(6/6) スーダン便りVol.38 〜MAFの宅急便〜 [2011年06月06日(Mon)]
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南部スーダンの事業地パガックとナシールがあるアッパーナイル州は1年のうちの半分は雨季に見舞われるため、南部スーダンの中でも特に事業運営が難しいと言われている地域のひとつです。
そもそも移動が難しくなり陸の孤島となります。 詳細は昨年雨季にパガック軟禁状態にあった当時の私の嘆き をご覧ください。 アッパーナイル州には州都でさえ1つしか銀行がなく、事業地にはプロジェクトで使用する物資を購入できる店もなく現地で調達できる物資が限られるため、全ては自分たちで首都ジュバなどから運ばなくてはなりません。 迅速に事業資金や物資を運ぶことが円滑な支援活動に不可欠です。 そんな大変なアッパーナイル州で活動するスタッフの合言葉は、 「No MAF, No Upper Nile Operation」、 MAFなくして、アッパーナイルでの活動は成り立たない!という意味です。 MAF(Mission Aviation Fellowship)とはキリスト教系の非営利組織であり、世界各国においてチャーター機を所有し、遠隔地における人道支援を可能とするため運航サービスを提供する団体です。 私たちは特に雨季は毎月のようにMAFの機体を借り上げ、支援に必要な物資を空輸します。 彼らは、ADRAのように僻地で活動する団体にとって事業運営のための大切な協働パートナーです。 MAFが持つ小型飛行機は乗客・荷物を合わせて最大1トン程度まで運ぶことができ、約10名程度の乗客を乗せることができます。 私たちはスタッフの移動や物資の輸送が必要な時に機体を一台貸し切ります。 通常は朝首都ジュバから出発し、2か所、もしくは3か所の事業地を回り同日中にジュバに戻ります。 ![]() チャーターした小型飛行機、パガック滑走路にて撮影 このMAFのフライトはどのように運航されるのでしょうか? まず、ジュバからどこの事業地へ、どの順番に、どこからどこへ何を運ぶのか、乗客の名前と荷物のリストをMAFへ提出しフライトの予約をします。 借り上げ料金は積載重量に関わらず経由地の数と距離で決まるため、一度になるべくたくさんの荷物を運ぶ事ができるよう、機体を借り上げる日程に合わせて物資購入のスケジュールを組みます。 購入後、輸送する荷物を段ボール箱などに梱包し、フライトの前日までにMAFの事務所へ搬入します。 数を確認しながら綺麗に梱包する必要があるため、機体の借り上げがある前日は梱包と搬入でほとんど一日が終わります。 普段事務作業が多いジュバ駐在員ですが、この時ばかりは炎天下での力仕事です。 また事業地は野菜や米などの食糧が手に入らない時もあるのでスタッフの食糧も運びます。 スタッフの食糧である米や小麦、トウモロコシの粉などは50キロの袋ごと積むので、搬入の作業が終わると体が小麦だらけになります。 ![]() MAFのトラックに荷物を積み込む ![]() 経由地で燃料補給、パイロット自ら給油中 チャーター機の利点のひとつは、借り上げなので事業地の滑走路での機体の待機時間についても柔軟に対応してくれることです。 例えば事業地でインターネットが壊れた時、国連機関が運行する定期便ならば週に1便しかないので、インターネットを直す技術者をジュバから派遣すると、ほんの数時間で仕事を終えてもこの技術者は次の定期便を待つ必要があり、1週間事業地に足止めとなります。 しかしMAFは滑走路で機体を止めて待ってくれるため、技術者も作業を終えて同日にジュバに帰ることができるのです。 そして何よりありがたいのが、このチャーター機のパイロットは雨のために土の滑走路が少しぐらいぬかるんでいても、安全を確保しつつ着陸を試みてくれることです。 国連機の場合着陸の条件を満たすルールが厳しいので、上空から見て少しでも滑走路に水たまりがあったりぬかるんでいたりするとそのまますぐに引き返してしまいます。 その一方で、MAFのパイロットは滑走路ギリギリの低空飛行で地面の状況を確認した後一度は上空へあがり、旋回して2度目、3度目の挑戦で着陸をしてくれることもあります。 私は事業地に入る際、滑走路が着陸可能か微妙な時はいつも機内でこのパイロットに着陸を懇願します。 着陸できずまた2時間かけてジュバまで大量の荷物を持ち帰る事になれば、私もがっくりですが、事業に必要な物資、食糧やその月のお給料を待つ事業地スタッフはもっとがっくりです。 ![]() 低空飛行で滑走路の状況を確認、機内より撮影 ![]() 村人に蚊帳と薬をお届け ADRAが南部スーダンで活動するにはこのMAFのような裏方のサポートがあってこそ。今年の雨季も支援の行き届かない場所へのアクセスを支援するパートナーと一緒に雨に負けずに頑張りますので引き続きのご支援を宜しくお願いします。 (文責:緊急事業担当 内田順子) *この事業は、(特活)ジャパンプラットフォームの助成も受けて実施しています。 スーダン南部難民支援事業についてはコチラから クレジットカードによる寄付はコチラから <銀行振込> 銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店 口座: 普通1956381 口座名: トクヒ)アドラジャパン *お振込される際に、お名前の前に「スーダン」とご入力ください。 例)スーダン イシイミツオ *銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。 領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、 電話番号をADRA事務局までご連絡ください。 <郵便振替> 口座番号:00290-2-34169 加入者名:(特活)ADRA Japan 通信欄に「スーダン」または「緊急支援」とご記入ください。 *振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。 領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい。 |




















































