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(8/28) ネパールへの形成外科医療チーム派遣について [2018年08月28日(Tue)]

ADRA Japanは、1995年からネパールに形成外科医療チームを派遣してきました。


ボランティアとしてご参加いただいた日本各地の臨床経験豊富な医療関係者の協力により、これまでネパールへの医療チーム派遣回数は22回に上ります。

口唇口蓋裂という、胎児期に口唇部や口腔内が上手く癒合されなかった疾患をもつ患者さんを中心に、必要な治療を受けられずにいたネパールの方々へ形成外科手術を提供してきました。


手術を待つネパール人患者とその家族.jpg


形成外科医療チームの活動により、咀嚼(そしゃく)中に鼻から食べ物が出てきてしまっていた口唇口蓋裂の患者さんは、十分な量を食べられるようになり栄養状態が改善しました。

他にも、極端に趾が大きくなった巨趾症や顔部の瘢痕など、ネパールでの昔ながらの言い伝えの影響も含めて差別・偏見に苦しんできた患者さんたちへ手術を実施したことで、「普通になれて嬉しい」「きれいになったから学校に行ける」という声を聞くことができました。


手術を終えたネパール人患者と日本人看護師.jpg


治療だけではなく、日本人からネパール人の医療従事者への勉強会や実地指導により、現地の医療技術向上にも貢献しました。
同時に、日本人医療従事者にとっては国際保健医療協力について学ぶ場ともなりました。


手術後に申し送りする日本人とネパール人看護師.jpg


しかし残念ながら、今年はネパール形成外科医療チーム派遣を見送ることになりました。ネパール政府の方針として、今年度は外国人の短期医療チームを受け入れないと明確に示されたためです。

来年度以降の医療チームについては、派遣する方向で調整しています。また、今年度に関してはチーム派遣はできませんが、現地スタッフと連携しながら、ネパールの患者さんへのフォローを検討しています。

今後も本事業をご支援いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香


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Posted by ADRA Japan at 10:22 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(4/16) 国際協力の橋渡し 〜 勉強会を通して 〜 [2018年04月16日(Mon)]
ADRA Japanでは、ネパールにチーム派遣をし、現地の方々に医療行為を行なっています。ですが、それだけではなく、勉強会をはじめとした話し合いの場を関係者で持つことで、皆で学びを深めると共に、普段自分の担当分野で経験できないことを共有しています。

<1> ネパール人医療従事者への勉強会


1 福家先生の勉強会.JPG
日本人医師がレクチャーをおこなっている様子


日本人医師がネパール人医療従事者へ、手術中の観察点や呼吸の異常について話しました。メモを取っている看護師も多くいました。
医師、看護師だけではなく、コーディネーターや看護学生なども聞いていました。ネパールには多くの民族がおり、多数の言語があります。近年は学校で英語を学ぶため、英語の普及率が高くなってきています。私達もコミュニケーションを取る際は、英語を用います。レクチャーも英語で行ないました。

<2> 病棟看護師への勉強会


2 木村さん 看護師へ手術後の看護について説明.JPG
外科手術後の看護についての勉強会


日本人看護師が手術を開始する前に、ネパール人看護師を対象に形成外科の手術後の注意・観察すべき点について話をしました。私達のチームが対象とする患者さんの病気は様々です。手術方法によっても異なった看護が求められます。手術を開始する前にそれらの看護のポイントを理解したうえで、日本人看護師の助言のもと、ネパール人看護師が一緒に観察・処置・看護を行ないました。

<3> 企業の話を聞く


3 JJさんについて 勉強会.JPG
いつもサポートをしてくれる企業さんが、会社の方針や自分の思いを話してくれました


私達が活動するにあたり、協賛をしてくれた企業さんなどが、手術に必要な機材や物品を寄付してくれています。今年度は、いつもサポートをしてくれる企業2社が活動に参加をしてくれました。医療従事者と企業の方が一緒に活動をし、どのような思いでサポートしてくれているかを参加した医療従事者は勉強会時に聞きました。思いが一緒の人達と活動ができる喜びを再確認したと共に、今後の連携につなげていこうと思いを強くするきっかけになりました。

<4> 国際保健活動について聞く


坂本さん 勉強会 (2).JPG
ケニアで行なったボランティア活動についての発表


国際保健活動に参加をした看護師を囲んで、日本人医療従事者の間で、話しを聞きました。日本とは異なった保健問題があり、目線を現地に合わせなくては問題を解決できないことが多くあります。直接現地でそれを感じ、考えて医療行為をしてきた人の話しにはリアリティーがあり、重みが伝わってきました。また、具体的な国際医療いて学ぶことができました。

<5> 朝の集い


5 朝の集い.JPG
参加者さんの国際保健活動についての思いを聞いています


参加者で、朝食前に集まり、どのような思いや経験を通してこの活動に参加しているか、等を話します。それぞれのこれまでの歩みや思いを知ることで、さらに団結力が強くなり、活動の糧になります。

この活動を通じて、本医療チーム参加者の皆さんが、国際協力に興味を持つ場にもなり、実際に、この事業に参加をしてくれた方が、世界中のすべての人々がより良く生きられる未来を目指し、国際保健の現場で活躍しています。これからもADRAはそのきっかけになるお手伝いをしていくと共に、貧困などの理由で安全・安心な医療を受けることができない人々に寄り添って活動を行います。


6 無題.jpg
手術終了後の笑顔いっぱいの医療チーム


今年度もたくさんの患者さんの笑顔に出会うことができました。

*この活動は皆様のご支援によって成り立っています。引き続き、ご支援のほどよろしくお願い致します。

文責:ネパール事業担当 野崎明美

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Posted by ADRA Japan at 10:01 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(1/18) 魅了された手術室のチームワーク [2018年01月18日(Thu)]
前回のブログでは、スクリーニングと手術を行なう患者さんを決定したことをお伝えしました。

その後、全国からこのプロジェクトの為に集まった医師・看護師・臨床工学士が一丸となって、11月26日から12月3日まで、合計44名の患者さんに手術を行ないました。手術後、患者さんの症状は良好に経過し、全員が自宅へ帰ることができました。今回のブログでは、手術の流れをお伝えいたします。

手術を受ける患者さんのなかには、口唇裂(唇が裂けている)や口蓋裂(上あごが裂けている)の方がいます。他には、唇や頭部に血管腫がある方や一部の指が肥大化してしまった方がいます。そのため、裂けた皮膚をふさいだり、腫瘍を摘出する手術を行ないます。


写真1_手術を施している様子.jpg
手術を施している様子


手術を施すにあたり、形成外科医や麻酔科医、手術室看護師のチームワークがとても大切です。手術は形成外科医が、手術中の全身管理は麻酔科医が担当します。手術をする医師や助手とともに、必要な器械などを供給する器械出し看護師、手術全体をサポートする外回り看護師も含めて、手術は一つのチームで行なわれます。


写真2_器械出し担当が準備をしている様子.jpg
器械出し担当が準備をしている様子


このように、一人の患者さんに対して、麻酔科医や形成外科医、器械出し看護師、外回り看護師が、阿吽の呼吸で手術を施します。手術が終わると、病棟に患者さんを運び、病棟の看護師に申し送りをし、バドンタッチです。普段手術のイメージというのはテレビの中が多いかもしれません。しかし、よく見てみると、一人一人が専門性をもった大切な役割を担い、連携し息を合わせながら手術に取り掛かっていることを垣間見ることができます。そこには、まさに個人と個人が合わされることで見えてくるチームワークがあります。この日のために集まった医療従事者が、まるでこれまで同じ病院で、何度も一緒に手術を行なっているグループのようなチームワークに魅了されるばかりでした。


写真3_点滴のサポートをしている看護師.jpg
点滴のサポートをしている看護師


写真4_夜の回診時、手術を終えて安心して眠る患者の子どもとその母親.jpg
夜の回診時、手術を終えて安心して眠る患者の子どもとその母親


このプロジェクトは皆様のご協力のもとで行なうことができました。皆様のご支援に心より御礼申し上げます。


(執筆:ネパール形成外科医療チーム派遣事業担当 小松洋、参加看護師 石川雄二)

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(12/5) ネパール医療チームが活動開始!44名の患者さんに手術とケアを行ないます [2017年12月05日(Tue)]
11月24日、医師や看護師を含めた総勢24名が「2017年形成外科医療チーム」として日本各地からネパールへ出発しました。いよいよ9か月かけて準備をしてきた事業が始まります。

活動場所は首都カトマンズから約30km離れたカブレ郡のシーア記念アドベンチスト病院です。25日のネパール到着後、約1時間車で病院へ移動し、到着後は日本から運んできた約250キロの物資を搬入しました。


荷物下ろし1.jpg

荷物下ろし2.jpg         
日本から運んできた物資をバスから下ろして病院内へ


ネパール到着の翌日は、ネパール全土から集まった手術を希望される60名以上の患者さんを対象にスクリーニング(患者の症状などの確認)を行ないました。しかし、手術を行なえる日にちに限りがあるため、全ての患者さんの手術を行なうことはできません。スクリーニングを行ない、誰の手術を行なうかを入念に決めていきました。


スクリーニング会場の様子.jpg
スクリーニング会場の様子

DSC07231.jpg
一人一人の患者さんを看ていきます


約半日をかけてスクリーニングが終了しました。2017年形成外科医療チームが手術とケアを行なう患者さんは46名に絞られました。スクリーニング終了後より、すぐに手術が開始されました。

患者さん全員が笑顔で帰ることができるように、医療チームは、12月7日まで全力で手術とケアを行ないます。


出身地写真.jpg
2017年形成外科医療チームが手術を行なう患者と、患者の出身地


手術が始まったので次回は手術に関して、お伝えします。
引き続き皆様の応援をお願いいたします。

(執筆:ネパール形成外科医療チーム派遣事業担当 小松洋野崎明美

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Posted by ADRA Japan at 19:56 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(11/28) ネパールへ日本人医療チームが出発しました! [2017年11月28日(Tue)]
ADRAは、1995年からネパールに日本人医療チームの派遣を行ない、口唇口蓋裂の患者さんを中心に手術とケアを行なっています。これまでの活動で1,000人以上の患者さんを治療してきました。

1995年の第1回目の活動時は、口唇口蓋裂の手術ができる医師はネパール国内に1人しかいませんでした。昨今では、手術ができる医師が増えてきたものの、ネパール全土に十分な医療が行き届いていないのが現状です。


DSC06366.jpg
治療を受けるために病院に来た家族


1995年から2015年の活動は、「ネパール口唇口蓋裂医療チーム派遣事業」として、日本人看護師が中心となって患者さんのケアにあたっていました。2016年からは「ネパール形成外科医療チーム派遣事業」へと活動の名前を変更し、口唇口蓋裂のみならず、その他の形成外科手術を必要としている患者さんにも手術とケアを提供しています。また、日本人看護師のサポートのもと、現地のネパール人看護師が中心となって、術前・術後のケアを行なっています。


DSC05604.jpg
感染予防のため口腔内の洗浄をする看護師


ネパールでは、今なお山間部地域で暮らす人々をはじめとして、手術で病気を治せることを知らない人が多くいます。また、知っていても手術代を工面することができず、そのまま手術を受けられない人がいます。ADRAはそのような方々の誰もが手術を受けられるように、日本の皆様からのご寄付によって支えていただきながら、これまで無償で手術及びケアを行なってきました。手術を受けた患者さんの多くは、これまで容姿が原因で受けていたいじめを受けなくなったり、これまで就けなかった仕事に就けたりして、生活を大きく変えることができています。


DSC05982.jpg
手術を終えてシャボン玉で遊ぶ患者と看護師


「ネパール形成外科医療チーム派遣事業」に活動名を変更して2回目となる今年は、11月25日から12月8日までです。その間、約30人に手術を行なう予定です。

毎回の活動を通し、手術を終えて笑顔になった患者さんや、安心した家族を見ると、私達も嬉しくなります。ネパールの子どもたちの笑顔が私達の活動の源です。今年もネパールから多くの笑顔をブログにて皆様にお届けします。これから始まる活動のご報告をお待ちください。

*この活動は皆様のご支援によって成り立っています。引き続き、ご支援のほどよろしくお願い致します。
(執筆:ネパール形成外科医療チーム派遣事業担当 野崎明美

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(2/20) ネパール医療チームの活動で、30人の患者さんに手術およびケアを届けることができました。 [2017年02月20日(Mon)]

2月に入り、寒さの中にも春の足音が聞こえてきます。みなさまいかがお過ごしでしょうか。ADRA Japan は2016年11月、第1回ネパール形成外科医療チーム派遣事業を実施し、おかげさまで12月初旬をもって無事に活動を終えることができました。患者さんとその家族はこの手術のために、さまざまな想いを抱えながら遠方より集まりました。今回のブログでは、母乳を吸うことができなかった赤ちゃんや、食事に困っていた少女の口の機能を回復するため、ネパール人の医師・看護師と協力して行った手術とケアの活動報告をしたいと思います。

医療チームの派遣準備は昨年の4月から始まり、9月頃から本格化しました。そして、11月26日から12月6日にかけて、4人の医師、9人の看護師、1人の技師、さらに、ADRA Japan のスタッフからなる医療チームを派遣しました。現地では、ネパール人の医師や看護師等、約20人とともに、30人の患者さんの手術およびケアにあたりました。

(PSPN_Blog3_No.1).jpg
(医療チームのメンバー。ネパール側からは医療関係者だけでなく、通訳や患者集めを担当するスタッフ等も加わった。)

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(日本人の看護師とネパール人の看護師が協力して、患者さんのケアにあたった。ADRAマーク入りの青いヤッケを着ているのが日本人で、白衣を着ているのがネパール人。)

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(手術も、日本人とネパール人がともに行なった。)


今回、医療チームの活動の大半を口唇裂や口蓋裂の患者さんへの手術およびケアが占めましたが、そのほかに事故などで失った鼻や耳の再建手術等も行ないました。患者さんはインドとの国境に近いネパールの最西部地域をはじめとして、中部地域や中国との国境に近い東部地域など、ネパール全土から集まりました。(医療チームの活動は、首都カトマンズから車で約1時間のところにあるカブレ郡バネパにあるシーア・メモリアル・アドベンチスト・ホスピタルで行ないました。)年齢も生後8ヶ月から45歳までと幅広く、属する民族も様々でした。

ここで、今回特に印象の強かった、3人の患者さんをご紹介したいと思います。

口唇裂の患者さんであるパサンちゃんはネパール中部から来ました。年齢は8か月歳で、今回初めて手術を受けました。口唇裂の患者さんの場合、生まれつき唇が避けていて、小さい子どもだと母乳を上手く吸えないなどの障害があります。

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(お父さんと日本人看護師とともに写真に写るパサンちゃん)

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(手術前のパサンちゃん。唇が裂けている。)

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(手術後のパサンちゃん。唇の裂け目が塞がれている。日が経つにつれて、手術の痕もきれいになっていく。)


次に紹介する9歳のパラバティちゃんは口蓋裂の患者さんで、ネパールの最西部から来ました。口蓋裂は口の中に裂け目がある状態で、上手く言葉を話せなかったり、食べたり、飲んだりできないため、日常生活に支障が出てしまいます。今回手術を受けたことで上あごの裂け目が塞がり、これまでより言葉をはっきりと話せるようになりました。また、食べたものや飲んだものが上あごの裂け目を伝って鼻から出てくることもなくなりました。発話に関しては、今後きちんと訓練をしていくことでさらなる改善が見込まれます。

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(パラバティちゃん。一見何の問題もないように見える。)

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(上あごが大きく裂けている。)

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(少し見えにくいが、手術後、上あごの裂け目が閉じた。)


口唇裂や口蓋裂以外の手術として、顔の一部の再建手術等も行ないました。19歳のマヘンドラ君は、幼いころ、凍傷によって鼻の一部を失いました。彼は弟さんと2人でネパールの東部の村から手術を受けに来ました。

(PSPN_Blog3_No.10).jpg(マヘンドラ君)
(PSPN_Blog3_No.10)


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(手術前のマヘンドラ君。正面から見て鼻の左上が欠けている。)

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(手術後のマヘンドラ君。鼻の欠けていたところがほぼ元通りになった。)


後発発展途上国でもあるネパールでは、保健システムの整備がまだまだ遅れています。多くの子どもや大人が、日本であれば治療できるような疾患やケガに苦しみ、困難な状況の中での生活を強いられています。そのため、ADRA Japanは来年度以降も、「ひとつの命から世界を変える」の理念に基づき、助けを必要としている患者さんの支援にあたっていく予定です。

今回、医療チームに参加してくださった医療関係者のみなさま、物品などの寄付をしてくださった協賛企業のみなさま、そして寄付金などを通じてこの活動を支えてくださったみなさまに改めて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
今後とも、医療チーム派遣事業、そしてADRA Japanへの活動にご理解とご協力をいただけますよう、よろしくお願い致します。


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(患者さんと日本人の看護師。)


(執筆:事業部 海外事業課 前川龍太

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Posted by ADRA Japan at 18:00 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(12/06) ネパールで医療チームが活動を始め、患者さんの手術とケアにあたっています。 [2016年12月06日(Tue)]
ネパールで医療チームが活動しています。
医療チームは11/26(土)と11/27(日)の2回に別れてネパールに入り、活動を開始しました。25人の手術予定のところに50人以上の患者さんが集まり、診察の結果30人の手術を行なっています。口の中の裂け目をふさぐ手術や、火傷で失われた耳を再建する手術など、ネパール人チームと協力して患者さんのケアにあたっています。

11/28(月)、今回の医療チーム派遣による治療を希望する患者さん57人が病院に集まりました。手術予定数は25人でしたが、集まった患者さんが多かったことからスケジュールを見直し、全員を診察したうえで、今回は30人の患者さんの手術を行なうことにしました。

診察をすると、過去に手術を受けていて診察のみで対応できた患者さんもいました。また、この医療チームでなくても現地の病院で対応できる症例の患者さんもいました。
難しい手術が必要になる患者さんや、これまでの医療チーム派遣で手術を受けた患者さんで治療のフォローアップが必要な患者さんの中から、今回手術をする患者さんを30人選び、残りの患者さんには来年の手術を約束しました。


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(診察のために病院の中庭で待つ患者さんとその家族)


全員の診察を終えてから、手術予定をたて手術を開始しました。
このブログではすでに手術を終えた患者さん2名を紹介したいと思います。

ユニーク・タマン君(16ヶ月)は、唇が裂けている口唇裂と口の中が裂けている口蓋裂の両方に苦しむ患者さんです。昨年の医療チーム派遣事業で口唇裂の手術を受け、唇の裂け目を閉じました。今回は口の中の裂け目をふさぐ口蓋裂の手術を受けることになりました。

ユニーク君は、昨年と同様、お父さんのビジェイさん(25歳)とお母さんのスンマヤさん(20歳)に連れられて手術を受けに来ました。ユニーク君の家族は私たちが活動しているカブレ郡バネパからバスで4時間ほどのところで暮らしています。お父さんは、首都カトマンズのホテルでシェフをして生計を立てているそうです。


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(ユニーク君の面倒を見るビジェイさんとスンマヤさん)


お母さんのスンマヤさんは「昨年、はじめて手術を受ける時はとても怖かったのを覚えています。手術が終わったら唇がきれいになっていてとても嬉しかったです。それまでは近所の人から私(スンマヤさん)が前世で罪を犯したために報いを受けたのだとよく言われていました。でも、唇が治ってからはそういうことを言われなくなりました。」と話していました。

しかし、唇は治っても口の中にも裂け目があるため、ユニーク君は水を飲んだり、食べ物を食べたりすることが上手くできず、口に入れたものが鼻から出てきたりしていました。そのため、今回もう一度ADRAの医療チームのもとを訪れ、口の中の手術を受けることになりました。

手術はうまくいき、経過も順調です。お父さんもお母さんもユニーク君の口の中の裂け目がなくなったのを見てとても嬉しそうでした。

ただし、子どもの場合、成長していくにつれて口の中も変わっていくため、再度手術が必要になることもあります。そのため、医療チームとしてもユニーク君の成長を見守っていく必要があります。


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(ユニーク君とビジェイさんとスンマヤさん)


ハル・カラ・ガムさん(23歳)は耳の再建手術を受けるために、お姉さんのマニシャさんに付き添われてADRAの医療チームのもとを訪れました。ハルさんは、昨年もADRAの医療チームによる手術を受けていて、今回で2回目になります。9歳の時にあやまって沸騰した鍋をひっくり返し、顔に熱湯を浴びてしまいました。そのため、顔の半分に大きな火傷を被い、耳の大半も損傷してしまいました。耳の再建手術には時間がかかり、全部で4回ほど手術を受ける必要があります。


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(ハルさんとお姉さん、そして日本人の看護師)


ハルさんの家族はネパール西部のカイライ郡に住んでいて、バスで片道18時間以上かけて手術を受けに来ました。ハルさんは、顔や耳などに大きな傷を抱えているため苦しい時期もあったと話していましたが、今はNGOのボランティアとして障害を持った人たちと一緒に、養豚や養鶏の技術を地元の人たちに教える活動をしているそうです。

ハルさんに「耳が元に戻ったら何をしたいですか?」と聞くと、さっと目の前に座っていたお姉さんの耳を指して、「他の女の子たちと同じように、イヤリングをつけておしゃれをしたいです。」と嬉しそうに話していました。


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(日本人とネパール人の医療者が一緒になって患者さんの手術とケアにあたっている。)


患者さん、そしてそのご家族はそれぞれいろいろな思いを持って、遠路はるばる手術を受けに来ています。ADRAの医療チームはその一人ひとりの思いに寄り添いながら、手術を行ない患者さんのケアにあたっています。

この事業はみなさまのご支援に支えられて成りたっています。引き続き、皆様の温かいご支援のほど、どうぞよろしくお願い致します。


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(口蓋裂の手術を受けに来たアビナッシュ君とおじいさん、そして日本人の看護師)


(執筆:事業部 海外事業課 前川龍太

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ネパール口唇口蓋裂医療チーム派遣事業の詳細ページはこちら
http://www.adrajpn.org/Projects/Nepal/CLPP/PJ_Nepal_CLPP.htm
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Posted by ADRA Japan at 17:00 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(11/24)11月25日からネパールに医療チームを派遣。新体制で25人に無料手術を提供予定 [2016年11月24日(Thu)]
みなさん、ネパールをご存知ですか。ネパールは、ヒマラヤ山脈のふもとに位置し、北海道の1.8倍ほどの大きさしかない小さな内陸国です。2015年4月には大きな地震に見舞われて、日本のニュースでも大きく取り上げられました。そのネパールで、私たちADRA Japanは、1995年から昨年の2015年まで計20回にわたって日本人の医療チームを派遣し、口唇口蓋裂で苦しむ子どもや大人に無償の手術と手術後のケアを提供してきました。昨年までに手術を受けた患者さんの数は、のべ1,000人以上を数えます。


ネパール医療チームボランティア、手術中の様子
手術中の様子


ネパールへの医療チーム派遣を始めてから約20年。開始当初の1990年代とは異なり、今ではネパールでも、優秀な医師や看護師さんが多く活躍するようになりました。そこで今回から、医療チームのあり方、そして現地の医師や看護師さんとの働き方を変えることにしました。

これまでの活動では、手術前のケアから、手術、手術後のケアまで、ネパール人の医師や看護師さんに手伝ってもらいながらも、そのほとんどを日本人の医療チームが中心となって行なってきました。今後は、ネパール人の看護師さんらが中心となって活動するチーム体制へと変えていくことにし、派遣する日本人チームの規模も、昨年の計39人から計14人と、半分以下に縮小しました。ネパールでは、活動を行なうシーア記念病院の医師、看護師、スタッフ、通訳のチームが、日本人チームの到着を待っています。

今年の医療チームの活動期間は11/28(月)から12/5(月)の約1週間。主に口唇口蓋裂に苦しむ約25人の患者さんに無償の手術を行なう予定です。


ネパール医療チームボランティア、手術が終わり笑顔を見せる親子
手術が終わり笑顔を見せる親子


ネパール医療チームボランティア、患者さんのお世話をする現地の看護師たち
患者さんのお世話をする現地の看護師たち


今年は、新体制で実施する最初の医療チーム派遣事業となります。新たな試みということもあり課題もありますが、手術を受ける患者さん一人ひとりが安心して手術を受け、手術が終わった後に心から喜んでもらえるように、ネパール人の医師や看護師の方々と一丸となって臨みます。

次回のブログでは、患者さんや手術の様子についてお伝えする予定です。ぜひご覧ください。引き続き、みなさまの温かいご支援をよろしくお願い致します。


ネパール医療チームボランティア、昨年の第20回ネパール口唇口蓋裂医療チーム派遣事業の参加者の集合写真
昨年の第20回ネパール口唇口蓋裂医療チーム派遣事業の参加者の集合写真


(執筆:事業部 海外事業課 前川 龍太、事業部 インターン 小泉 恵美)

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ある日突然、故郷を追われる…。「難民」と呼ばれたって、私たちと同じ人間です。ニュースでしか知らない難民の方々の現状について、私たちと一緒に考えませんか?
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Posted by ADRA Japan at 16:48 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(1/8) ネパール口唇口蓋裂医療チーム派遣事業は20周年を迎えました [2016年01月08日(Fri)]

2015年11月22日から12月5日にかけ、ネパールにて口唇口蓋裂医療チーム派遣事業を行ないました。20回目となる今回は、45名の患者に治療を行ないました。

ADRA Japanがネパールでの活動を始めたのは1989年で、同国での活動は26年目を迎えましたが、1995年から始まった口唇口蓋裂医療チーム派遣事業が節目の20回目を迎えたこともあり、この両方を記念して、12月4日、カトマンズにて式典を行ないました。

20年前、ネパールで口唇口蓋裂の患者さんに手術ができるネパール人の医師は1名しかいませんでした。治療を受けられずに苦しんでいたネパールの患者さんのため、1995年3月、日本人の形成外科医、麻酔科医、看護師など13名がネパールに赴き、この事業が始まりました。

以来、この20年間で日本人医療チームによる治療を受けた患者さんは約1,000人にのぼります。患者さんだけでなく、その家族も含めて多くの人々が笑顔になり、将来への希望を持てるようになりました。

また、この事業に参加してくださった日本の医療関係者やボランティアさんは延べ600人以上になります。

たくさんの方に支えられているこの口唇口蓋裂医療チーム派遣事業は今回でいったん区切りをつけることとなります。今後は、現在のネパールで必要とされている医療支援のありかたを改めて確認し、どのような形で貢献できるのかを考えていくことにしています。

これまでに参加してくださった医療チームメンバーの方々、支援をしてくださった日本の方々、ネパールの患者さんのためにお祈りいただいた方々、すべての方々に心より感謝申し上げます。

ダンニャバード(ネパール語で「ありがとう」)。


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2015年の参加者のみなさん


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20周年式典の様子


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式典では医療チームの皆さんもネパールの衣装を着て参加してくださいました


(執筆:ネパール事業担当 小川真以

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Posted by ADRA Japan at 12:00 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(1/28) ネパール口唇口蓋裂医療事業 無事に活動が終了しました [2015年01月28日(Wed)]
前回のブログ(ネパール口唇口蓋裂医療事業 患者さんのご紹介)では、手術を受けた52人の患者さんの中から特に2人を取り上げ、来院した背景や、手術後に期待していることについてご紹介しました。

その後、医療チームはすべての患者さんの治療を終え、昨年12月に帰国しました。手術を受けた患者さんも全員、12月のうちにそれぞれの家路に着くことができました。患者さんだけでなく、その家族や両親、親戚の方々も笑顔に包まれ、新たな年を迎えているのだろうと思います。

今回の事業に参加してくださった日本人のボランティアは総勢29人。それぞれの志や目標を胸に事業に参加し、それぞれの専門を活かして活動してくださいました。医療チームメンバーの方々の声をいくつかご紹介します。

「子どもや母親の笑顔がこんなに嬉しいと思ったのはこの事業がきっかけです。またこの笑顔が見たいと思って参加しています。」(医師)

「普段一緒に働くことはないスタッフ同士が一つのチームとなって活動する中で、物事の考え方や取り組む姿勢、色々な経験についてお話を聞かせていただき、今後の自分の進路を考える機会にもなりました。」(看護師)

「苦手意識があった小児看護を好きになれたとともに、改めて難しさを感じました。」(看護師)

「口唇口蓋裂の手術や術後の看護は日本とさほど変わりないことに気づきましたが、いろいろな理由で医療を受けられない、また医療を受けても自宅でのケアが難しいことを実感しました。医療を受けられる環境づくりも必要だと学ぶことができました。」(看護師)


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前半の医療チームと患者さん


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後半の医療チームと患者さん


参加してくださったメンバーの瞼には、治療を受けて素敵な笑顔を見せてくれるようになった患者さんやその家族の姿が焼きついているようです。

そして、この活動を支えてくださる皆様のご支援がなければ、こんなにたくさんの患者さんに笑顔を届けることはできませんでした。感謝の気持ちをこめ、ごく一部ですが患者さんやその家族からの声をお伝えします。

「自由に、他の人と同じように外を出歩けるのがとても嬉しいです。」(26歳の口唇裂の女性)

「今後、口唇口蓋裂の子ども達に会ったら、私がADRAスタッフのようになって手術を勧めたい。もし学校の先生になったら、『いじめは悪いことだ』と教えたい。自分の子どもの頃のような辛かった気持ちを、他の人には味わわせたくないです。」(25歳の口唇裂の女性)

手術を受けられたので、今後は学校でからかわれて泣いて帰ってくることもないでしょう。本当に感謝しています。」(13歳の口蓋裂の女の子のお母さん)

「信じられないぐらいきれいになって、本当に嬉しいです。(過去に何度かこの事業で手術を受けているが)村の人からもきれいになったね、と言われています。」(4歳の口唇口蓋裂の男の子のお父さん)

「神様が私の子どもにこんな試練(口唇口蓋裂)を与えたけど、別の神さまが治してくれて嬉しいです。(まだ小さくて上あごの手術が受けられなかったので)来年もまた来たいと思っています。」(9か月の口唇口蓋裂の女の子のお母さん)


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この医療チームに参加し、ネパールで手術や治療にあたってくださった医療従事者の皆様に加え、その方々を快くネパールに送り出してくださったご同僚やご家族の方、寄付や物品提供を通じて事業を支えてくださった方、すべての方々のお力添えによって、患者さんとその家族の人生は大きく変わりました。

この事業をご支援くださったすべての方に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

この事業は2015年度も実施します。引き続き、皆様のご支援をいただきたく、お願い申し上げます。

(執筆:ネパール事業担当 須原敦

ネパール口唇口蓋裂医療チーム派遣事業についてはこちら

ADRA Japanホームページはこちら


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Posted by ADRA Japan at 15:27 | ネパール医療チーム | この記事のURL
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