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【緊急】東日本大震災 被災者支援−16 [2011年03月29日(Tue)]
〜気丈な笑顔のおばあさんの話〜

28日の午前中、避難所になっている学校の廊下の机に腰をかけていたおばあさんがいました。
腰を曲げて、手には配布衣料の中から選んだ男性用のズボンを持っていました。

避難所運営のお手伝いをしているボランティアさんが話しかけると、息子さんが会社勤めに戻り始めたので仕事用のズボンを探したのだけれど、サイズが合うだろうかねぇ、と笑顔で話してくれたそうです。

午後には、教室への避難所の移動がありました。そのお手伝いをしていると、またそのおばあちゃんが、廊下の机に腰をかけていました。

「低い椅子をお持ちしましょうか?」と声をかけると、「椅子はいらないよ」とまた笑顔でした。
「お荷物の準備はどうですか?」と聞くと、「同じ部屋の人たちが手伝ってくれたから大丈夫」というお返事でした。午前中に話を聞いた息子さんのことを尋ねると、息子さんが2人と、犬を一匹飼っていること。犬は自宅に残してきていて、息子さんが様子を見に行っていることを教えてくれました。さらに、地震があったときのことを話してくれました。

「地震があったときは図書館にいた。急いで家に戻って2階にあがったんだ。息子もすぐあとに帰ってきて2階にあがったんだけれど、その2〜3分後には、乗って帰ってきた車が津波に流されていった。津波のせいで1階がグジャグジャになってね、とても片付けられない。」

お話しを聞いているとき、あと少しでも遅かったら…と目を塞ぎたくなりましたが、話を続けるおばあちゃんは終始笑顔でした。

ボランティアさんはこの話のあと、こう続けました。
「おばあちゃんは腰が曲がっているし、引っ越し中も毛布に座り込んでいました。かたい床やマットでの生活はきっと相当辛いと思います。それでもグッと耐え忍んでいるという印象を受けました。」


「被災者」という言葉でひとくくりに形容されるひとりひとりには、私たちひとりひとりと同じように、それぞれ異なった背景があります。ADRA Japanは「ひとつの命から世界を変える」をモットーに、人々の自立を支えるお手伝いをして25年になります。これまで、ひとつとして同じストーリーはありませんでした。
これからも、おばあちゃんの気丈な笑顔にみられる自立の芯を見守り、支えていきたいと思います。





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自らも被災し、大変な状況にいる方も多い中、ADRAの活動を理解し、支えてくださっていることに、深く感謝いたします。ADRA Japanは今後もこのブログを通じ、最新の情報とADRAの対応状況を報告させて頂きます。ツイッターでも報告しています。IDはADRA_Japan です。是非フォローして下さい。

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Posted by ADRA Japan at 19:20 | 東日本大震災 | この記事のURL