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(9/8) ミャンマー便りvol. 24 〜土地提供者へのインタビューおよびその思いを実現するためのADRAの取り組み〜 [2018年09月08日(Sat)]

ミャンマーのカレン州では、60年に渡って政府と少数民族勢力の紛争が続いてきました。

停戦合意後、和平協議を行い双方の信頼構築を図るものの、政府と少数民族武装組織が治める区域が混在しており、不安定な情勢が一部地域には残っています。

紛争の間に学校は朽ち、子どもたちが安全に、そして安心して勉強できる環境がまだまだ整っていないのが現状です。


ADRA Japanでは2013年から、紛争の影響を受けてしまった学習環境を改善するため、カレン州で教育支援に取り組んでいます。

今回は、新校舎建設のために土地を無償提供してくださった地元の方からお話を伺う機会を得ましたので、ご紹介いたします。


土地提供者のNan War War Khinさんへのインタビューを行うADRAスタッフ.jpg
土地提供者のNan War War Khinさんへのインタビューを行うADRAスタッフ


土地の提供を申し出てくださったのは、カレン州に住むNan War War Khinさんという女性です。
土地の提供に至った思いについて、インタビューの中で彼女は以下のように話してくれました。


「私のこの寄附をした土地により、新しい学校が建ち、村の子どもたちが毎日楽しく勉強してくれることを望んでいます。

そこで子どもたちがたくさんのことを吸収し、自身の将来を切り開いていくお手伝いができたらと考えています。

また、そうした子どもたちがこの先もしこの村のためにも何か貢献することをしてくれたとしたならば、私にとってそれほど嬉しいことはありません。

残念ながら私の両親や親戚は既に亡くなっているのですが、彼らもこの寄附行為を喜んでくれると思います。」


そんなNan War War Khinさんのような思いに応えるべく、ADRA Japanは子どもたちが安全な環境で勉強できるよう新校舎及びトイレ、井戸の建設を行なっています。

これに加えて、質の高い教育を子どもたちに提供するための教員研修も実施しています。

今春に実施された教員研修では、専門のトレーナーを講師として招き、5日間にわたり教授法および英語 (聞く、話す、読む、書く) の講義を行いました。

研修に参加した教師たちからは、

「自分の今までの知識や経験と今回研修で学んだことを合わせて、これからはより良い方法で子どもたちに教えることができると確信した」

「英語の4スキルについて、さらに学びたいと思った」

「研修全体を通して、とても満足しており、また機会があれば参加したい」

などの声が挙がりました。

この研修を通して、教師が授業をすることに自信を持ち、自己啓発に励むためのモチベーションアップにも繋がりました。


研修内容を受けて行った模擬授業(ADRAのミャンマー事業地).jpg
研修内容を受けて行った模擬授業


無事研修を修了した教師たち(ADRAのミャンマー事業地).jpg
無事研修を修了した教師たち



ADRA Japanは、地域の方々と協力して、長年の紛争の影響を受けてしまった教育環境を整備する活動を、これからも続けていきます。

引き続き、皆様の温かいご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。



*ミャンマー教育支援事業は、皆様からのご寄付のほか、イオンワンパーセントクラブ、外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。


執筆:ミャンマー事業担当 會田 恵梨



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Posted by ADRA Japan at 16:56 | ミャンマー便り | この記事のURL
(5/9) ミャンマー便りvol.23 〜子どもたちの希望をのせた新しい学校〜 [2018年05月09日(Wed)]
第二次世界大戦の終戦後より少数民族と政府との紛争が続いており、現在も全国的な停戦合意はなされていないミャンマーでは、今も不安定な社会情勢が続いています。そんな中、社会的インフラ整備も立ち遅れ、子どもたちの学びの場である学校も、教室数不足や老朽化が目立っています。
ADRA Japanでは、公益財団法人イオンワンパーセントクラブと協力し、学校校舎、トイレ、井戸の建設や学習備品(机・椅子など)の提供といった学習環境の整備及び教員研修を行なっています。

今回は、その中でも学校建設が終了したヤンゴン地方域のオポ・ウエスト小学校で開校式及び交流会を行ないましたので、その様子をお伝えします。


01 完成した校舎.JPG
完成した新校舎


02 完成したトイレ.JPG
完成したトイレ


04 提供された机と椅子.JPG
提供された机及び椅子


開校式を行なった3月末は一年でも特に暑い時期ですが、在ミャンマー日本大使館、ミャンマー教育局などの政府関係者の方々、学校がある地域の方々やイオンコンパス株式会社企画の日本からの学生なども含め、総勢300人もの方々に参加いただくことができました。


05 出席者を出迎える子ども達.JPG
出席者を出迎える子どもたち


式典では、関係者からのスピーチや文房具やサッカーボールなどの贈呈、小学校から感謝状の贈呈が行われました。そして、子どもたちによる感謝の気持ちを込めた民族舞踊が披露されました。


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学校へ文具・サッカーボールの贈呈


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学校より感謝状の贈呈


08 お礼に伝統舞踊を踊る子ども達.JPG
お礼の民族舞踊を踊る子どもたち


また、式典の終盤では歌手の由紀さおりさんと安田祥子さんによるミニコンサートが行われ、この日のために練習していた子どもたちと一緒に日本の童謡の合唱をしていただきました。


09 由紀さん・安田さんとの合唱.JPG
日本の童謡を歌う由紀さん、安田さんと子どもたち


式典の後には、交流会が行なわれました。折り紙や歌教室(日本文化)、サッカー、縄跳び、バドミントンなどの遊びを通じ、日本から来た学生と現地の子どもたちが交流しました。
どの交流会も子どもたちの笑顔が溢れる大盛況のものとなり、参加者同士で親睦を深める良いきっかけとなりました。


10 歌教室での子ども達.JPG
歌教室での子どもたち


11 折り紙教室では鶴を作っています.JPG
折り紙教室では皆で鶴を折りました


日本の学生からは、
「言葉は通じないことも多かったけれど、ジェスチャーや表情を通してミャンマーの子ども達と繋がることができた」
「現地を訪れて、日本との生活水準の違いを感じ、自分の置かれている環境へのありがたみ、また、(今回こうして気持ちが通じた)彼らに対しての支援の必要性を改めて感じた」
などのコメントがありました。

最後に、この活動は、日本の皆様からのご理解や継続的な温かいご支援があったからこそ、こうして行うことができました。皆様には、心から感謝しております。

子どもたちが安心して勉強に励み、彼らの「夢のある未来」を応援していけるよう、ADRA Japanはこれからも関係者と連携して事業を実施してまいります。引き続き、皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。


12 皆の笑顔.JPG
皆の学校


*この活動は皆様からのご支援と公益財団法人イオンワンパーセントクラブからの助成を受けて実施しています。

執筆:ミャンマー事業担当 會田 恵梨

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Posted by ADRA Japan at 13:41 | ミャンマー便り | この記事のURL
(4/16) ミャンマー便りvol. 22 〜子どもの教育環境改善に取り組む現地スタッフの声〜 [2018年04月16日(Mon)]
ミャンマーのカレン州では、60年に渡って政府と少数民族勢力の紛争が続いてきました。停戦合意後、和平協議を行ない双方の信頼構築を図るものの、政府と少数民族武装組織が治める区域が混在しており、不安定な情勢が一部地域には残っています。紛争の間に学校は朽ち、子どもたちが安全に、そして安心して勉強できる環境がまだまだ整っていないのが現状です。
ADRA Japanでは2013年から、紛争の影響を受けてしまった学習環境を改善するため、カレン州で教育支援に取り組んでいます。

今回は、ADRA Japanが活動を開始した2013年から、事業スタッフとして最前線で活動してきたマオンさんに、活動について、また地域の教育環境の変化について語ってもらいました。


圧 マオンさん.jpg
マオンさん


「私たちは、地域住民の方々や学校と一緒に、子ども達の学習環境を改善するための活動に取り組んでいます。住民の方々に子どもの教育の重要性を理解してもらい、活動への積極的な関わりを促します。
ADRAが学校の教室建設を行なったある村の学校の話です。この学校には、新しい教室を建てるのに十分な土地がありませんでした。そんな中、子どもの教育環境改善に大変興味を持った住民の方が、自ら学校周辺の土地を買い取って、その土地を学校に寄付しました。住民の方々の協力で無事に教室を建てることが出来たのです。」

マオンさんは、ADRA の活動後にも地域住民と学校が協働して子どもの学習環境改善に取り組んでいける仕組み作りについても話してくれました。
「私たちの活動が終了した後も、学校が住民、保護者、生徒と一緒に学校の課題に取り組んでいけるように、教室建設活動と併せて、学校運営委員会の能力強化にもあたっています。
その一例としては、先生と保護者、生徒、住民代表 計12人からなる学校運営委員会を構成して、学校の運営に関わる話し合いと意思決定を行なえる機関となるように、委員会の運営をサポートしています。
先日、活動後の様子を確認するために、昨年活動をおこなった学校を訪問してきました。その学校では、学校運営委員会が現在も定期的に会議を開き、学校の環境改善にとても積極的に取り組んでいました。例えば、水衛生環境を整えるために、水を溜めるタンクや、手洗い用の洗面器を自分たちで調達して設置していました。さらに、住民の方々が協力して学校の敷地内の歩道をコンクリートで舗装し、学校の門を設置して、子ども達が安全に過ごせる環境づくりに取り組んでいました。」

マオンさんは、これからも地域住民、学校、現地政府、そしてADRAのスタッフ達と協力しながら、子ども達のために活動を行なっていきたいと話してくれました。

ADRA Japanチーム一同は、地域の方々と一緒に、長年の紛争の影響を受けてしまった教育環境を整備する活動を、これからも続けていきます。
引き続き、皆様の温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。

*ミャンマー教育支援事業は、皆様からのご寄付のほか、イオンワンパーセントクラブ、外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。

文責:ミャンマー事業担当 伊東彩

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Posted by ADRA Japan at 17:31 | ミャンマー便り | この記事のURL
(2/13)ミャンマー便りvol. 21〜住民と一緒に取り組む子どもの教育環境の改善〜 [2018年02月13日(Tue)]
60年にわたり紛争が続いていたミャンマー。紛争の間に学校は朽ち、紛争が落ち着いた現在も子どもたちが安全に勉強できない環境となっています。ADRA Japanでは2017年11月より、紛争の影響を受けてしまった学習環境を改善するため教育支援に取り組んでいます。

ADRA Japanが活動しているカレン州では、長い紛争により教育を受ける機会が限られていた親世代が教育の重要性を十分に理解していないために、子どもには学校に通わせるのではなく農作業や家畜の世話を任せる傾向があります。また、小学校を卒業しても中学校に進学する児童の数が限られており、教育を継続して受けることができる子どもはまだまだ少数派であるのが現状です。

こうした状況を受け、ADRA Japanは、保護者を含む学校地域に住む住民の方を対象に子どもの教育に対する理解を深めるための啓発ワークショップを実施しています。


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教育啓発セッションの様子。(中央で立っているのは事業スタッフ)


ワークショップではまず、なぜ子どもが継続して教育を受けることが大切なのかを住民の方たちに考えてもらうためのセッションを行ないます。子どもたちの将来の可能性の広がり、衛生に関する意識の向上や経済活動への効果など、教育を受けることのメリットについて話し合います。

次に、住民の方たちが地域にある教育に関する課題を考え、課題の解決に向けて行動を起こしていくためのワークショップを行ないます。このワークショップでは、参加者が村の教育に関する課題とその原因について話し合い、対応案を練り出します。

例えば、通学路やその途中にある橋が老朽化しているため子どもを学校に通わせるのが不安である、という課題が挙げられたら、自分たちで橋を修繕する、通学路を土のうで整備するなどの改善案を村の方たちが自ら検討します。


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村における教育に関する課題を議論、分析する


さらに、検討した改善案をもとに具体的な活動計画を立て、実施に向けて動きだします。
ワークショップで話し合うだけでなく、具体的に行動に移していくことで、住民の方の教育への関心は高まります。また、教育についての問題を発見し解決する経験を積むことで、村の方たちが自ら子どもの教育について考え、より良い教育環境に向けて取り組んでいけるようになることを目指しています。


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通学路の途中にある橋が老朽化したので修繕している

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舗装されていない通学路を土のうで整備する


子どもたちが安全に継続して教育を受けられるようになることを目指して、子どもの教育を住民の方々と一緒に考え、長年の紛争の影響を受けてしまった教育環境を整備する活動をこれからもADRA Japanは続けていきます。
引き続き、皆様の温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。

*ミャンマー教育支援事業は、皆様からのご寄付のほか、イオンワンパーセントクラブ、外務省NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。

(執筆:ミャンマー事業担当 松川聡

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Posted by ADRA Japan at 13:52 | ミャンマー便り | この記事のURL
(1/24)ミャンマー便りvol.20〜イオンワンパーセントクラブ ミャンマーにおける教育支援第2期を開始しました〜 [2018年01月24日(Wed)]
60年にわたり紛争が続いていたミャンマー。紛争の間に学校は朽ち、紛争が落ち着いた現在も、子どもたちが安全に勉強できない環境のままとなっています。ADRA Japanは長い紛争の影響を受けてしまった学習環境を改善するため、2013年から教育支援に取り組んでいます。2016年9月からは公益財団法人イオンワンパーセントクラブの助成を受け、教育支援を行なっています。

2017年9月から、本事業の第2期を開始しました。今回は、本事業の3つの取り組みについて紹介します。(2016年に実施した第1期の活動についてはこちら

本事業ではまず、子どもたちが安全に、集中して勉強できる環境を整えるため、カレン州で4校、ヤンゴンで3校、合計7校の校舎の建設を進めています。また、学校の水衛生環境を整えるためにトイレや井戸の設置も行なっています。


写真1 建設前の校舎.jpg
建設前の校舎

写真2 建設後校舎イメージ.jpg
建設後の校舎イメージ


また、住民や教師から成る学校運営委員会が、校舎や学校設備の維持管理をしっかりとできるように、学校運営委員会の運営能力強化研修も実施しています。学校運営に村の人たちを積極的な参加を促すことにより、事業終了後も村の人たちが主体的に教育環境を維持していける体制を目指します。

最後に、子どもたちの学習環境を整備することに加えて、先生を対象にした教授方法に関する研修も実施しています。この目的は、子どもたちの教育の質を向上させるため、子どもたちが授業内容の理解を深めることができるよう、先生たちに研修を行ないます。第1期では、クラスマネジメント(教師の役割と責任について、授業の組み立て方、児童の興味を持続する教授方法など)及び英語(読む、書く、聞く、話す)の研修を実施しました。第2期でも先生が希望する研修内容の聞き取り調査を行ない、研修を実施する予定です。


写真3 子どもの写真.jpg
子どもの笑顔の写真


多くの子どもたちの笑顔がミャンマーの学校に溢れることを目指して、ADRA Japanはこれからもできることをお手伝いしたいと思います。引き続き、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。



*本事業は皆様からのご支援とイオンワンパーセントクラブの助成金で実施しています。


(執筆:ミャンマー事業担当 松川聡

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Posted by ADRA Japan at 14:00 | ミャンマー便り | この記事のURL
(12/1) ミャンマー便りvol. 19 〜教員研修で教育の質の向上に取り組みました〜 [2017年12月01日(Fri)]
60年にわたり紛争が続いていたミャンマー。紛争の間に学校は朽ち、紛争が落ち着いた現在も子どもたちが安全に勉強できない環境となっています。ADRA Japanでは2016年9月より公益財団法人イオンワンパーセントクラブの助成を受け、長い紛争の影響を受けてしまった学習環境を改善するため教育支援に取り組んでいます。

今回は、本事業の中の活動のひとつである、教員研修についてご紹介いたします。カレン州の6校の小学校から26名の教員が研修に参加しました。


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6校26名の教員が参加した


ミャンマーでは一般的に暗記型の教育が多く、また教育の質の部分においても、子どもたちの集中が続きにくい学習内容となっていました。近年、学期と学期の間や週末を利用して、政府による教員研修が行なわれてきましたが、郊外の学校で勤務している教員にはその機会が限られている場合もあります。教員が教え方を改善することができれば、教育の質も上がります。

研修の内容は、各校に聞き取りを行ない、内容の詳細や時間割を決めていきます。2016年に実施した1期目では、クラスマネジメント(教師の役割と責任について、授業の組み立て方、児童の興味を持続する教授方法など)及び英語(読む、書く、聞く、話す)の研修を5日間実施しました。研修最終日には、地域の児童に対し模擬授業を実施し、実践を含めた研修を行ないました。


クラスマネジメント研修(教師の役割について).JPG
クラスマネジメント研修(教師の役割について)

英語研修.JPG
英語研修

最終日の模擬授業の様子.JPG
最終日の模擬授業の様子


研修に参加した教員の声を一部ご紹介します。
・授業計画、時間配分の仕方、歌やゲーム、ロールプレイを駆使した児童が関心を持てる授業の作り方を学べた。研修で学んだことを最終日に実践することができてよかった。
・教授方を学び、自分の弱点を理解することができた。
・英語の4スキルと多くの語彙を学ぶことができた。
・英語の発音に自信がなかったが、研修後は間違えずに発音することができるようになった。
・研修だけでなく、他の学校の教員の経験からも多くのことを学べた。


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普段は接することのない他の学校の教員と相互に経験を共有


この研修を通じて、参加者は新たな知識と教授スキルを身に着けるだけではなく、教員同士の経験共有を通じて学び合うことができました。各教員がそれらを今後の授業の中で活かして子どもたちに授業を届けてくれることを願ってやみません。

2017年9月より、本事業の2期目を開始しました。2016年の活動については、こちらよりご覧ください。

子どもたちの「勉強したい」という思いが叶えられるように、安全に勉強できるように、学校教育を村の人たちや教員が自分たちで守って継続できるように、ADRA Japanはこれからもできることをお手伝いしたいと思います。引き続き、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


*本事業は皆様からのご支援とイオンワンパーセントクラブの助成金で実施しています。

(海外事業部 松川聡

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | ミャンマー便り | この記事のURL
(11/02) ミャンマー便りvol.18 〜新たに1つの中学校と3つの小学校で教育事業を開始しました〜 [2017年11月02日(Thu)]
2017年10月からADRA Japanは、ミャンマーのカレン州ラインブエタウンシップの1つの中学校と3つの小学校で教育事業を開始しました。校舎、トイレ、井戸の建設や学校運営委員会の運営能力の向上、保健衛生栄養改善研修を行なっていきます。

カレン州では60年以上にわたり、政府とカレン民族同盟(以下KNU)等との紛争が繰り広げられてきました。2011年にテインセイン政権が民主化の道を歩み始めると、武力対立をしていた政府とKNUなどの少数民族との和平協議が進展し、徐々に地域の開発が進み始めました。しかしながら、ラインブエタウンシップでは、紛争の影響で電気、医療施設・サービス、教育といった基礎的な社会インフラが未だに十分に整備されていません。

ADRA Japanは2013年から同地域で教育環境の改善に取り組んできました。本事業では初めて中学校を事業対象校に加え、支援に取り組んでいます。ラインブエタウンシップでは、十分に整備された中学校の数が不足しており、小学校卒業生の中学校への進学率が低いことが課題となっているためです。

対象校の1つであるヤキバン小学校には約60人の子どもたちが通っています。村人たちは子どもたちの将来を願い、1999年に学校を建設しました。校舎は木造で屋根はトタン製です。校舎はもともと簡易な造りであるため、毎年の強い風雨で破損し、その度に修復が必要となります。村人たちはトタンを張り替えたり、丸太で土台を補強したりするなど、できる範囲で対応しています。しかし、強烈な風雨には十分に対処しきれず、壁や床には穴が空き、子どもたちにとって危険な状態になってしまっています。


写真@ 事業対象校外観.JPG
村の人たちが建設した木造簡易校舎


写真2 事業対象校 土台部分.JPG
校舎の土台部分。写真中心部のように応急処置として校舎と地面の間に丸太を挟み、校舎が崩れないようにしている


窓ガラスが無いために雨季になると雨風が吹き込み授業に支障がでています。また、複数の学年が1つの教室を黒板で仕切って授業を受けているため、他の学年の授業が聞こえてしまい、子どもたちは集中して授業を受けることができません。頑丈なつくりの校舎で子どもたちが集中して学べるようになることは、子どもたちや村の人たちの大きな願いです。


写真B 事業対象校 内観.JPG
校舎の内部。教室を隔てる壁がないため、別の学年の授業の音が聞こえてしまう


小・中学校の校舎建設のほか、住民が計画的に学校を維持していくために学校運営委員会の運営能力強化研修を実施します。また、家の手伝い等を理由に退学してしまう児童が多いことが課題であるため、子どもたちが継続して学校に通えるように教育啓発ワークショップを行ないます。加えて、子どもたちが健康な状態で学校に通えるように保健衛生・栄養改善研修を実施する予定です。

こうした活動により、長年の紛争の影響を受けてしまった教育環境を整え、子どもたちが安全に継続して教育を受けられるようになることを目指します。
引き続き、皆様の温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。

*本事業は、皆様からのご寄付のほか、外務省NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています

(執筆:ミャンマー事業担当 松川聡

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Posted by ADRA Japan at 15:41 | ミャンマー便り | この記事のURL
(7/25) ミャンマー便りvol.17 〜新しい学校が完成しました〜 [2017年07月25日(Tue)]
前回のミャンマー便りでは、ミャンマーで行なっている教育支援事業とその背景をお伝えしました。今回は、開校式の様子をお伝えします。

開校式は、建設した校舎やトイレ、井戸をコミュニティに引き渡す式典です。

ADRA Japanは、いくつかの学校を支援しました。そのなかのひとつ、サーピュズ小学校では校舎とトイレを建設し、机椅子やホワイトボードなどの学校設備品も提供しました。


1.jpg
完成した校舎


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完成したトイレ


3.JPG
机椅子


開校式は3月末に行われました。ミャンマーではこの季節は一年でも特に暑い時期ですが、この事業を協同している公益財団法人イオンワンパーセントクラブの皆様、及びその支援者の皆さま、在ミャンマー日本大使館、ミャンマー教育局等の政府関係者の皆様、学校がある地域の皆様など多くの方に出席していただきました。


4.JPG
出席者を出迎える子どもたち


5.JPG
会場の地面に書かれた歓迎のメッセージ


式典では、関係者からのスピーチや文房具などの校具の贈呈、サーピュズ小学校から感謝状の贈呈が行われました。そして、子どもたちによる感謝の気持ちを込めたダンスが披露されました。


6.JPG
文房具などの校具贈呈


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校長先生から感謝状の贈呈


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民族衣装を着た子どもたちが伝統舞踊を披露しました


また、式典の終盤では歌手の由紀さおりさんと安田祥子さんによるミニコンサートが行われ、この日のために練習していた子どもたちと一緒に日本の童謡の合唱をしていただきました。


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歌手の由紀さおりさん、安田祥子さん


10.JPG
子どもたちは由紀さん、安田さんと一緒に日本の民謡を歌いました

式典の後には交流会が行なわれました。折り紙や歌教室、サッカー、縄跳び、バドミントンなどの遊びを通じ、この事業を支援してくださった方々と子どもたちが交流しました。

本事業では、サーピュズ小学校のほかカレン州で6校の小学校を支援しました。

この支援によって、ある学校では児童数が50名増加しました。その理由は、校舎が新しくなったことで保護者が安心して子どもを学校に通わせることができるようになったこと、教育に対する親の関心が高まったことが挙げられます。


これまで子どもたちは床や壁に穴が空いた簡素な木造校舎で勉強していました。また、机や椅子は老朽化し、安全に学習できる環境ではありませんでした。様々な人々の協力を得て新しい校舎が完成し、無事に引き渡すことができました。
今後は、学校の運営や維持・管理は、住民を代表する学校運営委員会が行なっていきます。

日本の皆様からの継続的な温かいご支援があったからこそこの活動を行うことができました。心から感謝しております。

まだまだこの地域の生活環境は厳しいですが、子どもたちが安心して学習に励み、将来の可能性を広げていけるよう、今後も事業を実施してまいります。引き続き、皆様のご支援をよろしくお願い致します。

*この活動は皆様からのご支援と公益財団法人イオンワンパーセントクラブからの助成を受けて実施しています。


(執筆:ミャンマー事業担当 松川聡
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Posted by ADRA Japan at 13:19 | ミャンマー便り | この記事のURL
(1/30)ミャンマー便り vol.16〜60年続いた紛争。公益財団法人イオンワンパーセントクラブの助成を受け教育支援に取り組んでいます [2017年01月30日(Mon)]
60年にわたり紛争が続いていたミャンマー。紛争の間に学校は朽ち、紛争が落ち着いた現在も子どもたちが安全に勉強できない環境が残されています。ADRA Japanでは2016年9月より公益財団法人イオンワンパーセントクラブの助成を受け、長い紛争の影響を受けてしまった学習環境を改善するため教育支援に取り組んでいます。

ミャンマーでは長い間、政府側と少数民族による武装勢力との間で紛争が続いていました。紛争はおよそ60年にわたって続き、その間、村の人たちは避難のため各地を転々と移動することを余儀なくされました。

紛争が落ち着き始めた2000年頃から、治安が不安定で建築資材も限られている中、地域住民らは、竹や木材などを材料にして自らの努力で校舎を建築しました。ところがそのほとんどが簡素な木造校舎のため、現在では床や壁に穴が空き、高床の教室を裸足で歩く子どもたちが安全に学習できる環境ではありません。
学校を維持管理していく組織は存在していても、話し合いが定期的に行なわれていないなど体制があまり整っていませんでした。また、教育の質も問題になっています。


こうした状況を受け、教育支援のメインとして行なっているのが学校の校舎建設です。子どもたちが安全に、集中して勉強できる環境を整えることを目的に、2017年はカレン州で6校、ヤンゴンで1校、合計7校の校舎の建設を新たに進めています。また、トイレや井戸も順次設置していきます。


校舎_メタム村.jpg
建設前の校舎(外観)


校舎_メタム村.jpg
建設前の校舎(内観)


トイレ_ユワカイカウン村.jpg
トイレ 


また、学校運営のための能力強化研修と教員研修を行ないます。

能力強化研修は、ミャンマーの村のPTA組織のような学校運営委員会に対して行なっています。

研修では、村の教育に関する課題を挙げてもらい、それに対してどうやったら解決できるのか、解決の方法を考えてもらいます。「誰が校舎を維持管理し、どうやって修繕費を工面するのか。」そういった具体的なことを自分たちで決め、自分たちの手で学校を維持・管理できるような体制を整えることを目的とし、月に1回のペースで開催しています。


教育委員会.jpg
学校運営委員会 能力強化研修


教員研修は、2017年3月からの開始を目指して準備を進めています。

ミャンマーでは一般的に暗記型の教育が多く、また教育の質の部分においても、子どもたちの集中が続きにくい学習内容となっていました。教員が教え方を改善することができれば、教育の質も上がります。

研修の内容は、各校に聞き取りを行ない、どういった分野でスキルアップしたいかをヒアリングしたうえで決めていきます。これまでの聞き取りでは、英語やライフスキル、クラスマネジメント(授業運営のためのスキル)などのスキルを向上したいという希望が教員から出てきています。

ミャンマーでは2013年から同様の活動を行なってきた経験から、現在は日本人の駐在スタッフを派遣していません。日本にいながら、ADRAミャンマーの現地スタッフとメールや電話などでやりとりをし、活動の進捗状況を把握し管理しています。

3月には、2016年に建設を始めた学校が完成する予定です。新しい学校では、キラキラと目を輝かせながら一生懸命勉強している子どもたちの姿を見ることができるようになるでしょう。

子どもたちが勉強したいという思いをずっと叶えられるように、安全に勉強できるように、それを村の人たちが自分たちで守って継続できるように、ADRAはこれからもできることをお手伝いしたいと思います。引き続き、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

(執筆:ライティングボランティア:小野寺るり子)

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Posted by ADRA Japan at 12:42 | ミャンマー便り | この記事のURL
(11/28)ミャンマー便りvol.15〜3年にわたる教育支援事業の活動をご報告します〜 [2016年11月28日(Mon)]
ADRA Japanでは2013年から2016年6月まで、ミャンマーの現地スタッフと協力しながら、カレン州で子どもたちが安心して勉強できるように教育支援事業を行なっています。これまで3年間に渡り実施してきたミャンマー事業は、これでひとつの区切りを迎えました。今回はADRAが取り組んできた3つの活動とその成果をご報告したいと思います。

まず1つめの活動は、校舎の建設です。カレン州は少数民族と政府との間で長い紛争があった地域です。その影響で、小学校が焼かれてしまうこともありました。そのような小学校では、住民が自分たちで校舎を建て、使用していました。
これらの校舎は木造の狭い建物でしたが、老朽化が進み、壁や床に穴が開いてしまっているような状況でした。住民たちは校舎を修理して使ってはいたものの、毎年のように修繕が必要で、学習に適した教室の状態ではありませんでした。

ADRAはこのような学校を対象に、教室の壁がきちんと区切られた、スチールやブロックを用いた丈夫な校舎に建て替えました。今年は4つの小学校の校舎やトイレ、井戸を建設し、校内に机や椅子、黒板などを設置しました。そのほか、教師や児童に、文房具などの教育必需品を配布しました。

ナウカレン村の校舎.jpg
完成した校舎(ナウカレン村)

新しい写真.jpg
新しいトイレ

給水タンク.jpg
井戸(給水タンク)


2つめの活動は、教育啓発ワークショップの実施です。

前回のブログでもお伝えしましたが、ミャンマーでは小学校の退学率が高いという問題があります。その理由は、経済的な理由、兄弟の世話をしなければならないなど、家庭によってさまざまです。その背景には、親は教育の大事さをなんとなくわかってはいるものの、日々の生活を優先させてしまったり、また、親自身が紛争の影響でなかなか教育を受けられなかった世代のため、教育の大切さを実感として持てていないということもありました。そこでADRAは親の教育への意識を高めるため、住民たちと共に教育啓発ワークショップ(知識をわけあう集会)を開催しました。

ワークショップでは、ADRA側が一方的に提案や啓発をするのではなく、住民が村の教育問題を自分たちで話し合い、解決策を考え、実際に行動に移せるように働きかけました。住民は自ら問題を設定し、対策を考えて行動するということを経験することで、ADRAの事業が終了した後も教育への関心を保てるようになり、教育問題は自分たちで解決できるという自信を持って生活することができます。実際にワークショップを通し、住民は通学路の舗装や校庭の整備(藪や草を取り除く)、通学路危険な橋を安全なものに建て直すなどの活動を行ないました。

小学校建設と併せて教育啓発ワークショップを実施したことにより、子どもたちには「以前と比べて積極的に学校に通うようになった」「欠席や遅刻が減った」などの変化がみられるようになりました。また、保護者からは「校舎がきれいになり、安全に整備されたことで、安心して、以前より積極的に子どもを学校に送り出せるようになった」、「教育の問題を自分たちで解決する経験を得ることができた」との声も寄せられました。保護者の教育への意識や関心が高まったことで、退学率が下がる効果が見込まれます。

教育啓発活動.jpg
教育啓発活動(コパン村)

校庭周辺.jpg
校庭周辺の整備(ナウカレン村)

通学路.jpg
通学路の整備(ナウカレン村)

授業の様子.jpg
新校舎での授業の様子(シンティコン村)


3つめの活動は、保健衛生・栄養改善研修の実施です。住民のほとんどはハエがもたらす感染症など、基本的な衛生の知識を持っておらず、家の周りや校庭などあちこちにゴミが散乱している状態でした。また、偏った食生活を繰り返すことで栄養失調になる子どもも見受けられました。そのため、子どもたちの健康状態を保つため、主に保護者の方々に保健衛生や栄養の知識・技術を伝えました。

保健衛生の研修後は、住民たちは掃除をきっちり行なうようになり、家の周辺を清潔に保つことができるようになりました。また、子どもたちも週に1回校庭を掃除し、ゴミをきちんと1か所に捨てるなどの実践を続け、家庭と学校の衛生環境は改善してきています。

栄養改善研修では、村にある食材を使って簡単に栄養価の高い食事が準備できるよう、具体的な調理例を伝え、住民たちと調理実習も行ないました。また、家庭菜園の方法を指導し、家の庭で野菜を栽培できるよう種子を配りました。研修後は栄養価の高い食べ物を食べる回数が増えたという報告が上がっています。栄養状態を完全に回復するにはまだ時間が必要ですが、徐々に良い食習慣に変わってきているという手応えを得ることができました。

衛生教育.jpg
児童への衛生教育(シンティコン村)

栄養改善研修.jpg
栄養改善研修(ヤギ村)

栽培の様子.jpg
野菜の栽培方法を伝える(ナウカレン村)

カレン州では、近年、教育の重要性が以前にもまして高まっています。タイ側からの大きな道路が整備されたことで、以前より物流が増え、これから徐々に経済面で雇用機会の増加など良い影響が出てくることが期待されているからです。ミャンマー全体としても、政権が変わって外国資本が入りやすくなり、今後の経済発展が見込まれています。

部族間の小さな紛争は続いていており、散発的に武力衝突が起こるなど、まだまだ課題が残されていますが、子どもたちには安心して教育を受けてほしいと願っています。
ミャンマーでは、2016年9月から公益財団法人イオンワンパーセントクラブの助成を受け、カレン州やヤンゴンでさらに教育支援活動を展開しています。引き続き、皆様のあたたかなご支援をお願いいたします。

*2016年6月までの事業は(特活)ジャパン・プラットフォームの助成を受けて行ないました。

(執筆:ライティングボランティア 小野寺るりこ)

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