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(7/19) ラオス便りVol.21 〜アカ族の豊作祈願〜 [2011年07月19日(Tue)]
ラオス事業担当の会田です。

事業地のラオス北部のロン郡では、6月頃からほぼ毎日雨が降るため、水田の田植えや陸稲の草取りなど、住民にとっては農作業に追われる季節となります。

そんな6月も終わり、7月に入ったある朝、ADRA Japanの事業対象村であるジャゾンプー村(Jajompoo)の村長から、「今日、とある儀式があるので村に来て下さい」と言われ、私とラオス人スタッフがその日の午後に村を訪れました。


ジャゾンプー村は、事務所から車で約20分の距離にあります。村に到着し、村中心部の集落から更に5分ほど歩き、儀式が行われるという場所に着きました。



なにやら人が集まっています



集まっていたのは、村の男性と子どもたち


私が着いた時、既に儀式は始まっており、途中からの参加となりました。
村人が集まっていた辺り一帯は、村の精霊のための森として守られているため、この儀式の時以外は周辺の木を切らないそうです。

一本の木の下に、竹や木で作られた精霊のための祭壇が作られていました。全ての森には精霊が住んでいるといわれています。人々は精霊の住む森の木を切って作物を作るので、精霊にお詫びをし、精霊へ食べ物を捧げることで、その年の豊作を祈願するそうです。

祭壇には、お金とお酒、豚が供犠(きょうぎ=お供え物)として捧げられ、祭壇の下には陸稲が植えられます。



祭壇とその下に供えられている陸稲


今回の儀式で祭られるのは土の精霊でした。
この精霊は豚を好むため、豚を調理して捧げるのだそうです。祭壇のすぐ横では、3人の男性が、精霊のための供犠となる豚を調理していました。家系によって代々受け継がれてきた彼ら3人のみが、精霊のための供犠を調理し、捧げることが許されるそうです。


別の月には、雨や小川を司る水の精霊のための儀式が行なわれるそうですが、それらの精霊は犬を好むので、その精霊には、土の精霊と同じように調理した犬を捧げるとのことでした。

精霊に供犠を捧げた後、調理した人以外の村人と子どもたちは、自分たちで別に調理しておいた食事をとります。村人たちの食事は、まず、子どもたちに最初に振る舞われます。





写真の下の方にある団子のように丸まったお肉が、子ども一人ひとりに配られます。
子どもたちは、団子を葉っぱで包んで焼き、その場に設置された手作りの食卓で団子やスープなどを食べます。



即席の手作りちゃぶ台で食事をする子どもたち


子どもたちは食事が終わるとちゃぶ台をそのままにせず、ばらばらに分解して片づけて、家に帰って行きました。今度は大人が食事会を始め、その宴は日没まで続きます。


この儀式は、一人の男性にまつわる言い伝えから始まったそうです。
その言い伝えによると、ある男性が村で水の精霊にお祈りをした後に、人々は水を得ることができました。しかし、水だけでは作物はできませんでした。そこで今度は、土の精霊にもお祈りしたことで、豊作になったということです。それ以来、一年に2回、水と土の精霊のためにそれぞれ儀式を行い、豊作を祈願するようになったということでした。


今年のロン郡は、雨が降り出した時期が例年より早いようです。水と土の精霊に人々の願いが伝わり、太陽が恵みを与え、ADRAの支援したお米などの農作物も豊作になることを期待しています。

(文責:開発事業担当 会田有紀)


*この事業はJICA(国際協力機構)の草の根技術協力事業の委託、及び、イオン環境財団の助成も受けて実施しています。


ラオス農業開発支援事業についてはコチラから

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Posted by ADRA Japan at 13:23 | ラオス便り | この記事のURL