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(8/4)ミャンマー便りvol.8〜新事業の開始〜 [2014年08月04日(Mon)]
ミャンマー駐在の鈴木です。

皆さんは、少し前のミャンマー便りでご紹介した、タモ村落群のことを覚えていらっしゃいますか。当初、活動を予定していたものの治安上の理由により、活動を見合わせざるを得なかった、あの村落群です。皆さんの中には「その後、タモ村落群での事業はどうなったのか」と心配してくださっていた方もいらっしゃるかと思いますが、実はタモ村落群はあれから事業が実施できるくらい治安が安定したため、2014年5月より教育支援事業を開始することができました。


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タモ村落群の一つ、ロタ村での授業風景


タモ村落群では、元々予定していた校舎建設や教育啓発活動(ミャンマー便りvol.3でお伝えしています)のほか、保健衛生・栄養改善研修も実施することになりました。

タモ村落群は紛争の影響で教育機会に恵まれなかったため、住民は基本的な保健衛生や、健康面に配慮した食生活などに関する意識が低い傾向にありました。例えば、この地域には決められた場所で排泄する習慣や、トイレの後に手洗いをする習慣などがありません。また、村人たちの食事を見てみると米がその多くを占めており、そこに野山で取れた少量の果実や野草、野菜、魚のペーストなどが添えられるといったもので、栄養のバランスが取れていません。村には野生のレモンの木に実がなっているのに、ビタミンが豊富であることを知らない住民は食用にしてはいませんでした。ADRAはこの地域で調査を実施し、ある児童たちは身長や体重がミャンマーの国平均より低く、栄養失調状態にあることを確認しました。栄養失調状態の児童が一度病気になってしまうと学校を休みがちになり、また病気が治っても授業についていけず、そのまま退学してしまうこともわかりました。


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児童の身体測定


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住民の保健衛生・栄養の状態や基礎知識をチェック


こうした状況を改善するため、児童の保護者を対象に保健衛生・栄養改善研修も行なうことにしました。保護者を対象にしたのは、子どもたちの健康に与える影響力が大きいためです。研修では煮沸消毒の方法や下痢になった時の対処方法、村で手に入る食物の栄養素など、基本的な保健衛生・栄養について学んでもらう予定です。この研修により村の衛生環境と児童の健康状態を改善することで退学する児童の数を減らし、教育啓発活動との相乗効果を図ります。

タモ村落群は長く続いた紛争と、異なる組織が入れ替わりで支配してきた複雑な政治背景の影響から、これまで外部からの支援が入りにくい地域でした。2012年1月に政府と少数民族側との間で停戦合意が結ばれたものの、まだ和平合意に至っておらず、両者の間にはいまだに緊張関係が残っています。紛争の一番の被害者であるタモ村落群の住民たちは、村に戻れるようになった後も、限られた収入源と不十分なインフラのもとで厳しい生活を強いられています。

この事業を通じて住民が基本的な保健衛生や栄養の知識を身に着け、児童たちがより健康な状態で学習環境の整った学校に通えるようになることを私たちは願っています。そして教育と健康という側面から将来にわたって彼らの生活を少しでも改善できるよう、住民と協力しながら事業を進めていきたいと思います。

今回ご紹介した保護者に対する保健衛生・栄養研修は、7月からスタートしました!
これからも現地から最新のニュースをお届けいたしますので、今後のミャンマー便りにご期待ください。


*この活動は皆様からのご支援と(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成を受けて実施しています。


(執筆:ミャンマー事業担当 鈴木昌則
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Posted by ADRA Japan at 17:05 | ミャンマー便り | この記事のURL
(6/13)ミャンマー便りVol.7〜ミャンマーの冷たいスイーツ〜 [2014年06月13日(Fri)]
ミャンマーに駐在している鈴木です。

前回のミャンマー便りでは、4月に行なわれた水かけ祭りの様子をお伝えしました。4月はミャンマーで最も暑い時期なので、お祭りで水を浴びて涼むのも悪くないのですが、私としては冷たいスイーツを美味しく食べて涼む方が性に合っています。私だけでなく、この暑い時期に露天のジューススタンドでサトウキビジュースを飲んで涼んでいるミャンマー人をよく見かけます。


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夏に人気のサトウキビジュース


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サトウキビを絞る店主


ジューススタンドでは、注文するとその場でサトウキビを絞ってくれます。サトウキビだけのジュースと聞くと甘すぎるイメージがありますが、実際はレモン汁も混ぜるため、意外とさっぱりした味で美味しいです。


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ミャンマーのカキ氷ニゲットゥ


こちらはミャンマーで人気のカキ氷、ニゲットゥです。お店によってトッピングは様々ですが、クッキー、ゼリー、タピオカ、ピーナッツ等が入り、そこにココナツミルク、シロップ、練乳がかけてあります。
かなり甘いため、私がニゲットゥを注文する際はお店の人に「ネネ(少し)」といってシロップを少なくしてもらい、丁度良い甘さにします。サトウキビジュースとニゲットゥ、どちらも日本円でおよそ30円です。

みなさんだったらどちらを選びますか? 



私は・・・両方頼みました(笑)


なお、このミャンマー式カキ氷には上述のようにトッピングがたくさんあるため、いろんな食感で最後まで飽きずに食べることができます。カキ氷をこれほど手の込んだものにしているのは、暑さをいかに凌ぐかを考えると同時に暑い時期を楽しんで過ごしたいという、ミャンマー人の工夫のひとつなのかもしれません。

それに比べて日本のカキ氷はとてもシンプルです。これは、素材そのものを活かそうとする日本の食文化の特徴の表れなのかな、とも思いました。

今回は乾季の暑い時期に人気があるミャンマーの冷たいスイーツを紹介しました。
これからも現地から最新のニュースをお届けいたしますので、今後のミャンマー便りにご期待ください。


(執筆:ミャンマー事業担当 鈴木昌則

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Posted by ADRA Japan at 11:00 | ミャンマー便り | この記事のURL
(5/28)ミャンマー便りvol.6〜ティンジャン 水かけ祭り〜 [2014年05月28日(Wed)]
今回のミャンマー便りでは、ミャンマーで最も盛大に行なわれるお祭りをご紹介します。

4月13日から16日にかけて、ミャンマーではティンジャンと呼ばれる「水かけ祭り」が行なわれました。ミャンマー暦では今年の4月17日が新年に当たるのですが、新年を迎えるまでの4日間にわたって全国各地で行なわれる行事がこのティンジャンです。水をかけることで1年の埃を洗い流して新年に向けて心身を清めるという意味があります。

子どもから大人まで道行く人々に水鉄砲、桶、バケツ、ホースなどで水をかけるため、別名「水かけ祭り」と呼ばれています。ちなみに、カレン州の州都パアンの中心街へ向かうメイン通りでは、川から直接水をくみ上げてホースで噴水します。


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川沿いに設置された水かけ用舞台


この期間は車で外出しない限り、濡れずに無事帰ってくることはほぼ不可能です。メイン通りを避けて裏通りから買い物にでも行こうとしても、必ずどこかで子どもたちが待ち構えています。そのため、ちょっとした買い物に行くつもりで家を出ただけでもびしょ濡れになって帰ってくることになります。携帯電話などの電子機器は持たずに歩くか、この時期に販売される専用のビニールケースに入れて持ち歩く必要があります。


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通行人に水をかけようと待機中の女性たち


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パアンのダウンタウンのランドマークである時計台前にも水かけ舞台


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水だけでなく日焼け止めであるタナカも塗りにくる。


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川沿いの水かけ場


人々は道の真ん中にドラム缶を置き、検問所のように車を止めて水をかけるため、主要な道路は渋滞になってしまいます。そのため、この期間に長距離移動をする人は鉄道を利用することが多いです。


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水かけ祭りを楽しむ若者


特に水かけ祭りで盛り上がっているのは若者でした。トラックの荷台に乗って踊り、歌いながら、水をかけあって祭りを楽しんでいました。


この水かけ祭りは、かけられる水の量や人々の盛り上がり方など、いろいろな点で自分の想像をはるかに超えるものでした。これまで日本で暮らしてきた中ではこのような体験は無く、水をかけられることに最初は戸惑ってしまいました。

しかし、ミャンマーの人々がいかにこの風習を大切にしているか身をもって実感することができました。近代化が進む中で伝統文化を守っていくことは難しい面があるかと思いますが、ミャンマー全土でこの風習が続いていることは驚きでした。


今回はミャンマーの伝統行事を採り上げましたが、次回はこの暑い時期ならではの人気スイーツをご紹介したいと思います。ご期待ください!


(執筆:ミャンマー事業担当 鈴木昌則

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Posted by ADRA Japan at 17:00 | ミャンマー便り | この記事のURL
(5/19)ミャンマー便りvol.5〜学校校舎完成〜 [2014年05月19日(Mon)]
前回のミャンマー便りでは教育支援事業における校舎建設の様子をお伝えしました。その後、住民の方々の協力もあって建設作業は順調に進み、3月下旬にカレン州パインチョンサブタウンシップの4ヶ村(コサメ村、メラマ村、ポラティポケ村、タイボ村)で小学校校舎が完成しました。


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タイボ村の新校舎


4月8日には4校合同の贈呈式がメラマ村で執り行なわれました。この贈呈式ではADRA Japanが校舎を建設した4校の児童や教師はもちろん、周辺地域に住む村人たちも多く集まり、大変にぎやかな式になりました。


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メラマ村での新校舎のお披露目と贈呈式


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贈呈式で歓迎のダンスを踊る児童


この事業の目的は、長年にわたる政府と少数民族との紛争により悪化してしまった学習環境を整備し、今後の難民や国内避難民の帰還に備えることでした。この地域で今まで使われていた木造校舎は、紛争の影響もあったせいか十分な管理がされておらず、壁や床が破損したまま修復されていませんでした。机や椅子も文房具類も不十分な状態で、壊れた黒板がそのまま使われており、教材等を収納する家具もありませんでした。
そこでADRA Japan は校舎建設のほか、教室に机や椅子、棚等の備品を提供しました。また児童と教師に対しては教育必需品である文房具や制服を配付することにより、児童と教師が勉強により集中できる教育環境を整えることができました。


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配付された制服を着たポラティポケ村の児童たち


校舎を建て、学習設備を整えるだけでは十分ではありません。建てた校舎や提供した備品が住民たち自身によってきちんと維持・管理されていく必要があります。
そのため、ADRA Japanは住民で構成された学校運営委員会に対して、維持管理の仕方や修繕の方法に関する研修を行ないました。住民はこの研修を元に、定期点検をする時期や、修繕が必要となった時にはどう対処するかなど、学校を運営していく上での計画を立てました。


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メラマ村の学校運営員会で校舎の管理方法について話し合う委員たち


このように、村人たちと一緒になってパインチョンサブタウンシップの4ヶ村の教育環境を整えることができました。


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ポラティポケ村の児童


教育は子どもたち一人ひとりの可能性を広げ、自立して豊かに生きてくための基礎になります。紛争により教育に恵まれなかった子どもたちが1人でも多く、安心して勉強でき、自分の夢を追いかけていくことができるように、ADRA Japanは今後も教育環境を整えていく予定です。
しかし、中央政府とカレン州の少数民族武装勢力との間では、停戦合意がされたものの和平協定は結ばれておらず、まだまだ不安定な状態です。1日でも早く安定した社会が実現し、避難していた住民が戻り、より良い教育を受け、住民自ら生活を改善していくことができるようになることを願っています。

5月からは別の地域にて教育事業が始まります。今後も現地から最新のニュースをお届けいたしますので、今後のミャンマー便りにご期待ください。


*この事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームの助成も受けて実施しています。

(執筆:ミャンマー事業担当 鈴木昌則

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Posted by ADRA Japan at 16:20 | ミャンマー便り | この記事のURL
(2/24)ミャンマー便りVol.4 〜小学校校舎建設〜 [2014年02月24日(Mon)]
前回のミャンマー便りでは教育支援事業の開始をお伝えしました。しかし、支援を予定していたカレン州パインチョンサブタウンシップのタモ村落群の治安がいまだに安定しないため、対象地を変更することとなりました。

新しい対象地はパインチョンサブタウンシップ内にある他の4ヶ村で、2年前の停戦合意後は治安が比較的安定している地域です。しかしながら、数年前まではこれらの村々も紛争地であったため、住民によって建設された木造校舎は適切な管理ができておらず、壁や床が破損しており、建て替えが必要なままの状態になっていました。


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ポラティポケ村の校舎


1月上旬から始まった校舎建設は建設業者に委託していますが、地域住民も砂や石、竹などの建設材料を提供してくれています。さらに、住民たちは建築作業にも労働者として参加しており、時には総出で砂を運んだり、基礎工事に加わったりしています。


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メラマ村で校舎の基礎工事に無償で参加する住民


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コサメ村で無償で砂を運ぶ住民


対象地の一つであるコサメ村では、昨年7月末の洪水により校舎が破壊され、生徒は現在も僧院で授業を受けています。新しく建設される校舎の床は洪水対策として特別に高く設計されており、基礎部分に大量の砂を必要とします。

住民たちは手作業で川岸から砂を採取し、建設業者のトラックに積みこんでくれました。また、それに続く基礎部分の砂を固める作業には多くの労働力が必要でしたが、村の大人達に交じってたくさんの子ども達が手伝ってくれたおかげで、作業もスムーズに進みました。作業の後は皆で夕食を食べ、ダンスを楽しみました。


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校舎の基礎部分に砂を入れる子ども達


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作業後の夕食


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夕食後、ダンスをする子ども達


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洪水対策で基礎部分を高くしているコサメ村の校舎


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建設中のタイボ村の校舎


それぞれの村で3月中に校舎を完成させることを目指し、住民と建設業者、そしてADRA の事業スタッフが力を合わせて働いています。

今後も現地から最新のニュースをお届けいたしますので、今後のミャンマー便りにご期待ください。


*この事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームの助成も受けて実施しています。

(文責:ミャンマー事業担当 鈴木昌則


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Posted by ADRA Japan at 17:21 | ミャンマー便り | この記事のURL
(9/17) ミャンマー便りVol.3 〜教育支援事業、始まります!〜 [2013年09月17日(Tue)]
ミンガラーバー!(ミャンマー語で『こんにちは』)

前回までのミャンマー便りでは、ミャンマー、カレン州で支援事業を実施するための調査についてお伝えしました。その後、調査の結果をまとめ、支援事業について現地のADRA支部や、助成を受ける(特活)ジャパン・プラットフォームと調整して、8月1日から、次の事業を始めることになりましたのでご紹介いたします。


1. 小学校の校舎建設、机・椅子・黒板などの提供、子ども達へ文房具の提供

カレン州パインチョンサブタウンシップという地域にあるタモ村落群”では、紛争が徐々に治まってきた2000年頃から、地域の住民が協力して木造の校舎を建てていました。しかしその校舎も老朽化が進み、今では校舎は傾き、床や壁には穴が開いています。校舎内の机や椅子、黒板も破損が目立つ状態で、子ども達が勉強に使う文房具類も不十分です。
一方、治安が安定してきた現在、国内外に避難していた人々の帰還が可能となり、学校に通う生徒の数が増えると予想されています。

そこでADRA Japanは校舎を新しく建て直し、学校の備品類や子ども達が使う文房具類を提供することで、子ども達がより良い環境で学習できるように支援をします。
現在タモ村落群の小学校では、入学する子どもの半分以上が家庭の事情などで学校を卒業することができていません。私たちはこの村落群に住む子ども達が、ひとりでも多く小学校を卒業し、それによって将来の選択肢を広げられるようになることを期待しています。


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床・壁に隙間が開き、傾いた校舎


2.学校運営委員会の強化、教育の必要性の啓発

上述の活動は施設や物資の提供ですが、提供されたものが長く有効に使われるためには、それらを維持・管理する機能も必要です。この機能をどれだけ高められるかで、支援の効果は変わってきます。

そこでADRA Japanは、学校運営委員会の強化に取り組みます。学校運営委員会というのは、学校を維持管理していく組織のことです。この運営委員会が中心となり、地域の住民達自らが校舎を造ったり、教師の給料を支払ったりしてきました。
今回の支援では、委員会の機能をさらに強化し、新たに建設する校舎のメンテナンスや備品の調達・管理などを含めた運営を、村人が自分達で行なうことのできる体制づくりを支援します。

さらに、村の住民に教育の重要性・必要性について説明をします。
この地域の大半の子ども達は、10歳を越える頃から家畜の世話など、家の仕事を任されます。そのため、子ども達が学ぶ時間を確保するには、子ども達自身はもちろんのこと、地域の大人達にも教育の重要性を理解してもらい、子ども達の通学を親が後押しするようになることが必要不可欠です。


t_話し合う住民達.jpg
集会場で話し合う村の住民たち


8月16日から、ADRA Japanのスタッフが事業統括としてミャンマーに駐在しています。これから山あり、谷ありだと思いますが、ミャンマーの子ども達のために全力で支援事業を実施していきたいと思います。

今後も現地から最新のニュースをお届けいたしますので、今後のミャンマー便りにご期待ください!


*この事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームの助成も受けて実施しています。

(文責:ミャンマー事業担当 飯田紫乃

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   例)ミャンマー ウラシマヤスナリ
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通信欄に「ミャンマー」とご記入ください。
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Posted by ADRA Japan at 18:00 | ミャンマー便り | この記事のURL
(7/22) ミャンマー便りVol.2 ミャンマーにて調査を実施(後編) [2013年07月22日(Mon)]
前回に引き続き、今回もADRA Japanが(特活)ジャパン・プラットフォームの合同調査に参加し、他のNGO団体と共にミャンマーカレン州で調査を行なった際の報告をしたいと思います。


t写真1(カレン州地図).jpg
カレン州地図


ミャンマーの旧首都ヤンゴンからカレン州の州都パアンまでは、道路が舗装されているとはいえ車で約5時間。しかし、朝早く出発したのでお昼すぎにはパアンに着くことができました。

昼食を軽く済ませた後、カレン州知事を訪問しました。カレン州では外国人が入る際に州政府からの許可が必要な地域があります。今回の調査のみならず、事業の実施そのものを左右する大切な会合になりました。


t_写真2(州知事との会合).jpg
州知事との会合(中央奥が州知事)


会合では、カレン州知事を含む州政府の各担当行政官に対し、合同調査に参加した各団体の紹介と、実施する可能性のある事業分野について説明しました。そして、カレン州で事業を行なうための調査活動への許可をお願いしました。州政府からは、調査だけにとどまらず事業を本当に実施するということを条件に、調査許可をもらうことができました。

州都パアンから調査地までは400〜500キロ。その内、目的地までの3分の2までは舗装されていますが、その先は全く舗装されていません。そのため四輪駆動車での移動となりましたが、車の中では人が飛んで跳ねて全身をぶつけ、あざも作り・・・。そのような状況での移動が約1時間半!(全行程では約4時間!)前日の雨で増水した川をいくつも超えて、ようやく村に着きました。


t_写真3(川を渡る).jpg
四輪駆動車で川を渡る


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調査地である村の様子


ADRA Japanの調査チームは村人の生活状況などを知るため、さっそく聞き取り調査を始めました。
村人によると、この地域では1986年頃から紛争が激化し、戦火を逃れるため近隣の山へ避難し、少し状況が落ち着いたらそれぞれの家に戻るという、行ったり来たりの生活を強いられていたそうです。今では、避難していた住民も少しずつ村へ帰って来てはいますが、日々の生活に追われ、村の学校など、公共の建物の管理にまで手がまわりません。
そこでADRA Japanは村の学校に注目しました。村の学校の状態を視察したところ、校舎は傾き、床・壁には隙間があいていました。そこで、教育分野での支援ができないか、村人からさらに詳しい聞き取り調査を行ないました。


t_写真5(学校の写真).jpg
学校の写真


t_写真6(聞き取り調査).jpg
学校の先生へ聞き取り調査


そして調査の結果、以下のようなことが分かりました。
・多くの学校で校舎の修理が必要なこと
・机や黒板、学校の備品や文房具などが足りないこと
・生徒たちが学校へ通う際に渡る橋が脆いことから、雨季は学校に通えない状態であること
・これまでの紛争の影響で、親が子供を一人で学校へ行かせたがらず、学校に通うことができなかった若者達がおり、彼らは今からでも教育を受けたいと考えていること

これらの情報を元に、ADRA Japanは教育分野での支援事業を8月から開始する予定です。

今ミャンマーは民主化が進み、世界中から今後の発展が注目されています。しかし、国が発展していく一方で、地方の村ではまだまだ支援の手を必要としている人々がいることも事実です。どうか皆さまからの心温まるご支援をよろしくお願いいたします。


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カレン州の村人達


*この事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームの助成も受けて実施しています。

(文責:ミャンマー事業担当 飯田紫乃)

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Posted by ADRA Japan at 16:00 | ミャンマー便り | この記事のURL
(7/1) ミャンマー便りvol.1 ミャンマーにて調査を実施(前編) [2013年07月01日(Mon)]
ADRA Japan は5月8日〜29日にかけて、ミャンマーにて事業実施に向けての調査を行ないました。今回と次回の2回に分けて、その報告をいたしたいと思います。

現在、ミャンマーは民主化の動きが強まる中で世界から強い注目を集めており、今後は社会・経済の大きな発展が期待されています。この民主化の動きにより、1948年の独立直後から続いてきた少数民族武装組織との対立・紛争が徐々に収束に向かうなど、ミャンマー社会の安定にもつながっています。

日本との関係においても、4月にアウン・サン・スー・チー氏が来日したり、日本からは5月に安倍首相がミャンマーを訪問したりと、経済発展に向けた様々な動きが見られます。

今回ADRA Japan は、(特活)ジャパン・プラットフォームの加盟団体と合同調査を行ないました。その中で、ADRAの調査チームが訪れたのはミャンマー南東部に位置し、タイと国境を接している“カレン州”です。
カレン州では軍事政権とカレン民族同盟という反政府組織との間で60年以上にわたり紛争が続いていましたが、2012年に停戦合意がなされました。しかし、長年の紛争によって畑や森、人々の住居などは焼き払われ、金品の略奪が日常的に行われていたため、今でも多くの村人の生活環境は厳しいままです。

今回、調査チームはこうした状況に置かれているカレン州での支援について検討するため、調査を行いました。


tカレン州地図.jpg
カレン州はミャンマー東部に位置する南北に細長い州


カレン州では、すでにADRA Myanmar(ミャンマー支部)が活動しています。そのため、私たち調査チームはまずミャンマーの旧首都のヤンゴンにあるADRA Myanmarの事務所へ行き、カレン州の情報収集と調査についての打ち合わせをしました。その後、身支度をして調査地に向けて出発しました。


t_写真2(会議).jpg
ADRA Myanmarスタッフからの情報収集と調査の打ち合わせ中


t_写真3(パアンへ出発).jpg
カレン州に向けて出発!


ヤンゴンからカレン州の州都パアンまで、車で約5時間かかります。しかし、道路が舗装されているので、車での長旅もあまり苦にはなりません。しかし!これが調査地への道のりとなると・・・

と、今回はここまで。
現地調査の様子は、次回のミャンマー便りで引き続きお伝えいたしますのでご期待ください!

*この事業は、(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成も受けて実施しています。

(文責:ミャンマー事業担当 飯田紫乃)

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Posted by ADRA Japan at 18:30 | ミャンマー便り | この記事のURL
(12/24) シェルター(避難所)の管理維持と防災に関するワークショップ [2010年12月24日(Fri)]
前号で完成をお伝えしたシェルターは、その後それぞれの村に寄贈され、今後は村人たちがシェルターの管理維持に責任を持つことになります。
しかし、村によってはこのシェルターが唯一の鉄筋コンクリート建築物であり、その管理維持の方法が分からないという場合もあります。
そこでADRAは、シェルターの管理維持に関するワークショップを実施しました。



ミャンマー語で書かれた管理維持ガイドブック




ワークショップでは、防災に関する内容も同時に扱いました。
それは、かつて津波やサイクロンに見舞われた地域の住民であっても、自然災害や避難方法についての知識に乏しい場合があるからです。


村の地図を作成し、避難経路を確認



自然災害の種別とそれぞれへの対処方法をグループごとに話し合って書き出した後、発表してもらいました。

また、字が読めない人や子どもにもシェルターの役割を理解してもらえるよう、サイクロンなど災害の発生時にはシェルターに避難するように示す漫画をシェルターに設置します。


これで、村人へのシェルター引き渡しの準備は完了です。



村人からは、「ワークショップではペンキ塗りの仕方を学んだ。シェルターの壁が潮風の影響を受けないように、常にチェックするよ」
「ワークショップでの地図作成が役に立ったわ」という声が寄せられました。


村人たちは環境の整備にも積極的で、すでに自分達で周囲の柵や小道を造った村もあります。
そして、掃除当番を決め、庭造りにも取り組んでいます。
女性グループは、「どこに何を植えるかを計画して、すでに村人から種や苗を集めました」と、嬉しそうに語ってくれました。
これらの様子からは、新しいシェルターの完成を心待ちにし、これからみんなで協力してシェルターを管理維持していくことへの自信が伝わってきました。

こうして、ADRA Myanmar(ミャンマー支部)や村人との協力の下、シェルター建設を完了することができました。
日本人スタッフ2名は無事に帰国し、私の仕事も会計監査などを残すのみとなりました。
ミャンマー便りにお付き合いいただき、本事業を応援してくださった皆様、ありがとうございました。

そして、本事業を助成していただいた(特活)ジャパン・プラットフォーム及びご支援者の皆様にも、この場を借りて御礼申し上げたいと思います。
ありがとうございました!



建設チームの中心となってくれたADRAミャンマー現地スタッフ。
後ろには事業地ラブッタ県の地図が見えます。

(文責:幸村真希)
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Posted by ADRA Japan at 10:26 | ミャンマー便り | この記事のURL
(12/21) シェルター(避難所)完成! [2010年12月21日(Tue)]
前回のミャンマー便りVol.7では、階段と雨水貯水タンク(階段踊り場の下)をコンクリートで固め、レンガで塀状の手すりを造るところまでお伝えしていました。
その後、手すりも同様にコンクリートで塗り固め、





ペンキを塗って、11月下旬、ついに3つの村に3棟のシェルターが完成しました!






完成後、専門家による技術チェックを受けました。



コンクリートの強度テストをしている様子


ADRA Japanからは、12月に入って2名のスタッフが現地入りし、完成したシェルターの視察を行ないました。
そして、村人からの聞き取り調査では、次のような、支援に対する感謝の気持ちを受け取りました。

「シェルターが完成して村の人々は皆とても喜んでいるよ。」

「質の高いシェルターができて、これでもう災害はこわくない。特に、風力を低減させるために屋根を丸くしたデザインが気に入っている。」

「私達はこのシェルターを日本からの贈り物だと感じているよ、本当にどうもありがとう!」


村人への聞き取り調査


次回はいよいよミャンマー便り最終回、シェルター管理維持と防災のワークショップについてお送りします。


シェルターをどうもありがとう!
(文責:幸村真希)

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Posted by ADRA Japan at 19:22 | ミャンマー便り | この記事のURL
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