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(11/15) 南スーダン便りvol.81 ADRA Japanが活動しているクレ難民キャンプをご紹介します [2018年11月14日(Wed)]

みなさん、こんにちは!

エチオピアに駐在している河野です。

今日はADRA Japanが活動しているエチオピア、ガンベラ州のクレ難民キャンプについて紹介したいと思います。

ガンベラ州には難民が約40万人おり、難民キャンプが7つあります。
南スーダン危機は「女性と子どもの難民問題」であると言われるように、女性と子どもの割合が非常に高く、ガンベラに滞在する南スーダン難民の9割が女性と子どもです。

ADRAはそのうちの1つであるクレ難民キャンプで活動しており、ここには約54,000人の難民が滞在しています。
この難民キャンプは2014年5月17日に開設されました。滞在者の大半がヌエル族という民族です。

難民キャンプというと、大きなテントのようなものに住んでいることをイメージする方もいらっしゃるかもしれません。そのような光景は移住直後の緊急期に多く見られます。

ガンベラではすでに難民キャンプができてから4年以上が経ちますが、支援団体がトゥクル(Tukul)という住居を作り、難民が自分たちでメンテナンスをしながら住んでいます。


トゥクルという住居(南スーダン)ロゴ入り.jpg

トゥクルという住居2.png
トゥクルという住居


季節によって早朝は冷え込みますが、夏のお昼頃には気温が50度近くにまで上がる温度差が激しい気候です。
そして、電気や水道は無く、日本と比べるととても厳しい環境の中で生活しています。
そのような境遇にあっても「南スーダンにいた頃よりはとても幸せ」と言う難民が多く、たくましく生活しています。

クレ難民キャンプでは20以上の機関や団体が様々な分野で支援に携わっています。
例えば、ADRAは衛生の分野で世帯別トイレの建設と人々への衛生啓発活動を行なっています。
医療の分野では、国境なき医師団が診療所の運営や予防接種を、教育の分野ではエチオピア政府が初等教育を、食糧の分野ではWFP(国連食糧計画)、政府、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が配給を行なっています。

ADRA Japanがガンベラ州で活動を開始して4年、クレ難民キャンプで活動を開始して1年が過ぎました。
引き続き、厳しい環境で生活する南スーダン難民に対し、支援を届けています。


それでは、今回はこの辺りで!

今後も、私、河野から支援活動の様子やエチオピアでの難民キャンプの様子、難民の人たちの声などを現地からお伝えしていきたいと思います。

いつもご支援いただきありがとうございます。


*本事業は皆様からのご支援とジャパン・プラットフォームの助成金で実施しています。


(執筆:海外事業課 河野雄太



ADRA Japanのホームページはこちらです

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Posted by ADRA Japan at 14:48 | 南スーダン便り | この記事のURL
(9/29) 南スーダン便りvol.80 ADRAスタッフが自宅に○○を建設!? 私財を投じて作った理由とは? [2018年09月29日(Sat)]

みなさん、こんにちは!
エチオピアに駐在している河野です。


ADRA Japanは今年からクレ難民キャンプで、尿分離型世帯別トイレ(通称:UDDT)の建設を進めています。

UDDTはガンベラの従来型世帯別トイレの課題である、耐用年数の短さを克服するトイレとして導入されました。

また、2.5mのトイレ穴を必要とする従来型世帯別トイレは、固い地盤の場所では建設できなかったり、雨季に洪水の影響を受けやすい場所ではトイレ穴が崩落してしまうという課題もあります。

UDDTは地上に便を格納する容器があり、トイレ穴を必要としないのでこれらの課題も克服できます。

さらに、便は便槽内で堆肥化され、有機肥料として活用することが可能です。



この改良型トイレに感銘を受けたスタッフが、なんと私財を投じて自宅にUDDTを建設したのです!

スタッフの名前はTut Chiechといい、倉庫管理係として働いています。

この写真が、彼が自身のコミュニティに建設した改良型トイレです。


ADRAスタッフ(倉庫管理係)Tut_Chiechが建設した尿分離型乾燥トイレ(UDDT).jpg
ADRAスタッフ(倉庫管理係)Tut Chiechが建設した尿分離型乾燥トイレ(UDDT)



難民キャンプでは世帯別トイレのため1棟1基の仕様を採用していますが、彼のトイレは1棟2基となっています。

なぜ私財を投じてまでUDDTを建設しようと思ったのかをTutに聞いてみたところ、このように答えてくれました。

「UDDTの良い所は、地下水の汚染を防げることです。
私の自宅のあるコミュニティは地下水が多いので、屎尿による汚染が無いことは大切です。
以前トイレ穴を掘った時は、地下水により穴が崩れてしまいました。UDDTの場合はこうした心配がいりません。
また、家族が農業を行なっているので、堆肥を活用したいと考えています。

建設してしばらく経ちますが、最近では他のコミュニティの人々が私たちのトイレを頻繁に訪れ、見学するようになりました。
彼らは口々に、トイレ穴が不要なトイレがあるなんて知らなかった!と言い見学に来るのです。」


私はスタッフが私財を投じてUDDTを建設するとは思っていなかったので、嬉しい驚きでした。

私費を投じるということは、彼が改良型トイレは投資する値段以上の価値をもたらすと感じた訳ですから、事業実施者としてとても喜ばしいことです。


「ADRAでの勤務を通して新しい技術を学べたことが嬉しい」


と笑顔で言ってくれたTutに元気をもらい、明日からも日々の業務に励もうと気持ちを新たにする河野でした。


Tut_Chiechと配偶者のNyakim_Diwさん.jpg
Tut Chiechと、配偶者のNyakim Diwさん



それでは、今回はこの辺りで!

今後も、私、河野が支援活動の様子やエチオピアでの難民キャンプの様子、難民の人たちの声などを現地からお伝えしていきたいと思います。

いつもご支援いただきありがとうございます。



*本事業は皆様からのご支援とジャパン・プラットフォームの助成金で実施しています。


(執筆:海外事業課 河野雄太



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Posted by ADRA Japan at 09:00 | 南スーダン便り | この記事のURL
(9/27) 南スーダン便りvol.79 車椅子使用者向けには○○型世帯別トイレを建設しています [2018年09月27日(Thu)]

みなさん、こんにちは!
エチオピアに駐在している河野です。

今日はADRA Japanが今年から建設を開始した「車椅子使用者向けのバリアフリー型世帯別トイレ」を紹介したいと思います。


難民キャンプで忘れられてしまいがちなのが、障がいを持った難民たちです。

特に車椅子使用者にとって、キャンプで一般に設置されているしゃがみ式の世帯別トイレを自分1人で使うことは難しく、
彼らが尊厳を持って日々の生活を送れるようになるにはバリアフリー型世帯別トイレの建設が必要です。

ADRA Japanは過去のジンバブエで行なった障がい者向けトイレ設置の経験に加え、カンボジアでの地雷被害者向けトイレの製作で実績のある、地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)様、リズムネットワーク様から知見を共有して頂くなどの研究を行ないました。

また、車椅子使用者の協力を得て、現地で普及している車椅子に合ったトイレの試作型を作成しました。

その後、障がい者支援を専門に行なうNGOであるRehabilitation and Development Organization (RaDO)、エチオピア政府難民帰還民担当機関(ARRA)、UNHCRのフィードバックを得て、2018年6月にバリアフリー型世帯別トイレ7基の建設を完了することができました。


左からGeorgeさんの妹_Sundayさん_Georgeさん_ADRA駐在スタッフの河野.jpg
受益者のSundayさん(中央)、夫のGeorgeさん(右後)、Nyadorさん(Georgeさんの妹)(左)、ADRA Japan駐在スタッフの河野(右前)



バリアフリー型世帯別トイレをさっそく使ってくれているSunday Puok Choulさんは言います。

「以前は家族の人に抱えられて排泄をしていたので、快適ではありませんでした。
今は家族にトイレの中まで移動させてもらって、便座に座ることができれば後は自分一人ですることができるので、とても快適です(Sundayさんは両足に加え、両手にも麻痺があります)。」


ADRA Japanのバリアフリー型世帯別トイレは、座り式の便座、車椅子から便座に移動する際の手すりに加え、水浴び用の座席を備えています。


バリアフリー型世帯別トイレ内部(建物奥に便座_入口近くに水浴び用の座席).jpg
バリアフリー型世帯別トイレ内部(建物奥に便座があり、入口近くに水浴び用の座席がある


Sundayさんの夫であるGeorge Tung Hothさんは言います。

「以前は妻に水浴びさせる時は家の前で地面に布を敷き、そこで水浴びさせていました。
人目があるので服を身に付けた状態で水をかけてあげることしかできませんでした。
今は人目を気にすることなく、服を脱いで水浴びができるので、妻も喜んでいます。」



以前は妻に水浴びさせる時はここに布を敷き、そこで水浴びさせていました.jpg
以前は妻に水浴びさせる時はここに布を敷き、そこで水浴びさせていました



「また、私もかつて地雷の被害に遭い、車椅子とは行かないまでも杖を使って生活しています。私にとっても大変使い易いトイレです。このトイレを作ってくれた日本のみなさんに感謝します。」


ADRA Japanのガンベラでのバリアフリー型世帯別トイレのデザインは、カンボジアでの地雷被害者向けのトイレ作りに尽力されたJCBLさま、現在活動されているリズムネットワークさまの知見を一部取り入れたものです。

他団体様が貴重な情報や経験を教えてくださり、それらを活用させていただくことでエチオピアでも地雷被害者の生活の質を向上させることができました。

同じ志を持つ善意のつながりがADRAの活動を成功に導いてくれたことを感慨深く思いました。



ADRAスタッフ(工事監督)のBuom Tut Dengは言います。

「バリアフリー型世帯別トイレの建設により、これまで尊厳をもって排泄をすることのできなかった難民が、気兼ねなくトイレに行くことができる生活を取り戻すことができました。」

ADRAスタッフとして、こうした障がいを持つ難民に協力できることに大きなやりがいを感じています。

これからは今回建設した7基の利用者のモニタリングを続け、改善点と対策を見つけ、今後のバリアフリー型トイレ建設に活かしたいと思います。」



ADRA Japanは、他の障がい者にも障がいの度合いに応じたバリアフリー型世帯別トイレの仕様を受益者に提案しています。

例えば、松葉杖利用者の場合は上部構造を通常のトイレと同じサイズにし、便座のみ取り付けています。

今後はクレ難民キャンプに住むすべての車椅子使用者の世帯にバリアフリー型世帯別トイレを普及させることを計画しており、クレ難民キャンプをエチオピアで最も衛生分野におけるバリアフリー対策の進んだキャンプにしたいと考えています。


それでは、今回はこの辺りで!

今後も、私、河野が、支援活動の様子やエチオピアでの難民キャンプの様子、
難民の人たちの声などを現地からお伝えしていきたいと思います。

いつもご支援いただきありがとうございます。



*本事業は皆様からのご支援とジャパン・プラットフォームの助成金で実施しています。


(執筆:海外事業課 河野雄太



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Posted by ADRA Japan at 13:33 | 南スーダン便り | この記事のURL
(9/26) 南スーダン便りvol.78 援助団体への○○対策のため、水衛生委員会の活動を取り入れました! [2018年09月26日(Wed)]

みなさん、こんにちは!

エチオピアに駐在している河野です。
今日はガンベラ州クレ難民キャンプにおける水衛生委員会の活動を紹介したいと思います。


水衛生委員会は、「難民による難民のためのボランティア組織」で、
委員は無償で1日1時間、清掃、啓発等の活動を行ないます。

この水衛生委員会は昨年7月から初の試みとして組織され、
現在521人の難民が委員として活躍しています。


難民キャンプでよく見られる問題の1つに、彼らの援助団体への依存があげられます。
水衛生委員会はこの問題への対応策として、ADRAがエチオピア難民帰還民担当機関(ARRA)およびUNHCRと協議のもと発足させました。


当初は「報酬無しに働きたくない」との難民や難民中央委員会(RCC)からの反対の声も多くありましたが、
地道に「自分たちでできることはする」ことの大切さを訴え続けた結果、当初難色を示していたRCCの協力を得ることができました。

難民コミュニティの中にも少しずつ、できる範囲で自発的に動こうという精神が浸透してきていると感じます。


ADRAスタッフで水衛生委員会コーディネーターのGatluak Pal Kangはこう言います。

「当初、難民は報酬を求めてばかりいました。難民コミュニティのリーダーに無給で難民達を活動に参加させることを叱責されたこともあります。
しかし、コミュニティを強くするためには、自立に向かって意識を変えていくことはとても重要なのです。その必要性を訴え続けました。」


水衛生委員会による清掃活動の様子とADRAスタッフ.jpg
水衛生委員会による清掃活動の様子とADRAスタッフ(水衛生委員会コーディネーター)のGatluak Pal Kang(左の男性)



上の写真は2018年6月に、クレのゾーンEで行なわれた清掃活動の様子です。

当日はこの付近に住む水衛生委員を中心に214名の委員が清掃活動として蚊の生息地となる草刈りを3時間行いました。

参加者の1人、Nyaduel Maybayさんはこのように話してくれました。
「子どもたちに悪い影響を与えるものは母親によって対処されねばなりません。
汚い環境は病気の元です。次はここから少し離れた所にある藪をきれいにしたいです。」


水衛生委員会による清掃活動の様子(写真後ろも活動前は手前の様に雑草に覆われていた).jpg
水衛生委員会による清掃活動の様子(写真後ろも活動前は手前の様に雑草に覆われていた)


「しかし、まだ課題は残っています。」
Gatluakの上司のNyahok Darは言います。

「ようやく水衛生委員会のメンバーは考えを理解してくれました。ただ、今はADRAという旗振り役があってこそ、このような大規模な活動ができています。
今後は難民コミュニティのリーダーなど異なるレベルの人々を巻き込んで、たとえADRAがいなくても、このような活動ができるようになることが大切です。」


ADRA Japanは、難民ができることから始め、将来は援助に頼らずに生活できるようになることを目標としています。

今後は、これまで有給で行なってきた衛生啓発活動の一部を水衛生委員会に引き継ぎ、難民が主体的に活動に参加するよう促していきます。

また、ADRAがいなくても水衛生委員会が機能するよう、難民中央委員会(RCC)への引き継ぎを進めていきます。


清掃活動に参加してくれた委員と紫色のショールを身に付けたNyaduel_MaybayさんおよびADRAスタッフ.jpg
清掃活動に参加してくれた委員、紫色のショールを身に付けたNyaduel Maybayさん(右から4番目)、そしてADRAスタッフ(衛生担当)のNyahok Dar (左から3番目)


それでは、今回はこの辺りで!

今後も、私、河野から、支援活動の様子や、エチオピアでの難民キャンプの様子、難民の人たちの声などをお伝えしていきたいと思います。


いつもご支援いただきありがとうございます。



*本事業は皆様からのご支援とジャパン・プラットフォームの助成金で実施しています。


(執筆:海外事業課 河野雄太



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Posted by ADRA Japan at 13:16 | 南スーダン便り | この記事のURL
(8/23) 南スーダン便りvol.77 エチオピア政府とUNHCRによる年次評価 [2018年08月23日(Thu)]

皆さん、こんにちは!

いつもご支援いただき、ありがとうございます。
エチオピアに駐在している河野です。


今日は、エチオピア政府の難民帰還管理局(ARRA)と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が年に一度行うNGOへの評価会である「Annual Evaluation」について書きたいと思います。


この評価会は、各難民キャンプにて2日間かけて行われます。

初日は難民キャンプで活動するNGOが事業進捗のプレゼンテーションを行います。
2日目は実際に難民キャンプを訪問し、難民から支援活動に関して満足しているか、不十分な点がないかなどの聴き取りを行います。

その後、難民キャンプ内での各団体の活動を視察します。


今回のブログでは2日目に行なわれたADRA Japanの事業地であるクレ難民キャンプでの聴き取りについてお伝えしたいと思います。


聞き取り調査に参加するADRAのエチオピア現地スタッフ.jpg
聞き取り調査に参加するADRAのエチオピア現地スタッフ


ADRAは2014年から2015年までクレ難民キャンプで活動していました。

その後、各団体との支援活動の調整により、隣のテレキディ難民キャンプに活動の場を移しました。

そして、2017年7月からは再びクレ難民キャンプでの活動を開始しています。


クレ難民キャンプで活動するのは私がガンベラの駐在員となってから初めてのことなので、どんな反応が難民から出るのか、内心かなり心配していました。

聴き取り調査の当日は、会場である現地の小学校には難民が20名程集められていました。


小学校に集まったクレ難民キャンプの人たち(ADRA Japan).jpg
小学校に集まったクレ難民キャンプの人たち

司会者のUNHCRの職員がまず聞いた質問は、「クレ難民キャンプで衛生の分野で活動を行なっている団体はどこですか?」でした。
するとすぐに難民のみなさんは「ADRAです!」と答えてくれました。

続く「ADRAの活動はどうですか?不満な点は無いですか?」という質問に対しては「ADRAはクレで新しく活動を始めた団体だけど、良い活動をしています」という意見が多く聞かれました。

次に、司会者は「ADRAの活動で、何か改善点はないですか?」と聞きました。
これには、「掘削されたトイレ穴は子供や動物が落ちる危険性があるので早くトイレスラブ(コンクリートで固めたトイレの型)で塞いでほしい」という指摘が出ました。

この点は事業を進める際に気を付けてはいるものの、トイレの穴をスラブで塞ぐまでは若干の時間差が出てしまうのも事実です。

インタビューでの応答を受け止め、これまで以上にこの時間差を縮める必要性を感じました。
トイレの穴には事故を防ぐための目印をつけていますが、これも引き続き徹底する必要があると再認識しました。

幸いにも、課題としてキャンプの方々からの指摘があったのはその点のみであり、その他の意見はADRAの活動を評価してくれる内容で一安心しました。


その後、別の難民にADRAの衛生啓発活動について聴き取り調査を行なった際には、「ADRAはキャンペーンや戸別訪問で衛生に関する知識を教えてくれる。また、支援団体の援助を待たず、難民も自分たちでできることをやることが大切だとアドバイスしてくれた。」という発言がありました。

私としては特に後者が難民の口から出たことは良い意味で驚きでした。

ガンベラに限らず世界の難民キャンプで難民の援助依存が問題になっていますが、私たちの事業では戸別訪問の際に「自助努力の衛生」をトピックの1つとして伝えています。

これは、自助努力の精神を促し、難民に「自分たちでできることは自分たちでやろう。それが難民コミュニティの強化につながるのだから」ということを繰り返し啓発しているものです。


このような背景がありますので、今回の聴き取りで難民の口からその言葉を聞くことができたのはとても嬉しいことでした。


今後も、私、河野から、支援活動の様子や、エチオピアでの難民キャンプの様子、難民の人たちの声などをお伝えしていきたいと思います。

いつもご支援いただきありがとうございます!



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(執筆:海外事業課 河野雄太

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Posted by ADRA Japan at 13:10 | 南スーダン便り | この記事のURL
(4/2) 南スーダン便りvol.76 衛生研修の後、実際に活動した難民スタッフはどう感じたのでしょう? [2018年04月02日(Mon)]
皆さん、こんにちは!いつもご支援いただき、ありがとうございます。

エチオピア駐在員の河野です。ADRA Japanは2014年からエチオピアのガンベラ州で南スーダン難民支援事業(他機関と連携し、ADRAは水衛生分野を担当)を行なっています。2017年7月中旬まではテレキディ難民キャンプで活動していましたが、現在はクレ難民キャンプで活動しています。さて、今回は前回のブログの続きでもある衛生啓発員やコミュニティ動員者になった難民スタッフの感想インタビューについてお伝えしたいと思います。

インタビューに協力してくれたのは、Mary Nyabel Bangさん(40, 女性)、Nyajiok Gatluak Monyjuokさん(38, 女性) 、Wakow Deng Mutさん(28, 男性)、の3名です。


Mary Nyabel Bang さん
Mary Nyabel Bang さん(女性)


Q1:研修を受けた感想を教えてください。
・家の中や周囲をきれいにすること、食の衛生の重要性について学べたことが良かったです。また、コミュニティを啓発することの重要性を学びました(Maryさん)。
・以前は衛生にそこまで気を使っていませんでしたが、研修を受けたことでその衛生的な生活がどれほど重要かが分かりました。特に乳幼児の衛生と食の衛生が大切だと思います(Nyajiokさん)。
・鍵となる衛生啓発メッセージは何であるか、そして人々にどのような啓発メッセージを伝えれば良いか分かりました(Wakowさん)。


Nyajiok Gatluak Monyjuok さん
Nyajiok Gatluak Monyjuok さん(女性)


Q2:研修で学んだことを実際の活動で実践してみた感想を教えてください。
・自分がコミュニティの人たちを啓発できるようになり嬉しいです。先日は水容器の水は毎日取り換える必要があること、古い水を捨てた後、新しい水を入れる前に容器を洗浄しなければならないことを人々に啓発しました(Maryさん)。
・研修で衛生に関する知識を身に付けることができました。今は衛生啓発員としてコミュニティを啓発することができ嬉しいです(Nyajiokさん)。
・衛生啓発を通してコミュニティを助けることができるのが嬉しいです。私自身も前より衛生に気を付けるようになりました。この活動を通してコミュニティの意識を変えることができると思います(Wakowさん)。


Wakow Deng Mut さん
Wakow Deng Mut さん(男性)


Q3: 実際に衛生啓発活動に参加してみて受益者からはどのような反応がありましたか?
・私が啓発した人々も啓発メッセージを良く聴いてくれ、実践してくれています(Maryさん)。
・私は難しさを感じました。先日草刈りをする活動をしていたところ、ADRA Japanが貸し出した衛生用具が欲しいと言って返却しない難民がいたんです。清掃用具はみなでシェアするものなので返してほしいと説得し、最後にはなんとか返してくれました。また、衛生用品を配布してくれといわれたこともありました(Nyajiokさん)。
・私が啓発した人々は都市から逃げてきた人で、既に衛生の重要性を理解していました。ですので、私が啓発を行なったところ、温かく迎え入れてくれました(Wakowさん)。


衛生啓発活動はこれまでの人々の習慣を変える活動でもあります。そのため、時に住民とのトラブルに巻き込まれたりもするため、簡単な活動ではありません。しかし、現場スタッフは時に課題にぶつかりながらも、同僚や上司と力を合わせ、良い活動をしようと頑張っています。また、活動に参加しコミュニティに貢献することは彼ら自身の喜びにも繋がっているようです。彼ら自身も難民なので、ADRAスタッフとして衛生啓発やコミュニティ動員の専門性を身に付けることは彼らの将来の糧にもなってくれると思います。

ADRA Japanは難民から選出した難民から選出した衛生啓発員(112人)とコミュニティ動員者(35人)と共に、クレ難民キャンプで今日も活動しています。


衛生啓発員
衛生啓発活動をする啓発員(右側 男性)


今後も、私、河野から支援活動の様子やエチオピアでの難民キャンプの様子、難民の人たちの声などを現地からお伝えしていきたいと思います。引き続き皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

お読みいただき、ありがとうございました。

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(執筆:海外事業部 河野雄太

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Posted by ADRA Japan at 13:38 | 南スーダン便り | この記事のURL
(3/27) 南スーダン便りvol.75 難民スタッフへの衛生研修では、何が学べるのでしょう? [2018年03月27日(Tue)]
皆さん、こんにちは!いつもご支援いただき、ありがとうございます。

エチオピア駐在員の河野です。ADRA Japanは2014年からエチオピアのガンベラ州で南スーダン難民支援事業(他機関と連携し、ADRAは水衛生分野を担当)を行なっています。2017年7月中旬まではテレキディ難民キャンプで活動していましたが、現在はクレ難民キャンプで活動しています。先日、ADRAの衛生促進活動を支えてくれる難民スタッフに研修を行ないました。今回はその研修内容についてご紹介します。

ADRA Japanが取り組む衛生促進活動では、難民キャンプに住む人々に衛生知識を伝える「衛生啓発員」や、難民キャンプコミュニティに対して野外排泄の危険性やトイレ穴掘削を呼びかける「コミュニティ動員者」が重要な役割を果たします。まず、衛生啓発員(112人)とコミュニティ動員者(35人)を難民キャンプに住む人々から難民スタッフとして選出し、効果的な衛生啓発活動を行なうため、その後は彼らへ研修を行ないます。


エチオピア01.jpg
衛生啓発員の女性たち


研修は3日間かけてクレ難民キャンプのADRAの敷地内で行ないました。講義、グループディスカッション、ロールプレイ、発表などを通して参加者は以下のことを学びました。
・ADRA Japanが実施している衛生事業について
・衛生啓発員/コミュニティ動員者の役割について
・排泄物-口経路で感染する疾患について(感染経路と予防方法)
・トイレの役割と利用について
・具体的な活動方法
・記録、連絡と報告について

このような内容の研修を受けた難民スタッフは、現在、キャンプ内で衛生啓発活動やコミュニティ動員活動に従事しています。

研修を受けた感想や身に付けた知識で活動をやってみた感想、その時の難民キャンプの人々の反応について、先日、難民スタッフにインタビューしてみました。貴重なインタビューになったのですが、少し長くなってしまうので、すみません、次回にお伝えしたいと思います。

今後も、私、河野からエチオピアでの支援活動の様子や難民キャンプの様子、難民の人たちの声などを現地からお伝えしていきたいと思います。
引き続き皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

お読みいただき、ありがとうございました。

*本事業は皆様からのご支援とジャパン・プラットフォームの助成金で実施しています。

(執筆:海外事業部 河野雄太

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Posted by ADRA Japan at 12:34 | 南スーダン便り | この記事のURL
(11/16) 南スーダン便りvol.74 クレ難民キャンプでのADRAの拠点建設 [2017年11月16日(Thu)]
皆さん、こんにちは!
エチオピア駐在員の河野です。いつもご支援いただき、ありがとうございます。

ADRA Japanは2014年からエチオピアのガンベラ州で南スーダン難民支援事業(水衛生分野)を行なっています。2017年7月中旬まではテレキディ難民キャンプで活動していましたが、現在はクレ難民キャンプで支援活動を行なっています。このクレ難民キャンプの面積は3.4㎢と、東京ドーム73個分ほどの大きさがあり、その中に約13,000世帯(約50,000人)の難民が避難生活を送っています。

ADRAがこのクレ難民キャンプに支援活動を移してから約1ヶ月半が経ちました。この期間では様々な事業の準備を進めてきました。その1つが難民キャンプ内でのADRAの拠点の建設です。拠点は、ADRAのフィールドスタッフがミーティングを行なったり、活動に必要な資材を保管したり、難民から選出したコミュニティ動員スタッフや衛生啓発スタッフの研修を行なったり、スタッフが休憩したりと活動を行なう上で重要な地点です。ADRAは今回クレ難民キャンプで新たに活動することになったので、エチオピア政府難民帰還民担当機関(ARRA)からゾーンEの敷地を引き継ぎました。


クレ難民キャンプ地図.jpg
クレ難民キャンプ地図


ここは以前、別の支援団体が使用していた敷地です。敷地を引き継いだものの直ぐに使用できる状況では無かったので、いくつか工事をすることにしました。

まず、敷地が大きすぎたので50uに縮小し、安全対策のため、トタンで敷地を囲いました。その後、敷地内の雑草を刈取り、ADRAの建設班、衛生啓発班、コミュニティ動員班が使用する倉庫を建設しました。また、世帯別トイレ建設で使用するトイレスラブ(写真)を作成するためのスラブ建設現場を建設しました。拠点には警備員4名が住み込みで警備にあたるので、警備員詰所と警備員宿泊室も建設しました。そして最後に拠点の看板も設置しました。


トイレスラブ写真.jpg
トイレスラブ写真

拠点となる敷地.png
拠点となる敷地

建設した倉庫写真.png
建設した倉庫

スラブ建設現場.jpg
スラブ建設現場

看板写真.png
看板写真 英語と難民の言語であるヌエル語で書かれている
【看板翻訳】ADRAクレ拠点
ADRA Ethiopia/JapanはJapan Platformからの助成を得て、ARRA及びUNHCRと緊密に連携しながら、クレ難民キャンプで世帯別トイレの建設と衛生啓発活動を行なっています。


ADRAの拠点が整備され、いよいよこの場所を中心に10月以降から本格的な活動が始まります!

今後も、私、河野から支援活動の様子やエチオピアでの難民キャンプの様子、難民の人たちの声などを現地からお伝えしていきたいと思います。
引き続き皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

お読みいただき、ありがとうございました。


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(執筆:海外事業部 河野雄太

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Posted by ADRA Japan at 15:38 | 南スーダン便り | この記事のURL
(9/4) 南スーダン便りvol.73 クレ難民キャンプでの事業開始 [2017年09月04日(Mon)]
皆さん、こんにちは!
いつもご支援いただき、ありがとうございます。
エチオピア駐在員の河野です。ADRA Japanは2014年からエチオピアのガンベラ州で南スーダン難民支援事業(水衛生分野)を行なっています。


UNHCR_joint_field_visit.jpg
UNHCR職員と共にクレを視察する河野


私がガンベラに駐在してから約1年が経過しました。ガンベラはエチオピアの東部にあり、気温は年間を通して高く、乾季の最高気温は48℃まで上ります。とても暑いです。私はインジェラというエチオピアに古くから伝わる食事をほぼ毎日食べて、この暑さを乗り切っています。インジェラはエチオピアの主食で、テフという穀物から作られた、酸味のあるクレープのような食べ物です。これにワットと呼ばれる肉や豆で作ったシチューを乗せて食べます。この食事を現地スタッフと一緒に食べながら、元気に駐在生活を送っております。


インジェラ.JPG
テレキディ難民キャンプ近くの食堂で食べたインジェラ


さて、今日は最近のテレキディ難民キャンプでの支援活動と、クレ難民キャンプでの支援活動についてお話ししたいと思います。

テレキディ難民キャンプでは世帯別トイレ(いわゆる各家庭のトイレ)の建設と衛生に関する啓発活動を通して、難民キャンプ内の病気の発生と蔓延を予防するという目標のもと、支援活動をしてきました。
 
この支援活動で世帯別トイレ860棟を建設し、難民の衛生知識を促進する活動を行ないました。トイレ建設では難民の参加促進と彼らのオーナーシップ(身の周りの課題を「自分自身の課題」と主体的に捉えて、自発的に取り組むこと)意識を高めるため、難民自身にトイレの穴を掘ってもらいました。また衛生啓発活動では、手洗いキャンペーン、水容器洗浄キャンペーン、衛生環境促進キャンペーン(清掃や草刈り、蚊の発生を抑えるための排水溝の掘削など)、戸別訪問による啓発活動やトイレの清掃状況の確認を行ないました。
 
世帯別トイレの受益者からは

「以前はトイレが無かったため、茂みの中で用を足していました。でも、今では自宅の裏にトイレがあるので夜でも安心して使えます」
といった声や、

「公共トイレの場合は多くの人が使うのでとても汚れていました。今使っている世帯別トイレは、自分の家族しか使わないので清潔に保つことができ衛生的でとても嬉しいです」といった声が上がっています。


また、国連機関や現地政府からも

「難民の人たちが持ち運んでいる水容器内が以前は汚れていました。しかし、難民の人たちが洗浄するようになり、容器内の水がきれいになりました」

「難民キャンプ内の蚊が少なくなりました」


といった言葉を頂いています。

ADRAの活動に対しこうした良い評価を頂けることは、スタッフ一同励みになります。私も難民キャンプのトイレを利用したことがあります。ボットン式のトイレなので、日本の水洗トイレのように快適ではありません。しかし、野外で排泄せざるを得ない状況を考えると、衛生面、安全面で大きな違いがあります。

そのような中、今度はガンベラ州のクレ難民キャンプで水衛生支援活動を開始しました。

クレ難民キャンプには約13,000世帯の難民が暮らしており、世帯別トイレの普及率は38% に留まっています。


クレ シェルター.jpg
クレ難民キャンプのシェルター。キャンプ設立から3年が経過している。


Kule_collapsed_latrine.jpg
クレ難民キャンプのトイレ跡地。トイレの上部が撤去され、穴に汚水が溜まり、埋め立て処理を
しないと危険な状態。



今回の支援活動では、これまで実施してきた世帯別トイレの建設(1,100棟建設予定)と衛生啓発活動に加え、長期化する避難生活に難民の人たちが出来る限り自力で対応できるよう、対応能力強化を計画しています。


具体的には、
1) 難民で構成された水衛生委員会による衛生促進活動
2) 従来型トイレより耐用年数が長く、継続して使用できる改良型トイレの導入
3) 石鹸の代替用品として灰の利用促進
4) 難民が住居周辺で調達可能な材料で製作することのできる簡易ほうきの普及促進
5) 車椅子使用者も使うことのできるバリアフリー型トイレの導入(内戦やポリオ(小児麻痺)の影響により車椅子で移動する難民もいるため)、

を計画しています。

今後も、支援活動の様子やエチオピアでの難民キャンプの様子、難民の人たちの声などを現地からお伝えしていきたいと思います。
引き続き皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

お読みいただき、ありがとうございました。


*本事業は皆様からのご支援とジャパン・プラットフォームの助成金で実施しています。

(執筆:海外事業部 河野雄太
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Posted by ADRA Japan at 17:38 | 南スーダン便り | この記事のURL
(8/10) 南スーダン便り vol.72 〜世帯別トイレを使用している受益者の声〜 [2017年08月10日(Thu)]
ADRA Japanは2014年4月から、35万人以上の南スーダン難民が暮らすエチオピア・ガンベラ州の難民キャンプで水衛生分野の支援を行なっています。南スーダンの情勢は改善の兆しが見えず、難民の避難生活は3年目に入りました。そのため、長期的な施設への移行していくこと、支援依存を防ぐために難民の主体的な活動へ参加を促すことが求められています。

世帯別トイレは公共トイレに比べ、住民のオーナーシップ意識が高まるため、住民自身が進んで清掃をするという特徴があります。また、多くの難民は女性や子どもであるため、公共トイレよりも安全性の高い世帯別トイレへ移行する必要があります。そのため、ADRAは難民参加によって難民キャンプの衛生環境を維持し、安全性を確保するために、世帯別トイレの建設と衛生啓発活動の支援をしています。

今回はガンベラ州テレキディ難民キャンプでADRAが支援した世帯別トイレを使用している南スーダンのご家族を紹介したいと思います。

ガデットさん一家は6人家族です。南スーダンでは農家として穀物を育てていました。ガデットさん家族は3年前は南スーダンのアッパーナイル州ロングシュック郡で暮らしていました。しかし、情勢の悪化を受けて隣国エチオピアの国境パガックまで、170キロ以上の道のりを半月以上歩いて戦禍を逃れてきました。一番幼い次男ナナグ君は当時まだ2歳でした。


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ガデットさん家族。右端がガデットさん


ガデットさん一家は、避難してから現在までガンベラ州のテレキディ難民キャンプで暮らしています。ここでの暮らしは、南スーダンの農村での生活と大きく変わりました。エチオピアの難民キャンプでは基本的に労働することが禁止されているので、ガデットさんは農作業をすることができません。また、トイレ環境も以前の生活とは違うことのひとつです。


ガデットさんたちは、テレキディ難民キャンプではADRA Japanが建設した世帯別トイレを使用しています。ガデットさんが世帯別トイレについて話してくれました。

南スーダンにいた時は茂みで野外排泄をしていたので病気になることが多かったです。今は世帯別トイレを使っているので病気になることが無くなったのだと思います。その違いがよく分かります。家のすぐ近くにトイレがあり、鍵もかかるので、野外で排泄するのに比べて、妻や子どもが襲われることもなく安全です

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世帯別トイレの前にいるガデットさん夫妻。


ガデットさんはADRA Japanの衛生啓発によって学んだことや、衛生習慣についても話してくれました。

次男はまだ家の近くで野外排泄してしまうこともあります。その場合はADRA Japanから教わったようにポリ袋などに排泄物をあつめて、トイレに捨てています。トイレの後は毎回手を洗っています。トイレの清掃も毎日1回はしています。以前は支給された石鹸を使って掃除していましたが、もったいないので今は灰を使って掃除しています。トイレには手洗い用のタンクが備え付けてあるので便利ですし、手洗いの習慣も身につきました

エチオピアには南スーダン難民が現在も流入しており、ガンベラ州の難民キャンプは既に受け入れる人数が限界に達してしまいました。そのため、ガンベラ州より北側に位置するアソサの難民キャンプでも難民受け入れが開始しました。

ADRAは今後も必要とされる支援を行ないます。引き続き皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

*本事業は皆様からのご支援とジャパン・プラットフォームの助成金で実施しています。

(執筆:海外事業部 鈴木昌則

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Posted by ADRA Japan at 13:47 | 南スーダン便り | この記事のURL
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