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(2/15)ミャンマー便りvol. 26 〜事業地カレン州の魅力〜 [2019年02月15日(Fri)]

ADRA Japanでは、2013年からミャンマーのカレン州において教育支援事業を実施しています。
今回は私たちの事業地であるカレン州をより身近に感じていただけたらと思い、カレン州の見どころについてご紹介したいと思います。


カレン州は、ヤンゴンから東に車で6〜7時間ほどのところにあり、パアン(Hpa-An)という町が州都です。
ちなみに、パアンの「パ (Hpa)」はカエルという意味で、パアンではカエルの像をよく目にします。


1パアンの町を流れるサルウィン川とカエル像.jpg
パアンの町を流れるサルウィン川とカエル像



カレン州のシンボルであるズエカビン山は、日の出や日の入りの頃に太陽を背にするととても美しく、人々に非常に愛されています。


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美しいズエカビン山



また、ミャンマーでは多くの人が仏教を信仰しており、たくさんの寺院があります。洞窟が多いパアンでは、洞窟の中に作られた仏教の寺院を見ることができます。

その中でも、カレン州の最大の観光スポットであるサダン洞窟内には、日本の秋芳洞に勝るとも劣らず大規模な鍾乳洞が広がっており、旅行者を日々圧倒しています。


3サダン洞窟入口.jpg
サダン洞窟入口



4洞窟内の仏像.jpg
洞窟内の仏像



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洞窟内の大きな鍾乳洞



また、コーグン洞窟には最も古くに建てられたとされる洞窟寺院があり、こちらも訪れる者が後を絶たない非常に人気のあるスポットとなっています。
歴史は7世紀に遡り、洞窟の壁には信者が奉納した大小様々な仏様が彫られているのが特徴です。


6コーグン洞窟入り口の切り立った壁に並ぶ仏像.jpg
コーグン洞窟入り口の切り立った壁に並ぶ仏像



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洞窟内寺院で祈る人



こうした風光明媚な自然と、自然と一体になった仏教寺院がとにかく魅力的な場所が、私たちの事業地カレン州です。


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緑豊かなカレン州



自然溢れる素敵な場所ではありますが、一方で、長年の紛争の影響を受けてしまったカレン州ではさまざまな開発課題が今も多く残っています。
その中のひとつが、学校建設など社会インフラの整備です。

政府は重要な課題として取り組んではいますが、地方にはまだまだその取り組みが行き届いていない地域が多いのが現状です。



地域を愛するカレン州の人々が安心して十分な教育を受けられるよう、ADRA Japanはこれからも、地域に寄り添いながら教育支援活動をしていきます。
引き続き、皆様の温かいご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。




*ミャンマー教育支援事業は、皆様からのご寄付のほか、外務省NGO連携無償資金協力およびイオンワンパーセントクラブの助成を受けて実施しています。


(執筆:ミャンマー事業担当 會田 恵梨



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Posted by ADRA Japan at 12:19 | ミャンマー便り | この記事のURL
(12/17) ミャンマー便りvol. 25 〜支援を受けた人々の声から見るADRA Japanの活動〜 [2018年12月10日(Mon)]

ADRA Japanでは2013年から、紛争の影響を受けてしまった学習環境を改善するため、ミャンマーのカレン州において教育支援に取り組んでいます。

今回は、学校建設に加え、学校運営委員会(SMC)の活動や各種研修に参加した村の人たちが活動参加前にどのような思いを抱えており、参加後にどのような変化があったか、現地からの声をいくつか紹介したいと思います。


**************************************

私の名前はMi Miです。
Sin Ku 中学校のSMCメンバーの一人です。3人の息子と4人の娘がいます。


1_Sin Ku 中学校 SMCメンバーのひとりであるMi Miさん - コピー.jpg
Sin Ku 中学校 SMCメンバーのひとりであるMi Miさん



私たちは家族で小規模ビジネスを立ち上げ、ピーナッツとターメリックを育て、販売していました。決して多くの収入にはなりませんでしたが、家族の生活は十分成り立っています。

今、最も必要なことは教育だと考えています。もし教育により十分な知識が得られなければ、お金を稼ぐこともできず、人々から尊敬もされません。
そう考え、私は子供たち全員を学校に行かせましたが、最終的には経済的な問題により最後までサポートしてあげることはできませんでした。

今年、私たちはとても幸運なことに、長年待ち望んでいた新しい学校を建設してもらえることになりました。
生徒たちは快適な環境で勉強することができるようになり、安全に関する心配もなくなりました。

更に、学校だけではなく、学校運営に必要な、衛生研修に関する知識も得ることができました。この研修は私たちのコミュニティーにとって、また私たちが生活していく上で、とても重要で意味あるものです。
例えば、下痢やマラリアをどのように予防すればよいか、知ることができました。


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Sin Ku 中学校のSMCメンバー



学校が新しくなり学習環境が整ったことで、生徒たちは勉強を続けていくことにとても前向きです。
学校で生徒たち全員が積極的に勉強に取り組んでいる姿を見て、私もとても嬉しく思いました。

日本のみなさんと、ADRA Japanが私たちの村に学校を寄付してくれたことに感謝します。
また、研修を実施し、知識を共有し、ミーティングを開催してくれたことに感謝します。

寄付された学校はこれから私たちが維持管理していきます。


**************************************

私の名前はThel Zar Zar Lwinです。
私は2009年から2013年までYar Khee Baung小学校の教員を務めていました。


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Yar Khee Baung小学校で働くThel Zar Zar Lwinさん



私はYar Khee Baung村のとても古い私立学校で教員のキャリアをスタートしました。

校舎が一つのホールだったため、声が筒抜けでうるさく、教える環境としては良くありませんでした。
また、夏はとても暑く、雨季は雨で水浸しになりました。

村人は貧しく、学校の状態に無関心でした。校舎はだんだんと老朽化が進み、危険な状態となっていきましたが、わたしたち教師はそのような学校で授業をしなければなりませんでした。
2014年、政府に新しい校舎を要求しましたが、受け入れられませんでした。しかし、新しい校舎と安全な学習環境を手に入れることは喫緊の課題でした。

今回、新しい校舎と素晴らしい学校家具、備品を日本政府とADRA Japanから寄付してもらいました。
これは、10年間の教員生活の中で一番嬉しい出来事でした。

今回小学校の新校舎を寄付してもらいましたが、将来的には中学校レベルまで拡張したいと考えています。
また、SMCミーティングやその他の研修にも参加し、多くのことを学ぶことができました。


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Yar Khee Baung小学校開校式に参加するThel Zar Zar Lwin さん


**************************************

ADRA Japanはこれからも、支援を必要としている方々のニーズに応えていけるよう、事業を実施していきます。

引き続き、皆様の温かいご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。



*ミャンマー教育支援事業は、皆様からのご寄付のほか、外務省NGO連携無償資金協力およびイオンワンパーセントクラブの助成を受けて実施しています。


執筆:ミャンマー事業担当 堀 真希子



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Posted by ADRA Japan at 16:08 | ミャンマー便り | この記事のURL
(9/8) ミャンマー便りvol. 24 〜土地提供者へのインタビューおよびその思いを実現するためのADRAの取り組み〜 [2018年09月08日(Sat)]

ミャンマーのカレン州では、60年に渡って政府と少数民族勢力の紛争が続いてきました。

停戦合意後、和平協議を行い双方の信頼構築を図るものの、政府と少数民族武装組織が治める区域が混在しており、不安定な情勢が一部地域には残っています。

紛争の間に学校は朽ち、子どもたちが安全に、そして安心して勉強できる環境がまだまだ整っていないのが現状です。


ADRA Japanでは2013年から、紛争の影響を受けてしまった学習環境を改善するため、カレン州で教育支援に取り組んでいます。

今回は、新校舎建設のために土地を無償提供してくださった地元の方からお話を伺う機会を得ましたので、ご紹介いたします。


土地提供者のNan War War Khinさんへのインタビューを行うADRAスタッフ.jpg
土地提供者のNan War War Khinさんへのインタビューを行うADRAスタッフ


土地の提供を申し出てくださったのは、カレン州に住むNan War War Khinさんという女性です。
土地の提供に至った思いについて、インタビューの中で彼女は以下のように話してくれました。


「私のこの寄附をした土地により、新しい学校が建ち、村の子どもたちが毎日楽しく勉強してくれることを望んでいます。

そこで子どもたちがたくさんのことを吸収し、自身の将来を切り開いていくお手伝いができたらと考えています。

また、そうした子どもたちがこの先もしこの村のためにも何か貢献することをしてくれたとしたならば、私にとってそれほど嬉しいことはありません。

残念ながら私の両親や親戚は既に亡くなっているのですが、彼らもこの寄附行為を喜んでくれると思います。」


そんなNan War War Khinさんのような思いに応えるべく、ADRA Japanは子どもたちが安全な環境で勉強できるよう新校舎及びトイレ、井戸の建設を行なっています。

これに加えて、質の高い教育を子どもたちに提供するための教員研修も実施しています。

今春に実施された教員研修では、専門のトレーナーを講師として招き、5日間にわたり教授法および英語 (聞く、話す、読む、書く) の講義を行いました。

研修に参加した教師たちからは、

「自分の今までの知識や経験と今回研修で学んだことを合わせて、これからはより良い方法で子どもたちに教えることができると確信した」

「英語の4スキルについて、さらに学びたいと思った」

「研修全体を通して、とても満足しており、また機会があれば参加したい」

などの声が挙がりました。

この研修を通して、教師が授業をすることに自信を持ち、自己啓発に励むためのモチベーションアップにも繋がりました。


研修内容を受けて行った模擬授業(ADRAのミャンマー事業地).jpg
研修内容を受けて行った模擬授業


無事研修を修了した教師たち(ADRAのミャンマー事業地).jpg
無事研修を修了した教師たち



ADRA Japanは、地域の方々と協力して、長年の紛争の影響を受けてしまった教育環境を整備する活動を、これからも続けていきます。

引き続き、皆様の温かいご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。



*ミャンマー教育支援事業は、皆様からのご寄付のほか、イオンワンパーセントクラブ、外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。


執筆:ミャンマー事業担当 會田 恵梨



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Posted by ADRA Japan at 16:56 | ミャンマー便り | この記事のURL
(5/9) ミャンマー便りvol.23 〜子どもたちの希望をのせた新しい学校〜 [2018年05月09日(Wed)]
第二次世界大戦の終戦後より少数民族と政府との紛争が続いており、現在も全国的な停戦合意はなされていないミャンマーでは、今も不安定な社会情勢が続いています。そんな中、社会的インフラ整備も立ち遅れ、子どもたちの学びの場である学校も、教室数不足や老朽化が目立っています。
ADRA Japanでは、公益財団法人イオンワンパーセントクラブと協力し、学校校舎、トイレ、井戸の建設や学習備品(机・椅子など)の提供といった学習環境の整備及び教員研修を行なっています。

今回は、その中でも学校建設が終了したヤンゴン地方域のオポ・ウエスト小学校で開校式及び交流会を行ないましたので、その様子をお伝えします。


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完成した新校舎


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完成したトイレ


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提供された机及び椅子


開校式を行なった3月末は一年でも特に暑い時期ですが、在ミャンマー日本大使館、ミャンマー教育局などの政府関係者の方々、学校がある地域の方々やイオンコンパス株式会社企画の日本からの学生なども含め、総勢300人もの方々に参加いただくことができました。


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出席者を出迎える子どもたち


式典では、関係者からのスピーチや文房具やサッカーボールなどの贈呈、小学校から感謝状の贈呈が行われました。そして、子どもたちによる感謝の気持ちを込めた民族舞踊が披露されました。


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学校へ文具・サッカーボールの贈呈


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学校より感謝状の贈呈


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お礼の民族舞踊を踊る子どもたち


また、式典の終盤では歌手の由紀さおりさんと安田祥子さんによるミニコンサートが行われ、この日のために練習していた子どもたちと一緒に日本の童謡の合唱をしていただきました。


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日本の童謡を歌う由紀さん、安田さんと子どもたち


式典の後には、交流会が行なわれました。折り紙や歌教室(日本文化)、サッカー、縄跳び、バドミントンなどの遊びを通じ、日本から来た学生と現地の子どもたちが交流しました。
どの交流会も子どもたちの笑顔が溢れる大盛況のものとなり、参加者同士で親睦を深める良いきっかけとなりました。


10 歌教室での子ども達.JPG
歌教室での子どもたち


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折り紙教室では皆で鶴を折りました


日本の学生からは、
「言葉は通じないことも多かったけれど、ジェスチャーや表情を通してミャンマーの子ども達と繋がることができた」
「現地を訪れて、日本との生活水準の違いを感じ、自分の置かれている環境へのありがたみ、また、(今回こうして気持ちが通じた)彼らに対しての支援の必要性を改めて感じた」
などのコメントがありました。

最後に、この活動は、日本の皆様からのご理解や継続的な温かいご支援があったからこそ、こうして行うことができました。皆様には、心から感謝しております。

子どもたちが安心して勉強に励み、彼らの「夢のある未来」を応援していけるよう、ADRA Japanはこれからも関係者と連携して事業を実施してまいります。引き続き、皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。


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皆の学校


*この活動は皆様からのご支援と公益財団法人イオンワンパーセントクラブからの助成を受けて実施しています。

執筆:ミャンマー事業担当 會田 恵梨

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Posted by ADRA Japan at 13:41 | ミャンマー便り | この記事のURL
(4/16) ミャンマー便りvol. 22 〜子どもの教育環境改善に取り組む現地スタッフの声〜 [2018年04月16日(Mon)]
ミャンマーのカレン州では、60年に渡って政府と少数民族勢力の紛争が続いてきました。停戦合意後、和平協議を行ない双方の信頼構築を図るものの、政府と少数民族武装組織が治める区域が混在しており、不安定な情勢が一部地域には残っています。紛争の間に学校は朽ち、子どもたちが安全に、そして安心して勉強できる環境がまだまだ整っていないのが現状です。
ADRA Japanでは2013年から、紛争の影響を受けてしまった学習環境を改善するため、カレン州で教育支援に取り組んでいます。

今回は、ADRA Japanが活動を開始した2013年から、事業スタッフとして最前線で活動してきたマオンさんに、活動について、また地域の教育環境の変化について語ってもらいました。


圧 マオンさん.jpg
マオンさん


「私たちは、地域住民の方々や学校と一緒に、子ども達の学習環境を改善するための活動に取り組んでいます。住民の方々に子どもの教育の重要性を理解してもらい、活動への積極的な関わりを促します。
ADRAが学校の教室建設を行なったある村の学校の話です。この学校には、新しい教室を建てるのに十分な土地がありませんでした。そんな中、子どもの教育環境改善に大変興味を持った住民の方が、自ら学校周辺の土地を買い取って、その土地を学校に寄付しました。住民の方々の協力で無事に教室を建てることが出来たのです。」

マオンさんは、ADRA の活動後にも地域住民と学校が協働して子どもの学習環境改善に取り組んでいける仕組み作りについても話してくれました。
「私たちの活動が終了した後も、学校が住民、保護者、生徒と一緒に学校の課題に取り組んでいけるように、教室建設活動と併せて、学校運営委員会の能力強化にもあたっています。
その一例としては、先生と保護者、生徒、住民代表 計12人からなる学校運営委員会を構成して、学校の運営に関わる話し合いと意思決定を行なえる機関となるように、委員会の運営をサポートしています。
先日、活動後の様子を確認するために、昨年活動をおこなった学校を訪問してきました。その学校では、学校運営委員会が現在も定期的に会議を開き、学校の環境改善にとても積極的に取り組んでいました。例えば、水衛生環境を整えるために、水を溜めるタンクや、手洗い用の洗面器を自分たちで調達して設置していました。さらに、住民の方々が協力して学校の敷地内の歩道をコンクリートで舗装し、学校の門を設置して、子ども達が安全に過ごせる環境づくりに取り組んでいました。」

マオンさんは、これからも地域住民、学校、現地政府、そしてADRAのスタッフ達と協力しながら、子ども達のために活動を行なっていきたいと話してくれました。

ADRA Japanチーム一同は、地域の方々と一緒に、長年の紛争の影響を受けてしまった教育環境を整備する活動を、これからも続けていきます。
引き続き、皆様の温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。

*ミャンマー教育支援事業は、皆様からのご寄付のほか、イオンワンパーセントクラブ、外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。

文責:ミャンマー事業担当 伊東彩

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Posted by ADRA Japan at 17:31 | ミャンマー便り | この記事のURL
(2/13)ミャンマー便りvol. 21〜住民と一緒に取り組む子どもの教育環境の改善〜 [2018年02月13日(Tue)]
60年にわたり紛争が続いていたミャンマー。紛争の間に学校は朽ち、紛争が落ち着いた現在も子どもたちが安全に勉強できない環境となっています。ADRA Japanでは2017年11月より、紛争の影響を受けてしまった学習環境を改善するため教育支援に取り組んでいます。

ADRA Japanが活動しているカレン州では、長い紛争により教育を受ける機会が限られていた親世代が教育の重要性を十分に理解していないために、子どもには学校に通わせるのではなく農作業や家畜の世話を任せる傾向があります。また、小学校を卒業しても中学校に進学する児童の数が限られており、教育を継続して受けることができる子どもはまだまだ少数派であるのが現状です。

こうした状況を受け、ADRA Japanは、保護者を含む学校地域に住む住民の方を対象に子どもの教育に対する理解を深めるための啓発ワークショップを実施しています。


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教育啓発セッションの様子。(中央で立っているのは事業スタッフ)


ワークショップではまず、なぜ子どもが継続して教育を受けることが大切なのかを住民の方たちに考えてもらうためのセッションを行ないます。子どもたちの将来の可能性の広がり、衛生に関する意識の向上や経済活動への効果など、教育を受けることのメリットについて話し合います。

次に、住民の方たちが地域にある教育に関する課題を考え、課題の解決に向けて行動を起こしていくためのワークショップを行ないます。このワークショップでは、参加者が村の教育に関する課題とその原因について話し合い、対応案を練り出します。

例えば、通学路やその途中にある橋が老朽化しているため子どもを学校に通わせるのが不安である、という課題が挙げられたら、自分たちで橋を修繕する、通学路を土のうで整備するなどの改善案を村の方たちが自ら検討します。


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村における教育に関する課題を議論、分析する


さらに、検討した改善案をもとに具体的な活動計画を立て、実施に向けて動きだします。
ワークショップで話し合うだけでなく、具体的に行動に移していくことで、住民の方の教育への関心は高まります。また、教育についての問題を発見し解決する経験を積むことで、村の方たちが自ら子どもの教育について考え、より良い教育環境に向けて取り組んでいけるようになることを目指しています。


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通学路の途中にある橋が老朽化したので修繕している

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舗装されていない通学路を土のうで整備する


子どもたちが安全に継続して教育を受けられるようになることを目指して、子どもの教育を住民の方々と一緒に考え、長年の紛争の影響を受けてしまった教育環境を整備する活動をこれからもADRA Japanは続けていきます。
引き続き、皆様の温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。

*ミャンマー教育支援事業は、皆様からのご寄付のほか、イオンワンパーセントクラブ、外務省NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。

(執筆:ミャンマー事業担当 松川聡

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Posted by ADRA Japan at 13:52 | ミャンマー便り | この記事のURL
(1/24)ミャンマー便りvol.20〜イオンワンパーセントクラブ ミャンマーにおける教育支援第2期を開始しました〜 [2018年01月24日(Wed)]
60年にわたり紛争が続いていたミャンマー。紛争の間に学校は朽ち、紛争が落ち着いた現在も、子どもたちが安全に勉強できない環境のままとなっています。ADRA Japanは長い紛争の影響を受けてしまった学習環境を改善するため、2013年から教育支援に取り組んでいます。2016年9月からは公益財団法人イオンワンパーセントクラブの助成を受け、教育支援を行なっています。

2017年9月から、本事業の第2期を開始しました。今回は、本事業の3つの取り組みについて紹介します。(2016年に実施した第1期の活動についてはこちら

本事業ではまず、子どもたちが安全に、集中して勉強できる環境を整えるため、カレン州で4校、ヤンゴンで3校、合計7校の校舎の建設を進めています。また、学校の水衛生環境を整えるためにトイレや井戸の設置も行なっています。


写真1 建設前の校舎.jpg
建設前の校舎

写真2 建設後校舎イメージ.jpg
建設後の校舎イメージ


また、住民や教師から成る学校運営委員会が、校舎や学校設備の維持管理をしっかりとできるように、学校運営委員会の運営能力強化研修も実施しています。学校運営に村の人たちを積極的な参加を促すことにより、事業終了後も村の人たちが主体的に教育環境を維持していける体制を目指します。

最後に、子どもたちの学習環境を整備することに加えて、先生を対象にした教授方法に関する研修も実施しています。この目的は、子どもたちの教育の質を向上させるため、子どもたちが授業内容の理解を深めることができるよう、先生たちに研修を行ないます。第1期では、クラスマネジメント(教師の役割と責任について、授業の組み立て方、児童の興味を持続する教授方法など)及び英語(読む、書く、聞く、話す)の研修を実施しました。第2期でも先生が希望する研修内容の聞き取り調査を行ない、研修を実施する予定です。


写真3 子どもの写真.jpg
子どもの笑顔の写真


多くの子どもたちの笑顔がミャンマーの学校に溢れることを目指して、ADRA Japanはこれからもできることをお手伝いしたいと思います。引き続き、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。



*本事業は皆様からのご支援とイオンワンパーセントクラブの助成金で実施しています。


(執筆:ミャンマー事業担当 松川聡

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Posted by ADRA Japan at 14:00 | ミャンマー便り | この記事のURL
(12/1) ミャンマー便りvol. 19 〜教員研修で教育の質の向上に取り組みました〜 [2017年12月01日(Fri)]
60年にわたり紛争が続いていたミャンマー。紛争の間に学校は朽ち、紛争が落ち着いた現在も子どもたちが安全に勉強できない環境となっています。ADRA Japanでは2016年9月より公益財団法人イオンワンパーセントクラブの助成を受け、長い紛争の影響を受けてしまった学習環境を改善するため教育支援に取り組んでいます。

今回は、本事業の中の活動のひとつである、教員研修についてご紹介いたします。カレン州の6校の小学校から26名の教員が研修に参加しました。


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6校26名の教員が参加した


ミャンマーでは一般的に暗記型の教育が多く、また教育の質の部分においても、子どもたちの集中が続きにくい学習内容となっていました。近年、学期と学期の間や週末を利用して、政府による教員研修が行なわれてきましたが、郊外の学校で勤務している教員にはその機会が限られている場合もあります。教員が教え方を改善することができれば、教育の質も上がります。

研修の内容は、各校に聞き取りを行ない、内容の詳細や時間割を決めていきます。2016年に実施した1期目では、クラスマネジメント(教師の役割と責任について、授業の組み立て方、児童の興味を持続する教授方法など)及び英語(読む、書く、聞く、話す)の研修を5日間実施しました。研修最終日には、地域の児童に対し模擬授業を実施し、実践を含めた研修を行ないました。


クラスマネジメント研修(教師の役割について).JPG
クラスマネジメント研修(教師の役割について)

英語研修.JPG
英語研修

最終日の模擬授業の様子.JPG
最終日の模擬授業の様子


研修に参加した教員の声を一部ご紹介します。
・授業計画、時間配分の仕方、歌やゲーム、ロールプレイを駆使した児童が関心を持てる授業の作り方を学べた。研修で学んだことを最終日に実践することができてよかった。
・教授方を学び、自分の弱点を理解することができた。
・英語の4スキルと多くの語彙を学ぶことができた。
・英語の発音に自信がなかったが、研修後は間違えずに発音することができるようになった。
・研修だけでなく、他の学校の教員の経験からも多くのことを学べた。


普段は接することのない他の学校の教員と相互に経験を共有.JPG
普段は接することのない他の学校の教員と相互に経験を共有


この研修を通じて、参加者は新たな知識と教授スキルを身に着けるだけではなく、教員同士の経験共有を通じて学び合うことができました。各教員がそれらを今後の授業の中で活かして子どもたちに授業を届けてくれることを願ってやみません。

2017年9月より、本事業の2期目を開始しました。2016年の活動については、こちらよりご覧ください。

子どもたちの「勉強したい」という思いが叶えられるように、安全に勉強できるように、学校教育を村の人たちや教員が自分たちで守って継続できるように、ADRA Japanはこれからもできることをお手伝いしたいと思います。引き続き、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


*本事業は皆様からのご支援とイオンワンパーセントクラブの助成金で実施しています。

(海外事業部 松川聡

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | ミャンマー便り | この記事のURL
(11/02) ミャンマー便りvol.18 〜新たに1つの中学校と3つの小学校で教育事業を開始しました〜 [2017年11月02日(Thu)]
2017年10月からADRA Japanは、ミャンマーのカレン州ラインブエタウンシップの1つの中学校と3つの小学校で教育事業を開始しました。校舎、トイレ、井戸の建設や学校運営委員会の運営能力の向上、保健衛生栄養改善研修を行なっていきます。

カレン州では60年以上にわたり、政府とカレン民族同盟(以下KNU)等との紛争が繰り広げられてきました。2011年にテインセイン政権が民主化の道を歩み始めると、武力対立をしていた政府とKNUなどの少数民族との和平協議が進展し、徐々に地域の開発が進み始めました。しかしながら、ラインブエタウンシップでは、紛争の影響で電気、医療施設・サービス、教育といった基礎的な社会インフラが未だに十分に整備されていません。

ADRA Japanは2013年から同地域で教育環境の改善に取り組んできました。本事業では初めて中学校を事業対象校に加え、支援に取り組んでいます。ラインブエタウンシップでは、十分に整備された中学校の数が不足しており、小学校卒業生の中学校への進学率が低いことが課題となっているためです。

対象校の1つであるヤキバン小学校には約60人の子どもたちが通っています。村人たちは子どもたちの将来を願い、1999年に学校を建設しました。校舎は木造で屋根はトタン製です。校舎はもともと簡易な造りであるため、毎年の強い風雨で破損し、その度に修復が必要となります。村人たちはトタンを張り替えたり、丸太で土台を補強したりするなど、できる範囲で対応しています。しかし、強烈な風雨には十分に対処しきれず、壁や床には穴が空き、子どもたちにとって危険な状態になってしまっています。


写真@ 事業対象校外観.JPG
村の人たちが建設した木造簡易校舎


写真2 事業対象校 土台部分.JPG
校舎の土台部分。写真中心部のように応急処置として校舎と地面の間に丸太を挟み、校舎が崩れないようにしている


窓ガラスが無いために雨季になると雨風が吹き込み授業に支障がでています。また、複数の学年が1つの教室を黒板で仕切って授業を受けているため、他の学年の授業が聞こえてしまい、子どもたちは集中して授業を受けることができません。頑丈なつくりの校舎で子どもたちが集中して学べるようになることは、子どもたちや村の人たちの大きな願いです。


写真B 事業対象校 内観.JPG
校舎の内部。教室を隔てる壁がないため、別の学年の授業の音が聞こえてしまう


小・中学校の校舎建設のほか、住民が計画的に学校を維持していくために学校運営委員会の運営能力強化研修を実施します。また、家の手伝い等を理由に退学してしまう児童が多いことが課題であるため、子どもたちが継続して学校に通えるように教育啓発ワークショップを行ないます。加えて、子どもたちが健康な状態で学校に通えるように保健衛生・栄養改善研修を実施する予定です。

こうした活動により、長年の紛争の影響を受けてしまった教育環境を整え、子どもたちが安全に継続して教育を受けられるようになることを目指します。
引き続き、皆様の温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。

*本事業は、皆様からのご寄付のほか、外務省NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています

(執筆:ミャンマー事業担当 松川聡

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Posted by ADRA Japan at 15:41 | ミャンマー便り | この記事のURL
(7/25) ミャンマー便りvol.17 〜新しい学校が完成しました〜 [2017年07月25日(Tue)]
前回のミャンマー便りでは、ミャンマーで行なっている教育支援事業とその背景をお伝えしました。今回は、開校式の様子をお伝えします。

開校式は、建設した校舎やトイレ、井戸をコミュニティに引き渡す式典です。

ADRA Japanは、いくつかの学校を支援しました。そのなかのひとつ、サーピュズ小学校では校舎とトイレを建設し、机椅子やホワイトボードなどの学校設備品も提供しました。


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完成した校舎


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完成したトイレ


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机椅子


開校式は3月末に行われました。ミャンマーではこの季節は一年でも特に暑い時期ですが、この事業を協同している公益財団法人イオンワンパーセントクラブの皆様、及びその支援者の皆さま、在ミャンマー日本大使館、ミャンマー教育局等の政府関係者の皆様、学校がある地域の皆様など多くの方に出席していただきました。


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出席者を出迎える子どもたち


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会場の地面に書かれた歓迎のメッセージ


式典では、関係者からのスピーチや文房具などの校具の贈呈、サーピュズ小学校から感謝状の贈呈が行われました。そして、子どもたちによる感謝の気持ちを込めたダンスが披露されました。


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文房具などの校具贈呈


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校長先生から感謝状の贈呈


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民族衣装を着た子どもたちが伝統舞踊を披露しました


また、式典の終盤では歌手の由紀さおりさんと安田祥子さんによるミニコンサートが行われ、この日のために練習していた子どもたちと一緒に日本の童謡の合唱をしていただきました。


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歌手の由紀さおりさん、安田祥子さん


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子どもたちは由紀さん、安田さんと一緒に日本の民謡を歌いました

式典の後には交流会が行なわれました。折り紙や歌教室、サッカー、縄跳び、バドミントンなどの遊びを通じ、この事業を支援してくださった方々と子どもたちが交流しました。

本事業では、サーピュズ小学校のほかカレン州で6校の小学校を支援しました。

この支援によって、ある学校では児童数が50名増加しました。その理由は、校舎が新しくなったことで保護者が安心して子どもを学校に通わせることができるようになったこと、教育に対する親の関心が高まったことが挙げられます。


これまで子どもたちは床や壁に穴が空いた簡素な木造校舎で勉強していました。また、机や椅子は老朽化し、安全に学習できる環境ではありませんでした。様々な人々の協力を得て新しい校舎が完成し、無事に引き渡すことができました。
今後は、学校の運営や維持・管理は、住民を代表する学校運営委員会が行なっていきます。

日本の皆様からの継続的な温かいご支援があったからこそこの活動を行うことができました。心から感謝しております。

まだまだこの地域の生活環境は厳しいですが、子どもたちが安心して学習に励み、将来の可能性を広げていけるよう、今後も事業を実施してまいります。引き続き、皆様のご支援をよろしくお願い致します。

*この活動は皆様からのご支援と公益財団法人イオンワンパーセントクラブからの助成を受けて実施しています。


(執筆:ミャンマー事業担当 松川聡
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