の向上に活かしてくれることを期待しています。この国の将来のためにも、子どもたちに良い教育環境や質のよい学習を届けることができればと考えています。

(執筆:ライティング・ボランティア 立石淳子)

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Posted by ADRA Japan at 17:37 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(7/8) アフガニスタン便りVol.19 〜女子教育の未来のために-その2-〜 [2013年07月08日(Mon)]
前回のブログは、アフガニスタンの社会的弱者である女子児童にまつわる問題を取り上げ、ADRA Japanの教育支援事業のうち、学校施設整備事業について紹介しましたが、今回も引き続き同じ問題を取り上げたいと思います。

ADRA Japan は学校施設の整備以外に教員研修も実施しており、同事業でも女子教育推進に取り組んでいます。今年度は女性教員の研修参加者数をさらに増やすことを目指しており、家庭を持つ女性教員でも教員研修に参加しやすくなるように、バーミヤン中央郡のみならずワラス郡でも別途研修を実施することを検討しています。

また、男性教員に対する研修においても、人権やジェンダー等、平和教育の要素を組み込むことで、アフガニスタンの平和と発展にとって女子教育がいかに大切かということについての理解を深められるようにし、間接的に女子教育を推進していきたいと考えています。教員がたとえ女性でなくとも、男性教員が女性の人権を尊重していることが分かれば、男性から授業を受けることに抵抗がある女子生徒も比較的安心して授業を受けることができるようになるからです。
因みに、UNESCO(国連教育科学文化機関)は既にアフガニスタンにおける現地治安・警察当局に対する識字教育の中に人権・ジェンダー教育を組み込んでいるとのことです。

ADRA Japan はこの他に、事業対象校の生徒、教員、保護者及び地元住民に対する衛生教育も行なっていますが、この事業においても女性に優しい教育を目指しています。
たとえば今年度は、バーミヤン事務所の衛生教育普及事業担当者としてアフガニスタン人女性を採用しました。女性スタッフの雇用は、ADRAアフガニスタン支部としても初めてのことです。学校における衛生教育の普及には地元住民、特に家事や子育てに従事し子どもたちとの接点となる家庭の主婦等、女性の積極的な関与が不可欠ですが、女性スタッフの採用によってこういった女性参加が促進されるのではないかと期待しているところです。
これは教育省が推進する「地域に根差した学校(CBS:Community Based School)」を促進することにもつながります。私たちはアフガニスタンの地域コミュニティの意思決定において重要な役割を果たしている地元の長老男性に加え、一般女性が積極的に学校教育に関わっていくことが大切なことだと考えています。


1.jpg
お揃いのADRAロゴ入りトレーナーを着た現地職員たち。
バーミヤン事務所には新たに女性スタッフが加わった。


3.jpg

2.jpg
衛生教育事業の様子。事業地の地元住民を対象とした研修において、男性住民には男性の、女性住民には女性の衛生教育推進員がそれぞれ研修を行っている。


ADRA Japan はアフガ二スタンの社会的弱者である女性に光を当て、日々地域に密着した支援活動に励んでいますが、今、アフガニスタンでは反政府勢力タリバーンの活動が活発になって治安が悪化しており、事業への影響が懸念されています。外国人の援助関係者や、外国の援助機関で働く現地職員を狙ったテロ事件や誘拐事件も一層増えるのではないかと言われており、私たちの現地スタッフが事業広報のために作ったADRAロゴ入りのお揃いのトレーナーを着るのも、カブール市内では事務所の敷地内だけにしているのが現状です。
前回も述べたように、タリバーンは女子教育に対しても否定的であることから、教育関係者の間には、女子教育を推進するアフガニスタン政府の方針が後退するのではないかという懸念も強まっています。女子教育の未来の為に、平和なアフガニスタンが一日も早く戻ってきてほしい、と祈る毎日です。


*この事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成も受けて実施しています。


(文責:アフガニスタン事業担当 永井惠子

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Posted by ADRA Japan at 17:30 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(4/8) アフガニスタン便りVol.18 〜女子教育の未来のために〜 [2013年04月08日(Mon)]
中東に位置するアフガニスタンはアフガニスタン・イスラム共和国という国の名前が示しているように、イスラム教文化の影響がとても強い国です。アフガニスタンの人々は、外国軍の侵攻や国内の武力紛争のほか、タリバーン政権のイスラム原理主義の下で長い間、自由と人権を抑圧されてきました。
しかし2001年のタリバーン政権崩壊後は、国際社会の支援の下で復興と民主化が進んでいます。戦乱の中で最も脆弱な立場に置かれる子供たちは、戦後復興の最も重要な将来の担い手でもあり、情勢不安が続くアフガニスタンの未来にとって、子供たちの教育ほど大切なものはありません。
そこでADRA Japan は2011年から教育環境整備支援事業を実施しています。事業の対象としているのは、児童教育分野の中でも特に支援の手が届きにくい、アフガニスタンにおいて最も弱い立場にあるハザラ族、バーミヤン県住民、女性という、社会のマイノリティに属する人々です。


広い国土に多様な民族や宗派が共存するアフガニスタンで、少数民族や、首都から遠くアクセスの悪い僻地の住民は復興から取り残されがちです。多数派のパシュトゥーン族が歴史的に政治・経済・社会の各般で支配的な地位を占めてきたアフガニスタンにおいて、人口の約10%を占めるに過ぎず、宗教的にも人種的にも彼らと異なるハザラ族は、長い間弱い立場に置かれてきました。
これが彼らの主要居住地であるバーミヤン県で事業を開始した所以ですが、ADRA Japan はその中でもより脆弱な環境に置かれている、女子児童への支援事業に力を入れています。民族格差、地域格差、男女格差は、複合的な人道危機にあるアフガニスタンを不安定にし、紛争を再燃させかねない潜在的で構造的な問題です。本事業では弱い立場にある子供たちの学校アクセスを確保し、ひいてはアフガニスタンの紛争再発予防・平和構築に役立つことを目指しています。


写真1 バーミヤン学校建設現場.jpg
広陵とした山脈地帯にあるバーミヤンの学校建設現場


2 地元コミュニティの長老たち.jpg
カブール県のハザラ族居住区にADRA Japan が建てた学校の前に集まった、校長先生と地元コミュニティの長老たち


この写真に写っている校長先生や長老たちは、同地域の教育支援に対する行政の対応の悪さに不満と危機感を募らせ、今後の対応についてADRAスタッフと熱心に議論をしていました。この地区に一歩入ると、他民族居住区に比べて道路の悪さは一目瞭然で、学校の建物についても同じことが言えます。

今回は、アフガニスタンの社会的弱者の中でも特に女子児童にまつわる問題を取り上げてみたいと思います。
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Posted by ADRA Japan at 18:30 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(3/6) アフガニスタン便りVol.17 〜先生のための授業〜 [2013年03月06日(Wed)]
バーミヤン州の学校では、11月上旬には長い冬休みが始まります。
冬は厳しく、雪も降り積もり通学することができなくなるため、3月下旬までの約4ヶ月間が冬休みとなります。
この冬休みを利用し、11月下旬から20日間、ADRA Japanが支援をしている4校の教師28人を対象に研修を行ないました。

アフガニスタンでは学校の教師になるには、高校卒業後、最低2年間は教員養成学校などで勉強をしなくてはなりません。
しかしながら、教員養成学校は都市部にしかなく、進学するためには物理的・経済的な困難を伴うため、国中で教師の数が不足しています。バーミヤン州の学校で子どもたちを教えている教師の中にも、この資格要件を満たしている人はほとんどいないというのが現状です。このような背景から、高校を卒業したという条件のみで教師として州教育局に登録され、授業を受け持っている人もたくさんいます。このため、教える教師によって、授業の内容や質に差が出てきてしまう可能性があります。

そこでADRA Japanは、授業の質を少しでも向上させ子どもたちの学習環境を改善するための研修を実施することにしました。
実際に学校で使用されているアフガニスタンの教科書に沿って、国語(ダリ語)や算数について教師が十分理解することに加え、子どもたちにとってわかりやすいような教え方や教材の使い方も学びました。

普段は教える側である教師の皆さんも、研修中は生徒として、講師の方から様々なことを吸収していました。


1.jpg
研修を受ける教師の皆さん


以下、講師と、参加した教師の声をご紹介したいと思います。
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Posted by ADRA Japan at 10:00 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(2/13) アフガニスタン便りVol. 16 〜辺境の地に住む住民のために フィールド・オフィサーの話〜 [2013年02月13日(Wed)]
現地スタッフの紹介ブログ第3弾は、バーミヤン事務所でスタッフや事務所の管理、教育局や行政との調整、事業の進捗確認等を担当するフィールド・オフィサーのお話です。

彼の名は、ハビブラ・ザファール(通称ハビーブ)。バーミヤン州ワラス郡の出身です。

――ADRAではどんな仕事をしていますか?


「2005年にADRAで働き始めました。はじめの3年間は、私の地元ワラス郡でHospital Administrator(病院の管理者)としてADRAが支援をする診療所で勤務をしていました。診療所の薬の管理や外来患者の記録の整理、急患が発生した際の救急車の手配などを担当しました。プロジェクトが終了したのでADRAを離れましたが、しばらく無職でした。
そして2011年、ADRA Japanの教育プロジェクトが開始し、1年目はカブールでLogistic Assistant(物資調達係補佐)としてジャヴィード(Vol.15 で登場しました)の補佐の立場で働き、2年目からはバーミヤン事務所でフィールド事務所の管理や、事業の進捗管理の確認等を行なっています。」



1.jpg
中央右がハビーブ


――内戦の間は、どこにいましたか?


「イランにいました。地元の高校卒業後、タリバンがバーミヤン州を攻撃したことをきっかけに、イランに移り住んだのです。1998年くらいだったと思います。イランに8年間、難民として暮らしました。イランにいる間は、英語やコンピューターの勉強をしました。」


――アフガニスタンに帰ってきて、どんなことを感じましたか? 
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Posted by ADRA Japan at 14:00 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(1/16) アフガニスタン便りVol. 15 故郷の平和のために働くということ 〜プロジェクト・オフィサーの話〜 [2013年01月16日(Wed)]
前回のブログ で、バーミヤン事務所で活躍するエンジニア・アクバリをご紹介しました。
今回は、2011年に開始したカブールでの事業から一緒に働いているスタッフをご紹介したいと思います。

プロジェクト・オフィサーのジャヴィード・ヌーリ(Javid Noori)。
プロジェクト実施運営に関する実施管理や省庁との折衝など、いつも頼りになる存在のジャヴィードが、ADRAで働き始めたのは2005年5月。

「ADRAには、ラジオ・オペレーターとして就職しました。ラジオ・オペレーターとはラジオを使った通信係のことです。その頃、ADRAはバーミヤン州のパンジャーブ郡とワラス郡で13か所のクリニックや医療施設の運営を行なう保健医療事業を実施していたのですが、当時は携帯電話の通信網も限られていたため、スタッフとのコミュニケーションにラジオを利用していたのです。

2004年にイランの難民キャンプからアフガニスタンに戻ってきて、仕事を探していたときにADRAの人材募集を見つけました。当時はラジオ通信に関する経験や知識はありませんでしたが、これまでの職務経験を買われて採用してもらいました。
プロジェクトが終了した2009年に一度ADRAを離れましたが、2011年1月、ADRA Japanの事業が開始するというので呼び戻され、今度は事業担当スタッフとして働くことになりました。」



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学校へ供与する机・椅子のサンプルをチェックするジャヴィード(右から2番目)

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(12/12) アフガニスタン便りVol. 14 〜質の高い学校を作るために 〜エンジニア・アクバリの話〜 [2012年12月12日(Wed)]
建設を伴う事業を実施する際、設計図や数量明細書(Bill of Quantities、通称BoQ)に従って建設がなされているかを監視・監督するエンジニアの存在はとても重要です。
今日は、バーミヤン州で実施中の事業の中で、特に建設分野のモニタリングや進捗管理において活躍しているスタッフの1人をご紹介します。

彼の名は、アサドゥラ・アクバリ。
アフガニスタンでは、医者を「ドクター」と呼ぶのと同じように、建築等の工学や設計を学んだ人は「エンジニア」と尊敬の意を込めて呼ばれることが多く、彼も「エンジニア・アクバリ」と呼ばれています。

エンジニア・アクバリは、北部のバグラン州出身。彼のお父さんもエンジニアでした。
現在、両親、奥さん、そして息子は首都カブールの北にあるパルワン州に住んでいます。奥さんは、女子学校の校長先生をしているそうです。
バーミヤン州に住む人の多くは日本人に顔の良く似たハザラ族ですが、彼はタジク族。彼以外のスタッフはハザラ族がほとんどで、また建設業者も地元ハザラ族の業者を使っています。その上更にハザラ族のエンジニアを雇用した場合、「身内」に甘くなってしまう可能性があるため、タジク族のエンジニア・アクバリが選ばれました。


1.jpg

2.jpg
一番右がADRA Japanの橋本、右から二番目はエンジニア・アクバリ


彼にインタビューをしてみました。

──どれくらいの頻度で、現場に出かけていますか?

「現在4か所で建設が行なわれていますが、全ての現場に週に最低2回、訪れるようにしています。もし、建設業者に対して軌道修正を求めたり、確認しなくてはならないことがあったりした時は、現場に足を運ぶ回数は増えますね。」


──ADRAで働いてみて、どうですか?

「これまでに別のNGOでもエンジニアとして働いたことがありますが、中には自分たちのことばかり考えているNGOがいました。名前は出しませんけどね。
今年6月にADRAに入ったばかりですが、ADRAは特にコミュニティや地元住民のことを第一に考え、住民と一緒に事業実施をしているという感じがして、そのやり方に賛同しています。
バーミヤンは私にとって初めての場所ですが、家族のことが恋しいということを除けば、毎日楽しく仕事をしています。バーミヤンにはバンデアミール湖などの国立公園(※世界遺産にも登録)もありますし、とても美しい場所と思います。」



──建設業者の作業を監督する際、どんな点を特に気を付けていますか?

「良い質問ですね。まさに、私がADRAに雇われた理由がここにあります。
エンジニアとして、建設業者の作業にできるだけ立ち会い、作業を監視・監督するようにしています。例えば、コンクリートを混ぜる時、水・砂・砂利をどのような割合で混ぜているかを確認したり、棒鋼(steel bar)の規格やサイズを確認したりします。本来、棒鋼は直径18mmであるべきとBoQに書いてあるのですが、たまに16mmのものを使う業者がいるので、実際に目で見る必要があります。その他にも、コンクリートを型枠に流し込む作業(shuttering)も監視します。
また、建設資材の質の確認もするようにしています。質の良い学校を作るには、質の良い資材を使う必要があります。もし気になった点があれば、建設業者の現場責任者に指摘をしたり、助言をしたりするようにしています。」



──どんな時に、やりがいを感じますか?

「現場を視察中、たまに子どもたちや先生が建設中の学校を見に来るんです。
もうすぐ学校ができる、という夢や希望に溢れた彼らの嬉しそうな顔を見ると、どんなに仕事で疲れていても元気になりますね。
また、テントで授業を受けている子どもたちも、私たちの姿を見ると『あれが、私たちの学校を作っている人たちだよ』とコソコソ話をしていたりします。
もちろん、学校を作っているのは私たちだけではありません。資金を提供してくれているJPFの存在があることも私たちは知っています。子どもたちが実際に見ているのは私たちですが、このような支援に関わっている全ての人を代表していると思うと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ADRAの一員として、この喜びを共有することができて、嬉しく思います。」



3.jpg
塗装の色にまで真剣に悩みます。手前がエンジニア。


彼の専門は建築ですが、先日羊をさばいてケバブ(串焼き)を作った 際も「食べるのもいいけど、みんなで調理するこのプロセスが何より楽しいよね」と語っていました。私は、そんな彼から「肉はもっとしっかり串に刺さないとだめだよ」と何度も指摘を受けてしまいました。


4.jpg
仕事が終わると、少しリラックス。焼き立てのケバブと。


まだADRAに入って1年もたっていないエンジニアですが、家族と離れて暮らしながら、ADRAでの業務を楽しんでくれています。来年も、バーミヤン州の農村部で学校建設を計画しています。益々忙しくなりそうですね。


*この事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成も受けて実施しています。

(文責:アフガニスタン事業担当 寺脇麻衣

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Posted by ADRA Japan at 11:00 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(10/31) アフガニスタン便りVol. 13 〜「活字不足」のアフガニスタンで〜 [2012年10月31日(Wed)]
皆さんは子どもの頃、どのくらいの頻度で図書室や図書館を利用していましたか?
先日のブログでは「図書室の番人」についてお話しましたが、今回は図書室を利用する人たちをご紹介したいと思います。

ADRA Japan が設置したカブールのシャラケ・メディア高校の図書室は、どのように使われているのでしょうか?
まずは、高校生1年生の男子生徒2人に話を聞きました。


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アッバス君(左)とハビブラ君(右)


Q1. 週に何回図書室を利用しますか? 

アッバス君・ハビブラ君:「少なくても週に2回。毎日利用することもあります。図書室は狭いので、たいてい本を借りて家で読んでいます。

Q2. どのような目的で図書室を利用しますか?

アッバス君「調べものやもっと詳しいことを知るため。
ハビブラ君「新しい情報や知識を手に入れるため。

Q3. 好きな本は何ですか?

アッバス君「数学や公式の本が好きです。
ハビブラ君「地理や歴史の本。特に外国の歴史が好きです。

Q4. 将来は何になりたいですか?

アッバス君「建築のエンジニアになりたいです。
ハビブラ君「エンジニアや医学の知識を得ることよりも、国民の役に立ちたいと思っているので、国家公務員になりたいです。

実は、図書室を利用するのは生徒だけではありません。
自国の出版社の数が非常に少なく、書籍の多くを隣国パキスタンやイランからの輸入に頼っているアフガニスタンでは専門書が手に入りにくく、また経済的に本を購入することが難しい教師たちにとっても、図書室は学びの場です。サイード・シュハダ高校の教師にも話を聞きました。

サイード・シュハダ高校は2部制で授業を行なっています。この学校で算数・数学を担当し、また午後のクラスの主任教師でもあるサヒーハ先生は、次のように言っています。

数学のほか、経済やマーケティングに関する本も読みます。図書室は週2回ほど訪れます。

小学生に理科を教えるイワザリ先生も、図書室をよく利用する教師の1人です。

週に2回、図書室を利用しています。地理、物理、心理学、百科事典など、何でも好きですね。


2.jpg
一番右がイワザリ先生


日本では最近、「活字中毒」といった言葉が使われることもありますが、活字に飢えているのはアフガニスタンの先生たちも同じようです。こうして図書室に来ることで、ようやく活字に触れることができるのだと思います。
向上心を持って新しい知識や情報を取り入れ、学習し続ける先生たちの姿勢に頭が下がります。
図書室支援を計画した当初は、先生が学習のために利用することは想定していませんでしたが、子どもだけでなく大人も図書室を活用していることを知り、嬉しく思っています。

子どもの頃、誰でも課題図書を読んだり、読書感想文を書いたりした記憶があると思います。アフガニスタンでは、学校に通う子どもたちの全員が必ずしも本を手にすることができないことから、夏休みに読書に関する宿題は出されないかもしれませんが、子どもたちがお気に入りの本を見つけ、読書をする楽しみや喜びを見出してほしいと思っています。

今後も、生徒や教師の図書室の利用状況について聞き取りを続け、読書の機会を提供することでどのように学習環境を改善に貢献していくことができるのか、モニタリングしていきたいと思います。

*この事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成も受けて実施しています。

(文責:アフガニスタン事業担当 寺脇麻衣

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(10/15)アフガニスタン便りVol. 12 〜バーミヤン州4校の学校建設−着工前の大切な儀式〜 [2012年10月15日(Mon)]
4月から開始したバーミヤン州の中央郡1校、ヤカウラン郡3校における教育環境整備支援事業は、順調に進んでいます。
この事業では、学校施設の整備、衛生教育、教員研修という3つの活動を行なっています。
今日は、学校施設の整備活動について、ご報告したいと思います。

活動を始めるに当たり、まずはバーミヤン州教育局や地元関係者と協議の上、校舎の建設予定地を決定します。
そして、いざ建設を開始する前に、必ずしなくてはならないことがあります。
さて、それは一体何だと思いますか?
ヒントは下の写真です。


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建設を始める前には、必ず儀式を行ないます。
教育行政官や学校関係者、地域の代表などが集まり、事業の成功とアフガニスタンの平和を願い、祈りを捧げます。
上の写真には青、黄色、ピンクの箱らしきものが見えますが、何だかわかりますか?
実は、これはレンガなんです。

カラフルなラッピングペーパーで建設資材であるレンガを包むことで、事業を実施する団体やドナーに敬意を表すと共に、その地域に学校建設という大切な機会を与えられることに感謝の気持ちを表しているのだそうです。

包装されたレンガは、1つ1つ丁寧に地面に並べられます。
アフガニスタンでは、こうした儀式が一般的に行なわれ、儀式の最後には飴やキャラメルなどが振舞われます。


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綺麗に包装されたレンガを建設予定地に並べる地元住民の代表者たち


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参加者に飴が振舞われます


日本では建設を開始する前に地鎮祭を行ないますが、それと似たような役割を持っているのかもしれませんね。

儀式が終わると、いよいよ基礎工事が始まります。
土台は高く盛られ、石またはレンガが積み上げられて壁が作られます。
石は、事業地であるヤカウラン郡内で採取することができますが、レンガは、カブールで作られ、バーミヤンまで輸送されます。


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石はとても重いので、上の方まで積み上げるのは2人がかりの作業になります


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2階建ての校舎の場合、石は重いのでレンガを用います


余談ですが、7月後半からの1か月間は、イスラム教のラマダン(断食月)でした。
ラマダンはイスラム教徒にとって神聖な月であり、この時にはイスラム教徒の五行(信者に課された5つの行為)の1つである断食をすることになっています。五行は断食の他に、信仰告白(「アッラーが唯一の神で、ムハンマドが神の使途である」と証言すること)、礼拝(1日5回メッカの方角に向かいお祈りをすること)、喜捨(収入や収穫の一部を困窮層に施すこと)、巡礼(メッカのカーバ神殿に巡礼すること)があります。

さて、断食中は乳幼児や妊婦、病気の人以外は、日の出から日没まで、水も食料も口にしてはいけないことになっています。
このため、ラマダン中は多くの会社や事務所の就業時間が短くなり、午後3時か4時過ぎには人々は帰路につきます。断食している状態で長時間の勤務をするのは大変ですし、日没後にすぐ食事をすることができるように支度をする必要があるからです。
建設現場でも同様、ラマダン中は毎日の作業が早めに切り上げられていました。

事業が開始してから6か月。全工程の約85%が完成しています。
あと1か月程度で完成するので、もしかしたら冬休みが始まる前に、子どもたちは新しい学校を目にすることができるかもしれません。

残り2つの活動、衛生教育と教員研修についても、今後のブログでご報告していく予定です。お楽しみに。


*この事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成も受けて実施しています。

(文責:アフガニスタン事業担当 寺脇麻衣

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | アフガニスタン便り | この記事のURL
(9/12) アフガニスタン便りVol.11 〜図書室の番人〜 [2012年09月12日(Wed)]
皆さんは、「図書室の番人」と聞くと、どんな人を思い浮かべますか?
小学校の時、高学年の子どもたちがやっていた図書委員でしょうか?
それとも、いつも貸し出しカウンターで笑顔で迎えてくれる、司書のお姉さんでしょうか?

ここアフガニスタンでは、図書室や図書館というものが十分に整備されていません。
図書室のある学校は、全体の15%ほどです。
このため、図書委員という制度もなく、常駐の司書というのもいません。

ADRA Japanは2011年後半に、カブール市郊外の2校において図書室を整備し、司書トレーニングを実施しました。
司書トレーニングは、各校3人の教師に対して10日間行われました。
そして、今年3月、アフガニスタンの新学期が始まると同時に、図書室も開室しました。

それから約半年が経った9月、サイードシュハダ高校の図書室を訪ねました。
この学校では、2ヶ月ほど前に教育省より正式に「司書」の配置が認められていました。
配属されたのはモハマド・ハッサン・ハゼルさん。もちろん、ADRAのトレーニングを受けた教師の1人です。


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トレーニングを受けるモハマドさん(右)


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きちんと配置・分類された図書室


モハマドさんは司書として図書室の管理を行なっていますが、その傍ら、クラスも1つ受け持っているそうです。生徒数が多く1日を3回に分けて授業を行なう3部制をとっているこの学校では、教師の数も十分でないためです。

必ずしも1人が1冊の教科書を持っている訳ではないアフガニスタンの子どもたちにとって 、日頃から本を読む機会が少ないため、図書室は未知なる領域です。
そこで、教師は授業の合間に子どもたちを図書室に連れていき、図書室の使い方も教えています。
私たちは、図書室では静かに過ごすものだと知っていますが、アフガニスタンでは本を大きな声で朗読してしまう子どもたちもいるようです。


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子どもたちに図書室の使い方を教えている様子


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朗読せず、静かに文章を読んでいる女子生徒


現在は、1日におよそ15冊の本の貸し出しがあると言います。
また、教師も自分が担当する学科に関する本を借りています。
モハマドさんは、本の貸し出し簿への記入に加え、貸し出しカードの作成もしています。カードには、貸し出し簿と同じように、生徒の名前、学年、保護者の名前、本のタイトル、貸し出し日、返却予定日を記入します。
これがあれば、本を借りた生徒も返却日を忘れずに済みますね。
本は最長10日間まで借りられるそうです。

なお、こういった書籍の貸し出しルールについては、それぞれの学校で独自のものが定められ、図書室の番人がそれぞれ工夫して管理を行なっているとのことでした。


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貸し出し簿


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貸し出しカード


モハマドさんは、司書および教師としての働きに加えて、執筆活動も行なっています。
彼は地理を担当する教師ですが、若いころ、ダリ語(※)の詩集を自費出版したそうです。図書室を支援したお礼にこの詩集をプレゼントしてくれました。
私はダリ語のアルファベット(文字)を読むことはできますが、意味を理解することはできません。次に来る時までに勉強しておくように、と教師に宿題を出された気分です。


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いただいたダリ語の詩集


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図書室の番人モハマドさん


アフガニスタンの図書室の番人は、図書室の管理だけでなく、時には授業を受け持ち、時には本や詩を書く、1人でいくつもの役割をこなす頼もしい存在です。

※ダリ語とは、アフガニスタンで使われる公用語の1つでペルシャ語系の言語


*この事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成も受けて実施しています。

(文責:アフガニスタン事業担当 寺脇麻衣

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Posted by ADRA Japan at 18:30 | アフガニスタン便り | この記事のURL
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