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(4/22) ジンバブエ便り vol.23 〜新しい仲間たち〜 [2013年04月22日(Mon)]
日本では、本格的に春が始まり、気持ちの良い日々が続いていることと思います。
こちらジンバブエでは、雨季が終わり、乾季が始まろうとしています。乾季に入るとほとんど雨が降らず、空気がとても乾燥します。

私 前川は、今月の3日にジンバブエに赴任し、現在事業の立ち上げのために必要な業務を行なっています。慌ただしい日々が続いていますが、とても充実しています。(事業の内容については、こちらのブログを参照→「vol.22 〜新たな出発〜」)


さて、今回と次回の2回に分けて、この事業に携わる現地のスタッフを紹介していきたいと思います。主なスタッフは6名おり、そのうち1名が日本人の私で、その他の5名がジンバブエ人です。今回は、その中から3名を紹介します。
この3名は、事業地ゴクウェ・ノース地区の事務所に駐在して、事業の運営にあたっています。

1人目は、フィールド・オフィサーのマルビン・マドゥクです。ゴクウェ・ノース地区の事務所の責任者として現場で指揮を執り、事業の進捗を管理します。彼は2010年にADRA Zimbabwe(ジンバブエ支部)に入職し、これまで農村地域での水・衛生事業、そして都市郊外での栄養改善事業に携わってきました。まだ若いですが落ち着いた性格で、しっかり者なので信頼が置けます。好物は、牛の「テール・スープ」です。


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フィールド・オフィサーのマルビン・マドゥク


2人目は、アシスタント・フィールド・オフィサーのランガ・チャカワです。フィールド・オフィサーを補佐し、事業の運営にあたります。まだ大学を卒業して間もないですが、すでにいくつもの開発事業に携わってきました。過去にADRA Japanの事業で共に働いた経験もあり、この事業の案件形成のために昨年実施した事前調査(※)ではアシスタント・フィールド・オフィサーを務めました。どちらかというとおっとりしており、真面目な性格です。好物は、塩茹での「かぼちゃの葉っぱ」です。(彼女について詳しくは、こちらのブログを参照→「No.19 〜ジンバブエ支部スタッフの紹介〜」)


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アシスタント・フィールド・オフィサーのランガ・チャカワ

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Posted by ADRA Japan at 20:30 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(3/4) ジンバブエ便り vol.22 〜新たな出発〜 [2013年03月04日(Mon)]
まだまだ寒い日がつづいていますが、いかがお過ごしですか。
春を目前にして、新しいことを始めようと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ADRA Japanのジンバブエ事業も、いよいよこの春から始まります。

昨年、外務省「NGO事業補助金」の助成を受けて1ヶ月間の現地調査を行ない、新事業の準備を進めてきました。そしてついに先月末からジンバブエ事業が始まりました。今月の中旬には、現地統括として私、前川がジンバブエに渡航します。
この事業は、外務省「日本NGO連携無償資金協力」の助成も受け、ミッドランド州ゴクウェ・ノース地区で3年間にわたって実施されます。


これまでのブログでもお伝えしてきましたが、現在ゴクウェ・ノース地区にある支援予定の小学校では、生徒のほとんどが木陰で学習しています(こちらのブログを参照→「木陰の教室」 )。
また、安全な飲料水を汲める場所も少なく、多くの生徒や現地住民が汚れた水を飲み、健康が脅かされています(こちらのブログを参照→「ゴクウェ・ノース地区の井戸事情」、「雨水を溜めるタンク」 )。

さらに、学校の衛生環境が整っておらず、現地住民の衛生に関する知識も十分にないため、感染症などへの予防も適切になされていません。(こちらのブログを参照→「大切なトイレと手洗い場」 )。


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校舎がなく、木陰で授業を受ける子どもたち

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Posted by ADRA Japan at 11:32 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(12/10) ジンバブエ便り vol.21 〜雨水を溜めるタンク〜 [2012年12月10日(Mon)]
すっかり寒さも厳しくなり、冬に入り始めましたね。
一方、南半球にあるジンバブエは非常に暑く、雨季を迎えつつあります。

さて今回は、貯水タンクのお話をしたいと思います。前回は、地下から水を汲み上げる井戸の話でしたが、今回は空から降る水を溜める話です。来年から実施しようと準備を進めている事業では、安全な水を確保するための方法として、井戸とあわせて貯水タンクの設置も検討しています。

前回のブログでも書きましたが、ゴクウェ・ノース地区は慢性的な水不足に悩まされています。通常は井戸を掘って地下から水を汲み上げるのですが、同地区では場所によっては地下水が採れにくかったり、人体に悪影響を与える物質を含んでいたりすることもあるため、井戸が設置できません。そういった場合、水を確保するもう一つの方法として、雨水を貯める貯水タンクの設置が考えられるのです。


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岸辺を掘って水を汲む人々


貯水タンクの設置を選択するまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。そもそも貯水タンクの設置を検討した理由は、ADRA Japan がゴクウェ・ノース地区で2010年から2011年にかけて行なった「コレラ感染症予防のための水衛生改善事業」(外務省NGO連携無償資金協力の助成による)において、必ずしもすべての井戸から、期待していたほど十分な量の安全な水を得ることができなかったからです。
そこで、アフリカでの井戸の掘削に詳しい日本人の専門家の方にお話を伺ったり、ジンバブエで水・衛生を専門に担当している行政職員、NGO関係者、専門家の方々などへの聞き取り調査を行なったりしました(外務省NGO事業補助金の助成による)。その結果、やはりゴクウェ・ノース地区には住民が十分に利用できるだけの量の地下水がなく、しかもその水に何らかの化学物質が含まれている確率が高いということが分かりました。こうした専門家の方々のアドバイスも踏まえたうえで、貯水タンクの設置を検討することになったのです。

貯水タンクに水を溜めるには、一定規模の頑丈な建物に雨どいを張り巡らせ、集めた雨水をタンクの中に流し込むという方法が一般的です。


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20,000リットルの貯水タンクの設置例


現在準備を進めている事業では、学校の校舎に雨どいを取り付け、校舎の隣にタンクを設置することを考えています。1校あたり30,000リットルの貯水タンクを設置することで、約3ヶ月の雨季とその後の1ヶ月の計4ヶ月間にわたって、学校の生徒や教員に対して水を供給できると考えています。

年間を通して水を供給できないと考えると、4ヶ月という期間は不十分なのではないかと思われる方もいるかもしれません。雨は雨季にしか降らないため、一年のうち9ヶ月を占める乾季の間は、貯水タンクから水を得ることができません。水を継続的に手に入れるという視点からは、確かに4ヶ月は短いとも言えます。
しかし、感染症などの病気の流行は、そのほとんどが衛生状態の悪化する雨季の間に起こるため、その期間に安全な水を確保できることが、病気の蔓延を防ぐ上で非常に大切なことになります。そのため、4ヶ月という限られた期間ではあっても、安全な水が使えるということは大変重要なことなのです。


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30,000リットルの貯水タンクの側面


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同貯水タンクの正面


水源に恵まれないゴクウェ・ノース地区にとって、雨季限定ではあるものの、貯水タンクの設置は安全な水を確保するための優れた方法です。

現地で貯水タンクの設置作業が始まった頃には、皆さんに貯水タンクの設置工程などについてもお話したいと思います。


【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Ndinodya sushi! (ンディノジカ スシ!)
意味:私はお寿司を食べます。


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小学校の子どもたち

  
(文責:ジンバブエ事業担当 前川龍太


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Posted by ADRA Japan at 11:49 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(10/24) ジンバブエ便り vol.20 〜ゴクウェ・ノース地区の井戸事情〜 [2012年10月24日(Wed)]
日本は10月に入り、秋がぐんと深まってきました。
一方、南半球に位置するジンバブエでは気温が上がり始め、夏を迎えつつあります。ハラレ市内では、日本の桜のように春を告げるジャカランダの木々が、紫の花をつけています。


さて、今回はゴクウェ・ノース地区にある井戸の種類についてお話したいと思います。
ゴクウェ・ノース地区の人々は、水源として主に井戸と川を利用しています。しかし、川の水は井戸の水と比べて、動物の糞尿などによって汚染されていることが多く、飲料水として安全ではありません。そのため、川の水を使うということは、人々が感染症などに晒されるリスクが高くなるということです。
このような状況を改善するために、井戸などをしっかりと整備して安全な水にアクセスできる環境を整えなくてはなりません。

現地で使われている井戸には、大きく分けて浅井戸と深井戸の2種類があります。
浅井戸は通常10m前後の深さがあり、川などから地中に染み込んだ比較的地表に近い位置を流れる地下水を汲み上げることができます。設置作業は、すべて人の手によって行なわれます。シャベルなどを使って地面を掘り、その穴の壁面や穴の上部をセメントで固めます。そして、水が汲み上げられるように、つるべを備え付けます。


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昨年ADRA Japanが設置した浅井戸。紐の先にバケツをつけて井戸に落とし、それを巻き上げて水を汲む。井戸水をきれいに保つため、井戸を使用していない時は蓋をしてある。なお、昨年の事業は、外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施されました


一方、深井戸は通常30m以上の深さがあり、地中深くに流れる帯水層と呼ばれる地層から地下水を汲み上げます。ゴクウェ・ノース地区で最も深い深井戸は約500mもの深さがあります。深井戸は人の手によって掘削することは難しいため、通常、掘削業者のドリルを使って作業が行なわれます。


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昨年ADRA Japanが設置した深井戸。浅井戸とは異なりポンプ式になっている


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深井戸の掘削の様子。地中から水が吹き上がっている


このように、浅井戸と深井戸では汲み上げる地下水やその設置方法に違いがあります。浅井戸を設置するか、深井戸を設置するかという判断は、その地域の地形や地質に基づいてなされます。川や木々が近くにあり、地表近くに地下水が流れていると想定される場所では、浅井戸が設置されます。
一方、地表近くに地下水が流れていないと考えられる場合には、地形や地質を調査して、地下深くに帯水層があるか確かめます。帯水層があると判断された場合には、深井戸を設置します。しかし、仮に十分な水量があっても、塩分やフッ素が多く含まれているために、飲料に適さないということもあります。特に、ADRAが事業を行なう地区では、深度が大きくなればなるほどフッ素が含まれる確率が高くなるとされています。フッ素は、虫歯予防に効果があるとして日本でも知られていますが、多量に摂取すると骨などに健康被害を引き起こす恐れがあります。そのような水を現地の人々に提供することはできません。

ゴクウェ・ノース地区では、安全な水が慢性的に不足しています。そのため、浅井戸や深井戸の設置が急務となっていますが、地形や地質の関係から井戸の設置が難しいと考えられる場所も多くあります。したがって、井戸以外の手段を用いて安全な水を確保していく必要があります。
その、井戸以外の安全な水源の整備方法については、次回のブログでお話したいと思います。



【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Maitabasa!(マイタバサ)
意味:ありがとう!

  
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小学校の子どもたち


(文責:ジンバブエ事業担当 前川龍太


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Posted by ADRA Japan at 10:00 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(9/17) ジンバブエ便り No. 19 〜ジンバブエ支部スタッフの紹介〜 [2012年09月17日(Mon)]
夏も終わり、いよいよ秋が始まりましたね。
まだまだ暑いですが、空を見上げると確実に秋になりつつあることを感じます。

さて、今回はジンバブエ支部(ADRA Zimbabwe)のスタッフの話をしたいと思います。

現在、ジンバブエ支部には40人を超える数のスタッフがいますが、今回は特にその中の1人にスポットライトをあてたいと思います。そのスタッフの名前は、ランガ・チャカワ(Ranga Chakawa)といいます。


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ランガ・チャカワ


彼女は、昨年ADRA Japanが外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて行なった事業「コレラ感染予防のための水衛生改善事業」でインターンとして働き、さらに今年6月に外務省NGO事業補助金の助成のもとで現地調査を行った際には、アシスタント・フィールドオフィサーとして活躍しました。


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調査のレポートを作成中


彼女は、もともと首都ハラレから東に車で4時間ほどの所にある小さな町の出身で、大学では歴史学を学び、ジンバブエ支部の他の多くのスタッフとは違い開発学の学位を持ってはいません。しかし、開発支援に関心を持ち、昨年ジンバブエ支部のインターンに応募して合格し、ADRA の一員として働くことになりました。まだ20代前半と若いですが、昨年の事業で多くの経験を積み、6月の調査では現地の行政や裨益者と我々をつなぐ存在として、重要な働きをしてくれました。


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小学校の先生に説明をしている様子


開発支援において、活動を担う現地の人材の育成は大きな課題となっています。人材育成には多くの時間と労力がかかるからです。そのため、彼女のように若いうちから多くの経験をして、開発支援に携わるための知識や技術を身につけていくことは、とても大切なことです。彼女のような若者が、将来ジンバブエの発展にとって欠かせない存在となって活躍してくれることを願っています。

【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。


Makadii henyu? (マカディイイ ヘニュ?)
意味:元気ですか?
  

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ADRA Japanのスタッフと小学校の子どもたち


(文責:ジンバブエ事業担当 前川龍太


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Posted by ADRA Japan at 10:00 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(8/22) ジンバブエ便り No.18 〜大切なトイレと手洗い場〜 [2012年08月22日(Wed)]
日本ではお盆休みが終わり、夏もいよいよ終盤に差し掛かってきましたね。

さて、前回に引き続き、今回もゴクウェ・ノース地区の小中学校のご紹介をしたいと思います。前回は、校舎の状況についてお伝えしましたが、今回は、トイレと手洗い場の状態についてです。

私たちADRA Japan が支援の準備を進めている学校は、サテライト・スクールと呼ばれる設立されて間もない分校です。前回もお伝えしましたが、これらの学校の多くは教育環境の整備が十分になされていません。

大抵のサテライト・スクールには非常に簡素なトイレがありますが、なかには設置されていないところもあります。既にあるトイレも壁などが木や土でできているため、崩れる危険性があります。さらに、地面が崩れるのを考慮してのことなのか、排泄物を落とすための穴が浅く、すぐにいっぱいになってしまうのも問題です。


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トイレの外側の様子


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トイレの内側の様子。仕切りはなく、小さい穴が並んでいるだけ


一方の手洗い場ですが、いくつかの学校にペットボトルを利用した簡素なものがありますが、これすらも多くの学校にはありません。そのため、ほとんどの子どもたちはトイレに行った後、手を洗えずにいます。


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小学校に設置されている手洗い用のペットボトル


トイレで適切に排泄物を処理できていなければ、排泄物が雨水などで広がってしまう危険性があります。また、手洗い場がなければ、子どもたちが様々なウィルスや細菌の脅威にさらされることになります。このような不衛生な環境では、下痢や感染症のリスクが高くなることは目に見えています。実際に、2008年にジンバブエ全土でコレラが流行した際には、この地区が全国で最も感染者数の多い地域となりました。

子どもたちが下痢や感染症から守られ、安心して生活できるようになるためには、学校の衛生環境を整えることがとても大切です。なぜなら、学校は多くの子どもや教員、保護者が集まる場所であり、感染のリスクがとても高いからです。
また、学校での感染が子どもたちを通して各家庭に持ち込まれてしまうと、コミュニティ全体に感染が拡大することもあり得ます。つまり、学校の衛生環境を整備することで、コミュニティ全体の衛生環境を改善することにもつながるのです。
ADRA Japan は、学校とコミュニティの衛生環境が改善され、皆が安心して暮らせるように、小中学校での衛生環境の改善に取り組んでいきたいと考えています。


【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

“Kutsvobida!”(クツボビダ)
意味:上手くいくよ!


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小学校に通う少女


(文責:ジンバブエ事業担当 前川龍太


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(7/23) ジンバブエ便り No.17 〜木陰の教室〜 [2012年07月23日(Mon)]
日本の小学校や中学校は、そろそろ夏休みを迎える頃でしょうか。きっと子どもたちは夏休みを心待ちにしているのでしょうね。

ジンバブエの学校も、8月に入ると1ヶ月間の休みに入ります。ただ、ジンバブエは南半球にあるので、今の季節は「冬」となります。なので、ジンバブエの子どもたちにとっては、8月の休みは日本でいう夏休みというより、冬休みに近くなります。

さて、今回と次回のブログでは2回にわたり、来年から支援を開始する予定のゴクウェ・ノース地区の小・中学校のご紹介をしたいと思います。今月は、学校の教室についてです。

ゴクウェ・ノース地区には、「サテライト・スクール」と呼ばれる小学校や中学校の分校があります。これらの分校はここ数年で相次いで開設されたのですが、教室などの施設の整備が非常に遅れています。

サテライト・スクールの教室はコンクリートではなく、木や土で作られており、とても簡素です。また、そうした教室すらないところももあります。そういった学校では、近くの小学校の教室や木陰などを利用して、授業などが行なわれています。


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木と藁でつくられた教室


しかし、そんな環境でも子どもたちは熱心に授業に参加して、勉強しています。授業中に先生が「これ分かる人?」と尋ねると、子どもたちが一斉に手を挙げます。どの子どもも、先生に指してもらいたくて、必死に手を高く挙げてアピールします。子どもたちの学ぶことへの意欲の強さを感じさせられます。


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教室がないため、木陰で授業を受ける子どもたち


ただ、いくら子どもたちが前向きだからといって、この環境で勉強を続けるということが彼らにとってよいわけがありません。木や土でつくられた教室は脆く、乾季に吹く強い砂嵐や約3カ月にわたる雨季の長雨、洪水によって頻繁に大きな被害を受け、授業を続けることは容易ではありません。また、木陰の教室では日中の強い日差しや30℃をはるかに超える高い気温による熱中症から、子どもたちを守ることができません。

子どもたちの保護者や教師たちは、状況を少しでも改善しようと懸命に教室の建設に取り組んでいます。しかし、セメントなどを買うお金がないため、結局、木や土などを素材とした教室しか建てることができません。現地の行政も予算がなく、資材購入のための資金を出すことができません。ADRA Japanは、地域の人々が自らの手で状況を改善していきたいという想いを大切にしつつ、支援活動を行なっていきたいと考えています。


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土と木の教室の建設に励む、子どもたちの保護者


【今月のショナ語】
毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。


Sekererai!(セケレライ)
意味:笑って!
  (写真を撮るときなどに使うことのできるフレーズです。)


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小学校の子どもたち


(文責:ジンバブエ事業担当 前川龍太


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(6/18) ジンバブエ便り Vol.16 〜綿花の大地から〜 [2012年06月18日(Mon)]

ジンバブエに出張に来てから3週間が経ちました。今回は来年から事業を始めるにあたって、調査を行なうための滞在です。ジンバブエは南半球に位置するため、日に日に朝晩の冷え込みが厳しくなってきていますが、日本は梅雨に入り、寝苦しい夜を迎えているころでしょうか。

さて、今回は事業の対象地域であるゴクウェ・ノース地区についてご紹介したいと思います。
ゴクウェ・ノース地区はジンバブエの中西部に位置するミッドランド州の一地区です。首都ハラレから車で約6時間かかります。朝晩は約5℃くらいまで冷え込みますが、日中は30℃を超えることも少なくありません。今、ジンバブエは乾季ですので、毎日とても乾燥しており、からっと晴れています。砂埃があちらこちらで舞い、容赦なく日差しが照りつけます。皮膚がカサカサになるので、保湿クリームと日焼け止めは欠かせません。水場も非常に限られているので、必ずペットボトルに水を入れて持ち歩かなければなりません。


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ゴクウェ・ノース地区の様子。とんがり帽子のようなものは村人の家


このように、ゴクウェ・ノース地区は決して人が住みやすい環境ではないのですが、それでも多くの人が今でもここへ移り住んできています。それは、この地域がジンバブエでも有数の綿花の産地だからです。

果てしなく広がるゴクウェ・ノースのサバンナでは、あちらこちらに綿花の畑が広がっています。日本では滅多に見ることはないと思いますが、ジンバブエでは5月から6月が収穫時期なので、車で移動していると、道沿いに白く膨らんだたくさんの綿花を見かけます。そして、子どもも大人も一緒になって、ひとつひとつ丁寧に綿花を摘んでいます。


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綿花を摘む人々


摘み終わった綿花は、大きな袋に詰められ、都市からトラックで買い取りに来る業者に引き渡されます。綿花の栽培で生計を立てている人々にとって、収穫期の今が、一年のうち唯一現金収入を得られる時期です。この収穫次第で、今後一年間の生活が決まるといっても過言ではありません。


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写真中央にあるのが摘み終わって袋詰めにされた綿花。どこの村でも村の真ん中に置いてある


ゴクウェ・ノース地区では、雨季には雨水を利用することができますが、乾季には非常に僅かな水しか得ることができません。日々の生活に必要な水を手に入れることすら困難を極めますから、ましてや野菜や綿花以外の商品作物を栽培することはできません。そのような中、私たちADRA Japanは人々が安全な水を使いながら生活できるように、ジンバブエ支部と協力しながら今後の事業をつくり上げ、実施していきたいと考えています。
事業については今後もこのブログを通じてお伝えしていきますので、続報をお楽しみに。



〜 新コーナー「今月のショナ語」 〜

毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語はローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは、他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。


【今月のショナ語】

Denga rakanaka.(デンガ ラカナカ)
意味:空がきれいだね。


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ゴクウェ・ノース地区のどこまでも広がる空


(文責:ジンバブエ事業担当 前川龍太


* この事業は、外務省NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。

ジンバブエコレラ感染予防事業についてはコチラから

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<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名: トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「ジンバブエ」とご入力ください。
   例)ジンバブエ ウラシマヤスナリ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「ジンバブエ」または「緊急支援」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい。
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Posted by ADRA Japan at 10:00 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(5/23) ジンバブエ便り Vol.15 〜ジンバブエという国をご存知ですか?〜 [2012年05月23日(Wed)]
みなさん、ジンバブエという国をご存知ですか?
ジンバブエはアフリカ大陸の南部に位置しており、南アフリカ共和国の北側に接しています。

南半球に位置するジンバブエでは乾季を迎えつつあります。日中は30度を超えますが、朝晩の気温は徐々に下がってきています。9月を過ぎると雨季が訪れ、朝晩の気温も再び上昇して、一日を通して非常に暑い日々が続くようになります。

ADRA Japanは、2009年のコレラ蔓延をきっかけに、2009年と2010年末から2011年にかけて、井戸やトイレの設置などの水衛生に関わる事業を行なってきました。そして来年2013年からは、水衛生環境の改善に加えて学校建設などの教育支援も行なう方向で、現在準備をすすめています。


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ゴクウェ・ノース地区で井戸を掘る建設作業員


その準備の一環として事前調査を行なうため、外務省のNGO事業補助金を受けて今月の中旬にADRA Japan スタッフがジンバブエへ出張します。今回の出張では、首都ハラレと事業地となるゴクウェ・ノース地区を往復しながら、事業地のコミュニティの人々や行政、建設業者などと、事業実施のための調査や話し合いを行ないます。ゴクウェ・ノース地区は2011年も事業を行なった場所ですが、依然として飲み水の確保が非常に難しく、衛生環境の改善も急務となっています。また、学校の教室数も生徒の数と比べて足りない状況です。当該地区の水衛生及び教育環境をさらに改善するため、着実に事業を行なっていきたいと思っています。

次回のジンバブエ便り(6月中旬ごろを予定)では、現地からのレポートをお届けできるかと思います。お楽しみに!


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2011年の事業で衛生トレーニングを受けたコミュニティの人々とADRAスタッフ


(文責:ジンバブエ事業担当 前川龍太


* この事業は、外務省NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。

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Posted by ADRA Japan at 11:00 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(2/17) ジンバブエ便り Vol. 14 〜命をつなぐ水を探して〜 [2012年02月17日(Fri)]

この写真のペットボトルに入った薄茶色の水、みなさんは何だと思いますか?
これは、私たちが事業を実施していた地域、ゴクウェ・ノースの人々が日常的に飲んでいる水です。

ADRA Japanでは、外務省NGO連携無償資金協力の助成も受け、ゴクウェ・ノースにおける水衛生事業を実施してきました。今回は、事業を行なう上で一つの大きなチャレンジとなったことについてご紹介したいと思います。

これまで何度かブログでお伝えしてきましたが、私たちの事業地ゴクウェ・ノースは、ジンバブエ国内でも有名な乾燥地帯です。一言で乾燥地帯と言っても、広大な地域なので、場所によって多少の差があります。
ADRA Japanでは5ヶ月に渡って7つの小中学校で井戸の掘削を行ないましたが、最も浅い場所ではわずかに地下15メートルほどで一つ目の水脈が見つかりました。一方、全く水脈に出会えなかったガンガンガ(Ganganga)小学校周辺では、約100メートルの掘削を二つの地点で行ないましたが、一滴の水も出ませんでした・・・。「一滴の水さえも」、です。

通常、水脈がある場所では、水分を含んだ緑の植物が多く見られます。ゴクウェ・ノースでは、日本でよく見られるような辺り一帯が緑に囲まれた地域は稀ですが、それでも緑の植物をひとつの目安として、水脈があるという期待を持つことができます。
ところが、ガンガンガ小学校の周りには、下の写真のような茶色の草木ばかりで、安全な飲み水を確保するための井戸どころか、小川さえもありません。


 
ガンガンガ小学校周辺。茶色い草木が乾燥地帯であることを象徴している


ゴクウェ・ノースの小中学校は、ジンバブエ国内の他の地域と同様、コンクリートの校舎が一般的ですが、ガンガンガ小学校は少し違います。この小学校の校舎は、木の壁とわらの屋根でできており、コンクリートを使わずに作られています。なぜなら小学校の周辺では、セメントと砂、砂利を混ぜるために十分な水が確保できないからです。


 
ガンガンガ小学校の校舎。コンクリートを使わずに作られている


9月中旬、ガンガンガ小学校で井戸掘りを行ないました。工事は何日にもわたり、朝早くから日暮れ時まで、地域住民や深井戸会社の人々、また、ADRAのスタッフに見守られながらの作業でした。
ゴクウェ・ノースでは、地下数十メートルに至るまで水脈が見つからないことが珍しくありませんが、残念ながらガンガンガ小学校では、他の場所よりもはるかに深い約100メートルを掘り続けても、水脈を見つけることはできませんでした。井戸を掘る際には、基本的には事前に地質調査を行なって一定の区域の中で最も水脈が見つかる可能性が高い場所を選びます。今回も他の場所と同じく、調査を行なった上で井戸掘りを始めましたが、水脈は見つからなかったのです。

みなさんは不思議に思うかもしれません。このような地域に住む住民は、どこから水を手に入れているのだろうかと。
実は1箇所だけ、わずかに水が湧き出ている小さな水溜りのような場所があります。この場所は付近の住民にとって唯一の水源なので、多くの住民はバケツでたった1杯の水を得るために、数キロもの道のりを何十分も歩いていくのです。
バケツと言っても、私たちが想像するような小さなものではなく、20リットルもの水が入る大きなものです。このバケツを満タンにするためには、小さな水源を枯らさないよう、何時間もかけて水を汲まなければなりません。川も井戸もない場所に湧き出ているその水に住民たちは神秘的な力を感じ、そのわずかな水に頼って生活しています。
この水は茶色く濁っていますが、住民にとっては、命をつなぐたった一つの貴重な財産なのです。


 
ガンガンガ小学校から2キロほどの地点にあるたったひとつの水源


掘削の後、深井戸会社や周辺住民との話し合いを持ち、雨季が近づいていることもあって、2011年中の深井戸掘削は断念することとなりました。乾燥地帯での井戸掘りは容易ではありません。本当に井戸が必要とされている地域だからこそ、そのプロセスは長く忍耐を要するものなのです。


 
深井戸会社、地域住民との会合


ゴクウェ・ノースには、今この時も水を必要としている人々がいます。支援を必要としている人々のために、ADRA Japan では今後もジンバブエでの長期的な支援を続けて参ります。引き続き、みなさまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。


(文責:ジンバブエ事業担当 前田恵梨子


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Posted by ADRA Japan at 18:00 | ジンバブエ便り | この記事のURL
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