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ネパール口唇口蓋裂医療チーム派遣(第八報) [2009年11月27日(Fri)]
〜「きれいになったから、学校に行ける!」〜


ガナ・クマリ・マガール(Ghana Kumari Magar)ちゃんは、5歳の女の子。
ネパール東部のウダヤプール(Udayapur)というところから、バスを乗り継いでやってきました。




ガナちゃんは、左側の唇が鼻のほうまで裂けている口唇裂と、口の中の上あごが裂けている口蓋裂の両方を持って生まれました。

お姉ちゃんやおばあちゃんは、ガナちゃんが生まれたことを喜んでくれなかったそうです。
また、家族は近所の人から「こんな子供は生まれてこなかったほうがよかったのではないの?」などと、酷いことを言われていたそうです。

これまで、なぜ手術を受けずにいたのですか?と母親に聞いたところ、「自宅から病院までが遠くて通えない」「手術でこれ(口唇口蓋裂)が治るなんて知らなかった」という答えが返ってきました。
日本人にはなかなか理解できないかもしれませんが、実はどちらも、ネパールの口唇口蓋裂の患者さんから多く聞かれる反応です。

首都カトマンズや地方の主要都市には多くの医療機関がありますが、それ以外の地方になると、まだまだ医療サービスは整備されているとはいえません。
特に山間部では、病院まで丸一日かけないと辿り着けない、などというのも珍しくありません。
ガナちゃんが住んでいるのはネパールでも標高の低い地域ですが、やはり病院に通うのは難しいようでした。


ガナちゃんの手術は事業後半に行なわれ、5日ほど入院して経過観察をしました。
その間、隣のベッドにいた3つ年下の男の子(この子も口蓋裂の患者さんでした)の面倒を見てあげたり、一緒に遊んであげたりと、優しいお姉ちゃんでいてくれました。




手術から約一週間が経過し、抜糸をしました。
5歳ぐらいの患者さんは、場合によっては麻酔をかけずに病棟で抜糸をします。
ガナちゃんはちょっとだけ泣いてしまいましたが、3分ほどの抜糸を終えるとすぐに笑顔になってくれました。




「これから、ガナちゃんの生活はどうなると思う?」というADRAスタッフからの質問には、「きれいになったから、学校に行ける!」という答えが返ってきました。
理不尽な差別やいじめを受けず、みんなと一緒に過ごしていけることが、子供の患者さんにとっては一番大事なことなのかもしれません。

(文責/写真:須原敦)


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Posted by ADRA Japan at 00:16 | ネパール口唇口蓋裂 | この記事のURL