(12/22) 東日本大震災 被災者支援−55 [2011年12月22日(Thu)]
12月10日、福島県会津若松市にある大熊町仮設住宅にて、餅つき大会を開催しました。
大熊町の皆さんにとって、餅つきは年末恒例の行事です。しかし、仮設住宅には餅つきに必要な道具はありません。今年の餅つきは諦めムードにあった中、「このような時だからこそ、どうにか例年通り餅つき大会を開いて住民のみんなを元気づけたい」との相談を、仮設住宅のまとめ役である会長さんから受けました。 そんな会長さんの要望に応えるため、ADRA Japanは多くの方々のご支援のもと、餅つきに必要な物資を提供することにいたしました。 突如見知らぬ場所での生活を余儀なくされた場合、周辺環境の急激な変化によって心と体に大きなストレスを抱えてしまうことがあります。そのようなとき、少しでも元の生活リズムや習慣を取り戻すことで、人は安心感を得ることができます。そして、それが心だけでなく体の健康にもつながるのです。 餅つき大会のような町の恒例行事を開催することによって、仮設住宅利用者の皆さんを元気づけ、精神的健康を支えることができるのではないかと考えました。 大会当日の前夜、ADRA Japanスタッフが臼ともち米30キロを持っていくと、準備を手伝おうと集まった住民の方々が「待ってました!」とばかりに出迎えてくださいました。 当日も朝早くから多くの方が集まり、もち米をふかしたり、お雑煮の野菜を刻んだり、さすが毎年餅つきをされている皆さん、とても手際がよく、準備も着々と進みます。 せいろから白い湯気が立ち上り、もち米もちょうどよい感じに柔らかくなってきたころ、いよいよ餅つき開始です! 厳しい寒さも吹っ飛んでしまうほど、とても力強い餅つきです。 子供たちも負けずに頑張ります。 男性陣は力比べを楽しみながらお餅をつき、女性陣はおしゃべりに花を咲かせながらつきたてのお餅を振舞い、お年寄りは鏡餅の作り方の指南からお雑煮の味利き役までを務めます。 お雑煮のほか、餡子餅にきなこ餅、大根おろし餅や、なんとADRA Japanスタッフも初めて挑戦した納豆餅まで。大熊町の皆さんの強い絆によって作られたお餅の味は、格別です。 当日は、お茶の水女子大学から大学生6人が、ボランティアとしてお手伝いに来てくれました。彼女たちが餅つき会場の横に設けた手足マッサージコーナーからは、楽しい笑い声が聞こえてきました。 餅つき大会の前夜、会津若松では、この冬初めての雪が降りました。雪が少ない大熊町から避難してこられた方々は、綺麗に雪化粧をした山々に感激する一方、その雪が仮設住宅にやってくる日を案じておられます。 ADRA Japanは、皆さんが寒い冬を元気に乗り越えられるよう、ひとりひとりに寄り添い、必要に応じた支援を続けていきます。 (文責:東日本大震災被災者支援担当 馬渕純子) ======================================== ふるさと復興サポーター募集中 ふるさと復興サポーターは、毎月1,000円から東日本大震災の被災者支援のための寄付ができる支援制度です! 多くの皆様から温かいお気持ちをお寄せ頂いていることに、深く感謝申し上げます。 皆様から頂戴した支援金は、被災地での炊き出しのための食材の購入費、配布物資の調達費、物資を運搬するための車両の燃料費などに活用しております。 支援活動への募金を受けつけています。 クレジットカードによる寄付はコチラから 【緊急】東日本大震災被災者支援をお選びください。 <銀行振込> 銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店 口座: 普通1956381 口座名: トクヒ)アドラジャパン *お振込される際に、お名前の前に「東日本」とご入力ください。 例)ヒガシニホン ウラシマヤスナリ *銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。 領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、 電話番号をADRA事務局までご連絡ください。 <郵便振替> 口座番号:00290-2-34169 加入者名:(特活)ADRA Japan 通信欄に「東日本」とご記入ください。 *振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。 領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい。 ======================================== |
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