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(5/12)【ジンバブエ便り】ジンバブエ便り vol.30 〜手洗いを習慣に〜 [2015年05月12日(Tue)]
ジンバブエでは、雨がすっかり降らなくなり、乾季になりました。ジンバブエは南半球に位置しているので、これからだんだんと寒くなります。朝晩はだいぶ冷え込むようになりました。

さて、今回は手洗いについてお話ししたいと思います。
私たちの支援しているゴクウェ・ノース地区では、まだ手洗いが習慣として十分に根付いているとはいえません。しかし、下痢や感染症などの予防には地域全体として取り組んでもらう必要があり、幅広く人々に手洗いを実践してもらわなくてはなりません。ADRA Japanは人々に衛生的な生活の大切さについて伝え、その実践を促すために、村や小・中学校のリーダーを対象にトレーニングを行なってきました。それと同時に、学んだことを実践できるように、今年の1月に5つの学校(4つの小学校と1つの中学校)にそれぞれ5基ずつ手洗い場を設置しました。
下の写真が、その手洗い場です。


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(トイレの前に設置された手洗い場)


この手洗い場は、ティピー・タップ(Tippy-Tap)と呼ばれています。仕組みは単純で、ペダルを足で踏むと棒にぶら下がっている小さなタンク(容量5L)が下向きになり、中に入っている水が流れ落ちるようになっています。ティピー・タップの良い点は、蛇口をひねる必要が無いので手が汚れずに済むことと、ペダルを踏みながら楽しく手が洗えることです。


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(2人同時に手を洗える)


先週、2つの小学校を訪ねて、ティピー・タップがどのように使われているかを確認しました。このティピー・タップは、以前ADRA Japanがジンバブエに設置した手洗い場とはか形が違い、子どもたちが上手く使えているか少し不安でしたが、そんな不安をよそに、多くの子どもたちが足でペダルを踏んで楽しそうに手を洗っていました。


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(楽しそうにペダルを踏んで手を洗う子どもたち)


訪ねた2つの小学校の1つであるマブウェマテマ(Mabwematema)小学校では、1人の男の子と話をしました。彼の名前はマシュー(Mathew)といい、年齢は12才で、この小学校に通う7年生です(ジンバブエの小学校は7年制)。マシュー君との話から、ティピー・タップがどのように使われているかが見えてきました。


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(マブウェマテマ小学校)


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(話をしてくれたマシュー君)


私(前川):「マシュー君、このティピー・タップのタンクの水は誰が汲んでくるの?」
マシュー君:「僕たちだよ。」
私:「今日は、誰が水を汲みに行ったの?」
マシュー君:「僕と他の子たち。」
私:「それって当番とか決まっているの?」
マシュー君:「うん。月曜日は3年生、火曜日は4年生、水曜日は5年生、木曜日は6年生、金曜日は7年生。」
私:「そうなんだ。でも、マシュー君7年生でしょ。今日は水曜日なのに、どうして水を汲みに行ったの?」
マシュー君:「僕は7年生だから、下の学年の子たちを井戸まで連れて行かなきゃいけないんだ。水曜日は、僕の当番の日なんだ。」
私:「そうなんだね。井戸は学校からどれくらいの所にあるの?」
マシュー君:「歩いて30分くらいかな。」

マシュー君によると、授業が始まる前の午前8時前に1回と、授業が終わってからの午後4時前後に1回の計2回、ティピー・タップの水を汲みに行くとのことでした。朝の水汲みは子どもたちのため、午後の水汲みは学校で暮らす先生たちのためだと話していました。


photo6.jpg
(ティピー・タップに水を入れる子どもたち)


こうした設備は、受け入れる側にそれをきちんと使い維持する体制や意思がないと、すぐに使われなくなったり捨てられてしまったりします。しかし、今回のマシュー君との話から、学校側がきちんと使い方を決め、それに沿ってティピー・タップが使われていることが分かりました。この学校ではティピー・タップが継続的に使われ、手洗いがしっかりと習慣として根付くに違いないと確信しました。

手洗い一つをとっても、人々のもつ長年の習慣を変えていくのは簡単ではありません。一歩一歩、地道に活動していくことがとても大切です。引き続き、皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

(この事業は、外務省日本NGO連携無償資金協力の助成も受けています。)




【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Kuri kudziya(クリクズィヤ )
意味:涼しいよ。


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(木の下で授業を受ける子どもたち)


(執筆:ジンバブエ事業担当 前川 龍太

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Posted by ADRA Japan at 14:42 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(12/26) ジンバブエ便りvol.29〜 14歳の小学生。夢は校長先生!〜 [2014年12月26日(Fri)]
ジンバブエでは半年以上にわたる乾季が終わり、いよいよ雨季が始まりました。雨が少しずつ降り始め、木々に緑が戻りつつあります。
ジンバブエ事業も、2013年の事業開始から約1年半が経ちました。2年目の今年は中学校での校舎建設や雨水を貯めるための貯水タンク及び手洗い場の設置、衛生トレーニングなどを行なっています。

昨年、3つの小学校にそれぞれ2つの校舎を建設し、机や椅子を備え付けました。校舎1棟に2教室があり、1教室あたり約45人の子どもたちが授業を受けられます。つまり、1校あたり約180人の生徒が教室内で授業を受けられるようになったのです。
以前は木の下や壊れそうな小屋で勉強していましたが、校舎ができたことで子どもたちの学習意欲は向上しました。その上、職場環境が良くなったことから先生たちも熱心に働くようになりました。

今回のブログでは、昨年建設した3つの小学校の1つであるニューマイン小学校(Newmine Primary School)に通学する、14歳のプロビデンス・カチメ(Providence Katsime)さんのインタビューをお伝えします。


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プロビデンス・カチメさん


プロビデンスさんは3人兄弟の長女として産まれました。
以前、プロビデンスさんは家から14キロも離れた別の学校に通っていました。ゴクウェ・ノース地区の他の大勢の子どもたちと同じように、彼女も長距離を歩いて通学していて、途中では大きな川も超えなければなりませんでした。学校がある日は毎日、朝早く起きて通学していましたが、学校が遠いため、どんなにがんばっても遅刻してしまいました。

3年生(プロビデンスさんが10歳の時)の2学期に、地元議員と行政の努力により自宅から1キロほどの場所にニューマイン小学校ができました。川を渡らずに学校に通えるようになりましたが、この新しい学校にも問題がありました。「学校」と名前がついているだけで設備も不十分で、それを整えるための財源もなかったのです。
子どもたちが川を渡ったり長距離を歩いたりしなくてもすむように、子どもたちの保護者が協力してお金を集めて作ったこの小さな学校は、簡素な校舎を建てるのが精いっぱいという状態でした。


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ADRAが支援する前のニューマイン小学校


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かつてのニューマイン小学校の教室


Q: 前の学校について、どう感じていましたか?

A: 以前は、学校は楽しくなかったです。丸太に座って、自分の足を机がわりにしてノートをとっていました。雨が降ると校舎に水が入ってきて泥だらけになるので、学校は休校になっていまた。そんな学校にがっかりしていました。

Q: ADRAの支援についてどう思いましたか?

A: ADRAが地域の学校を建てる支援をしたいという話を聞いて、とてもうれしかったです。でも、トラックでセメントが次から次へと運びこまれてくるのを見るまで、本当だとは信じていませんでした。ADRAは大きくてきれいな2つの教室がある校舎を建ててくれました。それに、教室で使う机やイスもそろえてくれました。


Q: 今は毎日、どんなふうに過ごしていますか?

A: 朝、起きてシャワーを浴びてから学校に行っています。学校にはいつも早く行くので、先生は私を監督生(他の生徒の面倒を見る役割)と生徒会長にしてくれました。学校に行くのがとても楽しいです。校舎があるので、雨風や、寒さ、暑さから守られています。それに、新しい机に教科書を置いて、快適に勉強できるので授業に集中できています。


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ニューマイン小学校の新校舎


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新しい机で活き活きと楽しそうなプロビデンスさん


Q: 今回、新しい校舎ができたことで、自分が変わったと思いますか?

A: 学校を卒業したら、どんな職業にでもつけるという可能性を感じています。教育の大切さを子どもたちに教えるために、校長先生になろうと決めています。

Q: この学校についてはどう感じていますか?

A: ニューマイン小学校に通えることがとてもうれしいです。学校を建ててくれたADRAに感謝しています。

Q: 新しい校舎がなければ、どんな生活を送っていたと思いますか?

A: 丸太に座りながら先生の授業を受けなければいけないので、集中して勉強するのが難しかっただろうと思います。今年、小学校の卒業試験を受けることになっているのですが、前の学校では、試験をちゃんと座って受けられたか分かりません。

Q: この校舎は、あなたにとってどのような意義がありましたか?

A: 校舎を建ててもらい、ここで学べるようになったことで、物事や将来に対して自信を持てるようになりました。困っている人を助けようと思う人がいてくれるだけで、人生に何かいいことが起きるのだと思います

ADRA Japanはこれからもゴクウェ・ノース地区で支援活動を続けていきます。来年の3月までには、現在建設を進めている4棟の校舎の建設が終わる予定です。
1人でも多くの子どもたちが将来に希望を持てるよう、行政や地域の人たちとともに教育環境の改善を図っていきます。引き続き、みなさまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

*この事業は外務省NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施されています。

(執筆:ライティングボランティア 筬島順子)
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Posted by ADRA Japan at 18:38 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(8/6)ジンバブエ便り vol.28 〜貯水タンクってどうして必要なの?〜 [2014年08月06日(Wed)]
7月に入り、南半球に位置するジンバブエでは朝晩の冷え込みが一層厳しくなりました。それとは逆に、北半球に位置する日本では暑い日が続いているのではないかと思います。

さて、2年目のジンバブエ事業も開始から約4か月が経ちました。現在は中学校の校舎建設と並行して、1年目に建てた小学校に雨水を蓄えることのできる貯水タンクの設置工事も進めています。今回は、その貯水タンクについてお話ししたいと思います。

貯水タンクは、子どもや先生が汚染されていない安全な水を使えるようになることで、下痢や感染症にかかりにくくすることを目的としています。今年は、5つの貯水タンクを完成させる予定です。

ただ、ここでみなさんがきっと疑問に思われるのは「雨が降らなければ水を貯えられないのではないか」という点だと思います。確かにジンバブエでは、12月から3月までの約4か月間が雨季で、それ以外の8か月間が乾季となっています。乾季にはほとんど雨が降らないので、雨季にしかこの貯水タンクを使うことができません。

8か月という長い乾季の間に水が手に入らないのなら、貯水タンクを設置してもあまり意味がないのではないか、と思われるかもしれません。しかし、むしろ雨季こそ安全な水をちゃんと利用できるようにする必要があるのです。


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住民が水場と利用している川


雨季にはたくさんの雨が降り、水には困りません。ただ、安心して使える衛生的な水はとても手に入りにくくなります。なぜなら、人や動物の排せつ物などが大雨によってあちらこちらに流れていき、フタのついていない井戸や川の中に流れ込んでしまうからです。住民の多くがこれらの水源を利用するため、下痢や感染症に非常にかかりやすくなります。


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雨季になると川の水かさは一気に上がる。


日本であれば、下痢や感染症にかかっても適切な処置を受けられますが、ゴクウェ・ノース地区のような都市部から遠く離れた場所では、診療所が遠くて行くことが難しかったり、診療所に行くことができても十分な薬がなかったりなどして、適切な処置を受けることは容易ではありません。特に雨季になると、川の水が氾濫し、診療所に行くことさえできなくなることがあります。そのため、下痢や感染症によって命を落としてしまう人が今でも多くいます。特に、5歳以下の子どもは命を落とす確率が大人と比べて高いです。
雨季こそ、住民が安全な水を必要としている時期なのです。


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貯水タンクの基礎工事の様子


1年目の事業では3つの小学校にそれぞれ2棟ずつ、計6棟の校舎を建設しました。貯水タンクはこれらの6棟のうち5棟に併設されます(3校のうち2校にタンクを2つ設置し、残りの1校には1つだけ設置します)。貯水タンクの設置数は、各校の児童数によって異なります。


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貯水タンクの側面工事の様子


貯水タンクはセメント製で、貯水量は1基あたり30,000Lです。校舎の屋根に備えつけられた雨どいから雨水が貯水タンクの中に流れ落ちるようになっています。設置工事は6月初旬から始まりました。まずは工事に携わる作業員へのトレーニングを兼ねて貯水タンクを1基設置します。作業員は設置工事の進め方や注意すべき点をしっかりと把握したうえで、残り4基の工事に移る計画です。


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すでに他の学校に設置されているスチール製の貯水タンク。このタンクの貯水量は10,000L。(なお、この貯水タンクは、本事業で設置したものではありません。)


水は命を支える大切なものですが、その一方で気を付けないと命を奪いもします。だからこそ、安全な水が手に入るようにしていく必要があるのです。これからも、私たちはここゴクウェ・ノース地区で一人でも多くの人々が安全な水を利用できるように支援を続けていきます。みなさまのご支援をよろしくお願いいたします。


※この事業は、外務省日本NGO連携無償資金協力の助成も受けています。


【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Tinofarira kudzidza (ティノファリラ クズィザ)
意味:勉強好き!

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去年建設された校舎の中で学ぶ子どもたち


(執筆:ジンバブエ事業担当 前川 龍太


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Posted by ADRA Japan at 17:05 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(5/9)ジンバブエ便り No.27 〜1年目を振り返って〜 [2014年05月09日(Fri)]
日本は本格的に春となり、気持ちの良い日が続いているのではないかと思います。こちらジンバブエは南半球にあり、これから乾期に入ります。だんだんと日も短くなり、涼しくなってきました。

さて、昨年3月にジンバブエで事業を始めてから早いもので1年以上が経ちました。今年の3月の始めには、おかげさまで1年目に計画していた事業内容をすべて無事に終えることができました。そこで、今回は1年目に行なった事業の内容を振り返ってご紹介したいと思います。


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完成した校舎


まず1つ目ですが、3つの小学校で2棟ずつ校舎を建設しました。1棟あたり2教室、計4教室あり、約180人の生徒がこの4つの教室で学ぶことができます。


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教室の中の様子


もちろん、校舎という「箱」ができただけでは十分ではないので、机や椅子も備え付けました。これまで、いわゆる校舎というものはなく、子どもたちは木の下や今にも壊れそうな小屋で授業を受けていたため、レンガとコンクリートで建てられた校舎の中で学べるということは学習意欲を向上させるための大きな変化となります。また、変化は子どもたちだけでなく、先生においても起こりました。


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子どもたちとその保護者たち


今回支援した3つの小学校では、これまで多くの先生が1年契約でしか働けませんでした。なぜなら、先生たちは高等教育を受けてはいるものの、教師としての十分な能力を持っておらず、質の高い教育を子どもたちに行なうことができなかったからです。

そして先生の入れ替わりが激しいということは、学校側としてもきちんとした計画に基づいて子どもたちを教育していくことが難しいということに繋がります。こうして、この地域の教育の水準はなかなか向上しないままだったのです。

しかし今回、校舎ができ先生たちにとっても職場環境が良くなった結果、教師として十分な能力を持ち、複数年契約で働くことのできる先生がこれらの学校で働き始めました。先生にとっても、木の下などで埃にまみれながら授業を行なうことは、辛いことです。校舎ができてこれまでよりもずっと落ち着いて授業を行なえるようになったことによって、より多くの先生がこれらの学校で働きたいと思ってくれるようになりました。新しく来た先生たちは教育に関する十分な訓練を受け豊富な知識を持っているため、子どもたちにより良い授業を行なうことができます。校舎を建てたことによって、教育の質も改善しつつあります。


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完成した浅井戸


また2つ目の活動として、水衛生環境の改善として15基の井戸を新たに設置し、6基の井戸を修繕しました。今回設置もしくは修繕したのは浅井戸と呼ばれるもので、深さが10mから15m程度あります。たいてい、15から20家族が1つの井戸を一緒に使っています。


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地域の人たちが水場として使っている川


これまで多くの人たちが川で汲んだ水を使って食事をつくったり、洗濯をしたりしていました。川の水には人や動物の排せつ物などが混ざっているので衛生的ではなく、飲料水としても安全ではありません。実際、こういった安全ではない水を使って食事をつくったり飲んだりしていたため、2008年にはこの地域でコレラが大流行し、多くの人が命を落としました。
今回、浅井戸を整備したことによって、多くの人たちがより安全な水を使って生活できるようになりました。


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研修を終えた村人たち


さらに3つ目の活動として、小・中学校や村で衛生トレーナーの育成を行ないました。保健や衛生に関する知識を学校や村で伝えられるようになるために、それぞれの小・中学校や村から選ばれた人たちに5日間の研修を受けてもらいました。


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紙を使ったプレゼンテーションだけでなく、踊り、歌なども織り交ぜながら、知識を伝えている。


昨年の10月に研修は終わり、今はそれぞれのトレーナーが週1回のペースで学校の生徒や村の人々に知識を伝えています。家庭や学校の衛生環境を良くしていくためには、井戸をつくったり、トイレをつくったりするだけでは足りません。井戸やトイレをきちんと使うことの大切さを理解し、それらを実際に使い、さらに維持・管理できるようにならなくてはなりません。そのためには、このような知識の普及が欠かせません。


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小学校の子どもたち


ジンバブエ事業はすでに2年目に入っています。2年目の事業では、1年目に行なった校舎の建設や衛生トレーナーの育成に加えて、小学校に雨水を溜められる貯水タンクを、そして小・中学校に手洗い場を設置します。子どもたちを下痢や感染症から守るためには、まだまだいろいろな形で支援をしていく必要があります。

2年目もゴクウェ・ノース地区の子どもたちが安心して、そして安全に学校で学べるように支援を続けていきます。また、学校を含めた地域全体の衛生環境がより良くなるように、地域の人たちと一緒になって取り組んでいきます。
引き続き、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。


【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Tinofara! (ティノファラ)
意味:嬉しい!


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建設中の校舎の前で遊ぶ子供たち


(執筆:ジンバブエ事業担当 前川 龍太

※この活動は皆様からのご支援と外務省NGO連携無償資金からの助成により実施しています。

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来週金曜日(5/16)、朝日放送(テレビ朝日系列)の「世界の村で発見!こんなところに日本人」の中でジンバブエ事業担当の前川が紹介されます。

以下番組ホームぺージより。======

『千原せいじがアフリカ54ヶ国に住む日本人全員に会いに行きます』

今回の旅はジンバブエ共和国。
雨季には陸の孤島となる貧しい村に暮らす日本人を探す。
そこで出会った日本人は重なる偶然に翻弄され図らずもこの地へたどり着いた。
一体どんな半生が…!?

====== http://asahi.co.jp/konnatokoroni/

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Posted by ADRA Japan at 16:43 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(3/5)ジンバブエ便りvol.26 〜事業地 ゴクウェ・ノース地区までの道のり〜 [2014年03月05日(Wed)]
こんにちは。ジンバブエに駐在している前川です。ジンバブエは雨季に入っているので、毎日のように雨が降っています。

さて、今回は事業地ゴクウェ・ノース地区までの道のりをご紹介したいと思います。ゴクウェ・ノース地区はジンバブエの中西部に位置していて、私のいる首都ハラレから車で6時間、距離にしておよそ370kmあります。

それでは、一緒にゴクウェ・ノース地区に向かいましょう!


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ハラレの中心部の様子(早朝)


さぁ、ハラレを出発です。ハラレの中心部にはビルやアパートが立ち並んでいます。道も8割がたアスファルトで舗装されているので、いわゆる都会という印象を受けます。ただ、道路のメンテナンスはあまり行き届いていないので、穴があいていたりする場所も目立ちます。日中は多くの人でごった返しており、通勤や帰宅の時間帯には渋滞が発生します。


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車窓からの風景


ハラレを抜けると、4時間ほどひたすら西に向かって進みます。道の両側にはトウモロコシ畑や草原が広がっています。途中いくつかの町を通り抜けますが、景色に変化はほとんどありません。


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ゴクウェ・センターの中心部の様子


この町はゴクウェ・センターと呼ばれ、ゴクウェ・ノース地区の隣のゴクウェ・サウス地区の中心地です。ここには食堂があったりスーパーがあったりするので、食事をしたり、水などを買ったりして、事業地に向かう前の最終的な準備をします。ここから先にはもう食事をしたり、物を買ったりできる場所はありません。


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眼下に広がるゴクウェ・ノース地区


ゴクウェ・センターを抜けるとすぐに坂道になります。この坂道をくだっていくと、もうそこはゴクウェ・ノース地区です。みなさん、心の準備は良いですか?


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崩れ落ちた道路


ゴクウェ・センターから事業地へつづく道は、途中までアスファルトで舗装されています。しかし、その状態は決して良くありません。メンテナンスがされていないので、穴があいていたり、写真のように崩れ落ちたりしているところもあります。アスファルトの上を走っているはずなのに、車がガタガタ揺れることがあります。こういった道を30分ほど走ります。


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この道にはわだちがあるので、かろうじて道だと分かる。


さて、ここから先が本番です。もうアスファルトで舗装された道はなく、ひたすら茂みの中を走っていきます。私の眼には道があるようには見えないのですが、現地のスタッフにはきちんと道が見えるようで、迷うことなく車を走らせます。


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転々と立ち並ぶ民家


ずっと茂みの中を走っていたかと思うと急に視界が開けて、畑が広がっていたり、家が立ち並んでいたりします。この地域の家のほとんどは三角の屋根を持った伝統的なかたちをしています。住民の多くは綿花を栽培して生計を立てています。


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タイヤの下に草を敷いているスタッフ


車が途中でスタックしてしまうこともあります。特に川を渡る前に川辺の砂にタイヤが沈むと、スタックしてしまうことが多いです。こんなときには、スタッフ総出で車を押します!この状態から抜け出すには大抵20分ほどかかります。


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完成間近の校舎


アスファルトで舗装された道がなくなってから、山を越え谷を越え、ガタガタと道なき道を1時間半ほど走ると、私たちが支援している学校に着きます。ハラレを出発してから、約6時間。みなさん、ここまでお疲れ様でした!


このように、この地域の道の状態は非常に悪いので、校舎を建設したり井戸を設置したりすることは簡単ではありません。トラックで何度も何度も資材を運び入れるのは、とても骨の折れることです。雨の降り続く雨季になると、状況はもっと悪くなります。道が沼地のようになり、車やトラックが走れなくなります。


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雨季の雨によって発生した濁流。乾季には水がまったくないため、川だと気づくことは難しい。


乾季にはまったく水のない川にも、雨季になると突如、大量の水が流れ始めます。車はおろか、人が歩いて渡ることも難しくなります。支援している学校の中には、雨が多く降って川の水かさが増すと、子どもたちはおろか私たちADRAスタッフさえもたどり着くことのできない学校もあります。


すでに皆さんもお分かりのように、この地域で活動するにはたくさんの困難があります。しかし、だからこそ、多くのニーズがあるのです。
これからも、この地域で住民の人たちと一緒になって活動していきます!


【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Marova Basa! (マロヴァ バサ)
意味:お疲れさまでした!


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校舎建設に携わってきた作業員たち


(文責:ジンバブエ事業担当 前川 龍太


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Posted by ADRA Japan at 15:55 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(9/4) ジンバブエ便り vol.25 〜トンテンカントンテンカン〜 [2013年09月04日(Wed)]
南半球に位置するジンバブエでは、気温が冬の寒さから夏の暑さへと変わりつつあります。


現在、ジンバブエ事業では小学校での校舎建設に取り組んでいます。
今年は3つの小学校で2棟ずつ校舎を建設する予定ですが、今は1棟目の校舎の建設工事にあたっています。この工事もいよいよ中盤に差し掛かり、今は窓枠をはめる段階です。これが終わるといよいよこの校舎は完成し、続いて2棟目の建設に取りかかります。


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校舎の骨組みづくりのために、レンガを積み上げている様子


この校舎建設はADRAと現地行政と建設作業員、そして村の人々による協働で進められています。ADRAは資材の購入や運搬、関係者との調整などを行ない、建設工事全体を管理します。現地行政は、校舎が政府の規格通りに建てられているかを定期的に確認します。その中で専門的な知識と技術を持った建設作業員が、実際の工事にあたっています。


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手前の赤いシャツを着ている人物が、政府の規定通りに校舎ができ上がっているかを確認する現地の行政職員


では村の人々は何をしているのか?と思われるかもしれませんが、村の人々は校舎建設に欠かすことのできない様々な作業を担っています。
その1つとして、レンガづくりが挙げられます。


レンガをつくるためには水と砂、そしてセメントが必要です。村の人々は、そのうち水や砂を村の中から集めてきます。砂は近くの川から、水は井戸や川から運んできます。井戸や川は学校のそばにはなく、近くても片道3kmほど離れたところにあります。その距離を何度も往復して、砂や水を集めます。これはなかなかの重労働です。


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井戸で汲んだ水を運ぶ親子


そして集めてきた砂と水、それにADRAが提供するセメントを混ぜ合わせ、レンガの素となる液状のものをつくります。それをレンガ製造用の型に流し込み、ある程度固まったら型から取り出し、数日の間乾かすことによって、レンガができ上がります。

1棟の校舎を建設するためには約30,000個のレンガが必要となるので、村の人々が総出でこの作業を行なっています。


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レンガづくりに励む村の人


こうしてでき上がったレンガを建設作業員が一つずつ積み上げてセメントで固めていく作業を繰り返すことで、校舎が形づくられていきます。つまり、村人によるレンガ作りがなければ、校舎は建設できないのです。

この他にも、住民はトラックで運ばれてきた資材の荷降ろしや、建設作業員への食事の提供なども行なっています。特に3つの小学校のうちの2つは、非常に地の利が悪く、トラックを乗り入れることができません。これらの場所ではトラックは小学校にできる限り近づいたところで資材を降ろし、そこからは住民が牛をなど使うなどして小学校まで運んでいきます。
村の人々は、農作業や家事などで忙しいのですが、時間を見つけて子どもたちや村の将来のために、懸命に校舎建設に取り組んでいます。


これまでは、これらの地域の子どもたちは木の下などで授業を受けていたため、雨が降ったりすると授業を受けることができませんでした。しかし、校舎ができれば雨に遮られることなく授業を受けることができるため、子どもたちは校舎が完成するのをとても楽しみにしています。

例年、この地域では11月の中旬ごろから雨季が始まるので、それまでには2軒目の校舎の建設工事も終わらせる予定です。今日もゴクウェ・ノース地区では、校舎の建設工事が続いています。


※この事業は、外務省「日本NGO連携無償資金協力」の助成も受けて実施されています。


【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Riri kunaka! (リリ クナカ)
意味:おいしい!


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主食のサザを食べる子どもたち



(文責:ジンバブエ事業担当 前川 龍太

ジンバブエコレラ感染予防事業についてはコチラから

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Posted by ADRA Japan at 11:50 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(6/3) ジンバブエ便り vol.24 〜新しい仲間たち 2〜 [2013年06月03日(Mon)]
南半球に位置しているジンバブエでは、冬に向かって気温が徐々に下がり始めてきました。反対に、日本では、初夏を迎え少し汗ばむような日もあるようですね。

さて、前回に引き続き、今回もジンバブエでこの事業に関わるスタッフをご紹介します。今回のメンバーは、ジンバブエ人スタッフ5名のうち、残りの2名と現地統括である私、前川です。この3人は、普段は首都ハラレにあるADRA Zimbabwe(ジンバブエ支部)の本部オフィスで業務にあたっています。(他の3名のジンバブエ人スタッフについては、こちらを参照→「vol. 23〜新しい仲間たち〜」)


まず1人目は、この事業の会計を担当しているフォーチュン・ゴルデマです。彼は、2009年にインターンとしてADRA Zimbabweの会計部門に入り、2010年から正式に職員として採用され、これまで数々の事業の会計を担当してきました。彼は、ADRA Japanが前回実施した「コレラ感染予防のための水衛生改善事業」でも会計を担当しました。会計を専門としているだけあって、落ち着いていて几帳面です。
そして若い彼ですが、すでに結婚しており、1歳になったばかりの可愛い女の子がいます。娘の成長をとても楽しみにしていて、よくいろいろなエピソードを話してくれますが、この時ばかりはいつもの落ち着きがなくなり、興奮気味に語ってくれます。ちなみに彼の好物は、魚のフライです。


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会計担当のフォーチュン・ゴルデマ


2人目は、ロジスティックス(資機材手配と調達、車両手配など)担当のソロモン・ムイェンゲです。彼はこれまでも他の団体でロジスティックス担当として働き、今回ADRA Japanが行なおうとしているのと同様の学校校舎建設などにも携わってきた、経験豊富なスタッフです。
体も大きく強面なので一見とっつきにくそうですが、人当たりはとても良く話しやすいスタッフです。今回の事業では学校校舎の建設や貯水タンクの設置などを行なうため、資機材の手配や建設について専門的な知識を持ったスタッフが不可欠となります。とても頼れるロジスティックス担当です。ちなみに好物はサラダです。


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ロジスティックス担当のソロモン・ムイェンゲ


3人目は、現地統括の私、前川です。スタッフや現地の行政などと活動の調整をしながら、事業全体を統括しています。また、1か月に1度、1週間ほど事業地ゴクウェ・ノースに出張し、事業の進捗状況の確認なども行なっています。
私はこれまでに2度、ジンバブエを訪れたことがあります。2010年の夏には1か月間ADRA Zimbabweでインターンとして働き、2012年にはやはり1か月間、この事業の案件形成のための調査を行ないました。
ADRA Zimbabweには、2010年の夏に出会ったスタッフが今でも多く働いており、最初にご紹介したフォーチュン・ゴルデマもその1人です。2010年当時、まさか私がジンバブエで働くことになるとは想像さえしていませんでしたが、そのときの経験が今につながっているということを強く感じています。ちなみに、私の性格は自分で言うのもなんですが、落ち着いていて真面目です(笑)。好物はオムレツなどの卵料理です。
(私前川については、スタッフ紹介もご覧ください


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現地統括の前川 龍太
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Posted by ADRA Japan at 13:00 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(4/22) ジンバブエ便り vol.23 〜新しい仲間たち〜 [2013年04月22日(Mon)]
日本では、本格的に春が始まり、気持ちの良い日々が続いていることと思います。
こちらジンバブエでは、雨季が終わり、乾季が始まろうとしています。乾季に入るとほとんど雨が降らず、空気がとても乾燥します。

私 前川は、今月の3日にジンバブエに赴任し、現在事業の立ち上げのために必要な業務を行なっています。慌ただしい日々が続いていますが、とても充実しています。(事業の内容については、こちらのブログを参照→「vol.22 〜新たな出発〜」)


さて、今回と次回の2回に分けて、この事業に携わる現地のスタッフを紹介していきたいと思います。主なスタッフは6名おり、そのうち1名が日本人の私で、その他の5名がジンバブエ人です。今回は、その中から3名を紹介します。
この3名は、事業地ゴクウェ・ノース地区の事務所に駐在して、事業の運営にあたっています。

1人目は、フィールド・オフィサーのマルビン・マドゥクです。ゴクウェ・ノース地区の事務所の責任者として現場で指揮を執り、事業の進捗を管理します。彼は2010年にADRA Zimbabwe(ジンバブエ支部)に入職し、これまで農村地域での水・衛生事業、そして都市郊外での栄養改善事業に携わってきました。まだ若いですが落ち着いた性格で、しっかり者なので信頼が置けます。好物は、牛の「テール・スープ」です。


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フィールド・オフィサーのマルビン・マドゥク


2人目は、アシスタント・フィールド・オフィサーのランガ・チャカワです。フィールド・オフィサーを補佐し、事業の運営にあたります。まだ大学を卒業して間もないですが、すでにいくつもの開発事業に携わってきました。過去にADRA Japanの事業で共に働いた経験もあり、この事業の案件形成のために昨年実施した事前調査(※)ではアシスタント・フィールド・オフィサーを務めました。どちらかというとおっとりしており、真面目な性格です。好物は、塩茹での「かぼちゃの葉っぱ」です。(彼女について詳しくは、こちらのブログを参照→「No.19 〜ジンバブエ支部スタッフの紹介〜」)


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アシスタント・フィールド・オフィサーのランガ・チャカワ

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Posted by ADRA Japan at 20:30 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(3/4) ジンバブエ便り vol.22 〜新たな出発〜 [2013年03月04日(Mon)]
まだまだ寒い日がつづいていますが、いかがお過ごしですか。
春を目前にして、新しいことを始めようと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ADRA Japanのジンバブエ事業も、いよいよこの春から始まります。

昨年、外務省「NGO事業補助金」の助成を受けて1ヶ月間の現地調査を行ない、新事業の準備を進めてきました。そしてついに先月末からジンバブエ事業が始まりました。今月の中旬には、現地統括として私、前川がジンバブエに渡航します。
この事業は、外務省「日本NGO連携無償資金協力」の助成も受け、ミッドランド州ゴクウェ・ノース地区で3年間にわたって実施されます。


これまでのブログでもお伝えしてきましたが、現在ゴクウェ・ノース地区にある支援予定の小学校では、生徒のほとんどが木陰で学習しています(こちらのブログを参照→「木陰の教室」 )。
また、安全な飲料水を汲める場所も少なく、多くの生徒や現地住民が汚れた水を飲み、健康が脅かされています(こちらのブログを参照→「ゴクウェ・ノース地区の井戸事情」、「雨水を溜めるタンク」 )。

さらに、学校の衛生環境が整っておらず、現地住民の衛生に関する知識も十分にないため、感染症などへの予防も適切になされていません。(こちらのブログを参照→「大切なトイレと手洗い場」 )。


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校舎がなく、木陰で授業を受ける子どもたち

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Posted by ADRA Japan at 11:32 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(12/10) ジンバブエ便り vol.21 〜雨水を溜めるタンク〜 [2012年12月10日(Mon)]
すっかり寒さも厳しくなり、冬に入り始めましたね。
一方、南半球にあるジンバブエは非常に暑く、雨季を迎えつつあります。

さて今回は、貯水タンクのお話をしたいと思います。前回は、地下から水を汲み上げる井戸の話でしたが、今回は空から降る水を溜める話です。来年から実施しようと準備を進めている事業では、安全な水を確保するための方法として、井戸とあわせて貯水タンクの設置も検討しています。

前回のブログでも書きましたが、ゴクウェ・ノース地区は慢性的な水不足に悩まされています。通常は井戸を掘って地下から水を汲み上げるのですが、同地区では場所によっては地下水が採れにくかったり、人体に悪影響を与える物質を含んでいたりすることもあるため、井戸が設置できません。そういった場合、水を確保するもう一つの方法として、雨水を貯める貯水タンクの設置が考えられるのです。


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岸辺を掘って水を汲む人々


貯水タンクの設置を選択するまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。そもそも貯水タンクの設置を検討した理由は、ADRA Japan がゴクウェ・ノース地区で2010年から2011年にかけて行なった「コレラ感染症予防のための水衛生改善事業」(外務省NGO連携無償資金協力の助成による)において、必ずしもすべての井戸から、期待していたほど十分な量の安全な水を得ることができなかったからです。
そこで、アフリカでの井戸の掘削に詳しい日本人の専門家の方にお話を伺ったり、ジンバブエで水・衛生を専門に担当している行政職員、NGO関係者、専門家の方々などへの聞き取り調査を行なったりしました(外務省NGO事業補助金の助成による)。その結果、やはりゴクウェ・ノース地区には住民が十分に利用できるだけの量の地下水がなく、しかもその水に何らかの化学物質が含まれている確率が高いということが分かりました。こうした専門家の方々のアドバイスも踏まえたうえで、貯水タンクの設置を検討することになったのです。

貯水タンクに水を溜めるには、一定規模の頑丈な建物に雨どいを張り巡らせ、集めた雨水をタンクの中に流し込むという方法が一般的です。


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20,000リットルの貯水タンクの設置例


現在準備を進めている事業では、学校の校舎に雨どいを取り付け、校舎の隣にタンクを設置することを考えています。1校あたり30,000リットルの貯水タンクを設置することで、約3ヶ月の雨季とその後の1ヶ月の計4ヶ月間にわたって、学校の生徒や教員に対して水を供給できると考えています。

年間を通して水を供給できないと考えると、4ヶ月という期間は不十分なのではないかと思われる方もいるかもしれません。雨は雨季にしか降らないため、一年のうち9ヶ月を占める乾季の間は、貯水タンクから水を得ることができません。水を継続的に手に入れるという視点からは、確かに4ヶ月は短いとも言えます。
しかし、感染症などの病気の流行は、そのほとんどが衛生状態の悪化する雨季の間に起こるため、その期間に安全な水を確保できることが、病気の蔓延を防ぐ上で非常に大切なことになります。そのため、4ヶ月という限られた期間ではあっても、安全な水が使えるということは大変重要なことなのです。


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30,000リットルの貯水タンクの側面


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同貯水タンクの正面


水源に恵まれないゴクウェ・ノース地区にとって、雨季限定ではあるものの、貯水タンクの設置は安全な水を確保するための優れた方法です。

現地で貯水タンクの設置作業が始まった頃には、皆さんに貯水タンクの設置工程などについてもお話したいと思います。


【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Ndinodya sushi! (ンディノジカ スシ!)
意味:私はお寿司を食べます。


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小学校の子どもたち

  
(文責:ジンバブエ事業担当 前川龍太


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Posted by ADRA Japan at 11:49 | ジンバブエ便り | この記事のURL
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