CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 緊急支援 | Main | 東日本大震災»
ADRA Japan団体概要

ADRA Japanさんの画像
最新10記事
<< 2016年12月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
記事カテゴリー
特選リンク集
http://blog.canpan.info/adrajapan/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/adrajapan/index2_0.xml
(6/7) ジンバブエ便り vol.33 〜海を渡った絵〜 [2016年06月07日(Tue)]
前回のジンバブエ便り vol.32 〜引き渡し式を終えて〜で、昨年11月に行なった建設した校舎や貯水タンク、トイレなどの引き渡し式についてお話ししました。その中で、子どもたちが踊りや歌などのすばらしいパフォーマンスを見せてくれたことをお伝えしました。

実は、引き渡し式を彩ってくれたのはジンバブエ人の子どもたちだけではありませんでした。日本の子どもたちも、すてきなかたちで引き渡し式を華やかなものにしてくれました。


引き渡し式に踊りを披露する日本人の小学生_ADRA Japan ジンバブエ事業.jpg
(踊りを披露する小学生たち)


昨年、ADRA Japanは設立から30周年を迎え、2015年6月に30周年記念式典を行ないました。その際、北は北海道から南は沖縄まで日本の小学生の皆さんが、絵を描いて送ってくれました。ジンバブエの学校が完成するにあたって、その絵の一部をジンバブエに運び、引き渡し式の中で展示しました。その様子をご紹介します。


日本の小学生の描いた絵と一緒に移るADRA チームスタッフ_ADRA Japan ジンバブエ事業.jpg
(絵と一緒に写るチーム・スタッフのランガ)


建設した学校やトイレなどの引き渡し式の打ち合わせ_ADRA Japan ジンバブエ事業.jpg
(引き渡し式の打ち合わせの様子。絵がきれいに教室を彩った。)


日本の小学生の描いた絵がジンバブエの下に届く_ADRA Japan ジンバブエ事業.jpg
(いろいろな肌の色の人々が描かれている。)


今回展示した一枚一枚の絵は、いつも外からの砂ぼこりでくすんでる校舎に彩を加えてくれました。絵を描いてくださった日本の小学生の皆さん、ありがとうございました。


事業地のゴクウェ・ノース地区の小学校では、図画工作の授業はほとんど行なわれていません。それは、画材などもなく、教えられる先生もほとんどいないためです。いつの日か、ゴクウェ・ノース地区の子どもたちも日本の子どもたちと同じように、図画工作の授業を受け、思い思いに絵を描ける日が来ることを願っています。


ADRA Japanはこれからも、ゴクウェ・ノース地区の子どもたちへの支援を行なっていきます。皆様のご支援のほど、よろしくお願いいたします。

(ジンバブエ事業は、皆様のご支援と外務省日本NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。)


【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、ぜひ声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Yakanaka!(ヤカナカ)
意味:きれい!


絵を写真に収める日本大使館のジンバブエ人ADRAスタッフ_ADRA Japan ジンバブエ.jpg
(絵を写真に収める日本大使館のジンバブエ人スタッフ)


(執筆:ジンバブエ事業担当 前川龍太

ADRA Japanのホームページはこちらです

このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 13:00 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(3/9) ジンバブエ便り vol.32 〜引き渡し式を終えて〜 [2016年03月09日(Wed)]
現在、ジンバブエは雨季に入っていて、ほぼ毎日のように雨が降っています。しかし、一日中降り続けるということはなく、雨が上がると空は青く澄んで、木々の緑もみずみずしく、とてもきれいです。

さて、昨年の11月、私たちが支援している学校の一つであるゴクウェ・ノース地区のチオザ中学校で、建設した校舎や貯水タンク、トイレなどの引き渡し式を行ないました。

引き渡し式には、日本大使館から平石駐ジンバブエ大使、都築参事官、ジンバブエ政府側からはミッドランド州の教育局長、ゴクウェ・ノース地区の区長補佐、チーフ(伝統的な地域の首長)など、ADRA Japanからは事業部長の橋本、東京側でこの事業を担当している石橋、この事業の現地担当を務めている前川とチーム・スタッフ、そしてパートナー団体であるADRA Zimbabwe側からは事務局長や財務部長らが出席しました。

式典には数百人を超える住民、生徒たちが参加し、日本政府及びADRA Japanからゴクウェ・ノース地区の行政及び住民へ校舎やトイレなどが正式に引き渡されました。


Zim16_Blog32_No_1(2016_2_4).jpg
(引き渡し式には、数百人にのぼる人々が参加した。)


Zim16_Blog32_No_2(2016_2_4).jpg
(記念プレートの前での記念撮影。左から、ADRA Zimbabweの事務局長、ADRA Japanの事業部長の橋本、平石駐ジンバブエ大使、ミッドランド州の教育局長)


今回、私たちは住民や生徒たちと一緒に準備を進め、引き渡し式のプログラムをつくり上げました。住民たちは、学校の掃除をし、会場の設営を行ない、食材を集め、食事を用意しました。生徒たちは感謝の気持ちを伝えるため、歌や踊りの練習をして、当日はすばらしいパフォーマンスを見せてくれました。


Zim16_Blog32_No_3(2016_2_4).jpg
(生徒たちのパフォーマンス)


すでに雨季に入っていましたが、式典の間は天候にも恵まれ、引き渡し式は盛況のうちに終わりました。印象深い場面は数々ありましたが、特に2つの場面が強く印象に残っています。

まず一つ目は、チオザ中学校の校長先生、PTAの会長さん、そしてゴクウェ・ノース地区の議会議員さんたちが住民を代表して、引き渡された校舎や貯水タンク、トイレなどを責任をもって維持管理していくと、平石大使やその他の列席者の前で誓った場面です。今後は外部の支援に頼らずに、住民たちが自ら学校のインフラを維持管理していかなくてはなりません。彼/彼女たちが今後どのように維持管理をしていくのか、しっかりと見守っていきたいと思います。


Zim16_Blog32_No_4(2016_2_4).jpg
(列席者の前で宣誓をする校長、PTAの会長、議員たち)


2つ目は、この事業のチーム・スタッフ、そして校舎やトイレなどの建設に関わった住民たちがとても誇らしそうにしていたことです。この事業は、彼/彼女たち一人ひとりの力なくしてはここまで来ることはできませんでした。住民たちへの感謝の気持ちを強く感じると同時に、達成感に満ちている彼/彼女たちの姿を見てとても嬉しく思いました。


Zim16_Blog32_No_5(2016_2_4).jpg
(この事業のチーム・スタッフ)


引き渡し式当日を無事に迎えられたのは、ジンバブエにいるスタッフや住民の力だけでなく、日本で支えてくださっている皆様のおかげでもあります。この場をお借りしてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

引き渡し式は終わりましたが、浅井戸の修繕作業などまだいくつか作業が残っているので、私は今も事業地で活動を続けています。


Zim16_Blog32_No_6(2016_2_4).jpg
(喜ぶ生徒の母親たち)


なお、この事業は今年の3月に終わる予定ですが、現在、新しい事業の準備も進めています。新しい事業は、同じゴクウェ・ノース地区で約2年間にわたって行なうことを考えています。

現在の事業は水・衛生分野に主に焦点を当てていますが、次は教育分野への支援を柱として、学校で学ぶ子どもたちだけでなく、これまで支援することのできなかった学校へ通えていない子どもたちや、学校の運営を任されている子どもたちの保護者への支援も考えています。

詳しい事業の内容については、また別の機会にご説明いたします。現在の事業が無事に終わり、新しい事業を無事に始められるように、引き続き皆様の温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。


(ジンバブエ事業は、皆様のご支援と外務省日本NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。)


【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Makorokoto!(マコロコト)
意味:おめでとう!


Zim16_Blog32_No_7(2016_2_4).jpg
(チオザ中学校の朝礼台の前で)


(執筆:ジンバブエ事業担当 前川 龍太


ADRA Japanのホームページはこちら

このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 12:00 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(10/2) ジンバブエ便り vol.31 〜トイレってとても大切だよね。〜 [2015年10月02日(Fri)]
こんにちは。ジンバブエ駐在の前川です。
8月に入り、ジンバブエにもようやく春の兆しが見えてきました。南半球に位置するジンバブエでは、7月が一年のうちでもっとも寒い時期で、最低気温は摂氏5度くらいまで下がります。8月以降、徐々に気温が上がっていき、10月の後半から11月の中旬にかけてもっとも暑くなります。

さて、今回はトイレのお話をしたいと思います。
ジンバブエ事業では、6月からゴクウェ・ノース地区にある5つの小中学校で、全10棟(各学校に男女それぞれに1棟ずつ)のトイレを建設しています。6月のはじめに周辺地域から16人の建設作業員を集め、ゴクウェ・ノース地区の行政とも協働して2週間の建設トレーニングを行ないました。その後、6月の後半からいよいよトイレの建設作業が始まり、7月の終わりまでに2つの小学校で計4棟のトイレが完成しました。


Zim15_Blog31_No_1.JPG
(完成したトイレ2棟)


現在建設しているトイレには1棟につき個室が5つあります。個室といっても換気のためにドアは設置していませんが、外から見えないように「コ」の字型に通路が作られていて、それぞれの個室に穴があり、そこで用を足せるようになっています。便槽の深さは4mほどあり、日本で言う汲み取り式のトイレに似ています。


Zim15_Blog31_No_2.JPG
(トイレの建設工事を行なう建設作業員)


トイレの建設を進めている小中学校では、トイレがあっても十分な数がない、またはトイレそのものがきちんと整備されていないという課題を抱えていました。たとえば、5つの小中学校の一つであるグラ小学校では、これまで非常に簡素なトイレを使っていました。


Zim15_Blog31_No_3.JPG
(グラ小学校にあったトイレの外観)


Zim15_Blog31_No_4.JPG
(グラ小学校にあったトイレの内側)


このトイレの穴は30pほどと浅く、とても非衛生的でした。穴が浅いため、すぐに排せつ物が溢れかえり、特に雨が降ると、溜まった排せつ物がトイレに入り込んできた大雨の水とともに辺り一面に広がってしまいまっていました。

溜まった排せつ物が大雨による泥水と合わさり流れ出ると、土に住む細菌が排泄物を栄養源として増殖し、泥水と共に拡散して、その水を利用している地域の人たちが感染症にかかってしまう原因になります。

本来は子どもたちを守る場所であるはずの学校が、逆に子どもたちにとって危険な場所になってしまっていたのです。


Zim15_Blog31_No_5.JPG
(今回建設したトイレの内側)


また、写真から一目瞭然ですが個室にもなっていなかったので、子どもたちが安心して使えるものではありませんでした。

ジンバブエにはきちんとしたトイレが少ないために、学校に通うのを躊躇する女の子がたくさんいます。特に、思春期を迎えた女の子たちにとって、個室のトイレがない学校は非常に厳しい環境で、学校側がきちんと対応できるかはとても大きな問題です。

ADRA Japanでは女の子たちが安心してトイレを使えるように、そして学校に通いやすくなるように、現在建設しているトイレには他の個室よりも少し広い個室を1棟につき1つ備えています。



Zim15_Blog31_No_6.JPG
(通常の個室よりもやや広くつくられた個室の様子)


この広い個室は、体に障がいをもつ子どもたちも使用しやすいように設計されています。

現在、ADRA Japanが事業を行なっている5つの小中学校に障がいをもつ子どもは見受けられませんが、それは障がいを持つ子どもがこの地域にいないということではなく、学校に通えない、あるいは通いにくいということを意味しています。

その理由の一つとしてトイレの問題があります。これまで、これらの学校には障がいを持つ子どもが安心して使えるトイレがありませんでした。今回のトイレ建設によって、障がいを持つ子どもが少しでも学校に通いやすくなるようにしたいと考えています。もちろん、トイレ建設以外にもまだまだすべきことがたくさんありますが、できることから取り組んでいきたいと考えています。

誰もが安心して学校に通えるようになるために、ADRA Japanは、トイレの建設を進めています。残り3つの小学校でも、9月の終わりまでにはすべてのトイレが完成する予定です。

引き続き、ご支援のほどよろしくお願いいたします。


(ジンバブエ事業は、皆さまのご支援と外務省日本NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。)







【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Zuva ririkubuda(ズヴァ リリクブダ)
意味:日の出


Zim15_Blog31_No_7.JPG
(ゴクウェ・ノース地区に昇る太陽)


ADRA Japanのホームページはこちらです



(執筆:ジンバブエ事業担当 前川龍太
このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 10:00 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(5/12)【ジンバブエ便り】ジンバブエ便り vol.30 〜手洗いを習慣に〜 [2015年05月12日(Tue)]
ジンバブエでは、雨がすっかり降らなくなり、乾季になりました。ジンバブエは南半球に位置しているので、これからだんだんと寒くなります。朝晩はだいぶ冷え込むようになりました。

さて、今回は手洗いについてお話ししたいと思います。
私たちの支援しているゴクウェ・ノース地区では、まだ手洗いが習慣として十分に根付いているとはいえません。しかし、下痢や感染症などの予防には地域全体として取り組んでもらう必要があり、幅広く人々に手洗いを実践してもらわなくてはなりません。ADRA Japanは人々に衛生的な生活の大切さについて伝え、その実践を促すために、村や小・中学校のリーダーを対象にトレーニングを行なってきました。それと同時に、学んだことを実践できるように、今年の1月に5つの学校(4つの小学校と1つの中学校)にそれぞれ5基ずつ手洗い場を設置しました。
下の写真が、その手洗い場です。


photo1.jpg
(トイレの前に設置された手洗い場)


この手洗い場は、ティピー・タップ(Tippy-Tap)と呼ばれています。仕組みは単純で、ペダルを足で踏むと棒にぶら下がっている小さなタンク(容量5L)が下向きになり、中に入っている水が流れ落ちるようになっています。ティピー・タップの良い点は、蛇口をひねる必要が無いので手が汚れずに済むことと、ペダルを踏みながら楽しく手が洗えることです。


photo2.jpg
(2人同時に手を洗える)


先週、2つの小学校を訪ねて、ティピー・タップがどのように使われているかを確認しました。このティピー・タップは、以前ADRA Japanがジンバブエに設置した手洗い場とはか形が違い、子どもたちが上手く使えているか少し不安でしたが、そんな不安をよそに、多くの子どもたちが足でペダルを踏んで楽しそうに手を洗っていました。


photo3.jpg
(楽しそうにペダルを踏んで手を洗う子どもたち)


訪ねた2つの小学校の1つであるマブウェマテマ(Mabwematema)小学校では、1人の男の子と話をしました。彼の名前はマシュー(Mathew)といい、年齢は12才で、この小学校に通う7年生です(ジンバブエの小学校は7年制)。マシュー君との話から、ティピー・タップがどのように使われているかが見えてきました。


photo4.jpg
(マブウェマテマ小学校)


photo5.jpg
(話をしてくれたマシュー君)


私(前川):「マシュー君、このティピー・タップのタンクの水は誰が汲んでくるの?」
マシュー君:「僕たちだよ。」
私:「今日は、誰が水を汲みに行ったの?」
マシュー君:「僕と他の子たち。」
私:「それって当番とか決まっているの?」
マシュー君:「うん。月曜日は3年生、火曜日は4年生、水曜日は5年生、木曜日は6年生、金曜日は7年生。」
私:「そうなんだ。でも、マシュー君7年生でしょ。今日は水曜日なのに、どうして水を汲みに行ったの?」
マシュー君:「僕は7年生だから、下の学年の子たちを井戸まで連れて行かなきゃいけないんだ。水曜日は、僕の当番の日なんだ。」
私:「そうなんだね。井戸は学校からどれくらいの所にあるの?」
マシュー君:「歩いて30分くらいかな。」

マシュー君によると、授業が始まる前の午前8時前に1回と、授業が終わってからの午後4時前後に1回の計2回、ティピー・タップの水を汲みに行くとのことでした。朝の水汲みは子どもたちのため、午後の水汲みは学校で暮らす先生たちのためだと話していました。


photo6.jpg
(ティピー・タップに水を入れる子どもたち)


こうした設備は、受け入れる側にそれをきちんと使い維持する体制や意思がないと、すぐに使われなくなったり捨てられてしまったりします。しかし、今回のマシュー君との話から、学校側がきちんと使い方を決め、それに沿ってティピー・タップが使われていることが分かりました。この学校ではティピー・タップが継続的に使われ、手洗いがしっかりと習慣として根付くに違いないと確信しました。

手洗い一つをとっても、人々のもつ長年の習慣を変えていくのは簡単ではありません。一歩一歩、地道に活動していくことがとても大切です。引き続き、皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

(この事業は、外務省日本NGO連携無償資金協力の助成も受けています。)




【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Kuri kudziya(クリクズィヤ )
意味:涼しいよ。


photo7.jpg
(木の下で授業を受ける子どもたち)


(執筆:ジンバブエ事業担当 前川 龍太

========================
NepalEmergency-Top2.png
このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 14:42 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(12/26) ジンバブエ便りvol.29〜 14歳の小学生。夢は校長先生!〜 [2014年12月26日(Fri)]
ジンバブエでは半年以上にわたる乾季が終わり、いよいよ雨季が始まりました。雨が少しずつ降り始め、木々に緑が戻りつつあります。
ジンバブエ事業も、2013年の事業開始から約1年半が経ちました。2年目の今年は中学校での校舎建設や雨水を貯めるための貯水タンク及び手洗い場の設置、衛生トレーニングなどを行なっています。

昨年、3つの小学校にそれぞれ2つの校舎を建設し、机や椅子を備え付けました。校舎1棟に2教室があり、1教室あたり約45人の子どもたちが授業を受けられます。つまり、1校あたり約180人の生徒が教室内で授業を受けられるようになったのです。
以前は木の下や壊れそうな小屋で勉強していましたが、校舎ができたことで子どもたちの学習意欲は向上しました。その上、職場環境が良くなったことから先生たちも熱心に働くようになりました。

今回のブログでは、昨年建設した3つの小学校の1つであるニューマイン小学校(Newmine Primary School)に通学する、14歳のプロビデンス・カチメ(Providence Katsime)さんのインタビューをお伝えします。


ジンバブエ14歳 1.jpg
プロビデンス・カチメさん


プロビデンスさんは3人兄弟の長女として産まれました。
以前、プロビデンスさんは家から14キロも離れた別の学校に通っていました。ゴクウェ・ノース地区の他の大勢の子どもたちと同じように、彼女も長距離を歩いて通学していて、途中では大きな川も超えなければなりませんでした。学校がある日は毎日、朝早く起きて通学していましたが、学校が遠いため、どんなにがんばっても遅刻してしまいました。

3年生(プロビデンスさんが10歳の時)の2学期に、地元議員と行政の努力により自宅から1キロほどの場所にニューマイン小学校ができました。川を渡らずに学校に通えるようになりましたが、この新しい学校にも問題がありました。「学校」と名前がついているだけで設備も不十分で、それを整えるための財源もなかったのです。
子どもたちが川を渡ったり長距離を歩いたりしなくてもすむように、子どもたちの保護者が協力してお金を集めて作ったこの小さな学校は、簡素な校舎を建てるのが精いっぱいという状態でした。


ジンバブエ14歳 2.jpg
ADRAが支援する前のニューマイン小学校


ジンバブエ14歳 3.jpg
かつてのニューマイン小学校の教室


Q: 前の学校について、どう感じていましたか?

A: 以前は、学校は楽しくなかったです。丸太に座って、自分の足を机がわりにしてノートをとっていました。雨が降ると校舎に水が入ってきて泥だらけになるので、学校は休校になっていまた。そんな学校にがっかりしていました。

Q: ADRAの支援についてどう思いましたか?

A: ADRAが地域の学校を建てる支援をしたいという話を聞いて、とてもうれしかったです。でも、トラックでセメントが次から次へと運びこまれてくるのを見るまで、本当だとは信じていませんでした。ADRAは大きくてきれいな2つの教室がある校舎を建ててくれました。それに、教室で使う机やイスもそろえてくれました。


Q: 今は毎日、どんなふうに過ごしていますか?

A: 朝、起きてシャワーを浴びてから学校に行っています。学校にはいつも早く行くので、先生は私を監督生(他の生徒の面倒を見る役割)と生徒会長にしてくれました。学校に行くのがとても楽しいです。校舎があるので、雨風や、寒さ、暑さから守られています。それに、新しい机に教科書を置いて、快適に勉強できるので授業に集中できています。


Photo7-d8b71-thumbnail2[1].jpg
ニューマイン小学校の新校舎


ジンバブエ14歳 5.jpg
新しい机で活き活きと楽しそうなプロビデンスさん


Q: 今回、新しい校舎ができたことで、自分が変わったと思いますか?

A: 学校を卒業したら、どんな職業にでもつけるという可能性を感じています。教育の大切さを子どもたちに教えるために、校長先生になろうと決めています。

Q: この学校についてはどう感じていますか?

A: ニューマイン小学校に通えることがとてもうれしいです。学校を建ててくれたADRAに感謝しています。

Q: 新しい校舎がなければ、どんな生活を送っていたと思いますか?

A: 丸太に座りながら先生の授業を受けなければいけないので、集中して勉強するのが難しかっただろうと思います。今年、小学校の卒業試験を受けることになっているのですが、前の学校では、試験をちゃんと座って受けられたか分かりません。

Q: この校舎は、あなたにとってどのような意義がありましたか?

A: 校舎を建ててもらい、ここで学べるようになったことで、物事や将来に対して自信を持てるようになりました。困っている人を助けようと思う人がいてくれるだけで、人生に何かいいことが起きるのだと思います

ADRA Japanはこれからもゴクウェ・ノース地区で支援活動を続けていきます。来年の3月までには、現在建設を進めている4棟の校舎の建設が終わる予定です。
1人でも多くの子どもたちが将来に希望を持てるよう、行政や地域の人たちとともに教育環境の改善を図っていきます。引き続き、みなさまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

*この事業は外務省NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施されています。

(執筆:ライティングボランティア 筬島順子)
このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 18:38 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(8/6)ジンバブエ便り vol.28 〜貯水タンクってどうして必要なの?〜 [2014年08月06日(Wed)]
7月に入り、南半球に位置するジンバブエでは朝晩の冷え込みが一層厳しくなりました。それとは逆に、北半球に位置する日本では暑い日が続いているのではないかと思います。

さて、2年目のジンバブエ事業も開始から約4か月が経ちました。現在は中学校の校舎建設と並行して、1年目に建てた小学校に雨水を蓄えることのできる貯水タンクの設置工事も進めています。今回は、その貯水タンクについてお話ししたいと思います。

貯水タンクは、子どもや先生が汚染されていない安全な水を使えるようになることで、下痢や感染症にかかりにくくすることを目的としています。今年は、5つの貯水タンクを完成させる予定です。

ただ、ここでみなさんがきっと疑問に思われるのは「雨が降らなければ水を貯えられないのではないか」という点だと思います。確かにジンバブエでは、12月から3月までの約4か月間が雨季で、それ以外の8か月間が乾季となっています。乾季にはほとんど雨が降らないので、雨季にしかこの貯水タンクを使うことができません。

8か月という長い乾季の間に水が手に入らないのなら、貯水タンクを設置してもあまり意味がないのではないか、と思われるかもしれません。しかし、むしろ雨季こそ安全な水をちゃんと利用できるようにする必要があるのです。


Zim14_Blog28_No.1.JPG
住民が水場と利用している川


雨季にはたくさんの雨が降り、水には困りません。ただ、安心して使える衛生的な水はとても手に入りにくくなります。なぜなら、人や動物の排せつ物などが大雨によってあちらこちらに流れていき、フタのついていない井戸や川の中に流れ込んでしまうからです。住民の多くがこれらの水源を利用するため、下痢や感染症に非常にかかりやすくなります。


Zim14_Blog28_No.2.JPG
雨季になると川の水かさは一気に上がる。


日本であれば、下痢や感染症にかかっても適切な処置を受けられますが、ゴクウェ・ノース地区のような都市部から遠く離れた場所では、診療所が遠くて行くことが難しかったり、診療所に行くことができても十分な薬がなかったりなどして、適切な処置を受けることは容易ではありません。特に雨季になると、川の水が氾濫し、診療所に行くことさえできなくなることがあります。そのため、下痢や感染症によって命を落としてしまう人が今でも多くいます。特に、5歳以下の子どもは命を落とす確率が大人と比べて高いです。
雨季こそ、住民が安全な水を必要としている時期なのです。


Zim14_Blog28_No.3.JPG
貯水タンクの基礎工事の様子


1年目の事業では3つの小学校にそれぞれ2棟ずつ、計6棟の校舎を建設しました。貯水タンクはこれらの6棟のうち5棟に併設されます(3校のうち2校にタンクを2つ設置し、残りの1校には1つだけ設置します)。貯水タンクの設置数は、各校の児童数によって異なります。


Zim14_Blog28_No.4.JPG
貯水タンクの側面工事の様子


貯水タンクはセメント製で、貯水量は1基あたり30,000Lです。校舎の屋根に備えつけられた雨どいから雨水が貯水タンクの中に流れ落ちるようになっています。設置工事は6月初旬から始まりました。まずは工事に携わる作業員へのトレーニングを兼ねて貯水タンクを1基設置します。作業員は設置工事の進め方や注意すべき点をしっかりと把握したうえで、残り4基の工事に移る計画です。


Zim14_Blog28_No.5.JPG
すでに他の学校に設置されているスチール製の貯水タンク。このタンクの貯水量は10,000L。(なお、この貯水タンクは、本事業で設置したものではありません。)


水は命を支える大切なものですが、その一方で気を付けないと命を奪いもします。だからこそ、安全な水が手に入るようにしていく必要があるのです。これからも、私たちはここゴクウェ・ノース地区で一人でも多くの人々が安全な水を利用できるように支援を続けていきます。みなさまのご支援をよろしくお願いいたします。


※この事業は、外務省日本NGO連携無償資金協力の助成も受けています。


【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Tinofarira kudzidza (ティノファリラ クズィザ)
意味:勉強好き!

Zim14_Blog28_No.6.JPG
去年建設された校舎の中で学ぶ子どもたち


(執筆:ジンバブエ事業担当 前川 龍太


このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 17:05 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(5/9)ジンバブエ便り No.27 〜1年目を振り返って〜 [2014年05月09日(Fri)]
日本は本格的に春となり、気持ちの良い日が続いているのではないかと思います。こちらジンバブエは南半球にあり、これから乾期に入ります。だんだんと日も短くなり、涼しくなってきました。

さて、昨年3月にジンバブエで事業を始めてから早いもので1年以上が経ちました。今年の3月の始めには、おかげさまで1年目に計画していた事業内容をすべて無事に終えることができました。そこで、今回は1年目に行なった事業の内容を振り返ってご紹介したいと思います。


Photo1.jpg
完成した校舎


まず1つ目ですが、3つの小学校で2棟ずつ校舎を建設しました。1棟あたり2教室、計4教室あり、約180人の生徒がこの4つの教室で学ぶことができます。


Photo2.jpg
教室の中の様子


もちろん、校舎という「箱」ができただけでは十分ではないので、机や椅子も備え付けました。これまで、いわゆる校舎というものはなく、子どもたちは木の下や今にも壊れそうな小屋で授業を受けていたため、レンガとコンクリートで建てられた校舎の中で学べるということは学習意欲を向上させるための大きな変化となります。また、変化は子どもたちだけでなく、先生においても起こりました。


Photo3.jpg
子どもたちとその保護者たち


今回支援した3つの小学校では、これまで多くの先生が1年契約でしか働けませんでした。なぜなら、先生たちは高等教育を受けてはいるものの、教師としての十分な能力を持っておらず、質の高い教育を子どもたちに行なうことができなかったからです。

そして先生の入れ替わりが激しいということは、学校側としてもきちんとした計画に基づいて子どもたちを教育していくことが難しいということに繋がります。こうして、この地域の教育の水準はなかなか向上しないままだったのです。

しかし今回、校舎ができ先生たちにとっても職場環境が良くなった結果、教師として十分な能力を持ち、複数年契約で働くことのできる先生がこれらの学校で働き始めました。先生にとっても、木の下などで埃にまみれながら授業を行なうことは、辛いことです。校舎ができてこれまでよりもずっと落ち着いて授業を行なえるようになったことによって、より多くの先生がこれらの学校で働きたいと思ってくれるようになりました。新しく来た先生たちは教育に関する十分な訓練を受け豊富な知識を持っているため、子どもたちにより良い授業を行なうことができます。校舎を建てたことによって、教育の質も改善しつつあります。


Photo4_.jpg
完成した浅井戸


また2つ目の活動として、水衛生環境の改善として15基の井戸を新たに設置し、6基の井戸を修繕しました。今回設置もしくは修繕したのは浅井戸と呼ばれるもので、深さが10mから15m程度あります。たいてい、15から20家族が1つの井戸を一緒に使っています。


Photo5.jpg
地域の人たちが水場として使っている川


これまで多くの人たちが川で汲んだ水を使って食事をつくったり、洗濯をしたりしていました。川の水には人や動物の排せつ物などが混ざっているので衛生的ではなく、飲料水としても安全ではありません。実際、こういった安全ではない水を使って食事をつくったり飲んだりしていたため、2008年にはこの地域でコレラが大流行し、多くの人が命を落としました。
今回、浅井戸を整備したことによって、多くの人たちがより安全な水を使って生活できるようになりました。


Photo6.jpg
研修を終えた村人たち


さらに3つ目の活動として、小・中学校や村で衛生トレーナーの育成を行ないました。保健や衛生に関する知識を学校や村で伝えられるようになるために、それぞれの小・中学校や村から選ばれた人たちに5日間の研修を受けてもらいました。


Photo7.jpg
紙を使ったプレゼンテーションだけでなく、踊り、歌なども織り交ぜながら、知識を伝えている。


昨年の10月に研修は終わり、今はそれぞれのトレーナーが週1回のペースで学校の生徒や村の人々に知識を伝えています。家庭や学校の衛生環境を良くしていくためには、井戸をつくったり、トイレをつくったりするだけでは足りません。井戸やトイレをきちんと使うことの大切さを理解し、それらを実際に使い、さらに維持・管理できるようにならなくてはなりません。そのためには、このような知識の普及が欠かせません。


Photo8_.jpg
小学校の子どもたち


ジンバブエ事業はすでに2年目に入っています。2年目の事業では、1年目に行なった校舎の建設や衛生トレーナーの育成に加えて、小学校に雨水を溜められる貯水タンクを、そして小・中学校に手洗い場を設置します。子どもたちを下痢や感染症から守るためには、まだまだいろいろな形で支援をしていく必要があります。

2年目もゴクウェ・ノース地区の子どもたちが安心して、そして安全に学校で学べるように支援を続けていきます。また、学校を含めた地域全体の衛生環境がより良くなるように、地域の人たちと一緒になって取り組んでいきます。
引き続き、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。


【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Tinofara! (ティノファラ)
意味:嬉しい!


Photo9.jpg
建設中の校舎の前で遊ぶ子供たち


(執筆:ジンバブエ事業担当 前川 龍太

※この活動は皆様からのご支援と外務省NGO連携無償資金からの助成により実施しています。

====================
来週金曜日(5/16)、朝日放送(テレビ朝日系列)の「世界の村で発見!こんなところに日本人」の中でジンバブエ事業担当の前川が紹介されます。

以下番組ホームぺージより。======

『千原せいじがアフリカ54ヶ国に住む日本人全員に会いに行きます』

今回の旅はジンバブエ共和国。
雨季には陸の孤島となる貧しい村に暮らす日本人を探す。
そこで出会った日本人は重なる偶然に翻弄され図らずもこの地へたどり着いた。
一体どんな半生が…!?

====== http://asahi.co.jp/konnatokoroni/

ぜひご覧ください!

あなたのメールボックスに、ADRAブログの更新情報が届く!
下のリンクをクリック!

メールマガジン「ADRA便り〜ひとつの命から世界を変える〜」を無料購読する


このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 16:43 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(3/5)ジンバブエ便りvol.26 〜事業地 ゴクウェ・ノース地区までの道のり〜 [2014年03月05日(Wed)]
こんにちは。ジンバブエに駐在している前川です。ジンバブエは雨季に入っているので、毎日のように雨が降っています。

さて、今回は事業地ゴクウェ・ノース地区までの道のりをご紹介したいと思います。ゴクウェ・ノース地区はジンバブエの中西部に位置していて、私のいる首都ハラレから車で6時間、距離にしておよそ370kmあります。

それでは、一緒にゴクウェ・ノース地区に向かいましょう!


Zim13_Blog26_No.1_R.jpg
ハラレの中心部の様子(早朝)


さぁ、ハラレを出発です。ハラレの中心部にはビルやアパートが立ち並んでいます。道も8割がたアスファルトで舗装されているので、いわゆる都会という印象を受けます。ただ、道路のメンテナンスはあまり行き届いていないので、穴があいていたりする場所も目立ちます。日中は多くの人でごった返しており、通勤や帰宅の時間帯には渋滞が発生します。


Zim13_Blog26_No.2_R.jpg
車窓からの風景


ハラレを抜けると、4時間ほどひたすら西に向かって進みます。道の両側にはトウモロコシ畑や草原が広がっています。途中いくつかの町を通り抜けますが、景色に変化はほとんどありません。


Zim13_Blog26_No.3_R.jpg
ゴクウェ・センターの中心部の様子


この町はゴクウェ・センターと呼ばれ、ゴクウェ・ノース地区の隣のゴクウェ・サウス地区の中心地です。ここには食堂があったりスーパーがあったりするので、食事をしたり、水などを買ったりして、事業地に向かう前の最終的な準備をします。ここから先にはもう食事をしたり、物を買ったりできる場所はありません。


Zim13_Blog26_No.4_R.jpg
眼下に広がるゴクウェ・ノース地区


ゴクウェ・センターを抜けるとすぐに坂道になります。この坂道をくだっていくと、もうそこはゴクウェ・ノース地区です。みなさん、心の準備は良いですか?


Zim13_Blog26_No.5_R.jpg
崩れ落ちた道路


ゴクウェ・センターから事業地へつづく道は、途中までアスファルトで舗装されています。しかし、その状態は決して良くありません。メンテナンスがされていないので、穴があいていたり、写真のように崩れ落ちたりしているところもあります。アスファルトの上を走っているはずなのに、車がガタガタ揺れることがあります。こういった道を30分ほど走ります。


Zim13_Blog26_No.6_R.jpg
この道にはわだちがあるので、かろうじて道だと分かる。


さて、ここから先が本番です。もうアスファルトで舗装された道はなく、ひたすら茂みの中を走っていきます。私の眼には道があるようには見えないのですが、現地のスタッフにはきちんと道が見えるようで、迷うことなく車を走らせます。


Zim13_Blog26_No.7_R.jpg
転々と立ち並ぶ民家


ずっと茂みの中を走っていたかと思うと急に視界が開けて、畑が広がっていたり、家が立ち並んでいたりします。この地域の家のほとんどは三角の屋根を持った伝統的なかたちをしています。住民の多くは綿花を栽培して生計を立てています。


Zim13_Blog26_No.8_R.jpg
タイヤの下に草を敷いているスタッフ


車が途中でスタックしてしまうこともあります。特に川を渡る前に川辺の砂にタイヤが沈むと、スタックしてしまうことが多いです。こんなときには、スタッフ総出で車を押します!この状態から抜け出すには大抵20分ほどかかります。


Zim13_Blog26_No.9_R.jpg
完成間近の校舎


アスファルトで舗装された道がなくなってから、山を越え谷を越え、ガタガタと道なき道を1時間半ほど走ると、私たちが支援している学校に着きます。ハラレを出発してから、約6時間。みなさん、ここまでお疲れ様でした!


このように、この地域の道の状態は非常に悪いので、校舎を建設したり井戸を設置したりすることは簡単ではありません。トラックで何度も何度も資材を運び入れるのは、とても骨の折れることです。雨の降り続く雨季になると、状況はもっと悪くなります。道が沼地のようになり、車やトラックが走れなくなります。


Zim13_Blog26_No.10_R.jpg
雨季の雨によって発生した濁流。乾季には水がまったくないため、川だと気づくことは難しい。


乾季にはまったく水のない川にも、雨季になると突如、大量の水が流れ始めます。車はおろか、人が歩いて渡ることも難しくなります。支援している学校の中には、雨が多く降って川の水かさが増すと、子どもたちはおろか私たちADRAスタッフさえもたどり着くことのできない学校もあります。


すでに皆さんもお分かりのように、この地域で活動するにはたくさんの困難があります。しかし、だからこそ、多くのニーズがあるのです。
これからも、この地域で住民の人たちと一緒になって活動していきます!


【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Marova Basa! (マロヴァ バサ)
意味:お疲れさまでした!


Zim13_Blog26_No.11_R.jpg
校舎建設に携わってきた作業員たち


(文責:ジンバブエ事業担当 前川 龍太


あなたのメールボックスに、ADRAブログの更新情報が届く!
下のリンクをクリック!

メールマガジン「ADRA便り〜ひとつの命から世界を変える〜」を無料購読する
このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 15:55 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(9/4) ジンバブエ便り vol.25 〜トンテンカントンテンカン〜 [2013年09月04日(Wed)]
南半球に位置するジンバブエでは、気温が冬の寒さから夏の暑さへと変わりつつあります。


現在、ジンバブエ事業では小学校での校舎建設に取り組んでいます。
今年は3つの小学校で2棟ずつ校舎を建設する予定ですが、今は1棟目の校舎の建設工事にあたっています。この工事もいよいよ中盤に差し掛かり、今は窓枠をはめる段階です。これが終わるといよいよこの校舎は完成し、続いて2棟目の建設に取りかかります。


Zim'13_Blog25_No.1.jpg
校舎の骨組みづくりのために、レンガを積み上げている様子


この校舎建設はADRAと現地行政と建設作業員、そして村の人々による協働で進められています。ADRAは資材の購入や運搬、関係者との調整などを行ない、建設工事全体を管理します。現地行政は、校舎が政府の規格通りに建てられているかを定期的に確認します。その中で専門的な知識と技術を持った建設作業員が、実際の工事にあたっています。


Zim'13_Blog25_No.2.jpg
手前の赤いシャツを着ている人物が、政府の規定通りに校舎ができ上がっているかを確認する現地の行政職員


では村の人々は何をしているのか?と思われるかもしれませんが、村の人々は校舎建設に欠かすことのできない様々な作業を担っています。
その1つとして、レンガづくりが挙げられます。


レンガをつくるためには水と砂、そしてセメントが必要です。村の人々は、そのうち水や砂を村の中から集めてきます。砂は近くの川から、水は井戸や川から運んできます。井戸や川は学校のそばにはなく、近くても片道3kmほど離れたところにあります。その距離を何度も往復して、砂や水を集めます。これはなかなかの重労働です。


Zim'13_Blog25_No.3.jpg
井戸で汲んだ水を運ぶ親子


そして集めてきた砂と水、それにADRAが提供するセメントを混ぜ合わせ、レンガの素となる液状のものをつくります。それをレンガ製造用の型に流し込み、ある程度固まったら型から取り出し、数日の間乾かすことによって、レンガができ上がります。

1棟の校舎を建設するためには約30,000個のレンガが必要となるので、村の人々が総出でこの作業を行なっています。


Zim'13_Blog25_No.4.jpg
レンガづくりに励む村の人


こうしてでき上がったレンガを建設作業員が一つずつ積み上げてセメントで固めていく作業を繰り返すことで、校舎が形づくられていきます。つまり、村人によるレンガ作りがなければ、校舎は建設できないのです。

この他にも、住民はトラックで運ばれてきた資材の荷降ろしや、建設作業員への食事の提供なども行なっています。特に3つの小学校のうちの2つは、非常に地の利が悪く、トラックを乗り入れることができません。これらの場所ではトラックは小学校にできる限り近づいたところで資材を降ろし、そこからは住民が牛をなど使うなどして小学校まで運んでいきます。
村の人々は、農作業や家事などで忙しいのですが、時間を見つけて子どもたちや村の将来のために、懸命に校舎建設に取り組んでいます。


これまでは、これらの地域の子どもたちは木の下などで授業を受けていたため、雨が降ったりすると授業を受けることができませんでした。しかし、校舎ができれば雨に遮られることなく授業を受けることができるため、子どもたちは校舎が完成するのをとても楽しみにしています。

例年、この地域では11月の中旬ごろから雨季が始まるので、それまでには2軒目の校舎の建設工事も終わらせる予定です。今日もゴクウェ・ノース地区では、校舎の建設工事が続いています。


※この事業は、外務省「日本NGO連携無償資金協力」の助成も受けて実施されています。


【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Riri kunaka! (リリ クナカ)
意味:おいしい!


Zim'13_Blog25_No.5.jpg
主食のサザを食べる子どもたち



(文責:ジンバブエ事業担当 前川 龍太

ジンバブエコレラ感染予防事業についてはコチラから

クレジットカードによる寄付はコチラから


<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名: トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「ジンバブエ」とご入力ください。
   例)ジンバブエ ウラシマヤスナリ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「ジンバブエ」または「緊急支援」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい。
このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 11:50 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(6/3) ジンバブエ便り vol.24 〜新しい仲間たち 2〜 [2013年06月03日(Mon)]
南半球に位置しているジンバブエでは、冬に向かって気温が徐々に下がり始めてきました。反対に、日本では、初夏を迎え少し汗ばむような日もあるようですね。

さて、前回に引き続き、今回もジンバブエでこの事業に関わるスタッフをご紹介します。今回のメンバーは、ジンバブエ人スタッフ5名のうち、残りの2名と現地統括である私、前川です。この3人は、普段は首都ハラレにあるADRA Zimbabwe(ジンバブエ支部)の本部オフィスで業務にあたっています。(他の3名のジンバブエ人スタッフについては、こちらを参照→「vol. 23〜新しい仲間たち〜」)


まず1人目は、この事業の会計を担当しているフォーチュン・ゴルデマです。彼は、2009年にインターンとしてADRA Zimbabweの会計部門に入り、2010年から正式に職員として採用され、これまで数々の事業の会計を担当してきました。彼は、ADRA Japanが前回実施した「コレラ感染予防のための水衛生改善事業」でも会計を担当しました。会計を専門としているだけあって、落ち着いていて几帳面です。
そして若い彼ですが、すでに結婚しており、1歳になったばかりの可愛い女の子がいます。娘の成長をとても楽しみにしていて、よくいろいろなエピソードを話してくれますが、この時ばかりはいつもの落ち着きがなくなり、興奮気味に語ってくれます。ちなみに彼の好物は、魚のフライです。


Zim'13_Blog24_No.1.jpg
会計担当のフォーチュン・ゴルデマ


2人目は、ロジスティックス(資機材手配と調達、車両手配など)担当のソロモン・ムイェンゲです。彼はこれまでも他の団体でロジスティックス担当として働き、今回ADRA Japanが行なおうとしているのと同様の学校校舎建設などにも携わってきた、経験豊富なスタッフです。
体も大きく強面なので一見とっつきにくそうですが、人当たりはとても良く話しやすいスタッフです。今回の事業では学校校舎の建設や貯水タンクの設置などを行なうため、資機材の手配や建設について専門的な知識を持ったスタッフが不可欠となります。とても頼れるロジスティックス担当です。ちなみに好物はサラダです。


Zim'13_Blog24_No.2.jpg
ロジスティックス担当のソロモン・ムイェンゲ


3人目は、現地統括の私、前川です。スタッフや現地の行政などと活動の調整をしながら、事業全体を統括しています。また、1か月に1度、1週間ほど事業地ゴクウェ・ノースに出張し、事業の進捗状況の確認なども行なっています。
私はこれまでに2度、ジンバブエを訪れたことがあります。2010年の夏には1か月間ADRA Zimbabweでインターンとして働き、2012年にはやはり1か月間、この事業の案件形成のための調査を行ないました。
ADRA Zimbabweには、2010年の夏に出会ったスタッフが今でも多く働いており、最初にご紹介したフォーチュン・ゴルデマもその1人です。2010年当時、まさか私がジンバブエで働くことになるとは想像さえしていませんでしたが、そのときの経験が今につながっているということを強く感じています。ちなみに、私の性格は自分で言うのもなんですが、落ち着いていて真面目です(笑)。好物はオムレツなどの卵料理です。
(私前川については、スタッフ紹介もご覧ください


Zim'13_Blog24_No.3.jpg
現地統括の前川 龍太
このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース東日本大震災南スーダンジンバブエアフガニスタンペルーネパールネパール口唇口蓋裂緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集スタッフのつぶやき
Posted by ADRA Japan at 13:00 | ジンバブエ便り | この記事のURL
| 次へ