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(5/27) ミャンマー便りvol.14〜教育啓発ワークショップ〜 [2016年05月27日(Fri)]
前回のミャンマー便りでは、タモ村落群での学校完成についてお伝えしました。(
ミャンマー便り vol.13 〜学校完成〜
)2015年5月からADRA Japanは、カレン州パインチョンサブタウンシップ内の4か村で新たに教育支援事業を開始しました。今回のミャンマー便りではその中の活動の一つ、教育啓発ワークショップについてお伝えします。

ミャンマーでは小学校への就学率(入学する割合)は100%に近いものの、退学率が高いことが課題となっています。事業地でも、入学時の1年生の児童数を100%とすると、最終学年になるころには約20%の児童しか残りません。退学の理由は経済的な負担、弟妹の世話、季節労働による移住など様々です。この事業の対象となっている村の親は、子どもの教育を大切にする意識を持っているものの、家の手伝いや経済的負担を考慮すると、子どもへの教育の優先度が低くなる傾向があります。また、親の世代は紛争により教育を受ける機会が少なかったため、教育がもたらす効果を十分に理解できていない傾向があります。そこで本事業では、住民が教育の重要性を理解して意識を高めることで、児童が小学校に継続して通えるようにするために、教育啓発ワークショップを実施しています。

このワークショップでは、住民は10名前後のグループに分かれて話し合いをします。図表の作製や討論を通じて村の教育に関する問題点とその原因を議論します。そして、状況を改善するための活動案を考えます。

例えば事業地の1つ、コパン村では通学路やその途中にある橋が未整備で、校舎が老朽化している、教育への関心が低く、子どもの安全に不安がある、子どもの健康に不安がある、経済的な負担が重いなどの問題点や原因が挙げられました。このような話し合いを経て、実施できそうな改善策として橋の修復と、校庭の整備などの意見がでました。


1_村の教育問題について議論する住民_ミャンマーのコパン村_ADRA Japan.jpg
村の教育問題について議論する住民(コパン村)


改善案を考えた後は、全グループが集まり改善案の発表を行ないます。発表された改善案をもとに、学校運営委員会(SMC)と住民が協議して具体的な計画を立て、実施に向けて動きだします。

もともと住民たちは自分たちの手で学校を建て、学校運営委員会を組織し、学校を管理するなど、学校と教育を大切にしてきました。そのため、こうした活動にも非常に協力的です。


2_各グループによる活動案の発表_ミャンマーのコパン村_ADRA Japan.jpg
各グループによる活動案の発表(コパン村)


その他の村では、同様のワークショップを通じて、通学路舗装や排水溝整備、校庭周辺の整備、旧校舎の修繕などが実施されました。


3_通学路を舗装するための土のうを準備する住民_ミャンマーのナウカレン村_ADRA Japan.jpg
通学路を舗装するための土のうを準備する住民(ナウカレン村)


4_丸太と土のうで舗装された通学路_ミャンマーのナウカレン村_ADRA Japan.jpg
丸太と土のうで舗装された通学路(ナウカレン村)


5_校庭の周りに排水溝を造る住民_ミャンマーのシンティコン村_ADRA Japan.jpg
校庭の周りに排水溝を造る住民(シンティコン村)


6_校庭周辺を整備する住民_ミャンマーのコパン村_ADRA Japan.jpg
校庭周辺を整備する住民(コパン村)


7_旧校舎の修復された壁_ミャンマーのヤギ村_ADRA Japan.jpg
旧校舎の修復された壁(ヤギ村)


このようにワークショップで話し合うだけでなく、具体的に行動に移していくことで、住民は教育への関心が高まり、同時に、教育についての問題を発見し・解決する経験を積むことができます。ADRA Japanは、この事業が終わった後も、住民が自ら教育問題を考え、対応していけるようになることを目指しています。

カレン州における退学率は大きな課題ですが、ADRA Japanは住民が本来持っている団結力や教育を大切にする気持ちがさらに発展すれば、より多くの子どもたちが継続して学校で勉強できるようになると信じて事業を実施してまいります。

今後も現地から最新のニュースをお届けいたしますので、今後のミャンマー便りにご期待ください。

*この活動は皆様からのご支援と(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成を受けて実施しています。

(執筆:ミャンマー事業担当 鈴木昌則

ADRA Japanのホームページはこちらです
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Posted by ADRA Japan at 12:00 | ミャンマー便り | この記事のURL
(10/16) ミャンマー便りvol.13〜学校完成〜 [2015年10月16日(Fri)]
前々回のミャンマー便りでは、タモ村落群で保健衛生・栄養改善研修を受けた住民の様子についてお伝えしました。(ミャンマー便り vol.11 〜保健衛生・栄養改善研修と平和の尊さについて〜

ADRAは、保健衛生・栄養改善研修のほかに、子どもたちが安心して学べる環境の整備も進めました。

今回は、タモ村落群での校舎建設とその引き渡し式についてお伝えします。

2013年8月、ADRAはタモ村落群での校舎建設を計画していました。しかし、タモ村落群の治安が不安定になったため事業地を変更する事態になり、校舎建設は延期されました。その後、治安の回復をうけて2014年5月からタモ村落群での活動を再開し、乾季に入った後、12月から校舎建設に着手しました。


住民によって建設された、支援を始める前の木造の旧校舎(ワチェ村)
住民によって建設された、支援を始める前の木造の旧校舎(ワチェ村)


今回の事業は、タモ村落群の3か村を対象としています。既存の校舎は紛争後の2000年頃から、住民が力を合わせて村で手に入る木材・竹・葉を使って建設したものです。

しかしこれらの校舎は、広さが十分ではありませんでした。また、簡素な作りのため毎年のように修理が必要となりますが、住民たちは自らが生活していくのに精一杯で、なかなか校舎の修復作業にまで手が回らない状態でした。

新しい校舎は建設業者が建設しますが、住民もボランティアや有償の労働者として作業に参加します。そのため、校舎建設にあたり、ADRAと建設業者、各学校に設置されている学校運営委員会(※)の3者が建設計画について話し合い、住民が参加できる日程や作業の内容、作業をするにあたっての注意点等について確認しました。また、各村において校舎建設に使える資材の有無やその量なども確認し、足りない分はADRAが支援するという取り決めも行いました。

このように、校舎建設の計画段階から建設作業に至るまで住民に参加してもらうことにより、自分たちで学校を維持・管理していくという責任感を培いました。

※学校運営委員会は学校を維持管理していく組織です。この委員会が中心となり、地域の住民たちが自ら校舎を建てたり、教師の給料を支払ったりしています。


この話し合いによってお互いが建設計画に合意した後は、いよいよ建設作業の開始です。それでは建設作業の様子を写真とともにご紹介します。


ミャンマー、河原で資材となる小石を集める住民(クイティプ村)
河原で資材となる小石を集める住民(クイティプ村)


ミャンマー、校舎の基礎部分に土を敷き詰める作業に参加する住民(クイティプ村)
校舎の基礎部分に土を敷き詰める作業に参加する住民(クイティプ村)


ミャンマー、基礎部分に敷き詰める土を掘り起こす住民(ワチェ村)
基礎部分に敷き詰める土を掘り起こす住民(ワチェ村)


住民たちの協力もあり、2014年12月から始まった建設作業は順調に進み、2015年5月には対象の3か村で新しい校舎が完成しました。校庭には、以前はなかったトイレと給水設備(井戸もしくは水タンク)も設置しました。

これまでそれぞれの村にはトイレがほとんどなく、子どもたちは建物から離れた茂みなどで用を足していたため、不衛生な環境であったことに加え、特に女子生徒にとっては支障が大きい状態でしたが、トイレが使えるようになったことでこの問題も改善されました。また、給水設備を設置することで、子どもたちが手洗いの習慣を身に付けることができるようになりました。

今では学校は勉強だけでなく衛生的な知識や習慣を身に付ける場にもなり、包括的な学習環境を整えることができました。


ミャンマー、完成した新校舎(ワチェ村)
完成した新校舎(ワチェ村)


ミャンマー、完成した新校舎(中央):左の建物がトイレ、校舎右奥にあるのが給水タンク(クイティプ村)
完成した新校舎(中央):左の建物がトイレ、校舎右奥にあるのが給水タンク(クイティプ村)


ミャンマー、各教室に机・椅子、黒板、棚を備え付けている(クイティプ村)
各教室に机・椅子、黒板、棚を備え付けている(クイティプ村)


ミャンマー、
校舎贈呈式:ロンジーをはいた手前の男性がカレン州の教育官、奥がタモ村落群のリーダー(ロタ村)
校舎贈呈式:ロンジーをはいた手前の男性がカレン州の教育官、奥がタモ村落群のリーダー(ロタ村)


ミャンマー、校舎贈呈式で住民や子どもたちと記念撮影(ロタ村)
校舎贈呈式で住民や子どもたちと記念撮影(ロタ村)


完成した校舎は、贈呈式を経て正式に住民に引き渡されます。今回は5月27日にロタ村にて3校合同の校舎贈呈式を行ないました。今後はコミュニティの学校として、住民を代表する学校運営委員会が学校の運営や維持管理を行なっていきます。

2013年に治安が不安定になり、タモ村落郡での問題で活動が難しくなったとき、スタッフは「住民に直接会って、活動ができなくなったことを説明するのがとても辛かった」と語っていました。しかし、こうした困難に直面しながらも様々な人々の協力を得て、ようやく新しい校舎が完成して無事コミュニティに引き渡すことができ、私もこの事業に携わったスタッフもホッと胸をなでおろしています。しっかりと腰を据えてタモ村落郡での支援を行うことができたのも、日本の皆様からの継続的な温かいご支援があったからこそです。深く感謝しております。

まだまだ生活環境が厳しい地域ではありますが、子どもたちが安心して、健康な状態で教育を受け、将来の可能性を広げていけるよう、今後も事業を実施してまいります。

今後も現地から最新のニュースをお届けいたしますので、今後のミャンマー便りにご期待ください。

*この活動は皆様からのご支援と(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成を受けて実施しています。


(執筆:ミャンマー事業担当 鈴木昌則




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Posted by ADRA Japan at 18:06 | ミャンマー便り | この記事のURL
(3/27) ミャンマー便りvol.12〜私はドリアンと出会ってしまった〜 [2015年03月27日(Fri)]
ミャンマー駐在員の鈴木です。

ミャンマーでは、教育支援事業に取り組んでいます。学校を建てるだけではなく、授業に出席できるかどうかを左右する健康状態を良くする活動も行なっています。


今回のミャンマー便りでは、駐在中のささやかな楽しみである日本ではあまり馴染みのないフルーツであるドリアンを紹介したいと思います。


ドリアンというと高級・フルーツの王様・とても臭い、といったイメージがあるかと思います。私は去年、生まれて初めてミャンマーでドリアンを食べてその美味しさの虜になってしまい、ドリアンが食べられる時期には毎日のように食べています。


Photo1.jpg
【写真:ドリアンの外観と果実】(ドリアン写真1)


【ドリアンのにおい】
ドリアンと言えば、あの独特な(「玉ねぎが腐った」と表現されることもある)においです。かなり臭く感じる人もいると言われており、においそのものは確かに強いのですが、私は言われていたほど気にはなりませんでした。


【ドリアンの味】
ドリアンの味を言葉で説明するのは難しいのですが、美味しいドリアンはとても深いコクがあり、食べると口の中に独特なラム酒のような香りと、甘くて濃厚なカスタードクリームの味わいがしばらく続きます。

しかし、果肉の大きさや味は千差万別で当たり外れが大きいです。私が外れだと感じたものは、まだ若くコクがないもの、水っぽくて味が薄いもの、香りやコクがないが甘みが強いもの、見た目は大きいけれど果肉が小さいものなど、様々でした。

そのため、私にとってはドリアンの時期に美味しいドリアンに出会えるかどうかがミャンマーで生活する中での楽しみの一つになっています。


【美味しいドリアンの見分け方】
美味しいドリアンを見分けるコツですが、個人的にはやはりあの独特なドリアンの香りが強いものが美味しいと思います。もし果肉を確認できるのなら、白よりも黄色いものが美味しいドリアンである確率が高いです。ちなみに、皮の色が緑から茶色に変わり、お尻の部分がひび割れてきたら食べごろのサインです。


【ドリアンの産地inミャンマー】
現在、私はカレン州の州都であるパアンに駐在していますが、ここカレン州と隣のモン州はミャンマーの中でも有数のドリアンの産地です。旧首都のヤンゴンで見かけるドリアンの中にも、こちらから輸送されたものがあるそうです。パアンで見かけるドリアンは、私の住んでいるパアンから車で数時間のところにあるカレン州パプン・レプタ村やコーカレイ・ライワ村産が多いと聞きます。


【ドリアンが食べられる時期とその価格】
ドリアンの時期は6月上旬から8月下旬までです。この時期に産地の村に行くと、直売所では1個300〜500チャット(日本円で30円〜50円)で買えるそうですが、私が駐在しているパアンに売りに来るまでにトラックやボート代など輸送コストが上乗せされ、1個1,000〜3,000チャット(日本円で100円〜300円)になってしまいます。パアンの屋台でご飯を食べると500〜1,000チャット程で済んでしまうことを考えると、ドリアンはかなり高級な果物です。

しかし、驚くことにパアンの市場ではトラック一杯のドリアンが2日間で無くなってしまうほどの人気です。ヤンゴンから来たミャンマー人の中にも、味が良いという理由でわざわざパアンでドリアンを買っていく人がいます。


【ドリアンの美味しさ対決 ミャンマー産vs タイ産】
パアンの市場には隣国タイ産の大きくて形の良いドリアン(7,000〜8,000チャット)も出回っています。タイでは種無しの改良品種が栽培されており食べやすいのですが、ミャンマー人が言うには味や香りが薄く、ミャンマーの村に自然に実っている天然のドリアンの方が安くて美味しいと言っています。
ミャンマー産のドリアンは2〜3種類あると聞いていますが、特に美味しい品種がミチョン・ゴンというものです。こちらの言葉で「ドラゴンの頭」という意味で、形が少し長細く、ややビターな味わいがするそうです。残念ながら私はまだこのドリアンには出会っていません。


Photo2.jpg
【写真:ヤンゴンの道端で売られているドリアン】(ファイル名:ドリアン写真2)


【ドリアンの悲劇】
市場では、お店のおばちゃんは殻を割って指で実をつつき、その指をなめて味を確かめてから客に良いドリアンを勧めます(日本人からするとちょっと不衛生だな、と思ってしまいますが・・・)。ただ、お客さんの中には勧められたドリアンを断る人もいるため、すでに味見されたドリアンが市場に多く残っており、腐って売れなくなってしまったものもよく見かけます。


【加工食品としてのドリアン】
ドリアンはそのまま食べるのが一番美味しいです。しかし、産地の村では加工食品としてドリアンに塩と油を加えてグツグツ煮てドリアンジャムを作り、国内外で売っています。味見させてもらいましたが、ドリアン独特の香りと味がしっかりと残っており美味しかったです。

他のドリアン加工食品としては、産業化されたドリアン風味の飴、クッキー、アイスが売られています(こちらは果肉が含まれているか定かではありません)。ちなみにドリアンが好きなミャンマー人向けに、ミャンマーの隣国タイで加工されたドリアンチップスや棒状のドリアン羊羹も売られています。


【食すことが可能なドリアンの種】
あまり日本では知られていませんが、ドリアンの種も熱すると食べることができます。私はいつも茹でています。食感はねっとりとしており、里芋のような味がします。


【強壮作用があるドリアン】
ドリアンはカロリーが高く、強壮作用があるため食べ過ぎは体に良くないと一般的に言われています。ミャンマー人はドリアンを食べた後は体が熱くなるので、マンゴスチンを食べて体温を下げるのだそうです。


【特定の季節にしか食べられないドリアン】
ミャンマーにはドリアンのように特定の季節しか買うことのできない旬なフルーツや野菜が多くあります。日本ではハウス栽培や輸入品でいつでも国内外の多様なフルーツや野菜がスーパーで手軽に買うことができ、とても便利です。その点、ミャンマーは不便かもしれませんが、特定の食べ物によって季節の到来を強く意識し、その食べ物が今しかない貴重なものだと感じられます。

もしドリアンを年中食べることができたら、その魅力は少し薄らいでしまう気がします。一年を通じた食材のサイクルは1つの食文化としてミャンマーに根付いていて、季節ごとに違う表情で旅行者を惹きつけていると思います。


【私の人生観を変えたドリアン〜I love DURIAN〜】
大げさかもしれませんが、一度ドリアンの美味しさに目覚めると日本でドリアンが食べられないことは人生の大きな楽しみを一つ失っているようにさえ感じます。もし6月から8月のうちにミャンマーのカレン州に来る機会があったら、臭いというイメージで食べず最初から嫌いにならず、是非ドリアンに挑戦してみてください。1回試すだけでは外れることもありますが、安いので何度か食べれば必ず美味しいドリアンに巡り合えると思います。



ミャンマーという国にも、いろいろな側面があります。今回は活動内容ではなく、ミャンマーの生活面をご紹介する内容をお伝えしました。このブログを通して皆さんがミャンマーへの興味を深めてくださることを期待しています。


(執筆:ミャンマー事業担当 鈴木昌則
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Posted by ADRA Japan at 21:24 | ミャンマー便り | この記事のURL
(1/4) ミャンマー便り vol.11 〜保健衛生・栄養改善研修と平和の尊さについて〜 [2015年01月04日(Sun)]

1月4日は、ADRA Japanが教育支援を行なっているミャンマーの独立記念日です。

前回のミャンマー便りでは、タモ村落群の衛生状況と保健衛生・栄養改善研修の内容とその目的についてお伝えしました。(ミャンマー便りvol.9〜ミャンマーの衛生状態〜)

今回は保健衛生・栄養改善研修を実際に受けた住民の様子についてお伝えしたいと思います。

事業地のカレン州では、9月下旬から政府軍とカレン少数民族グループとの間で小さな武力衝突がありました。10月上旬にはこの衝突がカレン州の広い範囲に拡大し、保健衛生・栄養改善研修を一時中断することになりました。

しかし、10月下旬には治安が安定してきたため、11月3日からスタッフが事業地に戻り、中断していた研修を再開しました。そして、3か村67名の住民が研修の第一段階である基礎講習を終えることができました。


ミャンマーvol11 1.jpg
保護者だけでなく多くの子どもたちも研修に参加(ワチェ村)


ミャンマーvol11 2.jpg
病気について図を使って説明(クイティプ村)


基礎講習を受けた住民からは、「衛生的な環境や栄養のある食事がどんなに大切か初めて知りました。もっと早く知っていれば子ども達に苦しい思いをさせずに済んだのに」といった感想も寄せられました。また、研修を受けていない住民からも「この研修をぜひ受けたい」という声が多く寄せられたため、研修の第二段階である実践講習から加わることができるように、新規参加者を対象とした全6回(各1時間)の集中基礎講習を11月3日から8日まで開講しました。

11月17日からは、集中基礎講習を終えた46名も加わり、合計114名に対して保健衛生教育の実践講習を実施しています。実践講習では栄養や衛生環境の改善、そして病気やけがをした時の対応ができるよう、食品加工、農業、看護分野の各専門家を派遣し、3週間にわたって家庭で栽培できる栄養バランスのとれた野菜を育てる方法、野菜や果物の長期保存や栄養を取りやすい調理方法、そして病気の予防や応急手当の仕方を住民が実技を交えて講習を行なっています。


ミャンマーvol11 3.jpg
新規参加者への集中基礎講座(ロタ村)


今回の武力衝突と、それに伴う事業中断により、改めてこのような衝突が住民に与える影響の大きさを実感しました。これまでも度重なる衝突により住民は避難を繰り返し、苦しい生活を強いられ、不安定な治安により国内外からの支援が届きませんでした。
こうした衝突による一番の被害者は、そこに暮らしている住民です。今回のことで私は平和の尊さを実感しました。停戦合意からしばらくたちますが、一日も早い政府と少数民族間の和平合意を願いながら、今後も継続して教育環境の整備、そして保健衛生・栄養改善活動に取り組んでいきます。

ミャンマーは乾期に入り、これから学校建設も始まります! 今後も現地から最新のニュースをお届けいたしますので、今後のミャンマー便りにご期待ください。

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(執筆:ミャンマー事業担当 鈴木昌則


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Posted by ADRA Japan at 14:42 | ミャンマー便り | この記事のURL
(9/16)ミャンマー便りvol.9〜ミャンマーの衛生状態〜 [2014年09月16日(Tue)]
前回のミャンマー便りでは、タモ村落群での新しい事業について紹介しました。今回のミャンマー便りでは、この事業の背景として、事業対象村の衛生状況についてより詳しくお伝えします。

タモ村落群で保健衛生や栄養に関する調査を行なった際、住民はトイレを使う習慣がなく、家からそれほど離れていない藪や林で用を足し、土もかけずにそのままにしていることがわかりました。またハエや蚊がもたらす病気や下痢になる理由、それらの問題の予防や適切な対処の方法についても知らないことが明らかになりました。

飲み水はというと、井戸がないため直接川から汲んで使用しています。しかし、動物もこの川の水を利用するほか、雨季になると大雨によって排泄物が川に流れ込んでしまうこともあり、安全な飲用水とはとても言えません。

このような衛生環境のため、タモ村落群の多くの子どもたちに下痢症が見られます。下痢に苦しむ子どもたちはきちんと学校に通うことが難しくなるため、授業についていけなくなってしまうこともあります。

ミャンマー東部の国境地域で医療関係の研究グループが実施した調査によると、子どもたちが下痢になる原因のほとんどは安全でない水源からの水の飲用と不衛生な習慣です。そして、子どもたちの死因の実に17.4%が下痢となっています。つまり、ミャンマーではそれほど下痢が深刻な問題であり、衛生に関する適切な知識と清潔な生活環境が必要とされているのです。

こうした状況の要因には、60年以上続いた紛争による影響があります。タモ村落群の住民は戦火を逃れて避難を繰り返し、2000年頃まで村で教育を受ける機会がありませんでした。そのため、現在の親世代はごく基本的な保健衛生の知識すら持ち合わせていないのです。


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【川から水を運ぶ竹筒】


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【限られた水で食器も洗う必要がある】


こうした状況を改善するため、本事業ではなぜ手洗いが必要なのか、下痢の原因は何なのかなど、基本的な衛生教育を住民に対して行なっています。これには、下痢になった際に脱水症状にならないようにするための経口補水液を作る実践研修も含まれます。これらの研修を通じ、親が衛生知識や病気への対処法を身に着けていくことで、子どもたちの健康状態を改善していくのがねらいです。

子どもたちが下痢症などの病気にかからないようになれば、学校にもきちんと出席できるようになります。この事業で並行して行なっている教育環境整備との相乗効果により、就学状況と出席率を改善していきたいと思っています。


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【太陽光発電の灯りの下、衛生教育を受ける住民(ロタ村)】


日本では想像することが難しいかもしれませんが、ちょっとした衛生知識や技術によって防ぐことができるはずの病気でいまだに多くの子どもたちが苦しんでいるのが、ミャンマー農村部の現状です。子どもたちが健康な状態で学校に通えるように、今後も継続して衛生改善活動に取り組んでいきます。

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Posted by ADRA Japan at 16:10 | ミャンマー便り | この記事のURL
(8/4)ミャンマー便りvol.8〜新事業の開始〜 [2014年08月04日(Mon)]
ミャンマー駐在の鈴木です。

皆さんは、少し前のミャンマー便りでご紹介した、タモ村落群のことを覚えていらっしゃいますか。当初、活動を予定していたものの治安上の理由により、活動を見合わせざるを得なかった、あの村落群です。皆さんの中には「その後、タモ村落群での事業はどうなったのか」と心配してくださっていた方もいらっしゃるかと思いますが、実はタモ村落群はあれから事業が実施できるくらい治安が安定したため、2014年5月より教育支援事業を開始することができました。


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タモ村落群の一つ、ロタ村での授業風景


タモ村落群では、元々予定していた校舎建設や教育啓発活動(ミャンマー便りvol.3でお伝えしています)のほか、保健衛生・栄養改善研修も実施することになりました。

タモ村落群は紛争の影響で教育機会に恵まれなかったため、住民は基本的な保健衛生や、健康面に配慮した食生活などに関する意識が低い傾向にありました。例えば、この地域には決められた場所で排泄する習慣や、トイレの後に手洗いをする習慣などがありません。また、村人たちの食事を見てみると米がその多くを占めており、そこに野山で取れた少量の果実や野草、野菜、魚のペーストなどが添えられるといったもので、栄養のバランスが取れていません。村には野生のレモンの木に実がなっているのに、ビタミンが豊富であることを知らない住民は食用にしてはいませんでした。ADRAはこの地域で調査を実施し、ある児童たちは身長や体重がミャンマーの国平均より低く、栄養失調状態にあることを確認しました。栄養失調状態の児童が一度病気になってしまうと学校を休みがちになり、また病気が治っても授業についていけず、そのまま退学してしまうこともわかりました。


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児童の身体測定


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住民の保健衛生・栄養の状態や基礎知識をチェック


こうした状況を改善するため、児童の保護者を対象に保健衛生・栄養改善研修も行なうことにしました。保護者を対象にしたのは、子どもたちの健康に与える影響力が大きいためです。研修では煮沸消毒の方法や下痢になった時の対処方法、村で手に入る食物の栄養素など、基本的な保健衛生・栄養について学んでもらう予定です。この研修により村の衛生環境と児童の健康状態を改善することで退学する児童の数を減らし、教育啓発活動との相乗効果を図ります。

タモ村落群は長く続いた紛争と、異なる組織が入れ替わりで支配してきた複雑な政治背景の影響から、これまで外部からの支援が入りにくい地域でした。2012年1月に政府と少数民族側との間で停戦合意が結ばれたものの、まだ和平合意に至っておらず、両者の間にはいまだに緊張関係が残っています。紛争の一番の被害者であるタモ村落群の住民たちは、村に戻れるようになった後も、限られた収入源と不十分なインフラのもとで厳しい生活を強いられています。

この事業を通じて住民が基本的な保健衛生や栄養の知識を身に着け、児童たちがより健康な状態で学習環境の整った学校に通えるようになることを私たちは願っています。そして教育と健康という側面から将来にわたって彼らの生活を少しでも改善できるよう、住民と協力しながら事業を進めていきたいと思います。

今回ご紹介した保護者に対する保健衛生・栄養研修は、7月からスタートしました!
これからも現地から最新のニュースをお届けいたしますので、今後のミャンマー便りにご期待ください。


*この活動は皆様からのご支援と(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成を受けて実施しています。


(執筆:ミャンマー事業担当 鈴木昌則
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Posted by ADRA Japan at 17:05 | ミャンマー便り | この記事のURL
(6/13)ミャンマー便りVol.7〜ミャンマーの冷たいスイーツ〜 [2014年06月13日(Fri)]
ミャンマーに駐在している鈴木です。

前回のミャンマー便りでは、4月に行なわれた水かけ祭りの様子をお伝えしました。4月はミャンマーで最も暑い時期なので、お祭りで水を浴びて涼むのも悪くないのですが、私としては冷たいスイーツを美味しく食べて涼む方が性に合っています。私だけでなく、この暑い時期に露天のジューススタンドでサトウキビジュースを飲んで涼んでいるミャンマー人をよく見かけます。


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夏に人気のサトウキビジュース


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サトウキビを絞る店主


ジューススタンドでは、注文するとその場でサトウキビを絞ってくれます。サトウキビだけのジュースと聞くと甘すぎるイメージがありますが、実際はレモン汁も混ぜるため、意外とさっぱりした味で美味しいです。


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ミャンマーのカキ氷ニゲットゥ


こちらはミャンマーで人気のカキ氷、ニゲットゥです。お店によってトッピングは様々ですが、クッキー、ゼリー、タピオカ、ピーナッツ等が入り、そこにココナツミルク、シロップ、練乳がかけてあります。
かなり甘いため、私がニゲットゥを注文する際はお店の人に「ネネ(少し)」といってシロップを少なくしてもらい、丁度良い甘さにします。サトウキビジュースとニゲットゥ、どちらも日本円でおよそ30円です。

みなさんだったらどちらを選びますか? 



私は・・・両方頼みました(笑)


なお、このミャンマー式カキ氷には上述のようにトッピングがたくさんあるため、いろんな食感で最後まで飽きずに食べることができます。カキ氷をこれほど手の込んだものにしているのは、暑さをいかに凌ぐかを考えると同時に暑い時期を楽しんで過ごしたいという、ミャンマー人の工夫のひとつなのかもしれません。

それに比べて日本のカキ氷はとてもシンプルです。これは、素材そのものを活かそうとする日本の食文化の特徴の表れなのかな、とも思いました。

今回は乾季の暑い時期に人気があるミャンマーの冷たいスイーツを紹介しました。
これからも現地から最新のニュースをお届けいたしますので、今後のミャンマー便りにご期待ください。


(執筆:ミャンマー事業担当 鈴木昌則

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Posted by ADRA Japan at 11:00 | ミャンマー便り | この記事のURL
(5/28)ミャンマー便りvol.6〜ティンジャン 水かけ祭り〜 [2014年05月28日(Wed)]
今回のミャンマー便りでは、ミャンマーで最も盛大に行なわれるお祭りをご紹介します。

4月13日から16日にかけて、ミャンマーではティンジャンと呼ばれる「水かけ祭り」が行なわれました。ミャンマー暦では今年の4月17日が新年に当たるのですが、新年を迎えるまでの4日間にわたって全国各地で行なわれる行事がこのティンジャンです。水をかけることで1年の埃を洗い流して新年に向けて心身を清めるという意味があります。

子どもから大人まで道行く人々に水鉄砲、桶、バケツ、ホースなどで水をかけるため、別名「水かけ祭り」と呼ばれています。ちなみに、カレン州の州都パアンの中心街へ向かうメイン通りでは、川から直接水をくみ上げてホースで噴水します。


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川沿いに設置された水かけ用舞台


この期間は車で外出しない限り、濡れずに無事帰ってくることはほぼ不可能です。メイン通りを避けて裏通りから買い物にでも行こうとしても、必ずどこかで子どもたちが待ち構えています。そのため、ちょっとした買い物に行くつもりで家を出ただけでもびしょ濡れになって帰ってくることになります。携帯電話などの電子機器は持たずに歩くか、この時期に販売される専用のビニールケースに入れて持ち歩く必要があります。


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通行人に水をかけようと待機中の女性たち


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パアンのダウンタウンのランドマークである時計台前にも水かけ舞台


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水だけでなく日焼け止めであるタナカも塗りにくる。


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川沿いの水かけ場


人々は道の真ん中にドラム缶を置き、検問所のように車を止めて水をかけるため、主要な道路は渋滞になってしまいます。そのため、この期間に長距離移動をする人は鉄道を利用することが多いです。


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水かけ祭りを楽しむ若者


特に水かけ祭りで盛り上がっているのは若者でした。トラックの荷台に乗って踊り、歌いながら、水をかけあって祭りを楽しんでいました。


この水かけ祭りは、かけられる水の量や人々の盛り上がり方など、いろいろな点で自分の想像をはるかに超えるものでした。これまで日本で暮らしてきた中ではこのような体験は無く、水をかけられることに最初は戸惑ってしまいました。

しかし、ミャンマーの人々がいかにこの風習を大切にしているか身をもって実感することができました。近代化が進む中で伝統文化を守っていくことは難しい面があるかと思いますが、ミャンマー全土でこの風習が続いていることは驚きでした。


今回はミャンマーの伝統行事を採り上げましたが、次回はこの暑い時期ならではの人気スイーツをご紹介したいと思います。ご期待ください!


(執筆:ミャンマー事業担当 鈴木昌則

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Posted by ADRA Japan at 17:00 | ミャンマー便り | この記事のURL
(5/19)ミャンマー便りvol.5〜学校校舎完成〜 [2014年05月19日(Mon)]
前回のミャンマー便りでは教育支援事業における校舎建設の様子をお伝えしました。その後、住民の方々の協力もあって建設作業は順調に進み、3月下旬にカレン州パインチョンサブタウンシップの4ヶ村(コサメ村、メラマ村、ポラティポケ村、タイボ村)で小学校校舎が完成しました。


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タイボ村の新校舎


4月8日には4校合同の贈呈式がメラマ村で執り行なわれました。この贈呈式ではADRA Japanが校舎を建設した4校の児童や教師はもちろん、周辺地域に住む村人たちも多く集まり、大変にぎやかな式になりました。


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メラマ村での新校舎のお披露目と贈呈式


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贈呈式で歓迎のダンスを踊る児童


この事業の目的は、長年にわたる政府と少数民族との紛争により悪化してしまった学習環境を整備し、今後の難民や国内避難民の帰還に備えることでした。この地域で今まで使われていた木造校舎は、紛争の影響もあったせいか十分な管理がされておらず、壁や床が破損したまま修復されていませんでした。机や椅子も文房具類も不十分な状態で、壊れた黒板がそのまま使われており、教材等を収納する家具もありませんでした。
そこでADRA Japan は校舎建設のほか、教室に机や椅子、棚等の備品を提供しました。また児童と教師に対しては教育必需品である文房具や制服を配付することにより、児童と教師が勉強により集中できる教育環境を整えることができました。


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配付された制服を着たポラティポケ村の児童たち


校舎を建て、学習設備を整えるだけでは十分ではありません。建てた校舎や提供した備品が住民たち自身によってきちんと維持・管理されていく必要があります。
そのため、ADRA Japanは住民で構成された学校運営委員会に対して、維持管理の仕方や修繕の方法に関する研修を行ないました。住民はこの研修を元に、定期点検をする時期や、修繕が必要となった時にはどう対処するかなど、学校を運営していく上での計画を立てました。


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メラマ村の学校運営員会で校舎の管理方法について話し合う委員たち


このように、村人たちと一緒になってパインチョンサブタウンシップの4ヶ村の教育環境を整えることができました。


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ポラティポケ村の児童


教育は子どもたち一人ひとりの可能性を広げ、自立して豊かに生きてくための基礎になります。紛争により教育に恵まれなかった子どもたちが1人でも多く、安心して勉強でき、自分の夢を追いかけていくことができるように、ADRA Japanは今後も教育環境を整えていく予定です。
しかし、中央政府とカレン州の少数民族武装勢力との間では、停戦合意がされたものの和平協定は結ばれておらず、まだまだ不安定な状態です。1日でも早く安定した社会が実現し、避難していた住民が戻り、より良い教育を受け、住民自ら生活を改善していくことができるようになることを願っています。

5月からは別の地域にて教育事業が始まります。今後も現地から最新のニュースをお届けいたしますので、今後のミャンマー便りにご期待ください。


*この事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームの助成も受けて実施しています。

(執筆:ミャンマー事業担当 鈴木昌則

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Posted by ADRA Japan at 16:20 | ミャンマー便り | この記事のURL
(2/24)ミャンマー便りVol.4 〜小学校校舎建設〜 [2014年02月24日(Mon)]
前回のミャンマー便りでは教育支援事業の開始をお伝えしました。しかし、支援を予定していたカレン州パインチョンサブタウンシップのタモ村落群の治安がいまだに安定しないため、対象地を変更することとなりました。

新しい対象地はパインチョンサブタウンシップ内にある他の4ヶ村で、2年前の停戦合意後は治安が比較的安定している地域です。しかしながら、数年前まではこれらの村々も紛争地であったため、住民によって建設された木造校舎は適切な管理ができておらず、壁や床が破損しており、建て替えが必要なままの状態になっていました。


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ポラティポケ村の校舎


1月上旬から始まった校舎建設は建設業者に委託していますが、地域住民も砂や石、竹などの建設材料を提供してくれています。さらに、住民たちは建築作業にも労働者として参加しており、時には総出で砂を運んだり、基礎工事に加わったりしています。


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メラマ村で校舎の基礎工事に無償で参加する住民


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コサメ村で無償で砂を運ぶ住民


対象地の一つであるコサメ村では、昨年7月末の洪水により校舎が破壊され、生徒は現在も僧院で授業を受けています。新しく建設される校舎の床は洪水対策として特別に高く設計されており、基礎部分に大量の砂を必要とします。

住民たちは手作業で川岸から砂を採取し、建設業者のトラックに積みこんでくれました。また、それに続く基礎部分の砂を固める作業には多くの労働力が必要でしたが、村の大人達に交じってたくさんの子ども達が手伝ってくれたおかげで、作業もスムーズに進みました。作業の後は皆で夕食を食べ、ダンスを楽しみました。


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校舎の基礎部分に砂を入れる子ども達


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作業後の夕食


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夕食後、ダンスをする子ども達


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洪水対策で基礎部分を高くしているコサメ村の校舎


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建設中のタイボ村の校舎


それぞれの村で3月中に校舎を完成させることを目指し、住民と建設業者、そしてADRA の事業スタッフが力を合わせて働いています。

今後も現地から最新のニュースをお届けいたしますので、今後のミャンマー便りにご期待ください。


*この事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームの助成も受けて実施しています。

(文責:ミャンマー事業担当 鈴木昌則


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Posted by ADRA Japan at 17:21 | ミャンマー便り | この記事のURL
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