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(4/26) 南スーダン・ナシールでの「お試しフォトボイス」 [2012年04月26日(Thu)]
パナソニック 株式会社の「Panasonic NPOサポート ファンド for アフリカ2012からの助成により実施している「フォトボイスで知る住民の声」事業の続報 です。

フォトボイスとは、開発援助の事業において、現地のニーズを把握し、それを関係者に伝達するための手段として用いられるものです。現地の住民が写真を撮影し、写真を通して情報を発信します。

例えば住民たちが、村の問題だと考える写真を撮ります 。次に、自分たちが撮った写真をもとに話し合いをします。「なぜこの写真を選んだのか」、「なぜそれが問題だと思ったのか」、「誰にとっての問題なのか」などについて皆で考え、その解決策を模索していきます。写真を見るだけでは、撮影者の意図はなかなか見えませんが、自分の撮影した写真について各自がぽつぽつと話し出すことで、写真が「ボイス」となります。

この事業を計画する段階で、課題の一つとして挙がったのが、何をテーマにして住民に写真を撮ってもらうかという点でした。例えば、私たち日本人が考える「問題」は、南スーダン人やジンバブエ人にとっては「問題」ではないかも知れないし、その逆もあり得るからです。

この課題を解決する上では、現地スタッフが果たす役割が大きいのではないかと考えました。彼らはADRA Japanの事業に携わっているスタッフであるため、ともに事業を運営しているという意味では「支援をする側」であり、それと同時に支援の対象地域に暮らしているという意味では「支援を受ける側」でもあります。支援をする側と支援を受ける側の気持ちを、両方理解できる立場にいるわけです。

そこで、実際に現地の村人を対象にフォトボイスを行う前に、まず南スーダンの事業地ナシールで、6名の現地スタッフに参加してもらい、「お試しフォトボイス」を行ないました。彼らにフォトボイスの趣旨を説明し、いくつかのテーマに沿って写真を撮影してもらい、その写真をもとに話し合いをしました。このお試しフォトボイスを通して、いくつかの重要な、そして興味深い発見がありました。

そのうちの一つが、「健康を保つために必要なもの」というテーマを設定した時のことです。まず、「健康」という言葉が現地語の何という言葉に訳されるのかを確認したり、「健康である状態」、「健康でない状態」、「健康でない場合の対策」について写真を撮ってきてもらい、それをもとに話し合いをしました。写真を見たり話し合いの様子を聞いたりしていると、日本と違うところがたくさんあることに改めて気づきました 。
例えば、もし私が同じテーマを与えられたならば、薬やお医者さんの写真を撮影していたと思います。しかしナシールのスタッフの多くは食糧の写真を撮影しており、健康は医療というよりも食糧の確保に関連していると考えていることがわかりました。普段、なかなか食べ物がないという状態に陥ることがない、日本との違いを感じました。また手洗い用の石鹸、綺麗な水などの写真もありました。現地の人が、健康を保つためには、病気を治すことと同時に、病気を予防する面を重視していることがわかり、非常に興味深い結果となりました。


Photovoice1.jpg
健康を保つために必要なものをテーマに設定


Photovoice2.JPG
話し合いをするスタッフの様子


このように、スタッフを対象としたお試しフォトボイスを通して、住民を対象として行なう本番ではどのようなテーマが適しているのかということや、実施時の注意点などを確認することができました(本筋の課題とは別に、現地スタッフにカメラの使い方を教えるのに一苦労だったりしましたが…)。


Photovoice3.jpg
VCTカウンセラー、Nyamaiへのカメラの使い方講習(これは講習を受けたスタッフが撮影してくれた写真ですが、写真左上、ばっちり指が写りこんでしまいました。。。)


また、この機会に、これまで一緒に仕事をしてきたスタッフたちが、どのような信念や夢を持ち、ADRAの仕事に取り組んでいるのかを改めて知ることができたことも、一つの大きな収穫でした。


Photovoice4.jpg
公衆衛生啓発ファシリテーターStephenにとって大切なもの、家族


Photovoice5.jpg
HIV/AIDs啓発ファシリテーターPeterの将来の夢、医者になること


独立して間もない南スーダンには様々な「問題」があることを、ADRA Japan スタッフも、現地の南スーダン人も認識しています。
フォトボイスは、今後住民が、村づくりや村の発展に携わる中で、どのようにそこに存在する問題を明確化し、それを現地の行政などに伝達し、協力をしていくか、その方法を手にすることを目指しています。

*南スーダン事業は、(特活)ジャパンプラットフォームの助成も受けて実施しています。またフォトボイスは、アフリカで活動を行っているNPO・NGOの広報基盤の強化を目的としたパナソニック株式会社の助成「Panasonic NPOサポート ファンド for アフリカ2012」により実施しています。

(文責:南スーダン事業担当 内田順子


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Posted by ADRA Japan at 14:45 | 企業・団体連携 | この記事のURL