日本財団公益コミュニティサイト CANPAN CANPANブログ:公益法人,NPO,CSR,社会貢献活動のための無料ブログ
« プレスリリース | Main | ペルー便り»
最新10記事
ADRA Japan団体概要


記事カテゴリー
特選リンク集
http://blog.canpan.info/adrajapan/index1_0.rdf
人気ブログランキングへ
(12/20) 南スーダン便り Vol. 45 〜世界エイズデー〜 [2011年12月20日(火)]
12月1日は「世界エイズデー」でした。これは、世界保健機関(WHO)が1988年に定めたもので、エイズ感染拡大の防止や差別・偏見の解消を目的とした国際記念日です。

ADRAは、南スーダンのアッパーナイル州にあるナシール郡とウラン郡でHIV/AIDSの予防・啓発活動を行なっており、毎年、世界エイズデーに合わせて大きな啓発イベントを開催しています。昨年まではナシールという村の中心でイベントを行なっていましたが、今年は村の中心に住む人たちだけでなく、周辺の村の人たちにも参加してもらいたいと考え、ナシール中心地から徒歩1時間のコアットという村で開催しました。



世界エイズデー前日。翌日のイベントを宣伝中


当日は、コアットの村人やナシールから来てくれた人たちに加え、ゲストとしてナシール郡々長や住民組織のリーダー、また現地で活動するNGOの職員など、計500人ほどに参加していただきました。イベントでは小学生や若者、保健普及員の方々が、HIV/AIDS予防に関する様々な出し物を披露しました。

小学生のグループは、細いパイプの上を歩いてどこまで進めるかというゲームを通じ、HIV/AIDSの感染について参加者への意識づけを図ってくれました。パイプを進むにつれて、ゲームの参加者は「性交渉感染」→「刃物による感染」→「母子感染」→「感染なし」というゾーンを進んでいきます。たとえば「性交渉感染」のゾーンで落ちてしまった子は性交渉でHIV/AIDSに感染した人、「感染なし」までたどり着けた子はHIV/AIDSに感染せずに済んだ人、となります。しかし、細いパイプの上を進むのは非常に難しく、ちょっとでも注意を怠るとパイプから外れて、HIV/AIDSの感染ゾーンに落ちてしまいます。結局、ほとんどの子どもたちが「感染なし」までたどり着くことはできませんでした。
参加者はこのゲームを通じ、誰もがHIV/AIDSに感染する可能性があり、その確率がとても高いことを学びました。



パイプ渡りに挑戦中

若者のグループは劇を披露しました。劇では男の人と女の人が会話をしており、女性がコンドームを使うことに頑なにこだわるという内容でした。さらに、コンドームを使うことの重要性を説いた歌もありました。



サングラスをかけ、男の人の演技をする女性




「♪Save your life, Use condom!♪(♪命を守るためにコンドームを使おう!♪)」


保健普及員のお母さんたちも、歌を披露しました。HIV/AIDSから自分たちを守るのは自分たち自身なのだ、という内容の歌でした。



お母さんの合唱

大盛況のうちに終わった「世界エイズデー」のイベントでしたが、ナシールでのHIV/AIDSに関する活動には、まだまだ課題が山積しています。特に、HIV/AIDSの検査を受けて陽性だと分かった人に対しての支援が不足しています。
現状では、ADRAが運営しているVCT(Voluntary Counseling and Testing)センターで陽性だと分かった人については、同地で活動をしている国境なき医師団の病院を紹介していますが、そこでもHIV/AIDSの専門スタッフや薬の在庫には、限界があります。ADRAがVCTセンターの運営を続けていく上では、HIV陽性と診断される患者の数は更に増え続けることが予想されるため、より根本的な解決策を模索しなくてはなりません。

世界エイズデーの翌日、ADRAは国境なき医師団、SSAC(South Sudan AIDS Commission:南スーダンエイズ委員会)、IMA(ナシール郡の病院を支援するNGO)とミーティングを開き、今後の課題について協議しました。このミーティングにおいて、ADRAと国境なき医師団はどのような対策が可能かを協力して考え、計画を立てることになりました。
この計画に対して、SSACが薬や資料の供与をスムーズに行うことを、そして、IMAがナシール郡病院の設備や人材をより充実させ、現地のキャパシティを強化していくことを、それぞれ確認しました。

このように、ナシールで活動する他のNGOや現地行政と協力しながら、より良い活動を目指していきます。

ADRAの現地スタッフは、これまで予防啓発活動や世界エイズデーの準備のために尽力してくれました。今後もスタッフ一同、HIV/AIDS感染拡大の予防のために努力して参りますので、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

(文責:南スーダン事業担当 鈴木崇浩

*この事業は、(特活)ジャパンプラットフォームの助成を受けて実施しています。


スーダン南部難民支援事業についてはコチラから

クレジットカードによる寄付はコチラから


<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名: トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「スーダン」とご入力ください。
   例)スーダン ウラシマヤスナリ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「スーダン」または「緊急支援」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい
Posted by ADRA Japan at 10:30 | 南スーダン便り | この記事のURL
(11/24) 南スーダン便りVol. 44 〜知ること〜 [2011年11月24日(木)]
2011年9月19 日、ADRA Japan はアッパーナイル州ナシールにおいて、Voluntary Counseling and Testing Center(以下「VCTセンター」)を開設しました。VCTセンターとは、自分のHIVのステータス(感染の有無)を自発的に知りたい人が、HIV/AIDSについて正しく理解し、自分のステータスを検査し、その結果を受け止めるのに必要なサービスを提供する施設です。10月末までに101人がHIV/AIDSの検査を受けました。HIVのステータスを知ることで、検査結果が陽性だった人は、HIV/AIDSの治療を開始することができます。また、今後の感染拡大を防ぐ効果も期待されています。

ナシールのVCTセンターを訪れた人には、まず併設の資料センターで講習を受けます。これはHIV/AIDSやその検査について正しい知識を身に付け、その上で検査を受けるかどうかを自発的に決めるためです。この講習ではDVDを見ながらADRAの啓発活動スタッフが分かりやすく説明したり、また質問に答えたりしています。



資料センターでの講習の様子


講習の後、検査を受けることを決めた人は、
(1)テスト前カウンセリング(Pre-test Counseling)
(2)検査
(3)テスト後カウンセリング(Post-test Counseling)
の順に進んでいきます。
検査の前にテスト前カウンセリングを受けるのは、個人個人に合わせた説明をすることで、より深い理解をもって検査を受けるかどうか決めてもらうためです。また、検査結果が陰性・陽性のどちらであっても、検査後にもう一度カウンセリングを行ない、定期的に検査を受けることを勧めたり、様々な補助が受けられることを説明したりします。

今年度からADRAで働き始めたモーゼスは、難民キャンプや、国境なき医師団のVCTセンターで働いていたこともあるベテランのVCTカウンセラーです。彼のカウンセリングを頼ってADRAのVCTセンターを訪ねてくる人たちがたくさんいます。



カウンセラーのモーゼス


また、女性カウンセラーも勤務しています。HIV/AIDS啓発活動に従事していたニャマッチは、VCTセンターが開設されてからは、モーゼスの指導の下VCTカウンセラーとして頑張っています。10月末までにVCTセンターを訪れた101人のうち58人が女性でした。ニャマッチには、今後もより多くの女性に、より良いカウンセリングをしてもらいたいと期待しています。



女性カウンセラーのニャマッチ


ナシールは河川交通の要所であり、近年、人口が急増しています。そのような環境下においてHIV/AIDSの感染の拡大を予防する上で、今後もVCTセンターの重要性は増していくと考えています。より多くのナシールの人々に、ADRAのVCTセンターを訪れてもらいたいと思います。



より多くの人たちにセンターを訪れてもらうため、街中にもサインボードを設置。


「知ること」は予防の第一歩です。ADRA Japan は、HIV/AIDS感染拡大の予防のために今後も努力して参りますので、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

(文責:南スーダン事業担当 鈴木崇浩

*この事業は、(特活)ジャパンプラットフォームの助成も受けて実施しています。

スーダン南部難民支援事業についてはコチラから

クレジットカードによる寄付はコチラから


<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名: トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「スーダン」とご入力ください。
   例)スーダン ウラシマヤスナリ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「スーダン」または「緊急支援」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい
Posted by ADRA Japan at 17:56 | 南スーダン便り | この記事のURL
(11/1) 南スーダン便りVol. 43 〜おじょうさんと草原の小学校〜 [2011年11月01日(火)]
ADRA Japanが事業を展開しているアッパーナイル州のナシールには、ティモシー女子小学校があります。
この小学校では、1〜6年生の女子児童が勉強しており、児童数は合計で1,920名(2011年4月時点)にのぼります。
今回は、このティモシー女子小学校を紹介します。


まずは1年生です。
1年生は人数が多すぎて教室に入りきらないため、建物の外で授業をしています。
外国人である我々が小学校を訪ねると、子ども達は大はしゃぎし、走り出す子までいました。



元気いっぱい1年生


写真の中央のあたりで、黒板の前に立って白いスカーフを頭に捲いているのが先生です。
ただでさえ生徒の人数が多くて大変なのに、混乱させてしまってすみません、先生。

屋外授業ですので、日本の小学校のように椅子と机が整備されている訳ではありません。
みんな、地面に座ったり、自分で作った小椅子を持って来たりしています。


次は2、3年生のクラスです。
2、3年生の児童は建物の中で授業を受けており、教室の中では生徒たちがぎゅうぎゅう詰めになって座っています。
建物の中は大きな一つの部屋になっており、各クラスは藁でできた柵で区切られています。



今にも崩れそうな2、3年生の校舎


この建物は、施工が悪かったため、壁のレンガが上の方から崩れ始めてしまっています。小学校の校長先生は、壁が崩れて生徒が怪我をしないか心配していました。

2、3年生の教室がある建物では、中に座れず窓に腰かけている生徒たちもいます。
明るくて風が通る窓際の席は、実は一番の特等席なのかもしれません。



窓際でサボり中?


次は4年生と5年生のクラスです。
4年生は1クラス、5年生は2クラスあり、写真は5年生のクラスの様子です。
4年生以上はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が建てた、一番新しい校舎で勉強をしています。
新しい校舎は造りもしっかりしており、生徒たちも3年生と比べると少し落ち着いた雰囲気です。
それでも、椅子や机が不足しており、大多数の生徒は地面にじかに座って勉強をしている状況です。



ちょっと落ち着いた5年生


最後は6年生のクラスです。
6年生は1クラスだけで、教室にはUNICEF(国連児童基金)が供与したベンチが備えられています。写真は教室の半分を写したものですが、5年生に比べると生徒数はずっと少なく、またずっと落ち着いています。



しっかり落ち着いた6年生とリチャード先生


6年生の担任のリチャード先生は、内戦中にはケニアの学校で働いていましたが、終戦後にナシールに戻ってきてティモシー女子小学校で教師をしています。現在リチャード先生は無給ですが、次世代の育成のためにとボランティア教師として働いているのです。
小学校の登録生徒数は1,920人ですが、有給の教師は5人だけです。そのため、ほとんどがリチャード先生のようにボランティア教師なのです。

さて、学年が上がるにつれて生徒数が少なくなっていることにお気付きでしょうか?
2、3年生のクラスには教室に収まりきらないくらいの生徒がいるのに、6年生の教室は人数が少なく、整然としています。。
これは、たまたま6年生の女子が少なかったという訳ではありません。

南スーダンでは早婚の傾向が強く、小学校6年生の年齢ともなると結婚して家庭に入り、出産をする女性が多くいます。
結婚していなかったとしても、家庭の中では立派な働き手として期待されています。つまり、小学校6年生相当の女子が少ないのではなく、家庭の事情で学校に通うことが出来ない女子が多いということなのです。


また、5年生や6年生の一部の生徒を見てみると、日本の小学校5年生や6年生と比べて少し大人びていると思いませんか?
実際、彼女たちは背が高く、女性らしい体つきになっています。これは、南スーダンの女性の成長が早いからではありません。

南スーダンの子どもたちは、日本のように、学齢期になったら当たり前のように小学校に入学するわけではありません。内戦によって学校に入るタイミングを失ってしまったり、家計が苦しいために学費が支払えず、学齢期に達しても小学校に入れない子どもが沢山いるのです。また、入学できても通学を続けることができない生徒もいます。
多くの生徒は、たとえ数年遅れたとしても、学校に通えるようになった時から小学校に通い始めます。

また、一部の児童が大人びて見えるもう一つの理由として、全ての生徒が順調に進級できる訳ではないということが挙げられます。
家から学校までの距離が遠かったり、家族の手伝いをしなくてはいけなかったりする女子生徒は、毎日授業に出席できる訳でありません。そんな子たちは進級試験に合格できず、同じ学年を繰り返さなくてはなりません。

ティモシー女子小学校に対してADRAが行っている直接的な支援は、HIV/AIDSと公衆衛生の啓発教育活動です。これによってナシールの女子児童の就学率が劇的に向上するわけではありませんが、ナシールの生活状況改善を目的とする活動として位置づけています。
子ども達が普通に学校に通えるような社会を形成できるように、これからも努力していきます。今後とも皆様のご支援をよろしくお願い致します。

(文責:南スーダン事業担当 鈴木崇浩

*この事業は、(特活)ジャパンプラットフォームの助成を受けて実施しています。


スーダン南部難民支援事業についてはコチラから

クレジットカードによる寄付はコチラから


<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名: トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「スーダン」とご入力ください。
   例)スーダン ウラシマヤスナリ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「スーダン」または「緊急支援」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい
Posted by ADRA Japan at 15:30 | 南スーダン便り | この記事のURL
(10/18) 南スーダン便りVol.42 〜世界食料デーとパガック〜 [2011年10月18日(火)]
みなさん、10月16日の世界食料デーをご存知ですか?
世界食料デーは、世界の食糧問題について考えるために国連が定めた日です。[参照:国連食糧農業機関(FAO)]

日本では、10月を「世界食料デー」月間として、さまざまなイベントが行なわれています。
[参照:「世界食料デー」月間2011「みんなで食べる幸せを」
そこで今回は、ADRA Japanが南スーダンで実施している食糧支援の一部をご紹介したいと思います。

以前のブログでもお伝えしたように、南スーダンのパガックでは、ADRAは国連機関である世界食糧計画(WFP)のパートナーとして、食糧庫の管理と食糧の配布を行なっています。



WFP食糧庫の中



また、WFPが行なう学校給食事業においては、ADRAはパガック唯一の小学校「クルムク小学校」と、お隣のピントール村にある小学校を担当し、給食を配布しています。



ピントール村の青空教室



さらに、(特活)ジャパンプラットフォーム(JPF)の助成も受け、パガックにある4つの幼稚園でも給食を配布しています。


 
手前はお昼寝中の園児。奥では園児が手をつないで大きな輪を作り、ADRAスタッフがこの日の出席者数を数えている



学校給食事業の目的は、子ども達が栄養のある食事を取れるようにすることと、通学のモチベーションを上げることです。
ご存知の方も(あるいは、当時実際に給食を食べていた方も)おられるかと思いますが、日本においても、第二次世界大戦直後に国際社会から同様の支援を受けたことがあるそうです。


ここパガックでの給食用の食材は、以下のようなものです。
(1)主食として、ソルガムという穀物もしくは小麦粉(小麦粉からは「ウガリ」という名前の、ソバガキやお餅に似たものを作ります)
(2)おかずとして、レンズ豆
(3)調理するための食用油と塩

パガックのような南スーダンの地方の村では毎日の食事にあまりバラエティがなく、学校給食で出されるメニューも同じようなものに限られるのが実情です。

 


鍋の中にあるのは、ソルガムとレンズ豆を合わせて調理したもの。左はボランティアで調理員をしている女性



2008年から続けているこの事業ですが、今年は小学校2校の児童数が合計で1,303人、幼稚園4つの園児の数が合計で1,257人です。

私がパガックに来たときの第一印象は、「島根の祖母の家の周りに似ているなぁ」というものでした。しかしすぐに、決定的な違いに気づきました。日本では少子化が叫ばれているのに対して、パガックではたくさんの子ども達が走り回っているのです。
給食の時間も賑やかで、幼稚園児も小さな体からは想像できないほどよく食べます。


いまだに生活環境の厳しいパガックですが、皆様からの支援の上に成り立っているADRAの学校給食事業によって、未来を担う子ども達がすくすくと育っていってくれることを願っています。

 



(文責:南スーダン事業担当 幸村真希

*この事業は、(特活)ジャパンプラットフォームの助成を受けて実施しています。



スーダン南部難民支援事業についてはコチラから

クレジットカードによる寄付はコチラから


<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名: トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「スーダン」とご入力ください。
   例)スーダン ウラシマヤスナリ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「スーダン」または「緊急支援」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい
Posted by ADRA Japan at 10:58 | 南スーダン便り | この記事のURL
(9/26) 南スーダン便りVol.41 自立に向けて 〜パガック技能訓練〜 [2011年09月26日(月)]
南スーダンにおける事業地の一つであるアッパーナイル州パガックでは、技能訓練が折り返し地点を迎えています。

技能訓練コースは、昨年に引き続き、洋裁、食品加工、農業の3種類。4月の終わりに参加者を募ったところ、120名の定員に対して約2倍の希望者が殺到しました。

これらの人々すべてを対象に、まず、1ヶ月間にわたって簡単な計算や英単語を学ぶ識字クラスを開きました。その目的は、訓練の内容をよりよく理解するためで、これにより、習得した技能を活かして商売をするために必要かつ基本的な知識を身につけることができます。
訓練クラスの最後には、原価/利益に関する考え方と、稼いだお金を少しずつ貯めることにつても話しました。


熱心にメモを取る訓練生


技能訓練に応募した人のうち、この識字クラスへの出席率が高かった人を、技能クラスの訓練生として登録し、トレーナーの到着を待って6月半ばから、洋裁、食品加工、農業の3つの訓練を施しました。

洋裁と食品加工のトレーナーは、昨年と同じフローレンスとヘレンです。
彼女たちは、「私達はパガックの人達が好きで、彼らも私達のことを好いてくれているから、今年も戻ってきたのよ」と言います。

「パガックの人達は私達のことを好いてくれている」という言葉の通り、首都のジュバから飛行機で到着した2人は熱烈な歓迎を受けました。人柄のよさに加えて、おしゃれで都会的な雰囲気がするところも、村の女性達の歓心の的になっている理由なのでしょう。





7月9日の南スーダン独立の際は、トレーナーの2人は一時的にパガックを離れました。その2週間を除いて、訓練は毎日、午前と午後の2部に分けて行なわれました。

ADRAの事務所兼居住スペースのある場所から、教室のある一時滞在センターまでの道は、当然ながら舗装されていません。雨季には道は泥でぬかるみ、時には膝までの水位の中を片道30分歩いて通わなければなりません。
授業では立ちっぱなしで教え、昼休みですら「先生、教えて!」という訓練生の質問攻めに遭います。それでも「仕事なんだから、疲れたなんて言ってられないわ!」と言いながら、村の女性達に根気強く教えてくれています。

洋裁では、これまでにワンピース、シャツ、スカートを作りました。今後は、そのほかの服作りをします。





食品加工の訓練は、3ヶ月間のカリキュラムを1期生が終えたところです。この後、新しい2期訓練生への授業が始まります。
訓練生のウィリアム・デング・ルット(William Deng Rut)さんに話を聞くと、「授業では材料の量り方や準備から始まり、すべてを学んでいます。卒業後は、人に頼るのではなく、自分で学んだことを周りの人々にも伝えられるくらいになりたいです。それに、この訓練を修了すれば将来の職探しにも役立つと思います」と語ってくれました。





従来、パガックで手に入る甘いものと言えば、炭酸飲料と袋入りのビスケットくらいでした。
訓練で作られる手作りクッキーや、柔らかくしっとりしたパウンドケーキは、ADRA Japan のスタッフである私も大好きです。


一方の農業訓練は、雨の影響で、物資の運搬や講師の招聘に遅れが出ていますが、ADRAの農業担当スタッフが過去2年間で培った経験を基に、訓練生とともに活動を進めています。
まずは試験農場を耕し、その周囲を柵で囲い、野菜の種を蒔くといった作業を行ないました。





訓練後半も、トレーナーとADRAスタッフが一丸となってがんばります。皆様の応援をよろしくお願いします!

(文責:南スーダン事業担当 幸村真希

*この事業は、(特活)ジャパンプラットフォームの助成を受けて実施しています。



スーダン南部難民支援事業についてはコチラから

クレジットカードによる寄付はコチラから


<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名: トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「スーダン」とご入力ください。
   例)スーダン イシイミツオ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「スーダン」または「緊急支援」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい

Posted by ADRA Japan at 14:09 | 南スーダン便り | この記事のURL
(7/29) スーダン便り Vol. 40 South Sudan Oh Yeah! 〜南スーダン共和国の誕生〜 [2011年07月29日(金)]
2011年7月9日、アフリカに54番目の国、「南スーダン共和国」が誕生しました。


2005年に成立した南北包括的和平合意(CPA)により20年以上続いたスーダン南北の内戦が終結しました。この合意の中に盛り込まれている住民投票が2011年1月9日に実施され 、およそ90%の住民が分離独立を支持したため、南スーダン共和国は新たな国としてスーダン共和国より独立することになりました。

南スーダンの首都であるジュバで開催された独立式典を見学してきたので当日の様子について報告します。

会場は、南部スーダン初代大統領(CPA後)であるジョン・ギャラン氏が埋葬されているジョン・ギャラン廟の横に設置されました。式典の準備は数週間前から急ピッチで進みましたが、会場ほか空港の整備などは当日までに間に合いませんでした。

式典は11時からです。会場までは歩いて20分ほどですが、混雑を予想して9時にADRA事務所を出発。道は同じく会場に向かう人で溢れていました。道中いろんなところで、紙で作られた新国旗が配られており、子供も大人も嬉しそうに旗を振る姿が印象的でした。
会場で記念撮影


会場はとにかく人が多かったです。背の高いスーダン人に囲まれて身動きができない状態は、まるで日本の満員電車のようでした。

式典は予想通り定刻に始まりません(スーダン人は時間の感覚がゆっくりしています)。
ゲストの到着も遅れていましたが、肝心の南スーダンの新大統領も11時には到着しませんでした。
会場に人が集まり始めると、「来賓スペースが足りません、スーダン人で来賓スペースに座っている人は席を譲ってください!」とのアナウンスが。。。


待つのも慣れているスーダン人は、待ち時間式典の司会者が叫ぶ「South Sudan, Oh Yeah!(南スーダン万歳!)」という掛け声に合わせ、旗を振りつつ叫んでいます。私も一緒に叫びました。
South Sudan, Oh Yeah!


人込みを逃れ、木に登って見学する子供たち


そして、叫び疲れた12時半頃、ようやく式典が始まりました。
人の多さに増して、この日もいつものように太陽が照りつけ40度を超えるほどの暑さに。
私は式典が始まった時点ですでにぐったりしていました。

式典では、大統領就任の宣誓や憲法の署名が終わった後、新しい国歌をバックに、国旗が掲揚され外国の国旗と同じ高さに並んだ時、見学に来ていたスーダン人の盛り上がりは最高潮を迎えました。「South Sudan, Oh Yeah!!」

スーダン共和国大統領(奥)と南スーダン共和国大統領(手前)


国旗掲揚後、多くの観客が暑さに耐えきれず帰宅し始めました。またこの頃から何人もの人が熱中症で倒れ担架で運ばれていきます。

その後各国の国家元首や国連事務総長、アメリカの国連大使などのスピーチが続きます。
私の式典参加の目的は新大統領のスピーチを聞くことでした。暑くても頑張って待っていようと思っていましたが、気を失いかけ、3時過ぎにあきらめて家に帰りました。

帰宅途中にある独立式典の1週間前にできたジュバの観光名所(?)の噴水では、家まで我慢できなかったスーダン人が水浴びをし、噴水の下に溜まった水をおいしそうに飲んでいました。

噴水で水浴び


急いで帰宅すると、テレビでは大統領の就任演説が生中継されていました。独立を国民とともに喜び、今後の目標や課題を客観的に認識し、それを人々に語りかける印象的なスピーチでした。

その後、大砲の音で式典は無事終了。国旗を掲げたヘリコプターが市内を旋回していました。

私はADRAスタッフとして2年3カ月南部スーダンに駐在する前に、別の機関で2年間スーダン共和国の首都ハルツームで生活していました。
北部・南部、多くのスーダン人から戦争の歴史、平和への希望に関する話を聞きました。北部スーダンにいるスーダン人の友人はどのような気持ちでこの日を迎えたのでしょうか。南スーダンの僻地である事業地のパガックやナシールにいるスーダン人は電気もテレビもないので今日の式典は見ることができません。首都から離れた地方部に住むスーダン人が平和の恩恵を受けることができるのはいつのことだろう。まだまだ課題はありますが、スーダン共和国、南スーダン共和国、ともに平和への道を歩んでほしいと願います。


(文責:緊急事業担当 内田順子)



*この事業は、(特活)ジャパンプラットフォームの助成も受けて実施しています。


スーダン南部難民支援事業についてはコチラから

クレジットカードによる寄付はコチラから


<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名: トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「スーダン」とご入力ください。
   例)スーダン イシイミツオ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「スーダン」または「緊急支援」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい
Posted by ADRA Japan at 16:48 | 南スーダン便り | この記事のURL
(7/5) スーダン便りVol.39 〜独立に向けて それぞれの準備〜 [2011年07月05日(火)]
あと少しで、南部スーダンは世界で一番新しい国として誕生します。今、南部スーダンでは、生まれた後にしっかり歩みだせるように準備が進められています。

例えば、ジュバの空港では新しいターミナルや駐車場の建設が進められ、世界で一番新しい首都への玄関口となるべく整備が進められています。また、これからますます増えるであろう交通量に備え、ADRAのジュバ事務所のすぐ前の交差点には新しいロータリーが開通しました。


新しい国の誕生に向けた準備は、インフラ整備だけではありません。新しい国歌も、つい最近発表されました。携帯電話の着信メロディを新しい国歌にしている人もいます。事業地の一つであるナシールの事務所では、お昼休みの間ずっと新しい国歌がBGMとしてかかっていました。
南部スーダンは、独立とその後の発展に向け、一歩一歩ゆっくりと踏み出しているようです。



さて、準備を進めているのは南部スーダンの政府や人々だけではありません。我々ADRAも、独立後に継続的な支援をしていくための準備として、内部規定や業務規定、業務遂行手引きなどを改定する作業を進めています。

現在のADRA南部スーダン事務所で使われている内規や業務手引きは2007年に作成されたもので、当時はまだジュバではなく、隣国ケニアのナイロビを拠点として事業を運営していました。
現在の事業の内容、規模、事業地の状況は、昔とは全く違ってきており、現在の状況下で効果的・効率的に事業を運営するためにも、内規や手引きを改定する必要があるのです。新しい国が生まれ、新しい法律が作られ、そして新しい制度が整えられるため、私たちも新しい国の新しい規則に則った組織の整備をしなくてはなりません。

そこで、ADRA南部スーダン事務所の総務各部署の部長や各事業を統括するマネージャーがジュバで一同に会し、3日間の会議が開かれました。会議では、まず現在の内部規則がどうなっているかを整理した後、南部スーダンの独立に際してどのように見直すべきかについて、各スタッフから提案がありました。これに対して各事業のマネージャーは、各々の経験や事業地の状況をもとに意見を加えていきました。







私も、ADRA Japan事業の統括として会議に参加しました。着任したばかりの私は、事業地の中ではパガックに3週間滞在しただけですが、現場で聞いてきた問題点をこの会議の場で発表していきました。





ジュバ駐在の先輩である、同僚の内田も積極的に議論を戦わせていきます。





ここで話し合われたテーマの一つに、事業資金やスタッフの給料といった、事業資金の運搬の問題があります。


事業資金を使うには事前に承認を受けなければなりません。高額な物資を調達する際や、事業を実際に運営する際には、事前にジュバ事務所の承認を得てから購入や支払いの手続きを進めなくてはなりません。
また、透明性を確保し、外部にきちんとした説明ができるようにするために、様々な会計書類があり、それぞれについて承認を取らなくてはならないこともあります。

しかし、事業資金や給料を、事業地へ必要な時に素早く送ることは難しい場合が多々あります。なぜなら、ジュバ事務所は南部スーダンで行われているたくさんのプロジェクトを総括しているため、書類の処理が遅れてしまうことがあるからです。

加えて、南部スーダンでは銀行がまだ普及していないところがほとんどで、資金の移動には様々な困難が伴います。私たちが事業を展開しているアッパーナイル州は、南部スーダンの中でも最も移動が難しい場所の一つです。特に雨季には、重要な移動手段である空路についても利用回数が限られる上に、滑走路の状況が悪い場合には利用できません(飛行機の移動の大変さについては、前回のブログをご覧ください)。


このような難しい状況下でありながら、現在事業が運営されているのは事業地のスタッフの努力のおかげです。彼らは、現地の行政や業者と交渉を重ねて、現地コミュニティの協力のもと事業を進めたり、事業資金の送金が遅れているときには現地業者に支払い期日を延ばしてもらうよう説得したりしてくれています。
また、大雨の影響で移動が予定通りにいかず、給料の支払いが期日どおりに出来なくても一生懸命働いてくれています。


このような現状は、今回のジュバ事務所での内規の改定作業を通じ、改善されなければならないと考えています。彼らがより効果的・効率的に事業を運営できるように、そして彼らの努力がより良い事業成果に繋がるように、ジュバ駐在員として活動していければと思っています。
今後とも、皆様のご支援をよろしくお願いたします。


(文責:緊急事業担当 鈴木崇浩)



*この事業は、(特活)ジャパンプラットフォームの助成も受けて実施しています。


スーダン南部難民支援事業についてはコチラから

クレジットカードによる寄付はコチラから


<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名: トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「スーダン」とご入力ください。
   例)スーダン イシイミツオ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「スーダン」または「緊急支援」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい。
Posted by ADRA Japan at 16:32 | 南スーダン便り | この記事のURL
(6/6) スーダン便りVol.38 〜MAFの宅急便〜 [2011年06月06日(月)]
南部スーダンの事業地パガックとナシールがあるアッパーナイル州は1年のうちの半分は雨季に見舞われるため、南部スーダンの中でも特に事業運営が難しいと言われている地域のひとつです。
そもそも移動が難しくなり陸の孤島となります。
詳細は昨年雨季にパガック軟禁状態にあった当時の私の嘆き をご覧ください。


アッパーナイル州には州都でさえ1つしか銀行がなく、事業地にはプロジェクトで使用する物資を購入できる店もなく現地で調達できる物資が限られるため、全ては自分たちで首都ジュバなどから運ばなくてはなりません。
迅速に事業資金や物資を運ぶことが円滑な支援活動に不可欠です。


そんな大変なアッパーナイル州で活動するスタッフの合言葉は、

「No MAF, No Upper Nile Operation」、

MAFなくして、アッパーナイルでの活動は成り立たない!という意味です。


MAF(Mission Aviation Fellowship)とはキリスト教系の非営利組織であり、世界各国においてチャーター機を所有し、遠隔地における人道支援を可能とするため運航サービスを提供する団体です。
私たちは特に雨季は毎月のようにMAFの機体を借り上げ、支援に必要な物資を空輸します。
彼らは、ADRAのように僻地で活動する団体にとって事業運営のための大切な協働パートナーです。

MAFが持つ小型飛行機は乗客・荷物を合わせて最大1トン程度まで運ぶことができ、約10名程度の乗客を乗せることができます。
私たちはスタッフの移動や物資の輸送が必要な時に機体を一台貸し切ります。
通常は朝首都ジュバから出発し、2か所、もしくは3か所の事業地を回り同日中にジュバに戻ります。



チャーターした小型飛行機、パガック滑走路にて撮影




このMAFのフライトはどのように運航されるのでしょうか?
まず、ジュバからどこの事業地へ、どの順番に、どこからどこへ何を運ぶのか、乗客の名前と荷物のリストをMAFへ提出しフライトの予約をします。
借り上げ料金は積載重量に関わらず経由地の数と距離で決まるため、一度になるべくたくさんの荷物を運ぶ事ができるよう、機体を借り上げる日程に合わせて物資購入のスケジュールを組みます。

購入後、輸送する荷物を段ボール箱などに梱包し、フライトの前日までにMAFの事務所へ搬入します。
数を確認しながら綺麗に梱包する必要があるため、機体の借り上げがある前日は梱包と搬入でほとんど一日が終わります。
普段事務作業が多いジュバ駐在員ですが、この時ばかりは炎天下での力仕事です。
また事業地は野菜や米などの食糧が手に入らない時もあるのでスタッフの食糧も運びます。
スタッフの食糧である米や小麦、トウモロコシの粉などは50キロの袋ごと積むので、搬入の作業が終わると体が小麦だらけになります。



MAFのトラックに荷物を積み込む



経由地で燃料補給、パイロット自ら給油中




チャーター機の利点のひとつは、借り上げなので事業地の滑走路での機体の待機時間についても柔軟に対応してくれることです。
例えば事業地でインターネットが壊れた時、国連機関が運行する定期便ならば週に1便しかないので、インターネットを直す技術者をジュバから派遣すると、ほんの数時間で仕事を終えてもこの技術者は次の定期便を待つ必要があり、1週間事業地に足止めとなります。
しかしMAFは滑走路で機体を止めて待ってくれるため、技術者も作業を終えて同日にジュバに帰ることができるのです。

そして何よりありがたいのが、このチャーター機のパイロットは雨のために土の滑走路が少しぐらいぬかるんでいても、安全を確保しつつ着陸を試みてくれることです。
国連機の場合着陸の条件を満たすルールが厳しいので、上空から見て少しでも滑走路に水たまりがあったりぬかるんでいたりするとそのまますぐに引き返してしまいます。
その一方で、MAFのパイロットは滑走路ギリギリの低空飛行で地面の状況を確認した後一度は上空へあがり、旋回して2度目、3度目の挑戦で着陸をしてくれることもあります。
私は事業地に入る際、滑走路が着陸可能か微妙な時はいつも機内でこのパイロットに着陸を懇願します。
着陸できずまた2時間かけてジュバまで大量の荷物を持ち帰る事になれば、私もがっくりですが、事業に必要な物資、食糧やその月のお給料を待つ事業地スタッフはもっとがっくりです。


低空飛行で滑走路の状況を確認、機内より撮影


村人に蚊帳と薬をお届け



ADRAが南部スーダンで活動するにはこのMAFのような裏方のサポートがあってこそ。今年の雨季も支援の行き届かない場所へのアクセスを支援するパートナーと一緒に雨に負けずに頑張りますので引き続きのご支援を宜しくお願いします。

(文責:緊急事業担当 内田順子)



*この事業は、(特活)ジャパンプラットフォームの助成も受けて実施しています。


スーダン南部難民支援事業についてはコチラから

クレジットカードによる寄付はコチラから


<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名: トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「スーダン」とご入力ください。
   例)スーダン イシイミツオ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「スーダン」または「緊急支援」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい。
Posted by ADRA Japan at 06:52 | 南スーダン便り | この記事のURL
(5/20) スーダン便りVol.37 2010年度の洋裁訓練 [2011年05月20日(金)]
2010年度、スーダン南部の事業地パガックでは、3つの職業訓練を実施しました。そのうちの一つ、洋裁訓練では15名の訓練生が卒業して行きました。
訓練中は、先生の人柄の良さも手伝い、笑顔の絶えない素敵なクラスでした。今日は洋裁訓練生へのインタビューと、訓練終了後に行なったアンケート結果についてご紹介したいと思います。



ニャデング ポウチ ラムさん(33歳)

「このトレーニングについてですか?そりゃもちろん、とても好きです。 

私は今まで、何かの訓練を受けるチャンスになんて恵まれなかったので、この訓練が初めてなんです。それだけで私にとっては特別で、素晴らしい授業に、素晴らしい先生に出会えて、本当に良かったです。

私は2007年に帰還民としてエチオピアの難民キャンプからスーダンのパガック村に戻ってきました。しかし、パガック村では何も仕事がなく、こちらに戻ってきて以来、お金を稼ぐということはしたことがありませんでした。

なので、何かの技術を身につけることができ、その技術を元にお金を稼げるようになるなんて、思ってもみませんでした。

私の今後の目標は、洋裁の店を開くことです。
布などの材料はここから一番近い大きな町、とは言っても歩けば8時間くらいかかりますけど、エチオピアのガンベラまで買いに行って揃えます。

本音を言えば、訓練を受けた訓練生に一人一台ずつミシンを寄付してくれたら、家で続けられるので助かるんですけどね。」






マルサ ニャカンツッツさん(38歳)


「まさか自分が洋裁の技術を、ここ、パガックで身につけられるなんて思ってもみなかったので、とても嬉しく思っています。

私は今までずっと家の中のことしかやってきておらず、自分でお金を稼ぐすべなんてなかったし、自分で稼ごうとも思っていませんでした。家はとても貧しく、夫の収入が途絶えることもしばしばで、そんな中で何とか生きてきました。

でも今は違います。私でも働いてお金を稼ぐことが出来ると分かったんですもの。

私はすでに訓練中に作った服を売り、ある程度のお金を手に入れることができました。もし、それでミシンを買えるようだったら、洋裁店を始めます。もし、お金が足りなさそうなら、小さな雑貨店を開こうと思っています。

この訓練では、洋裁技術の習得はもちろん、こんな私でも働けるということを学びました。これからは子どもたちのために、頑張ってお金を稼ぎます。」




次に、訓練終了後に行なったアンケート結果をご紹介します。

Q1. ADRAの洋裁訓練はどうでしたか?

大変満足 ・・・ 6人
満足    ・・・ 5人
ふつう   ・・・ 1人
やや不満 ・・・ 3人
大変不満 ・・・ 0人

Q2. 訓練の成果は役に立っていますか?

とても役に立っている  ・・・ 9人
役に立っている     ・・・ 4人
役に立っていない   ・・・ 0人
全く役に立っていない ・・・ 0人

Q3.訓練で学んだことをどのように活用していきますか?(複数回答可)

家で活用する          ・・・ 0人
近所の人や親せきに教える ・・・ 5人
ビジネスを始める        ・・・ 15人



修了式に販売された子ども用制服を購入しその場で子どもに着せていた、とあるお母さん

Q4.洋裁訓練に関するコメントをどうぞ

- ADRA Japanがこの様なトレーニングを実施してくれてとても感謝しています
- ADRAがこの訓練をしてくれる前、私はミシンの使い方や洋服の作り方を知らなかったので、このトレーニングは本当に素晴らしいと思います
- このトレーニングは女性のキャパシティ・ビルディング(能力強化)をしてくれていますし、それまで何も知らなかった私に技術を身につけさせてくれ、ADRAには感謝をしています。
- トレーニングはとてもよかったです
- ADRAがパガック村の女性を対象にトレーニングを行ってくれた事、私たちに働くチャンスをくれた事に感謝すると共に、女性のキャパビルに貢献してくれている事に感謝しています
- ADRAが私にとても良い技術を教えてくれ、それが将来の収入源に繋がる事に感謝をしています
- このようなトレーニングを実施してくれてADRAには感謝しています。来年も続けてほしいです
- ADRAの訓練に参加し、技術と知識を得る事が出来て私はとても幸運です
- ADRAにはとても感謝していますが、出来れば来年、私たちが作業を続けられるように場所と、5台のミシンを貸し出してほしいです
- 私に職業訓練に参加する機会を与えてくれたADRAに感謝します。私はADRAがミシンをくれれば嬉しいです
- できれば、来年度もトレーニングを続けたいです
(以上、訓練生からのコメントの和訳)


ADRAが行なっている職業訓練が、地域住民のためになっているのは嬉しいことです。
一方、インタビューやアンケートからは「ミシンが欲しい」という声が聞かれますが、個人では管理や維持が難しいという事情もあり、訓練修了生に対して個別にミシンを買い与えることはしていません。しかし、こうした要望に応えるため、ADRAでは一時滞在センターにあるミシンを卒業した訓練生に開放しており、彼らがそこで洋服を作って売り、自分で稼いだお金で将来的にミシンが購入できるように支援しています。
近い将来、彼らが習得した技術を基にお店を開くことができるように、今後も自立支援を行なっていきます。



昨年、ADRAの日本支部長とスーダン南部支部長が視察に来た時の様子


今後とも皆様の温かいご支援を宜しくお願い致します。

(文責:緊急事業担当 横山雅子)



*この事業は、(特活)ジャパンプラットフォームの助成も受けて実施しています。


スーダン南部難民支援事業についてはコチラから

クレジットカードによる寄付はコチラから


<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名: トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「スーダン」とご入力ください。
   例)スーダン イシイミツオ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「スーダン」または「緊急支援」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい。
Posted by ADRA Japan at 14:13 | 南スーダン便り | この記事のURL
スーダン便りVol.36 WFPより食糧が届きました! [2011年04月07日(木)]

この度、東北関東大震災で被災されました皆様に心からお見舞いを申し上げます。
一日も早く復旧、復興されますよう、お祈りいたします。

ADRA Japanでは東北関東大震災被災者支援を続けておりますが、他の事業も支援を継続しております。他事業の支援状況の報告も再開させて頂きます。




スーダン南部の事業地パガックでは、毎年11〜5月ごろが乾季となります。
雨季の間は、集中的に降る雨によって道路が川のようになり、移動が困難になるこの地では、乾季の間に事業実施に関する1年分の物資調達や建設作業を済ませなければなりません。
特に、乾季真っ盛りで、2010年度の事業が終わり、2011年度の事業を迎える2〜4月は、事業活動の準備で大忙しです。
この期間、ADRA Japanは現地に駐在する日本人スタッフを増やして対応しています。
今回はそんなパガックより、WFP(世界食糧計画)からの736トンにも及ぶ食糧受け入れの様子をお伝えします。

現在ADRAはWFPのパートナーとして、パガックで2つのWFP食糧庫を管理しています。
ここで保管される食糧の一部は、ADRAが実施している学校給食や職業訓練生への配布に使われます。
また、洪水や干ばつなどの影響で農作物の出来が悪く食糧事情が良くないときや、大勢の難民・避難民が帰還してきたときなどにも、WFPによって食糧がパガックとパガック近郊の人々や帰還民に配布されます。



今年は、2月最後の10日間、隣国エチオピアより、パガックの人々の生活を支える2011年度分の食糧(ソルガム、油、塩、砂糖)が届きました。
ADRA現地スタッフの立会いの下、日雇い労働者のみんなが食糧袋を運び入れます。
下の写真の男性が運んでいるソルガム(スーダン南部の人々が主食とする穀物)は1袋50kgで、私1人では1袋も運び入れることができないほど重いです。
日雇い労働者のみんなは、肩で背負ったり頭に乗せたり、それぞれの方法で黙々と運び入れ作業を続けます。




食糧庫に運び込まれた袋は、山のようにうずたかく積まれていきます。
総量736トンに及ぶ食糧袋の山が崩れでもしたら大きな事故になりかねません。
そのため、1つ1つ丁寧に積み上げていきます。
暑いパガックでも食糧の傷みを防げるように、掃除がしやすいように、換気が行き渡るように、工夫をしながら積み上げます。



私にとっても初めての食糧受け入れ。
はじめはトラックで運ばれてきた食糧袋をとにかく食糧庫に入れること、と単純に考えていましたが、実際に立ち会ってみると、とても奥が深いものでした。

食糧袋を積み上げていくときに、山と山の間にはどのくらいのスペースを設けるのか、
山崩れを防ぐためにはどのような向きで食糧袋を置いていくとよいのか、
輸送中に穴が開いてしまった食糧袋はどのように保管すればよいのか、
いろいろと考える必要があります。

加えて、1日8時間の換気を行なっても、パガックの灼熱の太陽は手ごわく、食糧庫の中はとても蒸し暑いです。
そのような過酷な環境の中、朝早くから日が落ちるまで食糧受け入れに張り付きで立ち会ってくれた現地スタッフ、そして村の人々のために一生懸命働いてくれた日雇い労働者のみんなに感謝しています。

ADRA現地スタッフで食糧庫管理人のモーゼス(Moses)。どのトラックから降ろされた食糧袋なのか、記録をつけています。



(文責:幸村真希

*この事業は、(特活)ジャパンプラットフォームの助成も受けて実施しています。


スーダン南部難民支援事業についてはコチラから

クレジットカードによる寄付はコチラから


<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名: トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「スーダン」とご入力ください。
   例)スーダン イシイミツオ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:(特活)ADRA Japan
通信欄に「スーダン」または「緊急支援」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい。


Posted by ADRA Japan at 19:07 | 南スーダン便り | この記事のURL
| 次へ